No.705254

IS 2体の魔神皇帝IFストーリー

HIBIKIさん

2学期開始です。

2014-07-31 20:42:53 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1319   閲覧ユーザー数:1253

海道と一夏が体育館に入り、始業式が始まる。

 

「では今学期から新しい先生が赴任されたのでご紹介しましょう」

 

「なぁ海道・・・」

 

「織斑の考えている通りだと思うぜ」

 

2人の予想したとおり、見覚えのある女性が壇上に上がり、中央で挨拶を始めた。

 

「ナターシャ・ファイルスです。一年生の実習教師として来ました。

 これからよろしくお願いしますね♪」

 

「嫌な奴が来た・・・」

 

「なんか嫌な予感が・・・」

 

始業式をほぼ終えると生徒会長が挨拶に出てきた。

それが彼等を尾行していたあの少女だとわかると二人は何かしてくると直感的に思った。

 

「皆さんこんにちは。生徒会長の楯無です。最近生徒会に寄せられる要望の中の

 『男子二人を何処かの部活に入れて欲しい』という物を叶える為に」

 

ここまで言いかけると海道がフォトンアローで楯無を攻撃した。

しかも後ろ髪を掠めるように撃たれた為に後頭部の髪の毛が焼けてしまっている。

 

「あ・・・あの・・・」

 

「そんな要望があるなら直接言いに来い腑抜け。そんなこといってきたの弓道部

 の部長だけだぞ」

 

上級生を睨みつけながら海道は生徒会長に文句を言う。

その上級生達は生意気なと言う視線を向けるがさらに鋭く睨まれるとビクビクし始める。

 

「でもこれは「五月蠅い黙れ」ゲフッ!?「テメェに発言を許した覚えはない」ガフッ!?」

 

今度は通常の弓と弓の先端がロケットパンチになっている矢で攻撃された楯無。

この後も海道は彼女の発言を許さず、何か言おうとする度に先程の矢でボロボロにするのだった。

この時使用された弓は海道達異世界組み以外がISを使用したとしても引くことは出来ない

強弓なので楯無はその日、医務室に閉じ込められてしまうのだった。

 

「めんどくさいから弓道部に入る事にする。といっても幽霊部員みたいになると思うけどよ」

 

一夏は箒と同じ剣道部に入り、この事態は収拾した。

そして始業式が終わり、各々が一旦教室に戻る途中に一夏が海道に話しかける。

 

「な、なぁ海道、生徒会長にアレだけすることはなかったんじゃ・・・」

 

「ん?あんなのまだ子供のじゃれあいみたいなもんだろ」

 

子供のじゃれあい程度という海道。彗と静香が苦笑いするのを見た一夏は如何いうことなのかと

聞くが彼女達は何も話さない。

ただ彼女たちからは思い出し怒りなのか黒い霧の様な物が見えたと一組の女子達は語った。

 

「そういえば直ぐに学園祭があるんだっけ?」

 

「そういえばそうだったな」

 

「あ、確かに・・・」

 

女子達がもう直ぐあるIS学園の大きなイベントの一つの学園祭について話し合っている。

彗や静香も確かにこの時期に自分の世界でも学園祭があったことを思い出していた。

 

「その通りだ。来週には学園祭に関しての話し合いを行うからな。何をしたいのか考えておけ」

 

「簡単な出し物でも良いし、逆に遊びたいのなら何もしなくても良いし。今から色々話しておいても

 良いからね」

 

千冬と束が職員室に戻って行くのを見送りながら女子達は海道と一夏を出し物のメインにするか

話し合いを始めたが、海道が彼女達の考えていた事を全て当ててそれを却下し、文句を言うなら

彼女達の恥ずかしい過去(ただし学園に入ってから)の事を何かしらばらすと言う脅しをしたので

女子達は溜め息を着いていた。

 

「いつのまにそんな事調べたんだよ・・・」

 

「調べずともあいつ等の独り言とか色々休み時間とかに聞いてればいやでも解る。

 元より耳は良いからな」

 

