No.695759 魔法少女リリカルなのは ExtremeBlazさん 2014-06-22 08:52:20 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:1431 閲覧ユーザー数:1384 |
Strikers編 第六十八話 「インターミッション」
六課と七課の鉢合わせで行われたアインスト・レリックの捜索。そして、ガジェットの調査。
結果は、レリックは無事確保し、ガジェットも殲滅。アジトも木っ端微塵に吹き飛ばされたのだった。
しかし。アインストの。それもかつて零人達が倒したレジセイアのコアの欠片はガジェットの仲間である女達に持ち去られてしまう。
これを報告し、レジアスから帰還命令を出された七課、・・・だったが・・・
零人「・・・・・・・は?」
霊太「えっ・・・・とそれって・・・つまり・・・・・・」
ソルナ「・・・・一晩だけ、零人達にアリサ達の警護をしてほしい・・・と?」
アリサ「・・・・・・ええ・・・・」
岡本家自宅。リビングにて零人達四人とアリサとすずかが座っていた。
そして、アリサ達からの唐突な頼みを聞き、零人達は目を丸くしていたのだ。
イクス『ですが、ブライト艦長からは毎回ウラキ中尉とチャック少尉が警護をしていたとか・・・』
すずか「まぁ確かにそうなんだけど・・・・」
セリム『ウラキさんは真面目すぎ。キースさんは・・・・・上司がアレだから・・・』
ゼクス『なるほど・・・・それでか。』
ちなみに。キースと同例なのはバニング大尉とモンシア中尉の二人でブライトからの鉄拳を喰らったと言う事は言っておこう。
そんな訳で一応ブライトからの了承も貰ったと言う事で、決めかねている零人だった。
零人「・・・・・。」
アリサ「・・・・・・いける・・・よね?」
零人「・・・何時だ?」
ガルム『確か、明日だったな。』
アリサ「勿論。無理だったら諦めるわ。あんた達も今日は任務終わりだし・・・」
少しの間考える零人。
流石に無理かと思い、次の台詞を言おうとした時、零人が返事を出した。
零人「・・・・俺は一向にかまわねぇぜ。」
アリサ「えっ・・・!?」
すずか「・・いいの?」
霊太「ああ。」
マサキ「・・・俺もだ。」
更には霊太とマサキもこれに了承し、アリサ達は内心驚いていたが、どう言えばいいのかと表現できなかったのだ。
取り合えずと思い、素直に返答した二人。だが、言い方はややぎこちない言い方だった。
ソルナ「・・・って訳だけど・・・いい?」
アリサ「えっ・・・ええ・・・・」
すずか「ありかどう・・・・・ね。」
零人「・・・・・・?」
ソルナ「・・・・・・。」
と言う事で。零人達は帰り支度をしていたレイ達に警護の為に残ると言う事を話した。
だが、メンバーもしばらく残りたいと言う事でちょっとした話し合いになっていたのだ。
ラン「はい!私も残ってスイーツを食べたいです!!」
ライラ「あ!私も!!」
ダイゴ「肉ッ!!」
零人「お前等三人揃って馬鹿かぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
イクス『前回の次回予告よりも一人増えましたね・・・』
カグラ『ま。それはさておき・・・レイ達も行くのか?』
レイ「んー・・・まぁ。アタシももう少し、この世界を見たいですし・・・」
リュウガ「僕も同文です。」
流されるままではないが、残る事に同意したレイとリュウガ。
そして、ナルはと思い、目を向けた。
零人「・・・ナルは?」
ナル「私も同意見です。ルカにお土産も選びたいですし。」
零人「・・・そういや行く前に、言ってたな。」
ソルナ「なら。結果みんなしばらくこっちに残るって事で。」
霊太「そうだな。久しぶりにウチの掃除しないとな・・・」
マサキ「・・・お前、まだ親が生きてなかったか?」
霊太「んー?親父とお袋は今はミッドに行ったきりだ。」
