No.703169

英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~

soranoさん

外伝~”剣聖”カシウス・ブライト~後篇

2014-07-23 19:51:04 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2216   閲覧ユーザー数:2023

 

~マルーダ城・訓練所~

 

「疾風突!―――エクスヴェングス!!」

カシウスとの戦闘を再開したレーヴェは常人には決して見えないスピードでカシウスに詰め寄った後高速剣を放ったが

「まだまだ――ッ!!」

カシウスは棒を自分の前で高速に振り回して高速剣技を全て防ぎ

「次はこちらの番だ!そら!そら!そら!」

「何……ッ!?」

目にも見えない連続突きをレーヴェに放ち、レーヴェは剣で攻撃を捌いていたがいくつかは見切れず、身体にカシウスの強烈な一撃を受けて表情を歪め

「どりゃあっ!!」

「クッ!?」

最後に放ったカシウスの薙ぎ払いを剣で防御すると剣から伝わってくる凄まじい衝撃によって後ろへと吹っ飛ばされた!

 

「はあっ!!」

レーヴェにクラフト―――百烈撃を放って吹っ飛ばしたカシウスはツーヤとプリネに向かってクラフト―――裂甲断を放ち

「「!!」」

襲い掛かってくる衝撃波を見た二人は左右に散開して回避した。

「ハァァァァ………!」

その時ラウラがクラフト―――洸円牙でカシウスを引き寄せて斬撃を叩きこもうとしたが

「甘い!オォォォォォォ……!」

「なっ!?クッ……!?」

カシウスのクラフト―――大旋風によって逆に引き寄せられそうになった。

 

「そこっ!!」

「!!」

しかしその時サラ教官がカシウスの真上から強襲し、真上からの強襲攻撃に対処したカシウスは攻撃を中断し

「これはオマケよ!」

「その技は既に見切っているぞ!」

サラ教官が放った雷が宿りし銃弾を棒を振り回して防いだ。

 

「暗黒の霧よ!―――崩壊のディザイア!!」

「聖なる水よ!我らに仇名す者に制裁を!B・アセンション!!」

その時プリネとツーヤの魔術が発動し、暗黒の霧と凄まじい威力の水のエネルギーがカシウスを襲ったが

「オォォォォッォォオ……!」

なんとカシウスはクラフト―――大旋風で暗黒の霧を振り払い、地面から発生する水のエネルギーも弾いた!

 

「二の型・改――――紅蓮剣!!」

「グッ!?」

しかし技を放ち終えた僅かな隙を狙ったリィンの炎を纏った太刀を受けて怯み

「行くわよ―――鳴神!!」

その隙を好機と見たサラ教官は雷の銃弾を次々と放った。

「フンッ!!」

放たれた銃弾をカシウスは防ぎ

「ケイオスソード!!」

「十六夜――――”燐”!!」

「ハッ!」

自分を挟み込んで解き放たれた衝撃波と風の刃を前方へと跳躍して回避した。

「爆ぜよ!イオ=ルーン!!」

「ムッ!?」

しかしその瞬間を狙っていたプリネが詠唱時間が短い魔術を発動して純粋属性の爆発をカシウスに命中させて怯ませ

「アルゼイドの秘技―――受けてみよっ!!」

「むん!受けてみろ、剣帝の一撃を!オォォォォッォォオ……!」

「焔よ……我が剣に集え!」

「聖と魔の炎よ……我が剣に集え!」

ラウラ、レーヴェ、リィン、プリネはそれぞれSクラフトの構えをしてそれぞれ力を溜め込み

「―――鬼炎斬!!」

「双破!火炎剣!!」

レーヴェは炎の斬撃波を、プリネは聖と魔の炎を放った!

 

「ムンッ!!」

しかしカシウスは膨大な闘気を纏った棒を一振りして襲い掛かってきた斬撃波と炎を無効化し

「ハァァァァァァ……!斬!!」

「アルゼイド流奥義――――洸刃乱舞!!」

「とおうりゃあ!」

「グッ!?」

「うあっ!?」

同時に襲い掛かってきたリィンとラウラにはクラフト―――雷光撃を叩き込んだ!

 

「水よ……我が剣に力を!ハァァァァァァ……!」

その時刀に水の魔力を纏ったツーヤはカシウスに詰め寄って抜刀による無数の斬撃を放って駆け抜けたが

「そらそらそらっ!」

カシウスは全て捌き

「奥義――――青竜烈破ッ!!」

「せいっ!!」

離れた場所から解き放たれた竜の姿を纏った水の魔力をクラフト―――金剛撃で粉砕した!

