No.701293

機動戦士ガンダムSEED 夏の始まりからやってきた白の騎士

PHASE2 アークエンジェル
最近モンハン4Gのために素材集めと金調達、それから強化を頑張ってるんですが、なぜかレイア逆鱗もゴア玉も手に入りません。大地の結晶も中々集まらないし……

2014-07-16 22:55:58 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:3509   閲覧ユーザー数:3411

その頃、宇宙では一機のモビルスーツとモビルアーマーが戦闘を繰り広げていた。その少し離れたところには青い宇宙艦、ナスカ級の“ヴェサリウス“が停滞していた。

 

「ミゲル・アイマンよりレーザービーコンを受信。エマージェンシーです」

 

「ミゲルがエマージェンシーだと!?」

 

驚愕する艦長の右後ろの席に座っている仮面を付けた男は何か考えるように顎に手を当てると、ワンテンポ遅れてその姿勢を解き、椅子から立ち上がった。

 

「ふむ、ミゲルが機体を失う程に動いているとなれば……どうやら、いささかうるさい蠅が飛んでいるようだな」

 

仮面の男、ラウ・ル・クルーゼはそのままブリッジを後にした。

 

「最後の一機、そのままにはしておけん」

ジンの自爆の後、結果から言うとストライクは無事だった。多少機体が汚れたものの、損傷と言ったダメージはなく、白式とストライクは近くの公園へと降り立った。

白式のコックピットが開くとキラはその中から出てきた人物に驚く。

 

「君は!」

 

「え?」

 

その人物は先程、公園の林で倒れていた少年だったのだ。

 

「君がそのモビルスーツのパイロットなの?」

 

「……まあ、そういうことになるね」

 

そう答えると、一夏は今まで自分の乗っていた白式の顔を見上げる。確かに今の白式とストライクの姿形は似通っている部分がないわけではない。だが、白式はそのモビルスーツとらやとは根本的に設計が違う。

 

「うぅ…」

 

どこからかうめき声が聞こえる。キラはその声を聞くと、ハッと何かを思い出したかのように、ストライクのコクピットの中へと戻っていく。

 

「一夏ー!」

 

「お兄ちゃん!!」

 

その直後、一夏は聞き覚えのある声が聞こえた。

 

「トールに、マユちゃん……どうしてここに?」

 

「そりゃあお前のことが心配だからに決まってるだろ!」

 

「そうだよ!お兄ちゃんがザフトのモビルスーツと戦ってる時なんてヒヤヒヤしたんだからね!」

 

凄まじい剣幕で叱ってくるマユとトールに、一夏は申し訳なさが浮かんできた。

 

「ご、ごめん。なんか、迷惑かけちゃって」

 

そこにさっきストライクの中へ入って行ったキラが何やら女の人を抱えて出てきた。そしてトールを見た途端、キラに動揺が走る。

 

「トール!?」

 

「え、キラか!?まさかそのモビルスーツに乗ってたのって、お前なのか?」

 

「キラ……って、まさか!」

 

「そう、傷だらけのあなたを林で見つけてくれたのは彼よ」

 

憶測で少年の正体を察知した一夏の変わりにミリアリアが答える。

 

「そっか、君がキラだったんだ。ありがとう。助かったよ」

 

一夏は律儀にお辞儀をしてお礼をする。

 

「いいよ、それに君も、もう大丈夫そうで良かった……あ!それよりトール!手を貸して!」

 

「どうしたんだ?キラ?」

 

「この人を降ろすのを手伝って!肩を拳銃で撃たれたんだ」

 

「またか!?今日はよく怪我人を見つけるなぁ!」

キラは後から合流したサイ達と共にマリューを公園のベンチへ寝かせ、すぐにミリアリアが応急手当をする。その後、カトーゼミの学生等はマリューをさっさと運ぶと薄情にもストライクの下へ走って行った。

 

「キラ」

 

一夏は白式から降りると、キラの下へ駆け寄った。

 

「君は……」

 

「あ、そっか。まだ名前言ってなかったよな。俺は織斑一夏。なんか助けてもらったみたいで、ちゃんと面と向かってお礼が言いたくてさ」

 

普段こそは飄々とした性格だが、基本彼は礼儀正しくまじめな少年だ。仮にそうでなくても命の恩人に礼も言わずにいるのは失礼だ。

 

