黒外史 第十一話
幽州の西部で、中山郡太守の張純と泰山郡太守の張挙が黄巾の乱に乗じて反乱を起こした。
その反乱を鎮圧したのが
彼は光武帝の長男東海恭王
生前の霊帝から幽州刺史に任命され、この地へと赴任した直後に起きた反乱だが、劉虞は無血で治めて見せたのだった。
如何にしてその様な事が出来たのか?
なんと、劉虞は烏丸、または烏桓と呼ばれる五胡の一端を味方に着け、その軍勢で反乱軍を包囲し、張純と張挙を説得して恭順させたのだ。
その劉虞が幽州の地を離れ、反北郷連合の旗頭として洛陽に向かおうとしていた。
「劉虞様………行かれてしまうのですね……………」
「すまない、
烏丸の
もっとも烏丸は五胡の一部族なので生物学上女性では無い。
匈奴がレディースとヤンキーとするなら、烏丸は男を惑わす悪女。
男に貢がせるだけ貢がせて、使えなくなるとあっさり捨てる魔性。
一刀の読んだ文献に在った『人を連れ去り使役する』とは烏丸の事なのだ。
そんな烏丸を懐柔し、味方に着ける劉虞の能力とは!?
その答えは…………容姿だっ!!
劉虞も丘力居と同じストレートの長髪。しかしその色は見事なプラチナブロンドだ。
顔の輪郭は細く、切れ長な眼、長いまつげ、白い肌に紅い唇、体格も細身の長身。
少女漫画に出てきそうな耽美系の超絶美男子だった。
※ここで敢えて補足しておく。『耽美』をホモと勘違いする方がいるが、『耽美』とは美を最高の価値としてひたすらその世界に心を傾け陶酔する事である。昭和の少女漫画に強くその傾向が見られた※
劉虞と丘力居は夕暮れの草原で手を握り、見つめ合っている。
「私はこの大陸を救う為に行かねばならない。しかし、事を治めた暁には、必ずこの地に戻りましょう…………あなた達の為に!」
憂いを帯びた微笑みの口元と目元がキラキラと輝き、背景にも星やら花やらが乱舞していた。
もう一度言うが、ここは夕暮れの草原である。
「嬉しい……劉虞様………いつまでもお待ちしておりますわ…………ですが、お早いお戻りも願っております…………ああ、私はなんと我儘なのでしょう………」
「その気持ちは私も同じです。その為とは言え、あなた達に公孫賛殿の足止めをお願いせねばならない我が身の不甲斐無さが恨めしい…………」
「ご安心下さい、劉虞様。我ら烏丸、あんな平凡を絵に描いた様な公孫賛に遅れは取りません。」
「丘力居、決して無理に戦わないで下さい。彼とも時間を掛けて話し合えば、必ず分かり合う事が出来るのです。何より、戦であなた達が傷つくと私が悲しい…………」
「ああ!劉虞さまあっ!」
劉虞と丘力居は強く抱き合った。
その二人の周りを烏丸が囲んで涙を流し、拍手を贈っている。
それはまるで○塚歌劇を観るおネエさま達の様だった。
劉虞が城に戻ったのは、太陽が西の山の陰に隠れた後である。
篝火を燃やす城門で、袁紹が劉虞を待っていた。
「お帰りなさいませ、劉虞様♪」
「本初、遅れてすまぬ。」
劉虞は己の愛馬である、純白の馬の背から降りて袁紹と向かい合う。
「わたくしなどに、そのお美しいお顔を下げないで下さいまし。美しさも、家柄も、強さもわたくし以上の劉虞様は、わたくしにとって正に神なのですから♡」
袁紹は恍惚とした表情で劉虞を崇めている。
