No.703325

リリカルなのは~翡翠の戦士と七つの才牙~

第46話 会議、助っ人、戦闘開始!!

2014-07-24 12:40:03 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:3184   閲覧ユーザー数:3048

数日後……

 

「さて、全員揃ったわね……」

 

時空艦アースラ…リンディが言うようにそこでなのは達が揃っていた

 

「え~と……あの」

 

そこで薫は剣也がいないことに気づき、困り顔で辺りを見渡す

 

「剣也は?」

 

「もうじき来るから待っててって連絡が来てるから大丈夫よ」

 

「で、俺がそれまで説明をすると……」

 

薫の質問にリンディが笑顔で言ってから雄火斗が説明を始めた

 

「恐らくアリシアが向かうのはプレシアが働いていたミッドの研究所……そこで待ち伏せを行う」

 

雄火斗がそう説明しながら隊の編成の指示を出した

 

班三番:フェイト、シグナム、ヴィータ、薫、紫穂、葵、桜、小狼

 

班二番:クロノ、なのは、シャマル、ナオミ、ザフィーラ、ユーノ

 

班一番:剣也、助っ人二人

 

待機:アルフ、雄火斗、愛華、空牙、音恩

 

「因みに剣也はその助っ人二人をつれてくるために遅くなっている」

 

「丁度剣也君来たよ」

 

雄火斗がそう補足した後に、エイミィが剣也、助っ人二人が来たことを伝えた

 

 

「すまん、遅くなった。」

 

「聖王教会特殊騎士、カイト・グラシアです。宜しくお願いします」

 

「柊家所属陰陽士、聖 花です。宜しくお願いします」

 

剣也は遅れた事を謝り、助っ人二人は自己紹介をした

 

「グラシア?…カリムと同じ名字やな…」

 

「カリムは俺の姉です。剣也とは従弟の関係ですし」

 

はやての疑問にカイトは答え、はやては更に驚いた

 

「嘘!? 剣也君カリムの従弟なん!?」

 

「あれ? 言ってないっけ?」

 

はやての疑問に剣也は軽く答えた

 

「(確かカリムは従弟に恋してる言うてたから…あかん!? ライバル増えとる!?)」

 

はやては心のなかで慌てるのだった

 

「カイト?…………もしかして、『幻覚の騎士』、『ナイト・オブ・イリュージョン』のカイト……かしら?」

 

リンディは驚いた顔をして聞く

 

「? はい、そのカイト本人です」

 

「なっ!? 本当か!?」

 

其を聴いたクロノも驚いた顔をした

 

「カイトを知ってるのか?」

 

クロノの反応に剣也が聞く

 

「一時ね、ちょっと変な噂があったのよ」

 

リンディの言葉にその場にいる大多数が『噂?』と首を傾げる。 剣也とアイ、そしてカイト本人は「ああ、 あの話しか。」、という顔で互いを見合わせている。 ヴォルケンリッターとはやては興味深そうに話を聞いている

 

「聖王教会に所属して一週間足らずで『騎士』の称号を与えられた騎士カイト…元はEランクだったんらしいんだけど…ある 日、局員の人数不足のせいで聖王教会に任務が廻ってきたの、危険度SSランクのね」

 

「しかも、未確認のロストロギアとある犯罪集団が関与してたんだ…」

 

「危険度SSランクにロストロギア……」

 

クロノが補足した後にシグナムが驚きながら呟く

 

危険度SSといったらかなりの危険が伴う任務である

 

「で、でもその頃のカイトさんはEランクだったんですよね?」

 

魔導師のランクに付いて聞いていた紫穂が聞く

 

「Eランクに与える任務ではないな」

 

そう,ヴィータが言うように危険度SSの任務ならEランクの魔導師にはまず廻って来ない

 

「ちなみに一緒に任務にとりくんだのはみんなオーバーAランクだったそうだ」

 

クロノが補足した

 

オーバーAランク魔導師でも危険な任務だ。よっぽど人手が足りなかったのだろうか?

 

「そして、ロストロギアを発見して…任務完了ってゆう時に例の犯罪集団が現れたそうよ」

 

「そんで、どうなったんですか?」

 

葵が興味津々で聞く

 

「犯罪集団によって局員は全滅したらしくて…すぐに救援隊が駆けつけたとき…」

 

「駆けつけたとき…?」

 

シャマルが聞く

 

「まだ、戦闘が継続中だったそうだ…そして、オーバーAランクの局員達を倒した犯罪集団に一人で互角に戦っていたのが…その当時Eランクの騎士カイトだったんだ」

 

ふとクロノはカイルの方をチラリと見、それに気付いたカイトは小さく頷き続きを促す。

 

「オーバーAランク以上の魔導士の集団相手に………!?」

 

「救援に駆けつけた一人の騎士との活躍によって犯罪集団を撃退。ロストロギアも無事捕獲して、その功績を称えられて、優秀な魔導士に送られる『騎士」の称号を与えられた人がカイト…ということ」

 

「にわかには信じ難い事だな…」

 

「ああ。Eランクのやつがオー バーAランクを複数相手に互角に戦った時点でな…。」

 

「その後の二人で撃退もね…」

 

リンディの言葉にシグナム、ヴィータ、アリサが言う

 

剣也が不意に口を挟む

 