「海は感覚器官がかなり鋭いからな」

 

「鼻以外は」

 

静香が彼の鼻を指差しながらけらけらと笑う。

 

「鼻は静香が一番だよな。タバコのにおいが少ししただけで気絶した前科があるからな」

 

「今はもう大丈夫だけとタバコは嫌い」

 

「そりゃそうだろ。俺もそうだし、彗もタバコはこの世にあってはならないって位嫌ってるからな」

 

「凄い嫌い様だな・・・」

 

「元々俺達の家でもある光子力研究所にはタバコを吸う人間は居ないからな。

 以前タバコを吸う人間が傍に来た時思わず咽た位だしな。俺と彗は」

 

苦い思い出なのか二人は苦笑している。清香が静香に後から聞くとその人間は

当時の総理大臣だったのだがヘビースモーカーで一応の喫煙所がある光子力研究所を見に来た時、

所構わずにタバコを吸出し、二人が文句を言うと地位が高いことをいいことに周りの取り巻きに

黙らせた。しかし十蔵や剣造、弓教授、そして光子力研究所の職員一同がそれを許さず、

その後にタバコに関するテレビに招かれた際にこの事を話題として出すと

その総理は世間やマスコミから常識知らずと罵られ、支持率が0になり退陣したと言う。

幾らなんでも子供のいる前で害のあるタバコを吸うのは常識知らずで周りの取り巻きたちに

黙らせたのも相当印象を悪くしたようだ。

余談だがこの総理、汚職をしまくっておりその物的証拠を彗が偶然見つけ、今も豚箱の中にいるらしい。

あと50年以上は出て来れないらしい。

 

「本当に色々と武勇伝がるんだなお前等・・・」

 

「静香には何かないのか?」

 

「小学校と中学校にマトモに通えなかった事と・・・通っていた時期でも2時間半山道を走って

 通学していたって事位かな・・・」

 

「「「「「「・・・」」」」」」

 

学校にまともに通学できなかったと聞いて数名は羨ましそうだったが海道と彗もうんうんと頷いている。

 

「何で二人も頷いてんだ・・・?」

 

「俺達は小中と学校は行ってないからな・・・」

 

「3歳の頃から色々とお爺様や叔父さんにお母様から習っていたからな。

 8歳の時には中学3年までの勉強を終えていたんだ」

 

「マジ!?」

 

「あぁ・・・」

 

「そうだが・・・」

 

まさか異世界組みの人間が3人共学校にマトモに通っていなかったと知り、物凄い衝撃を受けた一年一組の一同。

 

「その後は彗のお袋さんや親父から色々な言語を教わったくらいだな、彗は」

 

「海は何かとお爺様達の遺跡発掘について行って色々教えてもらっていたな」

 

(子供で遺跡発掘の調査に同行って・・・)

 

シャルロットは子供のすることじゃないと少し苦笑い気味。

 

「遺跡発掘って・・・疲れなかったの?」

 

「逆に俺が他の発掘隊の隊員達の世話を見る嵌めになってたよ」

 

((((その当時から凄い体力持ってたんだ・・・))))

 

色々と海道達の過去の話で盛り上がるが彼が出し物を如何するかの話に引き戻す。

「ポッキーゲーム」やらなにやらと色々と彼等が損をするような出し物だったが

海道が少し切れ気味に「却下」というと皆引き下がった。

 

「じゃ、じゃあ織斑君たち、彼女とするんだったらいいの・・・?」

 

「やる」

 

「やらん。下らねぇ」

 

一夏と海道では全くの逆の反応だった。一夏と今現在付き合っている箒、シャルロット、清香は

真っ赤になって、ラウラとセシリアは少し嫉妬している。

 

「でもなんで海道君はやらないの?」

 

「夜に嫌と言うほどくっ付かれてんのに昼間っからくっ付かれてちゃ休めねぇ」

 