洛陽を追われた袁紹にとって、話を聞いてくれた劉虞は正に救いの神であり、崇拝の対象となっていた。
「私は人の子だよ、袁紹。力ではお亡くなりになった劉宏様や大将軍に敵わない、他人より細剣が少し使える程度の武だ。」
劉虞はこう言うが、彼の細剣は『神業』と評される程の腕前だった。
「そして、私がこの大陸とそこに住まう民を想う気持ちは君と同じだ。私は出来得る限り皆を笑顔にしたいだけなのだよ。」
「素晴らしいお心ですわ♪その為にも、洛陽で猛威を奮う悪しき北郷一刀を倒さねばなりません!」
「北郷一刀…………か。その者は『天の御遣い』という事で劉宏様が召抱えられたのに………」
「あの男は悪魔の如く狡猾なのです!きっと天帝すら騙してこの地にやって来たに違いありませんわ!」
激昂する袁紹を劉虞はやれやれといった感じで見ていた。
それに気付かず、袁紹は更に続ける。
「その証拠に洛陽からの報告では、北郷一刀は子供ばかりを身の回りに侍らせ遊興に耽っているそうです!」
それは一刀が亜璃西たちや万里亜と庭で遊んでいた事の報告だった。
「新たに召抱えた識者から幼い弟を無理矢理奪ったとも聞き及んでいます!」
諸葛均の事らしいが、無理矢理連れて来たのは孔明の方だ。
「華琳さんも将来有望な若い軍師を北郷一刀に奪われたらしいですわ!」
陳宮は曹操が己の力を一刀に知らしめる為に、わざと逃がしている。
「劉協様も北郷一刀の毒牙にかかり、すっかり言いなりになっていると!」
袁紹軍が十常侍と多数の宦官、それに文官武官を殺害したので一刀に頼らざるを得ないのだ。
劉虞は袁紹の話をひとつひとつ丁寧に頷いて聞いている。
但し鵜呑みにして信じている訳では無い。
彼は裏付けの無い話を情報のひとつとして心に留め置く軍師の頭脳も持ち合わせている。
「更に今日届いた報告では、北郷一刀が無辜の村人を牛裂きにしたらしいですわっ!」
これには劉虞も顔を
「それはどのような状況で起こった物か聞いていますか?」
「はい!もちろんですわ!北郷一刀が洛陽近郊の視察を行ったそうですが、とある邑で祭りが行われていたのを見て突然怒りだし、村人を捕らえて牛裂きにしたのです!と、田豊さんが言っていましたわ!」
拳を握って熱弁を奮う袁紹に、劉虞は目を伏せて頷いた。
袁紹は劉虞が哀れな村人に対し哀れんでいると思ったが、実はそうではない。
洛陽近郊の邑でこの時期に祭りをする所が無いのを知っていた。
つまりこれは北郷一刀を貶める為に誰かが流した嘘だろうと見破ったのだ。
劉虞が哀れんでいるのは目の前の袁紹本人だった。
「その話はもういいよ、袁紹。それよりも明日の朝には集結地の
「はい、滞りなく。と、田豊さんと顔良さんから報告が有りましたわ♪」
「それでは私は明日に向けて、今日は休ませて貰うよ。」
劉虞は軽く手を振って自室へと歩き出す。
そんな仕草すら絵になる彼を、袁紹は崇拝の目で見送った。
(天の御遣い北郷一刀殿。果たして本当はどのような御仁なのか………兎に角一度逢って話をしてみなければ。このまま戦になれば漢王朝の権威は失墜してしまう。孫子曰く、兵は国の大事にして、死生の地、存亡の道なり。戦を避ける努力は惜しんではいけない!諸侯が無秩序に戦端を開くのを抑え、洛陽と交渉が出来るのが私だけと言うのなら、この命!賭ける価値有り!)
