No.698671

九番目の熾天使・外伝 =蒼の物語 刻の幻影=

Blazさん

BlazVSジン!

イメージソング

OP2「BLUE SANCTION」 BLAZBLUE -CHRONOPHANTASMA- より

続きを表示

2014-07-05 13:18:15 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:910   閲覧ユーザー数:839

CP第一章 第三十五話 「激突 蒼の破壊者VS秩序の守護者(ヤンデレ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BGM : ヤンデレ弟VSなんだかんだ先生、もとい 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

= BGM : Under Heaven Destruction Ⅱ =

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジン「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!殺しあおうよぉ・・・兄さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんッッッ!!!!」

 

 

 

 

Blaz「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

 

 

 

現状。

ジン(ヤンデレモード)から逃げるBlaz。それを唯見る三人娘。

 

 

 

 

以上。

 

 

 

 

Blaz「いや何もよくねぇよ!?寧ろ悪化しまくってるよ!?俺の体力がマッハだよ!?」

 

イブキドに到着早々、ジンと遭遇してしまったBlaz達。

『未だに』彼も兄と認識し、勝手な肥大妄想をするジン。

それにはBlazもどうしようもなく、現状の様に爆走して逃げるのはザラであった。

 

アルト「・・・・本当に追っかけるんだな・・・あの少佐。」

 

鈴羽「うん・・・・カグツチでもそうだったし・・・・」

 

ニュー「・・・・・・・・?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Blaz「いい加減にしろよ、この馬鹿が!!俺はお前の兄貴じゃねぇっての!!」

 

ジン「そうかな!?実は生き別れたもう一人の兄さんかもしれないし将来僕の兄さんになるかもしれないよ!?」

 

Blaz「死んでもゴメンだ!!ドルモーア!!」

 

流石にコレ以上逃げるのは得策でないと考え、反撃に出たBlaz。

唱えた魔法は暗黒系の魔法『ドルマ』の上位呪文だ。

詠唱に時間は少し掛かるが、それに見合った威力などは保障できる。

その一撃がジンに直撃し、流石に動きは止まっただろうと思っていた一行。

 

 

 

 

 

 

ジン「はぁっ!!」

 

 

Blaz「いっ!?」

 

刹那。爆煙の中からジンはユキアネサを抜刀してBlazに切りかかった。

直ぐ様Blazは大剣を抜いて応戦に入る。

十分な威力のある呪文を唱えた筈だ。それなのにどうしてこうも早く反撃が出来るか。

 

考える暇は無い。何時だって彼は本気だというのをBlazは過去の戦いで知っていた。

一瞬でも気が抜ければやられる。

 

 

Blaz「くそっ・・・・アルト!」

 

 

アルト「・・・・・・分かってる。行くぞ、二人共。」

 

鈴羽「っ・・・・うん!ホラ、ニュー!!」

 

ニュー「うにゅ!?Blazは!?」

 

アルト「アイツは直ぐに追いつく!あたし等には時間が無いからな!!」

 

 

ニュー「・・・・・・・・。」

 

Blaz「・・・・・・・行け・・・・ニュー・・・・直ぐにっ・・・・・追いつくぜっ!!」

 

 

大剣でジンを振り払うBlaz。そろそろ限界だ。反撃に出なければ負ける。

 

それは長い間Blazを見てきたニューも知っている。

だけど彼をほってはいけない。しかし、それでは彼の邪魔だ。

恋に似た何かを心に持ち、ニューは必死に考えた。

そして。

 

 

 

ニュー「・・・・・・約束だよ・・・・・・」

 

 

Blaz「・・・・・ああ!」

 

 

 

 

 

 

 

そう言って三人は急いでイブキドの地下に飛び込み、リバインズたちの所に向かって行ったのだった。

残ったBlazとジンは対峙し、ジンは邪魔が居なくなった事を喜ぶ。

 

ジン「これで邪魔は居なくなった・・・・・これで思いっきり戦えるね兄さん・・・・!」

 