「いや、でも・・・意外と昼から2人は海道君にくっ付いてるよね・・・」

 

「胸に顔を埋もれさせられたり寝ぼけて噛み付いて来たり結構ダメージ食うぞ。

 今はそんなに頻度が少ないから良いけどよ」

 

心底嫌そうな顔で語る海道。其れさえなければ普段からくっ付いてきても全く文句はないそうだ。

なのでシャルロットは強引に話を戻すことにした。

 

「でも如何する?せっかくだから出し物をしたいよ」

 

「「「「「「う~ん・・・」」」」」」

 

「茶屋でもやるのか?」

 

「「「「「「「それだ!!」」」」」」」

 

海道の何気ない一言で一年一組は茶屋をすることになった。

ただ普通の茶屋では面白くないので昔ながらの格好ですることになった。

衣装を如何するのかで少し揉めたがラウラが部下が似たような衣装を大量に持っている

事を思い出し、連絡するとすぐさま送ってくれたので女子達の衣装はどうにかなった。

 

「織斑君と海道君は如何する?」

 

「俺はこのままやらせてもらう。織斑のほうには俺の昔使っていた着物を貸す」

 

「おいおい・・・」

 

「勝手に決まって行くね」

 

「こっちでも同じだな。海が中心になっているのも」

 

「しかも自分だけは衣装を着ないし」

 

「侍の格好でもしろってか?御免こうむる」

 

完全に自分の今の格好以外を拒絶する海道はそのままのほうが受けるかもと言う事で

そのまま接客をし、一夏は海道の着物を着用する事になった。

 

「意外と簡単に決まってしまったな・・・」

 

「一夏、この事織斑先生に言わないと」

 

「あ、あぁ。そうだな。っていうか海道がその役割・・・って居ねぇ!?」

 

一夏が海道がクラス代表でありクラス代表=クラス委員長と同じ事を思い出したが

既に海道は其処には居らず、本音の背中に一夏が言ってくるように指示が書いてある

カードが貼り付けあったのだった。

なので一旦寮の自室に戻って簡単な提案書でも書こうと思ったが彗が先程の会話から

色々と書き留めてくれていたので其れとお茶菓子代わりの物を持って職員室に向った。

 

「ほう、茶屋か・・・。解った。この書類に詳細を書いて後で提出するように。

 決まっていない事は放課後にクラスで話し合えばいいだろうしな」

 

「解った。あ、レモンパイを作り過ぎたから幾つかおいて行くな」

 

一夏はそういうと職員室の冷蔵庫の中にレモンパイの入った袋を入れると挨拶をして出て行った。

次の瞬間千冬を含めた職員が冷蔵庫に殺到する。どうも彼のパイが目当てのようだ。

 

「渡すか!!一夏のパイは姉の私の物だ!!」

 

「織斑君の料理美味しいからこんな機会逃せないわ!!」

 

「なにこの!?」

 

大喧嘩をしているのを目を点にしながら見ている束と真耶。

彼女達は海道と一夏の食事を2日に一回は食べていたりするので他の職員達の様に

彼等の料理に餓えていない。というかこの学園は大丈夫か?海道は兎も角、一夏が卒業したら

学園崩壊の可能性があるのでは?とか色々考えてしまう束だった。

 

始業式の日は授業が休みになったので(楯無や職員室の件で色々忙しくなってしまったため)

教室で待機している間に学園祭についての細かい話し合いが始まった。

 

「それじゃあ海道君はそのまま接客をして・・・。

 織斑君は海道君の着物を着るのは決まってて・・・

 私達の着物はボーデヴィッヒさんが準備してくれて・・・」

 

「メニューは如何するの?」

 

「飲み物もお菓子も外で買ってきたとしても結構高く・・・」

 

「安い店見つけたから其処で買おう。俺は車持っているし。

 簡単な物はここで調理すればいい。機材は何とかする」

 

「「「「「「・・・・・(本当に海道君って高校生?)」」」」」」

 