その瞳に炎を宿らせ、決意を固める様に一歩一歩足を踏み締めて前へと進む。
劉虞。
眉目秀麗、容姿端麗、頭脳明晰。神技と呼ばれる武技を持ちながら、戦を厭い、慈愛に満ちた心を宿す。
一刀にとって主役の座を脅かす、最大の敵の登場であった。
所は変わって曹操軍。
時も三日程逆上る。
曹操軍主力は陳留で出陣の準備の最終段階に入っていた。
しかし、曹操は自ら別働隊を率いて酸棗とは反対方向、黄河を下り
龍湊の街には入らず、三千の騎兵と共に野営を行っている。
本陣の天幕の中で、曹操は青少年二人と少年二人を前にお茶を飲んでいた。
青少年の一人が不機嫌そうな目を眼鏡越しに曹操へ向けている。
「やはり華琳様ご自身がこの地に来られる必要は無かったと思います!」
「あら、稟。漢の忠臣としては宗室の方をお迎えするのは当然ではなくて♪」
「またお戯れを………」
眼鏡の青少年、郭嘉は溜息を吐いてこめかみを押さえた。
その様子をもうひとりの青少年、程昱がのんびりと笑って見ている。
「稟ちゃ~ん、華琳様のお考えは解っているのでしょう~?」
「当然です!解っているからこそ、こうして諫言申し上げるのですっ!」
「おやぁ~、そんな事を言っていながら本心では桂花ちゃんや春蘭様、秋蘭様を差し置いてこうして華琳様と同行できたのが嬉しいくせに~♪」
「な、何を言っているのです!?わ、私はその様な事は………」
「稟の考える事なんてオレでも解るぜ。」
程昱の頭の上で宝譿がツッコミを入れた。
「宝譿!黙りなさい!」
顔を赤くした郭嘉が宝譿に食ってかかる。
その様子を横で見ていた二人の少年の内のひとり、着崩れた格好で眠そうな目をしながら宝譿に顔を寄せた。
「ほえほえ~………人形がしゃべってる~………」
一見ボケボケな少年、徐晃は珍しそうに宝譿を指でツンツンと突っつく。
「こら、そんなに触んじゃねえよ。頭の皮がムケちまうじゃねぇか♪」
「これこれ、宝譿。年下の子にいじられて喜ぶなんて、とんだ変態さんですねぇ……」
程昱と宝譿の会話と動きが、人形芝居をしている様にはとても見えない。
もうひとりの少年も興味を惹かれて宝譿に顔を近付けた。
「宝譿は腐琳兄さまと同じなのね……
「気にすんなよ。大人になれば大丈夫さ…………たぶんな。」
宝譿の慰めに柳琳と名乗った少年、曹純は微笑んだ。
「何の会話をしてるのですか!」
我に帰った郭嘉が赤い顔のまま怒鳴った。
「稟、私は貴方が仮性でも真性でも可愛がってあげるわよ♪」
「華琳様!?…………………………………………………………………」
徐晃が素早く郭嘉の頭を掴んで天幕の外に向ける。
「ぶはあああああああああああああああああああああああああああああっ!!」
郭嘉の噴き出した鼻血は天幕の中を汚す事無く、見事に外に飛び散った。
「あんなに飛ばせるなんて、稟ちゃんも若いですね~♪あ、トントンしますね~、こんな所で死なれても困るので~。」
程昱は徐晃に掴まれたままの郭嘉の頭の後ろ、首との付け根辺りを叩き始める。
「所で華琳様~。」
叩きながら程昱は曹操へ振り返った。
「何かしら、風。」
「さっき仰られた『お迎えする宗室の方』とは劉虞様の事だけでは無いですよね~♪」
「ええ、そうよ♪彼らの所にも檄文を送っているし、私がこの龍湊まで来た事の意味を彼らも理解しているでしょう♪」
程昱と曹操の会話の意味する物は……………。
曹操の居る龍湊の東、兗州の州境を越えた先に青洲の平原の街が在る。
そこは先日劉備が赴任した先だ。
ここでまた余談だが、この『平原』という街の名前はどうにかならない物だろうか?
ただ『平原』と言うと、平地の草原なのか街の名前なのか実に解り辛い事この上ない。
それはともかく、街の方の『平原』の城の中では劉備を中心に数人が顔を突き合わせて悩んでいた。
「どうしたらいいのかなぁ……………」
劉備が弱った顔で、会議用の大きな机に広げられた書簡を見ている。
その書簡は袁紹から届いた『反北郷連合』への参加を促す檄文だ。
劉備から見て右に居る関羽が忌々しげに唸りながら声を上げる。
「普通ならばこんな物は即刻破り捨て、北郷殿へ加勢に向かう物をっ!」
関羽の正面に立っている張飛も、腕を組み苦虫を噛み潰した様な顔をしていた。
