No.694134 魔法少女リリカルなのは ExtremeBlazさん 2014-06-15 11:47:02 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:1396 閲覧ユーザー数:1350 |
Strikers編 第六十七話 「襲撃と決着」
なのはと宗助がにらみ合っている頃。
工場地帯では変化があった。
レヴィ『・・・魔力反応・・・誰か居るぜ。』
レイ「・・・・・!」
レイ達の前に現れたのは一人の少女だった。
銀色の髪をなびかせ、金色の目を持つ。
そして、中に着ている服とは不釣合いのコートを着ていた。
目からして分かる。彼女は敵だ。
リュウガ「・・・・君がガジェットの頭か。」
「・・・・答える義務はない。」
ダイゴ「・・・。」
レイ「だろうな。お前の顔がそう言ってる。だから・・・・・」
「実力で・・・私に勝つ気か?」
レイ達は臨戦態勢に入る。
何も構えない彼女には解せないところもあるが、何か仕掛けては来るだろう。
ライラ「・・・・・・。」
「・・・・いいだろう。行くぞ・・・・・!」
刹那。少女はナイフを幾つも手に持ち、それを投げる。
五人はそれを回避するが、そのナイフが爆発し、それによってライラとダイゴ、ランがこけたのだ。
ラン「うわっ!?」
リュウガ「爆破した?!魔力でか・・・」
レイ「・・・違うな。多分。」
オセロット『まだ未解明だが、恐らくはナイフが爆破したわけではないはずだ。』
「・・・・・・・。」
ラン「じ・・じゃあ、先に落とせば・・・!」
ライラ「出来るの!?」
ラン「やってみますっ!」
「・・フン。やれるものならなぁ!!」
今度は両手にナイフを持つ少女。それを五人に向かって一斉に放った。
ベルヴェルクを持ち、ランは黙って立っていたが、やがて銃を構えた。そして。
ラン「・・・・・スペルカード。=蒼符 『バレットダンス』=。」
一回転し、全方向に銃を撃つ。
その弾丸の一つ一つはやがて壁に当たると跳ね返り、一発一本でナイフを全て破壊したのだ。
「何っ!?」
ソレを見て、少女は驚く。たった一回の行動で全てのナイフが破壊されたのだ。
驚くなと言う方が無理だ。
だが、それでもと思い、再びナイフを投げようとした。
レイ「おっと!」
其処に、レイが銃のデバイスを持ってナイフを弾き飛ばす。
ナイフが飛ばされ、持って居た手に痛みが走る。
少女は手を掴み、痛みを抑制させる。今のでナイフを全て落としてしまったらしい。
「ッ・・・・・」
リュウガ「・・・・・・・!」
ダイゴ「よっしゃ!確保すっぜ!」
レイ「ッ・・・ダイゴ、ストップ!!」
刹那。突如少女の前に瓦礫が落ちてきた。
レイの言葉にダイゴは驚いたので咄嗟に止まった。それが幸いで瓦礫に埋もれずに済んだ。
ダイゴ「いっ!?」
ラン「なっ・・・何!?」
「貴様は・・・・・!」
上から落ちてきたのは、カン・ユーのブラッドサッカーだ。
着地に失敗し、ブラッドサッカーは馬鹿の様にこけるが、やがて起き上がった。
カン・ユー「ううっ・・・ココは・・・・・むっ?」
ダイゴ「なっ・・・何だ、コイツ?」
ライラ「敵・・の仲間?」
カン・ユー「・・・何がどうなって・・」
「・・・貴様。カン・ユーか。」
カン・ユー「ん?おお!やっと合流できた!!こんな所サッサとオサラバさせてもらうぞ!私とてこんな所でムザムザ死にたくもない!!」
「・・・・・・ゲイツはどうした?」
カン・ユー「どうせどっかで野垂れ死んでいるに違いない。それよりも、『例の物』は改修できたのだろ?」
「っ・・・貴様ッ!」
カン・ユー「・・・?」
ラン「・・・例の物って何ですか?まさか・・・ロストロギアじゃ・・・・・」
カン・ユー「ゲッ・・・・貴様等は・・・・」
どうやら、ブラッドサッカーはレイ達が居るのに気付いていなかったらしい。
例の物と言ったカン・ユーたちに尋ねるラン。
だが、これ以上は面倒以外の何事でもないと思い、少女が代弁したのだ。
「・・・・貴様等が知る事ではないさ。」
リュウガ「・・・・・・。」
カン・ユー「だが。ココで知られては俺の名誉にもかかわる!!貴様等ガキ共はココで死んで貰う!!」
ブラッドサッカーがそう言い、銃を構えた。
こうなれば勝って聞き出すしかない。
レイがそう思い、デバイスを構えた時。
ひゅー
カン・ユー「・・・?何だ?」
ダイゴ「・・・・・・何か落ちてくるな。」
ラン「・・・・・これ・・・外から・・・?」
そして。
ドゴンッ!!