「何を思っているのかは見当が付くがお前等と同い年の高校一年だ。

 ただし『普通の』は付かないけどな」

 

やはり此処でも海道の常識外れの度合いが大きく目立つのだった。

食器を如何するかや、予算などは静香と清香、鷹月が何とかする事にし、

セシリアが色々と出資してくれるというので後はシフトに関しての事だけになった。

 

「織斑君と海道君で二時間つづの交代は決まったね」

 

「海の休憩時間に合わせて私達の休憩時間も入れてね」

 

「解ってるって♪」

 

そんな話し合いをしている途中で海道は廊下に出ると光子弓を取り出して弦を引く。

その照準は盗み聞きしていた他学年の生徒だった。

しかも殺気丸出しでエネルギーをチャージしているので先輩生徒達は怖くなって逃げて行った。

 

「こりゃマジで忙しくなりそうだ・・・。で?なんで覗き見なんてしているんだ?」

 

彼が振り向いて視線を向けた先には一人の生徒がいた。胸元のリボンの色で3年生だと解った。

しかも彼にとっては記憶がぼやけていて誰だったかすら忘れている。

 

「誰だったか・・・」

 

「布仏 虚(のほとけ うつほ)です」

 

「あ、思い出した。魔神のほほんの姉貴さんか」

 

「ま、魔神のほほん・・・」

 

「3度目はないと生徒会長に伝えて下さいよ。後仕事しろとも」

 

それだけ言うと海道は教室に戻った。虚は彼に若干の恐怖を覚えながら楯無の下に向った。

一夏は海道が教室に戻ってくると彼に廊下で何をしていたのか聞く。

海道は「鼠を追い払っていた」とだけ言うと自分の席で昼寝を始めた。

彗は静香と一緒に学園祭の海道との行動予定を話し合っている。

その傍らではラウラ、セシリア、箒、シャルロット、清香、そして何故かいる鈴が

一夏の休憩時間に合わせてどの様に行動しようか話し合っている。

 

「しかしそれでは清香との時間がなくなってしまうぞ」

 

「けどこれ以上削ったら・・・」

 

「お前ももっと妥協しろ。私だって嫁との時間を出来る限り削ったのだぞ」

 

「ラウラさんの言う通りですわ」

 

「アタシだってもっと一夏と行動したいけど我慢してんのよ!」

 

「うぅ~」←凄い涙目

 

「うぅ・・・」

 

どうやらシャルロットが我侭を言い、その被害を清香が被った様だ。

しかし箒達から冷たい目で見られた上に清香が罪悪感が沸きまくるような目で見てくるので

シャルロットは一夏との学園祭デートの時間を清香の為に他のメンバーより裂かれたのだった。

 

そして放課後には企画書が出来上がり、其れを千冬に海道が提出した。

校長が色々と彼が生意気だとか言ったそうだが逆に校長がボコボコに言い負かされ、

心を根元どころか根っこの端から切り刻まれて再起不能になり、校長の任を解かれたらしい。

そして翌日、理事長の妻が校長に就任したと千冬から発表された。

 

後の調査にて解った事だが解任された校長は裏口入学や賄賂等を受け取っていたようで、

更識でもつかめなかった情報を静香と海道が持ってきてその賄賂を贈った者や裏口入学させた

保護者達が逮捕された。生徒の方は裏口入学させられていた事など全く知らずにいたが

成績優秀の優等生だったので学費を下げてもらえ、何とか学園に在学し続ける事ができた。

楯無が此処に入れたのは成績などが優秀だっただけでなく不正入学を防ぐ意味合いも有ったのだが、

全く見抜けず、その情報すらつかめていなかった。お陰で更識楯無の名前は地に落ちていってしまった。

(簪はこの事をなんとも思っていない)

 

「でも海道君は簪さんは兎も角生徒会長を何で其処まで毛嫌いするの?」

 

「色々とやりすぎているしその被害を被ったし、束にコアの製作をさせようとしているし、

 なんだか知らんが生徒ほぼ全員の部屋を盗聴しているし・・・」

 