「鈴々たちにお兄ちゃんを攻撃する軍に参加しろなんて!信じられないのだっ!!」
関羽の右隣にメイド服を着た孫乾が立っている。
彼は黄巾党に襲われ、殺されそうになっていた所を劉備達義勇軍に助けられ、以来こうして劉備の侍従兼軍師として仕えていた。
その顔は卑弥呼の様なヒゲを蓄え、体格もがっしりとしたオヤジだ。
メイド服よりも執事服を着た方が百万倍は似合うと思うのだが、このメイド服は孫乾が好きで着ている物だった。
「しかし、これを拒めば北から袁紹軍。西から曹操軍が攻めてきて、この平原の街は屍の山で埋め尽くされるでしょう。」
孫乾の沈痛な物言いに、場の空気が更に重くなる。
劉備達と一刀の関係を知っている曹操が、背後に劉備を残して洛陽に向かう筈が無い。
その事は張飛にすら簡単に思い至る。
こんな重苦しい雰囲気を破る様に扉が元気よく開かれた。
「「呼ばれて飛び出てでででででーーーーん!!」」
飛び込んで来たのはまだ少年の面影を残す、糜竺と糜芳の兄弟だった。
「桃香様!援軍が来てくれましたよっ♪」
弟で長髪の糜芳が喜びを全身で表している。
だが、
「バカ電々!あれは曹操軍でしょ!逆っ!敵が迫ってるのっ!!」
兄で短髪の糜竺がオーバーアクションで突っ込んだ。
顔文字にすると(>▽<)ノである。
「え!?そうなの?てへ♪電々まちがえちゃったー♪」
こちらもヽ(*≧∀≦)ノな感じだ。
しかし、劉備達はそれどころではない。
「雷々ちゃん!電々ちゃん!どこまで曹操軍が来てるのっ!?」
「「龍湊の街の外に野営をしてたよ!」」
「龍湊っ!?また微妙な位置に………」
孫乾が爪を噛んで忌々しげに呟いた。
「こうなっては我々が逃げ出して居なくなっても、腹いせに街を襲う可能性がありますよ。」
「陳宮ちゃんから聞いた話でも、それは有り得るね………」
劉備はこれまで見てきた曹操の姿から、陳宮の話をよりリアルに想像する事が出来た。
関羽は眉間のシワを一層深くし、またも唸る。
「我らの評判が地に落ちようとも、民を守る事が出来るのなら甘んじて受け入れるが………こうなっては逃げる訳にもいかん…………」
「「やだなあ♪何を言ってるんですかぁ~♪」」
糜竺と糜芳は笑ってそう言った。
かと思ったら突然雰囲気が変わった。
「「…桃香様達には………」」
それはまるで地獄の底から聞こえてくる亡者の声の様だった。
「「雷電商会が巨額の融資をしてるんですからねぇええぇ~~~~~………死んでも逃がしませんよぉおおぉぉ~~~~~~~」」
「べ、別に雷々ちゃんと電々ちゃんから逃げる訳じゃないよ…………」
劉備は冷や汗を流し、引きつった笑いを浮かべていた。
だがここで劉備の頭にひとつの案が浮かんだ。
「ねえ、わたし達がこの連合に参加してから、隙を見て北郷さんの軍に逃げるのだったら、この街の人達に危害は及ばないんじゃないかな?」
孫乾はその考えを聞いて困った顔になった。
「それは………連合に味方する振りをして北郷軍に寝返るという事ですか?それは向こうも警戒している筈です。下手な動きを見せれば嬲り殺しにされますよ。」
「ちょっと違うかな………この街で兵になった人達に、『連合へわたし達が寝返ろうとしている』って密告してもらうの。それに気が付いたわたし達は抜け出して、北郷軍に下るっていう筋書きなんだけど…………どうかな?」
「成程…………それならこの街に累が及ばず、我々も北郷軍に合流できます!」
「さすが桃香様です!その策、必ず成功させましょう!」
関羽も劉備の案に賛同の声を上げる。
しかし、張飛は未だ難しい顔をしたままだった。
「鈴々は………………難しくて何が何だか分からなかったのだ…………」
「お約束入りましたーー♪」
「鈴々には後で雷々が説明してあげるよ♪」
「糜竺と糜芳はこの策に賛成してくれるのか?」
関羽は確認の為に問いかけた。
「この策が成功すれば、桃香様の宣伝に使えますからね~~♪」
「雷々、頑張っちゃうもんねぇ~~♪お金の為に♪」
金の為という所に関羽は引っかかりを感じ無いでもないが、とにかく劉備達は反北郷連合に参加する準備を始めたのだった。
「「「我ら三人生まれた日は違えども!逝く時は同時を願わんっ!」」」
この掛け声を言いながら。