「そんな、別に気にしなくてもいいのに……ところであのモビルスーツは君のなの?」

 

キラがそう言うと、再び視線を白式に向けた。

 

「……なあ、質問を質問で返すみたいで悪いんだけど……」

 

ばつの悪い顔で一夏は悩んでいたが、結局キラに尋ねてみることにした。

 

「どうしたの?」

 

きょとん、とした顔で問いに答えようと身構えるキラだったが、次に発せられた言葉はキラの予想を遙かに超えていた。

 

「えっと……そもそもモビルスーツってなに?」

 

「ええ!?」

 

キラは一夏の世間知らずとも言える質問に思わず間抜けな声をあげてしまった。対する一夏は今更ながら気になっていた事を聞いてみた。ISとは全く別物なのだということぐらいならわかるのだが……

 

「で、でも君の乗っていた、あの白式ってモビルスーツでしょ?」 

 

白式とストライクを交互に見合わせながら、キラはハッキリと動揺していることをアピールしつつも一夏に尋ねる。

 

「いや、今はそのモビルスーツみたいな巨大ロボットなんだけど、本当は人より一回り大きいぐらいのISっていうパワードスーツだったんだよ」

 

「し、信じられない……」

 

パワードスーツならキラたちの通っていたカレッジにも何台かは置かれている。だが、一夏の言うようなパワードスーツなど、キラは見たことも聞いたこともなかった。

 

「俺も、何で白式があんなにデカくなちゃったのか分からないんだけど、本当なんだよ」

 

「……仮に、それが本当だったとしても、それをどう証明するの?」

 

一夏の言う白式はすでにモビルスーツと化してストライクと向かいような形で沈黙している。まさかあれを小型化するなんて言わないだろうし……

 

「う~ん、証明になるかは分かりらんけどISは待機状態にする事が出来てその時にはブレスレットやアクセサリーになって持ち運ぶんだ。俺の場合は何故かガントレットなんだけどな……」

 

一夏は白式をいつも解除する時と同じように念じると、白式は光の粒子となり一夏の腕にガントレットとして再構築する。その光景を見ていたミリアリアは目を丸くしていた。

 

「うわ、あで!」

 

「あだ!?」

 

しかしその際、白式に登ろうとしていたトールが下にいたカズイを巻き込んで落っこちた。

 

「わ、悪ぃ!」

 

「大丈夫だよ、無断で登ろうとした彼等の自業自得だし」

 

幸い、つま先までしか登っていなかったので大事にはいたらなかった。心配して走ってきた一夏にサイが呆れたような視線をトールとカズイに向けながら応えた。

 

「イテテ、それにしても、あのモビルスーツはなんでいきなり消えたんだ?」

 

トールが辺りをきょろきょろと見渡してみるが、どこを見てもモビルスーツはキラが乗っていたストライクのみで、先ほどまで彼らが登ろうとしていたモビルスーツはどこにも見当たらなかった。

 

「消えたんじゃなくて、待機状態になったんだよ。コレがそうなんだ」

 

そう言うと、一夏は腕のガントレットを皆に見せる。

そこで一夏純白から黒銀色に変化していることと、小さな文字でbreakbladeと記されていたのに気が付いた。

━━意味は、破壊の剣。もしくは壊れた剣……まあモビルスーツ化したときの頭部からして折れた剣とかかな

 

「こ、こんなちっこいのがか!?」

 

「僕も白式がこのガントレットになるのを見たから、間違いないと思うよ」

 

「本当かよキラ!」

 

「一夏、お前はいったい……何者なんだ?」

 

サイの一言に全員の視線が一夏に集まる。一夏はその勢いに少したじろぐが、一回深呼吸をして気持ちを落ち着かせる。

 

「俺……多分世界の人間じゃないんだよ」

 

その後、キラ達は公園のベンチに集まり、一夏は自分の見に起きたここまでの経緯をそのまま話した。

太平洋にて軍事ISと戦闘を行ったこと。

そこで密漁船を守ってしまったがためにエネルギーが底を尽き、軍事ISの凶弾を受けたこと。

そして目が覚めたらこの世界の病院にいたこと。

 

「じゃあ、一夏、お前は本当に別の世界から来たって言うのか?」

 

「……はは、やっぱり、信じてもらえないよな……」

 