「それ全部本当だぞ? 駆けつけたのは俺だったから」

 

『うん、お前(剣也(君)ならやりかねないね』

 

剣也の言葉に全員が納得した

 

「喧嘩売っとる…? そしてカイトはあの三提督に認められて、試験免除でのSSランクに格上げされ…そして、今のカイトがいるって訳だ」

 

「………特殊騎士、出鱈目だな」

 

『うん…』

 

シグナムの言葉に全員が同意した

 

「それにしても、とても詳しいですね、リンディ様」

 

不意に花が感嘆したように言う

 

「え、えぇ…何回か管理局にスカウトしようとして断られてる人がいるのよ」

 

「そのせいで噂が広まったんだ」

 

カイトはリンディとクロノの言葉に頭の中の記憶を巡り、その人物に自分は心辺りがある事に気付き、その名を口にした

 

「……。『ライク・アルベール』さんの事?」

 

二人は目を見開きカイトを見る。どうやら図星のようだ

 

「何度もきて困っているんだけど…しかもカップ麺が出来て食べようとするときに限って必ず…」ゴゴゴゴゴッ!!!!!!!!!!!!

 

カイトはその事を思い出したのか殺意を出しながらそう口にした

 

「おかげで麺は伸びてスープは無くなるわ、冷めて美味しく無くなるわ…この前なんか限定の……」

 

「長くなるから無視するぞ」

 

『う、うん……』

 

長くなりそうなのでこのまま会議を続けることにした

 

「あと、花は聖兄弟の三つ子の妹だ」

 

「兄たちが御迷惑をお掛けしております」m(__)m

 

『……えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?』

 

剣也と花の言葉に全員が驚いて叫んだ

 

 

 

 

 

「霊感が強すぎる?」

 

「そ、下手したら悪霊に取りつかれる可能性があるからって柊家に預けられたんだ」

 

剣也が花の生い立ちに付いての説明をした

 

剣也曰く花は霊感が強すぎる事によりとりつかれやすくこのままでは死んでしまう為に剣也の祖父が一時的に引き取ったとのことである

 

まさか、そこでの暮らしで陰陽士になるとは思わなかったらしいが……

 

「夏休みが終わり次第、なのは様方の学校に転入するのでよろしくお願いします」

 

そう言いながら頭を下げる花

 

『(礼儀正しい!?)』

 

花の姿勢に全員が驚いたのだった……

 

 

「……リンディさん」

 

「……何かしら?」

 

「此所で合ってるの?」

 

「……えぇ、合ってるわね」

 

数分後、エイミィが目的地に到着したとのことなので一番隊が先に着地したのだが……

 

「……剣也、これはなぜこうなったんだ?」

 

カイトは剣也に聞く

 

「知るか。それよりこれとはなんだ?」

 

今、剣也、カイト、花はプレシアが働いていたミッドの研究所の前と思われる場所にいる

 

剣也達の目の前に広がる光景――

 

「なんで……俺たちの目の前に

 

 

 

 

 

 

 

数え切れないほどいる泥人形がいるんだああぁぁぁぁぁ!!」

 

「だから知るかあぁぁぁぁぁ!!」

 

カイトの言葉通り剣也たちの目の前には泥で作られたと思われる人形の大群がいる

 

人形が動くと言うロマンを全く感じさせず、ただ不気味としか言えなかった

 

こんな感じに実物との忠実度がほぼ一歩手前上昇すると、途端に嫌悪感を抱く様になる現象を『不気味の谷現象』と言う……

 

ここ、テストに出ません

 

「ウィル、これらは全部あいつが?」

 

「はい」

 

「陰陽術にもあるよね…こういうの」

 

「花、確かにあるが詠唱が長いから今使えないぞ?」

 

「全部壊せば入れるって事か? あれを?全部?」

 

「カイト様、なんか壊しても動きそうですが?」

 

「なのはさん達を連れてこなくて正解でしたね………見たら絶対トラウマになります」

 

「ウィル? それはつまり俺はなって良いと? 花とカイトは良いとして」

 

「「剣也(様)!? それ酷くない(ですか)!?」」

 

泥人形の大群を見ながらそんな会話をする剣也達

 

「ロード、できれば触れたくないんですが……」

 

「俺に素手で戦えと? 俺も触れたくないぞ」

 

「戦闘服(バリアジャケットの事)は展開してるので。それでは!!」

 

「は!? おい待て!!」

 

剣也の声を無視して戦闘服を展開したままウィルは棍を消してしまった

 

「あ、あんのヤロ~……おいカイト、または花」

 

「な、なんだ?」「な、なんですか?」

 

「どっちかデバイス貸せ」

 

「「魔法なしで素手で戦えと!?」」

 

「そうだ」

 

「「お前(貴方)が素手で戦えばいいじゃない(です)か! 素手でも十分強いんだから(ですから)!! てか才牙使えば良いだろ(でしょ)!?」」

 

二人は自分のデバイスを抱きしめ後ずさりで剣也と少し距離をあける

 

「だって~」

 

「だっても何もない! さっさと行くぞ!!」

 

「やられますよ!!」

 

「はぁ……しゃーないか」

 

剣也は戦闘服の手袋をしっかりとはめ直し、二人に続いて泥人形の大群に飛び込んだ


 
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