 

「ハッ!ヤァァァァァァ……!」

「グッ!?」

しかしその瞬間を狙ったかのようにサラ教官は稲妻の如く駆け回ってカシウスに攻撃を叩き込み

「受けなさい――――オメガ―――エクレールッ!!」

「そらっ!!」

凄まじい闘気を纏いし稲妻の衝撃波をカシウスに放った!するとその時膨大な闘気を纏ったカシウスは空高くへと跳躍し

「さあて……こいつは耐えられるか!?オォォォォォォ……!!」

空中に滞空しているカシウスは空気を震わせる程の闘気をその身に纏うと共に棒には闘気によって発生した雷撃を迸らせると共に灼熱の炎を纏わせ

「絶―――――緋焔滅焦陣ッ!!」

地面に棒を叩きつけた!すると戦場全体が大地震を起こして地面から天にも昇る程の衝撃波と共に溶岩が発生し、大地の怒りを呼び覚ますカシウスの絶技―――緋焔滅焦陣を受けてしまったリィン達は耐え切れず全員大ダメージを負った様子で地面に倒れた。

 

「ハア………ハア……っ!」

しかしその時膨大な闘気を全て防御に回していたレーヴェが息を切らせながら立ち上がり

「ほう、あれを受けてまだ立ち上がれるとはさすがは”剣帝”と言った所か。」

レーヴェの様子を見たカシウスは感心した様子でレーヴェを見つめた。

 

「―――恐れ入った。”剣聖”カシウス・ブライト。まさかこれ程とは……貴殿程の者なら”結社”最強の使い手にして第七柱―――”鋼の聖女”やこの俺をも超える”執行者”No.Ⅰ―――”劫炎”すらともまともにやり合えるだろう。」

「やれやれ、お前さんを相手するだけでも苦労するのに、それの更に上がいるとはな。―――ま、俺は軍に縛られた存在だ。そいつらの相手はその者達と相対する運命がある者達に任せるさ。」

不敵な笑みを浮かべるレーヴェの称賛に疲れた表情で溜息を吐いたカシウスは口元に笑みを浮かべ

「フッ、その中にエステル・ブライトやヨシュア達も入ってると思うが?」

「な~に、エステル達ならどんな強敵が現れようと負けはせんよ。ヨシュアも”格”が圧倒的に上のお前さんの剣を弾いたと聞いているしな。」

静かな笑みを浮かべるレーヴェの推測を聞いたカシウスは笑顔で答えた。

「フフ、痛い所を突いてきたな。――――だが、今の俺をあの時の俺と思ってもらっては困るな。」

「フッ、俺もまだまだ若い者には負けんぞ?」

そして二人は互いに膨大な闘気を練り、二人の闘気によって周囲の空気は震え、地鳴りが起こった。

 

「獅子の叫びを聞くがいい。おぉぉぉぉぉぉ………!!」

膨大な闘気を練ったレーヴェが魔剣を地面に刺すと地面が一瞬で凍結し始め、カシウスをも凍結させようとしたが

「オォォォォォォオ……!」

膨大な闘気のドームを纏っているカシウスには全く無意味で、カシウスは闘気を練り続けていた。

「せいっ!!」

「まだまだ――ッ!!」

そして一瞬で詰め寄ったレーヴェの無数の高速剣を捌いたカシウスだったが、全ては捌けず、いくつかの斬撃を受けた。

「ハアッ!!」

「さあて……そろそろ行くぞっ!おおおああぁぁぁっ!うおりゃ~っ!!」

カシウスは膨大な闘気を解放した後レーヴェと共に天高くへと膨大な闘気をその身に纏いながら跳躍し

「滅!獅子皇!!」

膨大な闘気により巨大な黒獅子の姿になったレーヴェはカシウスに向かって突進し

「滅――――麟凰――――ッ!!」

膨大な闘気によって巨大な金色のオーラを纏う不死鳥と化したカシウスはレーヴェに向かって突進し、互いの強力な攻撃が地面に着地する瞬間ぶつかった際、大地震を起こすと共に凄まじい闘気の連鎖爆発が起こり、更には天をも貫く程の金色のオーラを纏った闘気の柱が上がった!そして爆発の煙が晴れ―――

「グッ……中々やるな……」

大ダメージを受けた様子のカシウスが一瞬怯んだが再び武器を構え直し

「見事…………”理”の真髄、とくと味合わさせてもらった…………」

レーヴェは満足げな笑みを浮かべて地面に仰向けに倒れた!

 

 

 

 

と言う訳でカシウスのオリジナルSクラフトの一つはテイルズの数ある秘奥義の中でも発動が最難関の秘奥義でしたwwちなみにこの小説だと攻撃範囲は全体なので逃げ場はない上、絶対防壁も貫きます(ガタブル)


 
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