むしろこんな馬鹿げた話を信じられる、と言える人の方こそ正気の沙汰ではない。

しかし、そう思っていた一夏の予想は呆気なくはずれた。

 

「ううん、私は信じるよ」

 

「マ、マユちゃん……?」

 

十歳にも満たない少女とは思えない真剣な表情で信じると言われて一夏は少し驚いた。━━こんな顔も出来るんだな。

 

「僕も信じる、って言うかあんなのを見せられたら嫌でも信じるしかないしね」

 

「そうだよな、あんなデッカいモビルスーツがこんなちっちゃくなっちゃうんだもんな」

 

「サイ……カズイ……」

 

「うん、一夏の世界の技術力はすごいんだね!」

 

「キラ……」

 

「よし!一夏は今日から俺たちの仲間だ!」

 

「ふふっ、そうね。私たちはもう友達よ」

 

「ト、トール……ミリアリア」

 

トールは一夏の肩をガシッと抱いた。一夏は少し恥ずかしそうに縮こまるが、内心トールたちの言葉は嬉しかった。元の世界に戻れるかどうかも分からないのに、一人はやはり心細い。しかしトールは見ず知らずで赤の他人であるはずの一夏を仲間だと言ってくれた。ミリアリアは友達と言ってくれた。

もちろん、元の世界へ帰るのを諦めたわけではないが、今の一夏にとってトールたちが一緒にいてくれる事はとても心強かった。そんな一夏をキラたちは笑顔で受け入れてくれたのだ。

 

「お~い、マユ~!」

 

と、そこへエレカが走る音が徐々にこちらへと近付いてくると共に少年の声が聞こえた。声の主は、マユを呼んでいた。

 

「あっ、お兄ちゃん!」

 

声の主に気づいたマユがエレカの方に手を振った。どうやらあのエレカにはマユの家族が乗っているらしい。

やがてエレカが一夏たちの前に停まると、真っ先に後部座席に座っていた少年がマユに駆け寄った。

 

「大丈夫かマユ!?どこか怪我してないか?怖い思いしただろ?不安にさせてごめんね!!」

 

かなり慌てた様子で、少年がマユの顔をベタベタ振れたり、怪我をしていないかを確認したりする。

 

「だ、大丈夫だよお兄ちゃん。このお兄ちゃんがモビルスーツに乗ってマユたちを助けてくれたから」

 

少年の手探りにくすぐったく感じてきたマユが、そう言うと一夏の手をきみゅっと握った。それを見て少年は一瞬ムッとするのだが、すぐに感情を抑えて一夏に歩み寄った。

 

「そうだったんですか!妹を助けてくれて、本当にありがとうございます!!」

 

「あ、ああ。どうも……」

 

差し伸べられた手を困惑しつつも握る。

少年の名前はシン・アスカというらしい。なんでも、ザフトからの襲撃時にシェルターへ逃げている途中にはぐれてしまったらしく、倒れていたエレカを使って両親に隠れて今の今までシェルターに避難もせず、捜索に時間を費やしていたらしい。

 

「さ、早く皆さんもシェルターへ避難しましょう!」

 

そう言うとシンはバッテリーの切れたエレカを捨てるとマユの手を引いてシェルターのある場所へ向かおうとするが、キラたちはその場から動けずにいる理由があった。

 

「で、でもこの人が……」

 

ベンチに寝かされている連合軍の女性整備兵を見せられ、困った顔で辺りを見渡した。拾い物のエレカさバッテリー切れで動かせず、予備のバッテリーもないため、彼女を背負っていくしかない。仕方なくシンが連合の整備兵を背負おうとしたその時だった。

 

「うぅ……ここ、は?」

 

「あ!目が覚めました?」

 

気絶していた連合の整備兵ことマリュー・ラミアスが、意識を取り戻して目を開ける。

一夏たちはそれに気付くとマリューの元に集まってくる。

 

「……すみませんでした。なんか僕、むちゃくちゃやっちゃって…」

 

キラはばつが悪そうに視線をマリューから外し、謝罪の言葉を述べた。

 

「お水、いります?」

 

「……ありがとう」

 

マリューはキラの手を借りて起き上がり、ミリアリアの持ってきたペットボトルの水を飲む。水は少し乱暴に飲んだせいか口の端から漏れていた。

そして、ストライクを一瞥して一息つくとマリューはベンチから立ち上がり……

ホルダーに入っていた銃を抜き取り、ソレを一夏達へ向けた。

 