Blaz「喧しい。テメェに構ってる暇なんてねぇんだよ!!」

 

ジン「フフフフフ・・・・・その言い方・・・やっぱり兄さんだ・・・・!」

 

Blaz「・・・・・確かに・・・アイツと似ているってのは分かってる。けどよ。俺には確かな過去がある。腐っても生きていたって過去がな。」

 

 

過去。正直Blazにとっては何かもどかしいワードだ。

しかし、それは今語るべき事ではない。

そして、思い出すべき事ではない。

 

 

 

Blaz「来いよ。直ぐにぶっ倒してやる・・・・・!」

 

ジン「・・・・・ククククク・・・・アハハハハハハ・・・・・いいねぇ・・・やっぱりこうでなくちゃ・・・・・さぁ・・・・殺しあおう・・・・兄さん・・・・・!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

= STAGE : イブキド 封鎖地区 =

 

= Blaz VS ジン=キサラギ =

 

= BGM : Under Heaven Destruction =

 

 

 

THE WHEEL OF FATE IS TURNING

 

 

REBEL1

 

 

 

 

ACTION!

 

 

 

 

 

 

 

Blaz「Hells Fungッ!!」

 

ジン「裂氷ッ!!」

 

Blazのヘルズファングとジンの裂氷がぶつかり合う。

しかし、Blazはギリギリのタイミングで僅かに腕を逸らして刀の刃に腕を掠らせる。

それはもう少しで自分の手が串刺しになっていたからだ。

 

Blaz「くっ・・・・Dead spikeッ!!」

 

ジン「っ・・・!!」

 

だが、僅かな隙にBlazは大剣を滑らせてデッドスパイクを放つ。

裂氷の隙でジンは防御が遅れ、襲い掛かる赤黒い獣に突き飛ばされた。

そして、同時にソウルイーターのドライブ能力で僅かに生命力が吸われたのだ。

 

ジン「霧槍 突晶撃ッ!!」

 

しかしジンも喰らい付く。氷のボードを作り出し、其れに乗って突撃する。

これをモロで喰らうBlazだったが、大剣でジンを振り払う。

一瞬にして持ち方を変え、小回りを重視した持ち方にしてジンに斬りかかる。

対するジンもユキアネサを最小限の動きだけで振るい、応戦する。

手数の勝負では重さによる隙が大きいBlazの大剣よりもジンの刀の方が分がある。

それはBlazも承知の上だ。だが、力比べはどうだろう。

 

ジン「ぐっ・・・・!」

 

Blaz「おらおらっ!!」

 

それではBlazの大剣が分がある。

幾ら手数があっても一つ一つの力は大したことの無い攻撃。

次第にジンが劣勢に立たされていった。

 

 

 

ジン「っ・・・・・流石だよ・・・・・・」

 

Blaz「・・・・・・。」

 

ジン「けど・・・・僕もこのままじゃ終われないよ・・・・!!」

 

Blaz「何を・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

ジン「オーバードライブッ!!」

 

Blaz「ッ!!」

 

刹那。ジンは術式を展開し、オーバードライブを発動する。

一時的な能力強化を可能とするオーバードライブだが、その詳細な能力は人それぞれだ。

無論、それはジンも例外ではない。

 

ジン「ココからが本番だよ・・・・兄さん・・・・!」

 

Blaz「だから、俺はお前の兄貴じゃねぇっての・・・・しゃーねー・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

オーバードライブ!