忘れている者も多いと思うが、転生者三人の中で霊太だけが両親が居る。
ちなみに二人共存命で現在は彼が言った通り、ミッドに居たきりである。
そして、彼にとっての自宅はミッドと地球のどちらにもあるのだ。
リュウガ「・・・確か、不知火副隊長のご両親って今は・・・」
霊太「お袋は退職。親父はバリバリの現役で今は政府の役人様だ。」
零人「ま。そのお陰で七課は出来た様なモンだからな。」
レイ「・・・そっか。七課はどちらかと言うと、地上一派ですもんね。」
六課が本局寄りに対し、七課は地上寄り。
これがもう一つのいざこざの原因かもしれない。
そう思った零人は唯黙ってあることを思い出していたのだ。
それは。任務終了直後。フェイトと共に居たアイビスが戻ってきた時だ。
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零人「・・・・さてと。ってソルナ。ハイぺリオンは?」
ソルナ「・・・・そろそろ戻ってくる筈よ。」
零人達が自宅付近で集まっており、各地に散らばっていたメンバーを確認していた。
その一番最後に、テスラ・ドライブを吹かせて、ハイぺリオンが戻ってきたのだ。
零人「おう。遅かったな。」
アイビス「えっ・・・う・・うん・・・・・・」
イクス『・・・アイビス。彼女から聞けましたか?』
アイビス「・・・・・・・ゴメン。聞けなかった。」
零人「・・・・・・・・?」
ソルナ「・・・聞けなかったの?」
フェイトは一応零人達には心をちゃんと開いている。
なのにどうしてなのは達について、聞けなかったのか。
もしかしてと思い、零人が尋ねようとするが、それより先にファルケがハイペリオンに尋ねたのだ。
クルーゾー「・・・・言えないのか?」
アイビス「・・・・・・・・・・・・うん。」
クルーゾー「・・・・だそうだ。」
零人「・・・・・・分かった。もし、言える時になったら、ちゃんと言ってくれ。」
アイビス「・・・・・・分かった。」
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何故、言えなかったのか。
恐らく、それはアイビスにとっても衝撃的であったからだろう。
だから、彼女はああなってしまった。
力だけが全てと。
自分の言う事が絶対だと。
己が力に溺れたのだと。
=ミッドチルダ=
機動六課、医務室・・・
翌朝となり、ヴィータは医務室で何かの検査を受けていた。
そして、その全ての検査が終わると、シャマルがヴィータに声を掛けたのだ。
シャマル「・・・・はい。終わりよ。」
ヴィータ「・・・・ふぅ。毎度毎度すまねぇな、シャマル。」
シャマル「いいのよ。ヴィータちゃんの身体のアレもまだ分からない事だらけだし。」
ヴィータ「けど、シャマルだって前の任務での怪我もあるんだし、余計に迷惑掛けられないさ。」
シャマル「ふふっ・・ありがとう。けど、もう大丈夫よ。」
シャマルはそう言い、ヴィータを安心させる様に微笑んだ。
ペンを動かし、何重にも重ねられた紙の束の上にまた一枚と重ねていく。
その次にコンピューターにデータを打ち込み、それを保存する。
何かあったらと言うシャマルの二重の対策だ。
一体何時からそんな検査を続けていたか。
それは重ねられた大量の紙束が物語っていた。
ヴィータの身体の異常。
それは、彼女だけが『成長』していると言う事だ。
何故かは不明だが、ヴォルゲンリッターである彼女がどうして成長するのか。
それに対し、ヴィータはたった一つ心当たりがある。
『GN粒子』だ。
何かの副作用か何かで彼女の身体に異常が出た。
ソレぐらいしか考えられないのだ。
だからといい、零人に聞くのも何かと苦労する。その理由はなのはとシグナムだ。
彼女達は七課に敵対的で、特にシグナムは零人に対し殺意を抱いているぐらいだ。
その為。どうやって彼等に会うかと時折考えるが、流石に六課の中では身動きがかなり取り難いのだ。