「「「「「えぇ~!?!?」」」」」

 

「あんな顔して敵を油断させて殺すような家業しているし、ただの好奇心で誰かの

 プライベートを平気で覗き見るし、その情報を使って恐喝もしているって噂だ」

 

「「「「「「えぇーーーー!?!?!?!?」」」」」」

 

「嫌う理由解るだろ」

 

クラス全員が頷いて肯定する。しかも廊下には他の一年の女子達も

話を聞きつけてやってきていた。この後、一年生から楯無は毛嫌いされるようになった。

その不人気さは留まる事を知らず、彼女が挨拶をしても完全に無視され、

簪に関しては楯無をまるで油虫(ゴキブリ)を見るような目つきで見るようになった。

 

数日後・・・

 

「さて、これから織斑君と海道君には私の特訓を受けてもらう事になるんだけど・・・」

 

(いらねぇよ。三下の特訓なんぞ。彗と静香を交えて織斑達とやったほうがよっぽど有意義だ)

 

(海道にあっさり負かされそうだなぁ)

 

「という訳で、貴方達一斉に掛かってきなさい。生身ならまだしもISなら多分私の方が

 上でしょうから・・・」

 

楯無が強引に二人をアリーナに連れ込み、ISの特訓をすると言い出した。

海道はその様な事を受けるつもりは全くなく、一夏も海道や成長した箒達を当てにして

いるので信用が全く無い楯無を頼るつもりは全く無い。

 

「如何する?」

 

「さっさと終らせるか」

 

マジンカイザーSKLとグレートマジンカイザーを展開した二人は腕を組んで

そのまま突っ立ったまま動かない。

楯無は槍でグレートを突くが全くダメージはなく、逆に槍が折れてしまった。

 

「嘘でしょ!?どんな装甲してるの!?」

 

「ギガントミサイル!!」

 

グレートがミサイルを発射し、楯無はチャフを使えば迎撃可能と判断したが

 

「アホかあいつ」

 

「そんなんで迎撃できれば苦労しないよな」

 

幾ら逃げてもミサイルが追いかけてくる。

楯無はマシンガンで迎撃するが全く効果が無い。

 

「ミサイルに集中しすぎだ」

 

海道が牙斬刀を展開して楯無に斬りかかった。

そして避けようとした際、牙斬刀の柄を伸ばして薙刀状にしてバットのよう使って

殴り飛ばした。そして殴り飛ばした先にはミサイルが迫っており

 

「あ~あ・・・」

 

ドッゴーーーーーーン!!!

 

見事なまでにミサイルに激突し、ボロクソの状態になって爆炎の中から

彼女のISが現れた。

 

「な・・・なんなの・・・この破壊力・・・だったら!!」

 

「カイザーブーメラン!!」

 

グレートのブーメランが能力を使おうとした楯無に迫り、回避するが

ブレストリガーを構えた海道が彼女を狙い打つ。

 

「アダダダダダ!?」

 

8割ほどの弾丸が命中し、彼女のISが穴だらけになってゆく。

避けようにも高次予測で回避ルートを予測されているので弾幕から全く逃れられない。

蛇甲剣で一夏を攻撃するが逆に牙斬刀に絡みつかされてとり上げられてしまった。

 

「「ダブルバーニングブラスター!!」」

 

「ギャァァァァァァァァァ!?!?」

 

この攻撃でSEが0になった。

結局、彼女は二人にSE10程のダメージも与えられなかった。

 

「つー訳でアンタの特訓はいらねぇよ」

 

「それじゃ」

 

2人はそれだけ言うとアリーナから立ち去った。

後に残ったのは無残な程に穴、傷、フレーム破損だらけの専用機を纏い地面に頭から埋まった

楯無だけだった。彼女が助け出されたのは翌日の朝だった。

 

「あ・・・あの子達・・・本当に何者なの・・・よ・・・」

 


 
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