 

Blood Cain・ideaッ!!」

 

これ以上時間を掛けられない。ならば速攻で決めるだけだ。

Blazはブラッド・カインを発動し、ジンと同じく能力強化をする。

 

一時的な能力強化を過信せず、唯一気に倒す。

この場を切り抜けるにはそれしかない。

 

 

Blaz「いくぞっ!!」

 

ジン「来なよ兄さんッ!!」

 

 

 

そして。二人の力は激突した。

大剣とユキアネサがぶつかり合い、周り衝撃波が発生し、二人の真下の地面はヒビが入る。

それでも両者は一歩も譲らない。

双方共に得物を持って前に力を入れていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドクッ・・・

 

 

 

 

 

 

Blaz「っ・・・・・!?」

 

 

 

 

 

 

ドクッ・・・ドクッ・・・・・・

 

 

 

 

 

Blaz(な・・んだ・・・この感じ・・・・・・)

 

 

 

ジン「はあっ!!」

 

Blaz「ぐっ!?」

 

突然Blazは身体の奥深くから何かが胎動するのを感じた。

それによって一瞬、気と力が抜けてしまい、ジンに押し込まれつつあった。

 

Blaz(身体が熱い・・・・それにこの感覚・・・・!)

 

 

身体の奥深くから何にかが溢れ出る感覚が感じられた。

赤く濁った泥の様な何かがマグマの噴火するかのように溢れ出ようと暴れていたのだ。

最初は分からなかったが、段々と覚えのある感覚だとBlazは思い出した。

 

Blaz「ごんのおっ!!」

 

ジン「っ・・・・・!」

 

力でジンを振り払うと、その中心地である心臓を鷲づかみして痛みで誤魔化すBlaz。

それでもその何かの方が上回り、痛みと共に身体の中を回っていたのだ。

 

Blaz「この感覚・・・・・・まさか・・・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

- 気づいたか。蒼の死神。-

 

Blaz(やっぱテメェか・・・・赤眼の魔王!!)

 

ルビーアイがBlazの身体に回る痛みと苦しみの原因だった。

だが、ルビーアイは今の今までBlazによってその力を抑えられていた筈だ。

なのにそれが今になって動き始めたのは何故なのか?

恐らくそれを知るのは動いた本人だけだろう。

 

赤眼の魔王『久しいな。貴様とこうして会うのは何時以来だ?』

 

Blaz「けっ・・・・テメェとそう何年も会いたかぁねぇよ!第一。何でテメェが今になって目ぇ覚ました!?」

 

ジン「・・・・・・?」

 

 

赤眼の魔王『フッ・・・・確かにな。二年前に貴様とあの小娘に我が欠片を収集されて以来。私は貴様の蒼によって封じられていた。だが。その力に僅かな綻びが生まれたのでな。』

 

Blaz「綻び・・・・・・だと?」

 

赤眼の魔王『蒼の力・・・・・・破界の力と相対する力。それは再世の力・・・・』

 

Blaz「・・・・・秩序の力・・・・・・だが、それとこれとは話が噛み合わねぇだろ!」

 

赤眼の魔王『どうかな?恐らくはラグナ=ザ=ブラッドエッジも勘付いている筈だ。この地に集まる秩序の力によって・・・貴様の力が徐々に弱まっている事を。』

 

Blaz「・・・・・秩序の力・・・・・集まっている?」

 

 

 

ジン「・・・・・・・秩序の力・・・・・・僕等の力が・・・・?」

 

Blaz「だが。それを持っているのはお面野郎と目の前の馬鹿(ジン)と・・あの娘っ子(セリカ)だけじゃねぇかよ。」

 

赤眼の魔王『如何にも。しかし。もし・・・・・秩序の力が・・・・新たに生まれたとしたら?』

 

Blaz「っ・・・・秩序の力が新しく!?」

 

 

ジン「・・・・・・なるほど。あのディアーリーズとか言う奴・・・・・」

 

 

Blaz「・・・・オイオイ、マジかよ・・・・・あのリア充が秩序の守護者だぁ?冗談だったら、そっちに全額賭けるぜ・・・・・」

 

 

秩序の力は蒼の力と相対する力。

それが段々と増えてしまっては力が弱まるのも、無理は無い。

しかも、セリカの秩序の力は周りの魔素も浄化してしまい、それはBlazとラグナにとってはマイナスの他にならなかった。

 

Blaz「クソッ・・・・じゃあテメェが表に出て、一体何をする気だよ!?」

 