だから、零人と話すときにはプリズムにあるバーで通信を行っていたのだ。
ヴィータ「・・・・さて。どうすっかなぁ・・・・」
検査を終えたヴィータは少し休憩に六課本部の屋上に座っていた。
ぼけっとして空を見上げる。
空は唯平然と雲が流れるだけで何も変わらないのだ。
すると。そんな彼女に誰かが尋ねたのだ。
『・・・どうした。』
ヴィータ「ん・・・・・いやぁな。あいつ等どこで何してっかなってさ。」
『・・・恐らく、まだあいつ等は戻ってきてないだろう。その証拠にまだアッチに戻った形跡は無かった。』
ヴィータ「・・・そっかー・・・・・にしても。お前等二人をアタシん所に寄越すなんて・・・何か聞いてないか、キョウスケ。」
キョウスケ『いや。俺もシャッコも何も聞いていない。唯お前と一緒に居ろと言われただけだ。』
今のアイゼンの中にはアルトアイゼンとベルセルガの二体の使い魔が入っている。
これはどうやら零人からの『差し入れ』らしく、アルトに至っては自由にしていいと
言われていたほどだ。どういう風の吹き回しかは分からないが、一応の何かの措置だと思い、ヴィータは納得していた。
ヴィータ(・・・・しゃーねー。またプリズムで通信するか・・・・)
ヴィータがそう言ってまたプリズムに行く事を計画していたその頃。
六課本部から用事で本局に来ていたフェイトはゲンヤと会って、ある事を尋ねていた。
それは、零人達が戻ってきていたかだ。
ゲンヤ「坊主どもか。あいつ等はまだらしいぞ。」
フェイト「えっ・・・・そうなんですか?」
ギンガ「はい。ブライトさん達からの経由で此方にも情報が流れてきていて、どうやらもう少し残るらしいです。」
フェイト「・・・・そうですか・・・・・」
残念そうな顔をするフェイトに少し茶化しをと思い、ゲンヤはある事を口にした。
ゲンヤ「・・・・・男か?」
フェイト「っ!!!///」
ギンガ「えっ!?」
ゲンヤ「・・・図星の様だな。」
フェイト「えっ・・・そ・・そのっ・・・・ちがっ・・・・・」
ゲンヤ「相手は霊太か。お前ら候補生時代からアツアツだったからなぁ・・・」
フェイト「ちょっ・・・そんな要らない情報何処で!?」
ゲンヤ「・・・・居るだろ?お前の凄く身近に。」
その後。犯人である小狸がフェイトにO☆HA☆NA☆SHIされた事は言うまでもない。
そんな彼女に対し、少し落ち着かせようと、ギンガが話しを変えた。
それは彼女達が居ない間に起こった出来事だ。
ギンガ「そ・・そういえばフェイトさんは地上本部のニュース、聞きました?」
フェイト「えっ・・・・まだだけど・・・・」
ギンガ「・・・実は、地上本部が近日中に地上局員達に対する新型デバイスを支給するらしいんです。」
フェイト「っ・・・・新型の?」
ゲンヤ「ああ。それか。確か、ダニエル・インストゥルメンツ社が開発した新型の三種のデバイス『タイプM950』と『タイプM13』でもって『タイプM90』の三つが提出されてな。それがレジアス中将の目に留まって、採決待ちらしい。」
フェイト「・・・・そのデバイスって一体何なんですか?」
ギンガ「ダニエル社が開発した新世代型のデバイスで地球の質量兵器を基本デザインとしているらしいんです。で、隊長用は数発限定のカートリッジ。それぞれ違った特徴を持つデバイスらしいんです。」
ゲンヤ「タイプM950は一般局員が使用するタイプで汎用性が高いらしい。しかも、連射可能ってな。んでタイプM13はショットガンタイプ。近距離重視だとさ。でもってM90は950の上位。カートリッジと一回限りの重火力砲撃が可能らしい。」
フェイト「・・・凄い・・・・・・」
ギンガ「元々。ダニエル社はデバイス開発が専門の企業ですからね。それに、今まで結構地上本部に流していたらしいので地上本部にとってはお得意様の様なものなんです。」
フェイト「ふーん・・・・・」
ギンガ「それに、今使っているタイプM47も近々改修予定らしいんですって。」