「な、なにをするんです!?やめてください!彼らなんですよ、気絶してるあなたを降ろしてくれたのは!……ッ!!」

 

キラ抗議をするも、その銃はキラへと向けられる。

 

「助けてもらった事は、感謝します……でもアレは軍の重要機密よ。民間人がむやみに触れていいものでないわ」

 

「……なんだよ、さっきアレ操縦してたのキラじゃんか」

 

マリューはトールのぼやきも聞き逃さず、キッと睨みつけて黙らせる。

「ひっ!?」と情けなくも縮こまるトールの姿はまさに蛇に睨まれた蛙の構図そのままだった。

 

「……一人ずつ名前を」

 

「サイ・アーガイル」

 

「カズイ・バスカーク」

 

「トール・ケーニヒ」

 

「ミリアリア・ハウ」

 

「マユ・アスカです」

 

「……シン・アスカ」

 

そして、マリューの握られた銃が残り二人を捉える。

 

「キラ・ヤマト」

 

「織斑一夏」

 

「私はマリュー・ラミアス。地球連合軍の将校です。申し訳ないけど、あなたたちをこのまま解散させるわけにはいかなくなりました」

 

「「「「えぇ!!?」」」」

 

「事情はどうあれ、軍の機密を見てしまったあなた方は、然るべき所と連絡が取れ、処置が決定するまで、私と行動を共にしていただかざるおえません」

 

「そんな、冗談じゃねーよ!なんだよそりゃあ!」

 

「僕達はヘリオポリスの民間人ですよ!?中立です!軍とかそう言うの、関係無いんです!!」

 

「そうだよ!だいたい、なんで地球軍が中立のヘリオポリスにいるわけさ!そっからしておかしいじゃねぇかよ!!」

 

トールたちが一斉に文句を言い出すと、次の瞬間には銃声が二つ、何もない空へと響き渡り、そしてその場は一瞬にして静まり返った。

 

「黙りなさい!何も知らない子供が!!」

 

マリューの更にキツくなった目がギロリとこの場の全員を睨み、彼女の顔には苛立ちの表情が浮かび上がってきていた。

 

「中立だと、関係無いと言ってさえいれば、今でもまだ無関係でいられる。まさか本当にそう思っているわけではないでしょう?ここに地球軍の重要機密があり、あなた達はそれを見た。それがあなたたちの現実です!」

 

「……そんなの……乱暴すぎる」

 

誰かがボソっと低いトーンで呟いた。キラは声の聞こえた方へと目を向ける。声の主はうつ向き、その両拳を震えながら握りしめている一夏だった。

 

「乱暴でもなんでも、戦争をしているんです。プラントと地球、コーディネーターとナチュラル。あなた方の外の世界はね……」

 

「だからって!戦争って理由だけで中立のこの国に、外のゴタゴタを持ち込むんですか、あなたたちは!!皆明日の予定だって、来週の予定だってあったのに……それをめちゃくちゃにされて!!あなたたちには守られるべき人たちの痛みがわからないのか!?」

 

「戦争はあなたが思ってるようなキレイごとではすまされないのよ!利用できるものは利用する。勝つためならね、手段を選んでられないのよ、軍は!」

 

「そんなの、あんたの理屈じゃないか!あの戦闘で死んだ人だってたくさんいるんですよ!!今まで普通に、ただ平和に暮らしていたのに……あんなの、人の死に方じゃありません!!」

 

「っ!!」

 

そこに来てようやくマリューの拳銃を握る手に動揺が走った。本当は心の奥底でマリュー自身気付いていたのだ。

軍人である自分たちが、戦争に関わりたくないがために集ったこの場に戦火を生み出した事実を、そしてその理由が人の命に比べて果てしなくくだらないことなのだと言うことに……

 

「……負けちまえよ」

 

一夏の口から、先ほどよりもさらに低いトーンがマリューを襲った。

 

「自分たちの都合で関係ない人の命を踏みにじるなら、そんな軍、負けちまえばいいんだ!」

 