場面は南に下り、今度は許昌の近郊。
孫堅文台の率いる軍が荊州長沙からここまで北上していた。
「だからよう、祭、
馬上の孫堅はこの行軍中終始ご機嫌であった。
それに付き合わされるのは黄蓋、程普、張昭の三人の宿将だ。
「
「あんたがそんなに若い男の尻を追いかけるなんて、珍しいわよね。」
「炎蓮さまも若さに嫉妬するお歳になられたという事だな。いい加減、策殿に前線指揮を預けてはどうだ?」
「いやいや、あれは本当に良い漢だぞ♪どうせこの連合もあの漢の魔羅と尻を狙ってる奴らが集まって来るだけよ!他の奴にくれてやるくらいなら、この俺が頂いてやる♪」
「玉を手に入れる前に
白髪混じりの黄蓋が笑いながらヤレヤレと呆れていた。
「どうかな?命を取られるのは俺かも知れんぞ♪」
「『江東の虎』に匹敵するのなんて西涼の馬騰くらいだと思っていたけど………そんなに?」
程普は初めて心配になり、一刀の事を警戒人物と認識した。
「そんな男を捕まえて長沙に連れてくるつもりだったのですか?虎一頭でも持て余しているのに、龍まで飼う余裕はありませんぞ。」
張昭もひねくれた言い方で孫堅を止めようとしていた。
「そう言うな、雷火。北郷一刀は稚児趣味って噂だからな。ショタジジイのお前はきっと守備範囲だぞ♪」
「な!何を言ってるんですか!?炎蓮さまはっ!!」
「いやいや♪雷火に男を充てがってやるのはいい考えだ♪よし、あの漢はお前にやろう♪」
「い、いや、そんな…………私みたいなチビに……そんな………」
張昭は程普と違う意味で北郷一刀の名を心に留めたのだった。
こうして各地から『反北郷連合』の名の下に、一刀の下半身を狙う男達が集結を始めていた。
「袁紹は劉虞殿を次期皇帝に立て、檄文をばら撒いています。我が友、公孫賛伯珪殿をお救い下さい!」
真剣な眼差しの趙雲に、一刀も真剣に取り組む覚悟を決める。
「伯珪殿は劉虞殿に容姿、武技、頭脳、家柄、人柄、全てにおいて勝てる要素が何も有りません!その上愛馬が同じ白馬と被っていては伯珪殿を語る個性が本当に無くなってしまう!このまま出番が無く、歴史の影に追いやられてしまうのではと思うと不憫でなりません!」
(なんか、この外史の公孫賛って白蓮よりも残念な人みたいだな…………)
公孫賛もそうだが、劉虞が一刀にとっても脅威となる事をこの時は理解していない。
こうして様々な思惑を秘めている様でいて、全ては一刀のお尻のついででしかない『反北郷連合』との戦いの開始が、刻一刻と近付いているのだった。
あとがき
前回は変態度が高すぎたので今回は大人しめで。
今回のオリキャラ劉虞ですが、
劉虞って正史だと『公孫賛に殺されちゃう人』位の印象ではないでしょうかw
正史でも烏丸が恭順しちゃうくらい善政の穏健派みたいです。
見た目のイメージは『聖刻1092』のクリシュナ・ラプトゥと『グイン・サーガ』のアルド・ナリスを混ぜた感じで書いてます。
(『聖刻1092』って若い人は知らないだろうなぁ………あ、千葉暁先生、聖刻郡龍伝の再開おめでとうございます!)
徐晃は『三爸爸』ではオリキャラになりましたが、こちらでは英雄譚のキャラが使えました。
果たしてそれが良かったのか、疑問のある外史では有りますがwww
曹純は漢女化を免れたので、こっちは絶対に良かった筈ですよねw
孫乾は『To Heart』のセバスチャン、『To Heart2』のダニエル、『ハヤテのごとく』のクラウスさんあたりに、英雄譚の孫乾の服を着せた所を想像して頂ければ…………。
糜竺と糜芳の兄弟はどうしてもお金のイメージが抜けなくてw
程普はまだ扱いをどうしようか迷走しています。
張昭は英雄譚のキャラ表にLBBAとありましたので、今後もイジリやすそうですw
『三爸爸』でも登場する可能性が一番高いキャラですね♪
次回は連合集結地と一刀側の対応の予定です。
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初登場キャラ:劉虞・郭嘉・程昱・徐晃・曹純・孫乾・糜竺・糜芳・黄蓋・程普・張昭
恋姫†英雄譚から七人登場(?)です
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