No.699658

マブラブオルタネイティブトータルイクリプス外伝 銃騎士 第1話 ReF-15E計画

kaennさん

前までの話を過去編としてトータルイクリプス編を始めます、彼方も続けますがどうしても長くなりそうな予感がするので……気が向いたら見てやってください。

2014-07-10 00:19:36 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:1431   閲覧ユーザー数:1422

マブラブオルタネイティブトータルイクリプス外伝 銃騎士 第1話 ReF-15E計画

1999年9月 日本 横浜基地建設予定地

『ン〜〜、一ヶ月前とは大違いだナー、BETA達が居たとは思えナイぐらい綺麗さっぱリだナ』

小柄な体の衛士強化装備を纏った少女がF-15Eの管制ユニットから顔を出し伸びをしながら呟いた

 

『もう!カルラ、工事作業車輌の護衛任務なんだからちゃんと乗ってないと駄目じゃ無い!』

その光景を見たエレメントの少女が名前を呼び注意した

 

それを聴いたカルラと呼ばれた少女はエレメントの機体に顔を向けて舌を出して反論する

『べ〜、もう此処にBETAナんかいナいよ〜〜フン、ユーディのド天然〜〜』

 

『なっ、カルラ!今なんて言ったの?答えなさい!』

音声までは聞き取れなかったがカルラの顔を見たユーディと呼ばれた少女は通信を開きエレメントのカルラに問いただした

 

『ユーディット少尉?迦楼羅少尉?そろそろ辞めて頂かないと代理とはいえ責任者の私が貴方方を処分しなければいけないのですが?連帯責任で我が隊全員で駐屯地外周でも走りますか?ん?』

2人の様子を見ていたアイゼン中隊副長の伊角が眼鏡を”くいっ”とあげながら2人を嗜める

 

『『ひっ!……了解!』』

伊角のあまりの剣幕に2人は青ざめ即座に大人しくなる

 

『フゥ……退屈なのは分かるけど一応これも任務なんだからしっかりやらないと駄目よ、ただでさえあの爆弾(・・・)でBETAが殆ど居なくなったとはいえ此処は元ハイヴだったんだし作業をする人達が安心出来る様にわざわざ戦術機まで出してるんですからね』

ため息をついて出す必要の無い戦術機を出した理由を言う

 

『あ・と・は、貴方達以外の皆も笑ってないで注意する!罰として全員食堂での夕食のおかず一品抜きです!』

 

『『『『『『げっ!』』』』』』

 

『副長〜〜あんまりだーメシが唯一の楽しみなのに〜』

 

『なにも私は食堂でしか食べてはいけないとは言っていないでしょう?ユーディット?駐屯地に貴方宛で食材が届けられたそうだけど?』

伊角の言葉に隊員達から不満の声があがるがその直後、伊角が意味深な事を言う

 

『え……?あっ!』

話を振られたユーディットは姉と慕う女性に頼み事をしていたのを思い出した

 

『真耶姉様から届いたのですか?でも頼んで5日しか経って無いのに……』

幾ら日本国内から手紙を出したとはいえ、返事と荷物が早く届いたことに驚きながらユーディットは伊角に聞き返す

 

『その方かは分かりませんが貴方宛に月読と言う方から手紙と大量の食材が届けられたと聞いたわよ。』

 

『では、本日は不肖私ことユーディット・ブラウナハト少尉が腕を振るわせて頂きます!皆さん今日の夕飯は楽しみにしてくださいね。』

伊角から告げられた内容を確認したユーディットは満面の笑みで部隊員に夕食を振る舞う事を約束する

 

『『『よっしゃ〜〜』』』

『やった!役得役得!』

『食べ過ぎ無いよう気を付けなくちゃ』

『ユーディの料理ワ久しぶリだナ〜』

『……ユーディット少尉の……手料理……よしっ!!』

 

隊員が一斉に期待する声をあげると

『さぁ!交代まで後4時間、皆気を抜かないでやりますよ!』

 

『了解!』

伊角が気合いを入れると全隊員から同じ返事が返ってくる

 

『………まぁ私も楽しみなのですが……体重大丈夫かしら……』

と、伊角も夕食を楽しみにしながらも自らの体重を気にしていた

同日 国連軍 三沢基地

後方支援軍集団 研究開発団会議室

『……と言うわけで第3世代戦術機の配備は急務であると具申致します。』

中佐の階級章をつけた40代後半と思われる軍人が第3世代戦術機の有用性を軍事参謀委員の少将に報告する

 

『ムゥ、しかし明星作戦で多数の生命と装備が喪われた、第3世代を配備となると大量の資金と時間が掛かって仕舞う、且つ現行の戦術機をどうやって運用するかが問題になる、F-4は兎も角F-15やF-15Eは充分とは言えんが現場からの評判も良いと聞いて居るが?その他でこの案件について提案の有る者はおるか?』

