No.694292

魔法少女リリカルなのは -The BLAZBLUE- CROSS WILL

Blazさん

ちょくちょくのスピードではありますが進めていきます。

イメージソング

OP「蒼 -iconoclast-」 BLAZBLUE -CALAMITY TRIGGER- より

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2014-06-15 21:57:36 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1780   閲覧ユーザー数:1725

Rebel.9 「天地人」

 

 

 

 

 

- ここまでのあらすじ -

 

ヴィヴィオが管理局に連れ去られ、自分達のアジトも突き止められたラグナ達。

そこで、ジェイルが近々仕掛けようとしていた、管理局本局への攻撃作戦と、同時並行でヴィヴィオ奪還を計画する。

途中、数の子シスターズが担当配置を変えることで揉めるが、ウーノの仲裁(物理)で事なきを得た。

だが、結果として、アインとゼストは残り、ヴィヴィオ奪還はラグナ・ルーテシア・アギト、そしてウルフの四人がメインとして行うことになったのだった。

 

 

 

閑話休題。

 

 

 

 

総会議当日となり、管理局本局の警備は一年を通して最も厳しくなる。

其処に殴り込もうというのだ。

ハッキリ言えば馬鹿がやる事。だが。

 

 

ノーヴェ「生憎。あたし等は、その馬鹿なんでねっと。」

 

ウェンディ「誰に言ってんスか?」

 

ディエチ「独り言じゃないの?」

 

ウルフ「ま。気にすんな。」

 

そう言って四人はビルの屋上に立ち、本局を見ていた。

目的は、その馬鹿がやる殴り込み。

 

しかも陽動だというものの。ジェイル曰く「こっちもある意味、本命」との事である。

管理局に散々色々と面倒をされた彼にとってはもう嫌な事なのだろう。

 

ちなみに、配置は三箇所に散らばっており

 

トーレ・チンク・ディードの三人がココとは別に本局へと繋がる地下道に。

 

クアットロは後方での指揮や情報管理など。

 

そして、ココ。ノーヴェ・ウェンディ・ディエチ・ウルフは「正面殴り込み隊(ウェンディ命名)」としてほぼ真正面に配置付いていたのだ。

 

 

 

 

クアットロ「・・・所でドクター。」

 

ジェイル『ん?何だい?』

 

クアットロ「元から計画していたプロトタイプの回収・・・そちらはどうします?」

 

ジェイル『・・・・・・・それは中止だ。出来るだけその二人は戦線復帰が出来ない様にしてくれ。』

 

クアットロ「・・・・いいのですか?」

 

ジェイル『ああ。確かにプロトゼロを手に入れられないのは悔しいが・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうも・・・そうも言ってられる状況じゃないようでね。』

 

クアットロ「・・・・・?」

 

 

ジェイル『・・・・時間だ。クアットロ、合図を頼む。』

 

クアットロ「・・・・・。了解ですわ。ディエチちゃん。『挨拶』よろしく。」

 

ディエチ『りょうかーい。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガシャゴッ!!

 

 

ディエチは何処から召喚したのか、今まで以上の大きさのライフルを装備した。

大きさは今までの軽く二倍で、一発限りではあるが、威力は絶大とのお墨付きである。

 

ディエチ「発射よぉい。」

 

ウェンディ「みんな、耳を塞いで用意するッスよー」

 

二人と一匹が耳をふさぎ、口を大きく開ける。

準備は整った。

 

ディエチはウェンディたちと暗黙の了解をすると。

タンクライフルを構えつつ、言ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ディエチ「管理局さーん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あーそーぼー」

 

 

 

 

 

 

 

どぐぉんっ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クアットロ『着弾確認。』

 

ノーヴェ「・・・・コレ、ディエチだけでよくね?」

 

ウェンディ「いやでも一発芸人だってドクターが・・・」

 

ウルフ「何処の吉本だ。」

 

 

ディエチの一発限りの特殊装備が本局へと着弾する。

それに反応してか、本局の内部から局員達が飛び足し、警戒をしていた。

だが、それが罠であり、前方に待ち伏せのガジェットの大部隊が、認識阻害で隠れており、奇襲を受けたのだ。

 

ノーヴェ「おーおー出てくる出てくる。」

 

ウェンディ「で。この後って私達どうするッスか?」

 

クアットロ『三人はそのまま別ルートで本局に潜入。出来るだけ敵の主戦力を潰して頂戴。』

 

トーレ『その間に私達も突入してドゥーエを回収する。』

 

ウルフ「つまり。俺達は陽動の囮って訳だ。」

 

チンク『そう言うことだ。出来るだけ派手に暴れてくれ!』

 

 

ノーヴェ「了解。行くぜ、ウルフ、ウェンディ。」

 

ウェンディ「りょうかいッス。」

 

ウルフ「ああ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本局の会議室では突然の電撃的な襲撃に驚いていたが、何よりも会議室のドアが閉鎖され、中に居た司令官や高官達が閉じ込められていたのだ。

 

「どうなってる!?」

 

「AMF・・・・それに通信妨害も!?」

 

「て・・・敵襲・・・・この日にか!?」

 

 

はやて「嘘ッ・・・・ホンマに来たん・・・・・・!?」

 

 

 

 

 

 

 

そして。別の場所ではリィンとカズマも戦いの一部始終を観賞しており、リィンは現場に行きたそうにうずうずしていたのだ。

 