赤眼の魔王『そうだな・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

取り引きをしようではないか。蒼の死神よ。』

 

 

Blaz「取り引き・・・?」

 

赤眼の魔王『如何にも。貴様は今は力を欲している。ならば私の力を貴様に授けよう。』

 

Blaz「・・・・なるほど。そんでお前は俺の身体か。レゾのおっさんと言い、典型的な実力重視だなオイ。」

 

無かった話でもない。かつてとある世界の人間界の魔王であったルビーアイ。

しかし、竜神との戦いで彼は七つに魂を切り裂かれて分散されたのだ。

その幾つかは一度は半復活状態で蘇ったが、いずれもその世界に居た魔導師や当時その世界を旅していたBlazとはやてに倒されている。

そして。ある人物からの提案でルビーアイの封印と言う事でBlazの中にルビーアイの欠片が取り込まれたのだ。

 

そのお陰で異常な程の魔力と身体能力などを手に入れたBlaz。

ルビーアイも蒼の力によって今の今まで封印されていたのだ。

当然、出たいという願いがあっても不思議ではない。

 

 

Blaz「だが答えはNOだ。テメェの力なんざ借りる気はねぇよ!」

 

赤眼の魔王『・・・・そう言うとは思ったよ。ならば・・・・・力ずくで奪うまでだ・・・!!』

 

Blaz「何っ!?」

 

 

 

刹那。突如、Blazの手の甲に付けられたグローブの赤い宝玉の様なもから、また別の魔法陣が現れる。

それが出てからか、Blazの腕が言う事を聞かず、みるみると身体の指揮権を奪われてしまっていたのだ。

ルビーアイがその力で自分の身体を乗っ取ろうとしている。欠片だけでもこの力だ。

抑えるので精一杯の状態だ。

 

Blaz「がっ・・・・・ああ・・・・・!!」

 

ジン「っ・・・何だ・・・・・・このプレッシャーは!?」

 

Blaz「ぐっ・・・・・・逃げろ・・・・・・早く・・・・・!!」

 

ジン「なっ・・・・・!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Blaz「がアアアアアアアアああああああああああああああああああああああ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

そして。それを最後にBlazの意識はブラックアウトした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それと時を同じくして。

 

 

「っ・・・・・・・・!」

 

 

闇の様に暗い場所。其処に一人の青年が立っていた。

しかし、その姿は男とは言い難く。女とも言える。

その青年は何処かの暗い海か何かの上にふわりと浮いていた。

 

「・・・・・・・ココは・・・・・何処・・・・・?」

 

 

見覚えの無い場所に戸惑う青年。

すると、彼の後ろに女性が一人降りて来た。

 

「・・・・・ココは・・・・混沌の海だ。」

 

「えっ・・・・・・?」

 

冷たく、それでも何処か優しさのある声。

言い換えれば母親の声だろうか。

青年が声の主が居る方に振り向くと、その姿を見て僅かな時、見惚れていた。

 

美しく輝く金色の髪とそれと対になる黒い装束。

顔は髪が邪魔して見えないが、何処か悲しくも冷静な目であった。

 

 

「混沌の・・・・海・・・・・・」

 

 

「そう。お前の意識は今ココに封じ込ませている。でなければお前の意識は喰われていた。」

 

「意識が・・・・喰われる?!」

 

 

「・・・・覚えていないか。無理も無い。黒き獣が、貴様の身体を乗っ取ったのだ。」

 

「なっ・・・・・!?」

 

「それによってお前の意識は黒き獣に喰われ様としていた。其処を我が釣り上げたのだ。」

 

「つ・・・釣り上げたって・・・俺は魚かよ・・・・・」

 

「他にどの様な言い方がある?破界と殺戮。それしか行えない獣の海から救ったのだ。」

 

 

 

「救った?って言うか・・・あんた誰?!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「我は混沌の母。闇よりもなお暗きもの。夜よりもなお深きもの。」

 

「・・・・・・・金色の魔王(ロードオブナイトメア)・・・・・・」

 

 

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
2
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択