中佐の発言に同意したいが現状では不可能だろうと思い、他に解決策が無いか会議出席者に聞いて見ると

 

『はっ!少将、私から御提案が在ります。』

沈黙する室内で1人の大佐階級章をつけた男性が挙手をした

 

『ん?ハルトウィック大佐かね、確か君はプロミネンス計画の責任者だったかな?提案があればどうぞ』

 

『はっ、ご存知頂き光栄です、では早速ですがコレをご覧下さい』

と言って会議室のプロジェクターに一体の戦術機を写した

『皆様ご存知の通りコレはF-15Eですが、この機体は私が提唱したプロミネンス計画のプロジェクトの一つでReF-15E(リ・ストライクイーグル)プロジェクトの実験機でして、現行の戦術を改修して運用する計画の一つで、現在運用中の戦術機で基本性能の高いF-15 -Eをエース仕様に強化したり局地戦装備を施して第3世代戦術機に勝る性能にしようというものです、詳細は今お配りする資料をご覧下さい。』

秘書が会議出席者に資料を配る

 

 

1時間後

『では、ハルトウィック大佐の提案を採用という方針を参謀委員会に提出する形で本会議を閉会とするが宜しいか?』

質疑応答が終了し、少将が参加者を見渡すと1部に憮然とした表情の者は居るが意見が無い様なので会議を閉会させる

 

少しして会議室から会議出席者がぞろぞろと出て来る

 

『ハルトウィック大佐!お疲れ様です!』

会議室から出たハルトウィックを護衛として連れて来たブラッド・ライトハウンド大尉(・・)が敬礼で出迎えた

 

『うむ、ご苦労さんさて、ブラッド大尉?』

 

『はっ!なんでありましょう大佐!』

ハルトウィックの質問に軍人らしく返事をするブラッド

するとハルトウィックは顔に苦笑を浮かべて話し掛けた

 

『ふっ、貴様がそんな真面目な返事が出来たのだな、私の隊にいた頃は部隊一のお調子者且つ馴れ馴れしい無作法者だったと記憶しているがな』

 

『なっ…大佐かて部隊の連中と夜間抜け出して花街行ったりしてたやないですか!』

ハルトウィックが言葉を崩したのを悟り自らも何時もの調子で返す

 

『ん?アレは貴様が発案者だったと記憶しているが?私は問題を起こさん様に監督しに行ったのだが?』

 

『よぅ言いますわぁ、大佐かて朝モーテルから女と出て来たの知っとるんですよ。』

と、昔の馬鹿話をして居たが人が居なくなると急に真面目な顔になり

 

『で?上手く行ったんでっか?』

 

『うむ、予定通りだ、其れに伴い貴様の隊は一旦解散の上で今回の計画に参加してもらうことになる』

ブラッドが問い掛けると予想通りの答えが返ってくる

 

『まぁ…うちも何人か居なくなったし戦闘機動が出来ん様に成ったのも居りますし丁度えぇと思います。』

目を瞑り現在の部隊編成を想い浮かべる

 

『で、貴様がこのReF-15E計画に推薦する衛士は誰だ?貴様自身か?』

ハルトウィックが不敵な笑みを浮かべてブラッドの顔を見て質問する

 

『……いえ、ワシじゃなくてウチのユ…ィ…ト少尉と……ラ少尉、後は整備員として……の3人ぐらいですかね。』

 

『ほう、その方はかのブラウナハト家の御令嬢では無いのか?』

 

『!矢張りご存知でしたか、そうですあの(・・)ブラウナハト家です』

流石に1部隊員の情報までは知らんやろと思って居たブラッドはハルトウィックの言葉に驚きつつも肯定する

 

『もちろんだとも……パレオロゴスの時にブラウナハトの部隊が援護してくれなかったら今頃私も貴様も生きて此処には居ないのだからな……』

ハルトウィックは感慨深くなり思い出しながらしみじみと語っているとふと疑問が浮かぶ

 

『そう言えばブラッド、何故国連軍なのだ?ブラウナハトの御令嬢ならば英国近衛軍に入っていてもおかしく無いはずだろう?』

 

『あぁ〜大佐、それなんですがね……』

1番聞かれたく無い質問をして来たハルトウィックにブラッドはブラウナハト家御令嬢から直接聴いた答えを話していいものか悩んでいた

 

因みにハルトウィックの秘書官の女性はハルトウィックとブラッドの馬鹿話の際中、凄く冷めた目で2人を見て車を廻して来ますと言い退室していたが2人は気付かなかった。

 

 

第二話 駐屯地にて へ

あとがき?ストライクイーグル出したくて此方から始めました、過去編もちょくちょく更新する予定ではいますので気になったらみてくださいな^ ^


 
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