カズマ「駄目ですよ曹長。ココで出てはこの場所の存在が嗅ぎ付けられます。」

 

リィン「ですが、カズマさん・・・・」

 

カズマ「まぁ貴方の意見も最もです。ですが・・・・恐らく彼女、八神はやてには手を出さないでしょうしね。」

 

リィン「・・・その根拠は?」

 

カズマ「簡単です。彼等が危険視しているのは「高町なのは」と「フェイト・T・ハラオウン」の二人。実力的に同等の彼女でも、一対一の戦いには難しいでしょうし、ハッキリ言えば・・・・・・・唯のお飾りでしょうかね。」

 

リィン「・・・・・・・・。」

 

カズマ「まぁ。高町一尉も実力はあっても精神的に未成熟な点が多々ありますし。ハラオウン執務官は優柔不断。そして、自身での決断力が欠けている。其処に漬け込まれたら最後・・・」

 

リィン「・・・・希望はゼロですか。」

 

カズマ「・・・・・・そう言う事ですね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本局地下道・・・

 

トーレ「さて。ココからは各自別行動だが、私はここで敵の足止め。チンク・ディードは本局内部に言って、目標の撃破だ。」

 

チンク「解った。いくぞディード。」

 

ディード「ういっす。」

 

 

 

トーレとの作戦確認の後、チンクとディードは本局へと繋がるエレベーターへと向かっていった。

当然、エレベーターを爆破をする為だ。

 

その二人を見送ったトーレは無言で別の方向に顔を向けたのだった。

 

トーレ「・・・・・・・・・・さて。ココに残るは私だけだ。いい加減、出てきたらどうか。」

 

 

 

 

 

トーレがそう言うと、正面から一人の女性が現れた。

スバルの姉、ギンガだ。

 

ギンガ「・・・・・貴方が・・・ジェイル・スカリエッティの・・・・」

 

トーレ「戦闘機人・・・・だが、私達にも名はある。私はトーレ。貴様は。」

 

ギンガ「・・・ギンガ。ギンガ=ナカジマ。」

 

トーレ「・・・・そうか。それがお前の名か。お互い、ナンバーだの、プロトゼロなどと言うのは嫌なものだ。そうだろ?」

 

ギンガ「・・・・・貴方は・・・一体何を・・・・・」

 

トーレ「・・・さてな。では始めようか。私を捕まえたくばな。」

 

臨戦態勢に入る二人。

周りの空気が一変し、緊張と静寂だった周りは、プレッシャーと覇気、そして闘気が入り乱れる空間となった。

 

 

トーレ「見せてもらおう。お前の力を。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今。戦いのゴングが鳴り響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チンク「仕掛けは終わった。後は、エレベーターを爆破して目標を倒すだけだ。」

 

ディード「上手くいけばいいのですがね・・・・」

 

チンクとディードはそう言い、エレベーターの上に隠れており、本局の至る所にナイフを配置していた。無論、ISで金属を爆破させるといった事も可能なのだが・・・

 

チンク「そんな事をしたら私達全員の命が無いか・・・」

 

ディード「そうですよねー」

 

そう。最悪本局を崩すなんて事も、彼女にとっては朝飯前なのだ。

しかし、それでは当然同時に潜入したナンバーズ達に迷惑などが絶対に掛かる。

其処で。

 

 

ディード「・・・・どうせなら・・・部分的に破壊しませんか?」

 

チンク「元よりそのつもりだ。だからディード。」

 

ディード「・・・はい?」

 

 

チンク「・・・・十分くれ。その間に『仕掛け』をココに施す。」

 

ディード「・・・・・解りました。」

 

チンク「・・・・よし。クアットロ。」

 

クアットロ『はいはーい?』

 

チンク「すまないが、この本局の見取り図を転送してくれないか。」

 

クアットロ『見取り図?・・・・・・・・ああ。そう言う事。解ったわ。』

 

何かチンクの考えを理解したクアットロ。

直ぐ様見取り図を転送し、チンクは其れを見て行動を起こそうとしていた。

 

チンク「・・・・よし。行くぞ。」

 

チンクはそう言うと近くにあった通気口に入り、ディードも後に続いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして。ノーヴェ達はと言うと・・・・・

 

 

 

 

 

 

ウェンディ「・・・・メッチャ居るッスねぇ・・・・・」

 

ノーヴェ「だなぁ・・・どうすっかな・・・・今エントランスの近くだろ?潰せって言われたのは確か二十階だし・・・・・」

 

ウェンディ「それじゃあ・・・・このまま隠れてエレベーターまで行くッスか?」

 

ノーヴェ「・・・・・・それがいっか。」

 

ウルフ「・・・・・・つかよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何で俺達・・・『こんなの』の中に隠れてんだ?」

 

そう言って『ダンボール』に隠れるノーヴェとウェンディ、そしてウルフが居たのだった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジェイル「・・・天地人・・・・・か。」

 

ウーノ「? どういう意味ですか?」

 

ジェイル「天地人と言うのは、戦いにおける三つの勝因。天は運。地は地の利。そして人は恵まれ、信頼された従者達。はるか昔の地球で生まれた言葉だ。」

 

ウーノ「・・・それと今とどういう・・・・・」

 

 

ジェイル「・・・・果たして、天は僕等に味方をするのか・・・・・ってね。」

 

 

その言葉が何を意味するか。それはまだ誰も知らない。そう、誰も・・・

 

 

 


 
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