刹那。ブラッドサッカーの上に『赤いカブトムシ』が落ちてきた。
その赤いカブトムシは真っ直ぐにブラッドサッカーの『真上』に落ちていった。
結果。
カン・ユー「うぐぼげぶらばぁ?!?!?!」
ブラッドサッカーは見事に潰されたのだった。
レイ「なっ!?」
ラン「あれ・・・・アルトアイゼン!?」
「ッ・・・・!」
敵が知っている。つまりは自分の敵。
少女はバックステップで後ろに下がった。
すると、更にはレイ達の後ろから爆発が起こり、其処から破壊されたガジェットと共にAT達と交戦していたであろと女性が一人居たのだ。
「っ・・・ウーノ!?」
「チンク・・・・くっ!」
キリコ「どうやら当たりの様だな。」
グレゴルー「へっ。やっとか。」
バイマン「・・・・ん?何かつぶれたATが赤カブトの下に居るぜ?」
ムーザ「ありゃあ・・・ブラッドサッカーか。」
カン・ユー「っ・・・!きひゃま!ひりほはは!!」(訳:貴様!キリコだな!!)
キリコ「・・・・またお前か。カン・ユー。」
ヴィータ「っと。何かスッゲー事になってんな。」
アルトアイゼンの上からヴィータとスバルが着地する。
どうやら、二人の案内をしていたらしい。
「ッ・・・六課までも!」
キョウスケ(アルト)「お前達か。ガジェットの頭は。」
「くっ・・・ウーノ、あれは!!」
「まだ持っているわ!急いで逃げるわよ!!」
ヴィータ「ッ!!させっかよ!!」
レイ「野郎共、とっ捕まえるぞ!!」
レイとランが銃でウーノと呼ばれた女性に対し銃撃を行う。
その反対でアルトアイゼンと共にヴィータとスバルがチンクと呼ばれた少女に向かっていく。
レイ達の方が相手をしているウーノは軽々と弾幕を回避し、距離を段々と取っていく。
レイ「ッ・・・・!!」
グレゴルー「あの姉ちゃん、人間か?!」
キリコ「人間じゃない・・・・まさか・・・・?」
グレゴルー「このくそっ!!」
グレゴルー機がミサイルを放つ。
誘導性の無い弾にウーノは回避しきれず、一発だけ被弾してしまった。
「あっ・・・・!!」
すると、ウーノの服の中から一つの小箱が落ちる。
その中には赤い宝玉の様なものが入っていた。
だがねソレを見て、ヴィータはハッとし、狙いをウーノに変更したのだ。
ヴィータ「まさか・・・・!!」
スバル「えっ・・・ヴィータ副隊長!?」
キョウスケ「ヴィータ!?」
「チッ・・・!!」
ヴィータ「そいつを逃がすな!!その箱を確保しろ!!」
ラン「えっ!?」
レイ「どう言う事ですか?」
ヴィータ「ありゃあ・・・・まさか!!」
刹那。ウーノの後ろに零人が大剣をもって現れた。
「ッ!!!!」
零人「おおおっ!!!!」
しかし、ウーノは転移が回避、直ぐにチンクのもとに現れた。
そして、零人の隣に霊太とマサキも現れる。
零人の姿を見て、ヴィータはまさかと思い零人に尋ねた。
ヴィータ「零人・・・アレってまさか・・・・・」
零人「・・・・ああ。まさか・・・・残っていたとはな・・・・・
アインスト・・・・それもレジセイアのコアの欠片だ・・・・・!!」
かつて零人達が破壊した筈のレジセイアのコア。
それを彼女達が持って居た。
もしあれが最悪の人物に渡れば、唯では済まない。
零人「全員。なんとしてでもあの箱を取るぞ!!」
リュウガ「了解・・・相当の嫌な代物のようですね・・・」
ライラ「何か聞こえだけでも悪の感じが・・・」
「・・・・残念だが、それは出来ないな。」
霊太「・・・どういうこった。」
ゲイツ「それはこう言う事だ。」
マサキ「ッ!!コダール・・・!」
ウーノたちの後ろからECSで姿を消していたコダールが姿を現した。
そして、彼女達の足元にはミッド式の転移魔法陣が展開された。
ゲイツ「六課と七課のしょくーん。がんばったけど惜しかったねぇ。このコアは確かに頂戴していくよー♪」
零人「ッ!!させっかよ!!」
ヴィータ「テメェ等に渡すかよボケがぁ!!」
ゲイツ「・・・甘いな。」
零人達がウーノ達に襲いかかろうとした時、チンクとコダールが自分達の前の天井を破壊した。
それによって瓦礫が落下し、道は塞がれてしまったのだ。
マサキ「ッ!!」
ダイゴ「こなくそっ!!」
スラッシュアックスで瓦礫を破壊したダイゴ。
そして、アルトアイゼンがステークを構え、ウーノ達に接近するが、コダールがラムダ・ドライバで防御したのだ。
キョウスケ「くっ・・・!!」
ゲイツ「おーおー恐ろしいオオカミちゃん・・・けど、残念だったねぇwww」
キョウスケ「っ・・・クレイモアッ!!」
ゲイツ「もう時間切れだよーん♪」
アルトアイゼンがポットを開き、クレイモアを撃とうとした時。