守るべき国民。平和に過ごしていたはずの国民。その二つからの顔から放たれた暴言は、マリューの手から拳銃を落としてしまうだけの衝撃を与えていた。

騒動の後、キラは再びストライクへ乗り込み、地球軍の連絡を試みるが、応答はなし。サイ、トール、カズイはトレーラーの運転。一夏はミリアリア、マユ、シンとをともに離れたところで待機し、一夏はその間腕のガントレットに表示されている文字と数字をを眺めていた。

 

「ナンバー5のトレーラー、あれでいいんですよね?」

 

サイが戻り次第ぶっきらぼうに言うと、マリューに持ってきたトレーラーに親指で指し、確認をとる。トレーラーの横ではトールとカズイがグッタリとしていた。

 

「えぇ……そう、ありがとう」

 

「それで?この後、僕達はどうすればいいんです?」

 

これまたサイがぶっきらぼうに尋ねると、マリューは居心地悪そうに答える。

 

「ストライカーパックを……そしたらキラ君、もう一度通信をやってみて」

 

「はい……」

 

指示された通りにキラはストライクをトレーラーの横に移動させ、トレーラーがストライクの背になるようしゃがみ込む。トレーラーのコンテナが開くと、中から緑色のランチャーの一式が出てきた。ランチャーパックだ。

 

「どれですか、パワーパックって?」

 

「武器とパワーパックは一帯になってるの、そのまま装備して」

 

「まだ解除にならないんだね、避難命令」

 

一方離れたところから傍観することしか出来ないミリアリアが変わらない状況に溜め息を吐いた。

 

「父さんと母さん、ちゃんと避難してるのかな?」

 

マユを探すためとはいえ、両親になにも言わずに勝手に飛び出してしまっていたシンはマユと共に仲のいい両親のことが気掛かりだった。

 

「あー……早く家帰りてぇー」

 

ストレスがたまりつつある彼らは内心の不安と愚痴をこぼす。しかし、そんな彼らを追い打ちするかのように、それは起きた。

 

突然、どこからか爆発音が響き、爆発音がした方からそ二機のモビルスーツとモビルアーマーが飛び出してきた。

 

「あれは!?」

 

「モビルスーツ!」

 

クルーゼは白いシグーのモニターごしにその最後の一機、ストライクを見据える。

 

「ほう、あれが……」

 

「最後の一機か!」

 

クルーゼのシグーは休息旋回しストライクに機体を向けバーニアを吹かす。モビルアーマー、メビウス・ゼロに乗ったムウはそれを追った。

 

「装備をつけて!早く!」

 

マリューが叫ぶとストライクはランチャーパックを装備する。その間に、メビウス・ゼロのガンバレルがクルーゼのシグーにより断ち切られた。

 

「今のうちに沈んでもらう」

 

「うわぁーーーーーーッ!」

 

「キラ!」

 

ストライクがランチャーへの換装を終えると、再び機体色が白、青、赤のトリコロールになる。

 

「何?」

 

しかしクルーゼの行く手をコロニー内壁の爆発から飛び出した“何か”が阻んだ。

 

「……あぁ」

 

それは、大天使の名を持つ、白い戦艦“アークエンジェル“だった。

機動戦士ガンダムSEEDこれまでの話を斬る!

 

一夏「はい、というわけで第一回。機動戦士ガンダムSEEDこれまでの話を斬る!を開催します。今回はこの俺織斑一夏と」

 

キラ「僕、キラ・ヤマトの進行でお送りします。でも一夏、僕が言うのもなんだけど、SEEDはそこまで問題点無かったと思うよ?……最初は」

 

一夏「まあこれは作者がアニメ見直してよく考えてふと思った文句みたいなもんだからな。いわゆる偏見だ」

 

キラ「へえ。じゃあとりあえず最初はこれだね」

 

ナタル『なんとも平和なことだな。あれくらいの歳で、もう前線に出る者もいるというのに』

 

キラ「僕たちがフレイとエレカのレンタルポートで鉢合わせしたあとのとこらだね」

 

一夏「作者曰く、『学生が学生らしく青春を謳歌してるだけなのに、なんでそんなこと言われなくちゃいけないの?子供が戦争に行きたがってたのは日本で起きた国民皆兵の時ぐらいだっつーの馬鹿。大体なんで中立の条約もろくに守れない奴らと一緒に戦わなくちゃなんねーんだよ』とのことだ」

 

キラ「ちなみに国民皆兵っていうのは

国民のすべてが兵役に服する義務を負うことなんだ」

 