ゲンヤ「地上本部の金の状況考えれば、まぁ節約にはなるわな。」
地上本部の大規模なデバイス転換。
またも新たな亀裂が生まれるのかと思うフェイトとゲンヤ。
当然、黙っている者達が居るわけがない。
確実に何かが起こる。
そう予感していたのだ。
六課司令室・・・
はやて「・・・そりゃまた随分な・・・」
一方ではやても司令室で同じ様な報告を聞いていた。
相手からしてシャーリーかと思われたが、どうやら彼女の独自の伝手であったらしい。
『この一連の計画を地上本部は『イージス計画』と名づけたらしいです。』
はやて「イージス・・・・・ね。これで地上本部は大規模は軍拡に移るっちゅー訳やな。」
『ええ。元々本局とは別の道を模索していたようですし、パワー一極では最早限界でしょうね。』
はやて「・・・・痛い所けど事実。対するこっちは経費削減とかで資金集めに苦労しているしなぁ・・・・鞍替えするかぁ・・・・・?」
『・・・言うのは簡単ですけど、確かはやてさんの所、本局寄りが多くありませんでしたっけ?』
はやて「・・・そうやねん。それが今更の仇よ。」
はやてが集めた六課の局員。それは、大半が本局最強を謳う者達だったのだ。
それに六課には地上出身の局員は僅かしかいない。
彼等が肩身が狭くなるのは紛れもない事実だ。
はやて「オマケにウチにはなのはちゃん達が居る。象徴が地上に鞍替えすれば、間違いなく本局は狂う。」
『・・・現状と大差ないと思いますが?』
はやて「・・・・嫌がらせかいな・・・・」
『冗談です。ですが、これからどうするのですか?黙々と任務をこなしているとはいえ、立場がまずいのは変わりないでしょ?』
はやて「・・・・せやな。今は慎重に進まんと、確実にウチ等は崩壊する。」
『・・・・最強の剣であり、最悪の爆弾・・・ですかね。』
はやて「・・・・そうやな。ま。そん時はサポートよろしくね。」
『・・・いいでしょう。私も、エースたちが墜ちる日は見て見たいものですから。』
はやて「・・・・・・相も変わらずの嫌がらせでの〆ご苦労さん。ミスターファントム。」
ファントム『ええ。シャーリー氏にもよろしく言って置いて下さい。『獄鳥は常に貴方を見ている』・・・ともね。』
シャーリー「ッ!!!」
何かを察知し、咄嗟に振り向いたシャーリー。
しかし、其処には誰も居らず、それを確認したシャーリーは安堵の息を吐いたのだ。
シャーリー「・・・・・・ふぅ・・・・・気のせいか・・・・・」
仕事のしすぎで疲れたのか。
そう思い、作業していたデータを保存し機材の電源を落とした。
電源を落とすと、軽く背伸びをしたシャーリーは、点検に出されていたフォワードメンバーのデバイス、その一つであるクロスミラージュに目をやった。
シャーリー「・・・・・気づかれてない・・・・・よね・・・・・」
彼女が過去に一体何をしたのか。
それは僅かなメンバーしか知らない、六課の秘密であった。
その過去は、今の彼女にとっては最大の恐れ以外に何でもない。
ドクン・・・
ドクン・・・
- ・・・・・深い闇を・・・・・・感じる・・・・・・誰に対する・・・怒りと憎しみ・・・そして悲しみ・・・・・。-
=・・・・・貴方は・・・・・誰?=
-全ては・・・・・・・・『静寂なる世界』の為に・・・・・・・-
次回予告ッ!!
零人「此方零人。そちらの異常は無いか。オーバー。」
霊太「此方は無いぜ。オーバー。」
マサキ「・・・・以下同文。オーバー。」
アリサ「・・・・・・・・何であんた等わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
すずか「じ・・・次回『ミッドナイト・ソルジャーズ』です・・・・」
セリム『大丈夫かなぁ・・・』
ガルム『どうだろうな?』
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