タイミング悪く、ウーノ達が転移してしまった。
転移した彼女達の後を見て、零人は苦虫を間だ様な顔で唯黙っているしかなかった。
霊太「・・・くそっ・・・もう少し速く来てりゃ・・・・・」
マサキ「・・・終った事だ。受け入れるしかない。」
カグラ『・・・・・・ん?何かゆれてねぇか、この建物っつーか・・・』
ゼクス『ッ!マズイ・・・この地帯が崩れ始めている!!』
ダイゴ「何っ!?」
イクス『近くでの爆発を確認。恐らく・・・』
アイゼン『敵連中が爆破物を置いてセットしていたのでしょう!』
ヴィータ「んな事わかってるっつーの!!」
零人「・・・・脱出するぞ!!」
工場付近・・・
一方。工場付近ではファルケたちが送ればせながら到着した。
だが、その時には、あちら此方から工場で爆発が起こっていたのだ。
クルーゾー「ッ・・・爆破だと!?」
マオ「あいつ等生きてるかなぁ・・・」
マサキ(サイバスター)「んな悠長な・・・」
ハル『・・・・転移反応を確認。零人達だ。』
ハルの言葉が当たり、彼等の前に零人達が転移されてきた。
転移させたであろう零人はかなり疲れており、他のメンバーも疲れたという顔をしていた。
零人「あ゛ー・・・・・・・疲れたぁ・・・流石にこの人数を一斉転移は魔力馬鹿になんねーぞ・・・」
霊太「つかどうして使い魔の連中もそのままだよ。」
キリコ「成り行きだ。」
キョウスケ「成り行きだな。」
カグラ『ゼッテー誤魔化したな。』
スバル「・・・・あのー・・・これってココから離れなくていいんですか?」
レイ「・・・・・・。」
マサキ「・・・・・・・誘爆・・・・・するな。」
零人「また俺かぁ!!!!」
その後。更に人数が増えたので、ブラッドカインを使って更に転移した零人達。
零人はこの後、リミッターを一つ外そうとしたとか・・・
そして。工場一帯は誘爆などで大爆発を起こし、完全に焦土と化したのだった。
唯一人、アイツを除いて。
宗助「・・・・そうか。了解した。」
通信を終え、再びアーバレストになる宗助。
どうやら進展があったらしいので通信が送られたそうだ。
宗助「・・・此方の任務は終了した。この先、行こうが構わんぞ。」
なのは「・・・・・・一つ聞かせて。最後の言葉。あれはどういう・・・」
宗助「お前はもっと世界を見るべきだ。零人の様にな。」
なのは「・・・・・・!」
クルツ「おーい、ソースケー!」
宗助「む。クルツか。どうしてココに?」
クルツ「色々あったんだよ。つか・・・・・」
どうやら出るタイミングを間違えたと思ったクルツ。
だが、どうやら宗助も帰還する気だったらしい。
ならばそれに便乗しようと思い、話しをあわせたのだ。
クルツ「・・・ああ。なるほどね。」
宗助「・・・任務は完了した。戻るぞ。」
クルツ「アイアイサーってな。んじゃな、お姉さんよ。」
二機はECSを掛けてその場から撤退した。
その場に残ったなのはは一人拳を強く握り締めていたのだ。
なのは「・・・・・・・何も分からない奴が・・・・・」
そう言って。唯明けの空の上を一人飛んでいたのだった。
同じく。シグナムとソルナの方でも任務終了の報を聞き、ソルナが息を吐いていた。
ソルナ「・・・分かったわ。此方も帰還する。」
ソルナはそう言って通信を終え、自身の正面を見た。
正面には山腹に叩きつけられたシグナムがボロボロの姿で居たのだ。
シグナム「がっ・・・・・・」
ソルナ「・・・・・約三時間。貴方は私に一撃もダメージを与えられなかった。この意味・・・分かるかしら?」
シグナム「・・・・・・貴様・・・貴様等さえ居なければ・・・・・・・・!」
ソルナ「・・・・・・・・っ。ヤレヤレ・・・・・・この際ハッキリと言わせて貰うわ。
世の中に不満があるなら自分を変えなさい。
それが嫌なら、耳と目を閉じ、口をつぐんで、今居る世界から去れ。
それが嫌なら・・・・・死、あるのみよ。」
シグナム「なっ・・・・・!?」
ソルナ「・・・この言葉、なのはにも伝えなさい。貴方達に決定的に欠けてるのはこれなのよ。」
そう言って、ソルナは転移したのだった。
残ったシグナムは唯黙って口を強く締め、血を流していたのだ。
次回予告ッ!!
零人「ようやく地球編も終わりか。」
霊太「次はミッドで・・・・ってアレ?」
マサキ「・・・どうした。」
零人「あ?アリサどうし・・・・は?警護?」
ソルナ「次回「インターミッション」。」
ラン「はい!私は残ってスイーツを食べたいですッ!!」
ライラ「はい私も!!」
零人「テメェ等馬鹿かぁ!!!」
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