一夏「さらに言うとこの当時国民はすごく貧乏だったから待遇良し、収入良しで喜んで軍に志願する人は結構多かったらしい。当時の日本軍が強かったのはこのためらしいぞ」 

 

キラ「それでも僕は嫌かな。戦争なんてやりたくないし」

 

一夏「俺は千冬姉……あ、俺の姉さんなんだけど。その人に負担をかけさせないように行きかねないな。……まあ、アイアンクローで無理矢理にでも止められそうだけど」

 

キラ「あはは……ところでこれ、いつの話?」

 

一夏「さあ?作者のノートに徴兵令の一つ上のところに書いてあったと言ってたから多分明治時代じゃないか?」

 

キラ「駄目じゃないか作者さん……そういえば次の条約に関してだけど、そもそもなんで連合は破ったんだろうね条約」

 

一夏「調べても全然引っかからないらしい。で、これは作者の予想なんだけど『攻撃を仕掛けられない中立ならモビルスーツ作れるじゃん』と単純なものか、もしくは『オーブの技術がどうしても必要だった』だけど、おそらくは後者なんだろうな」

 

キラ「フェイズ・シフトはオーブが完成させたみたいだし、作られてたのもモルゲンレーテだしね」

 

一夏「でもそのせいで関係のない人が大勢犠牲になった。俺は軍人じゃないからそういう大人の都合とかわかんないけど、こんな結果を作ってしまうなら一生わかりたくないね」

 

キラ「(うーん、これはかなり怒ってるのかな?一夏ってなんだか頑固みたいだし、しばらくはこのままかな)それじゃあ次に行こうか」

 

一夏「次は……マリュー・ラミアスの一連の言動」

 

キラ(うわぁ……)

 

「経緯はどうあれ、軍の最高機密を見たから拘束する」

「しかるべき処置が下りるまで行動を伴にしてもらう」

 

一夏「作者曰く『この理屈はわかる。けど、その後に軍法会議の対象となったキラたち民間人にストライクを任せるのは理屈に合わない。重ねて軍の機密を漏らす結果を招き、彼らはさらに罪を被る事になるんだけど?第一、あれだけ理不尽かつ高圧的な態度に出たマリューに対して、キラたちが何の反抗も示さないのはどうかと思うし(口論だけで済ませる問題なの?)

しかもその後、何事もなかったかのように指示を出すマリュー、その指示に従順に従うキラたち御一行……違和感を覚えない方が無理がある』

 

キラ「いや、だって相手銃持ってたし」

 

一夏「モノホンの刀とか見えない砲撃とかビームとかパイルバンカーとかレールガンあと出席簿と比べれば怖くないだろ?」

 

キラ「……ねえ、一夏。君はどんな人生歩んできたの?というかなんてを出席簿?」

 

一夏「…………俺の姉さんが放つ出席簿はなキラ、多分フェイズシフトに傷をつける」

 

キラ「えっ?」

 

一夏「ありえないって思うだろ?でもあの人、生身で鋼鉄のどでかいブレード二本をそれぞれ片手でIS展開してた俺ともう一人を押さえたんだぜ?」

 

キラ「……その人はコーディネイターを越えたナニカ」

 

一夏「いいや、ナチュラル……のはずだ」

 

キラ「…………………………」

 

一夏「…………………………」

 

キラ「……………………ええっと、次行こっか」

 

ハゲズラ「そいつらはフェイズシフトの装甲を持つんだ。展開されたら、ジンのサーベルなど通用しない」

 

キラ「ってアスラン!?」

 

一夏「作者が指摘したいのは、どうしてお前がそれ知っていて仲間のミゲルが知らねえんだよ!可笑しいだろ!ってことらしい。作者が指揮官から奪い損ねた時の為に破壊、もしくは戦闘行為に入る可能性を考慮して予め全機に情報を渡している。とのことだ」

 

キラ「ねえ、それよりも僕はこのハゲズラっていうのが気になるんだけど……」

 

一夏「気にしたらまけだぞキラ」

 

キラ「ええ~?」

 

一夏「さて、今回はここまでだな」

 

キラ「まだアニメで言う二話と三話だからね。仕方ないよ」

 

一夏「次回はタグ通り、連合を徹底アンチする(予定)だから連合嫌いな人は楽しみにしててくれ」

 

キラ「さようならー!」


 
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