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ライガーゼロ フォルヴァッフェ
最高速度 315km/h
帝国軍よりライガーゼロを奪取した共和国軍は、その特色であるCASをユニット換装による各レンジでの対応能力を強化したマルチロール構想に活用した。各装備換装で機体特性が一変するこの設計はゾイドに単機であらゆる局面に対処できる汎用性を齎すと期待されたが、反面、換装において必要となる専用設備一式のコスト増大と装備交換のタイムロスは当初からデメリットとして開発部に強く指摘されていた。こうしたCASの持つ問題点への返答例として、各装備の特性を一つに集約した形態の試作が行われる。最初から要求される3つのスペックを併せ持っていれば、換装など不要だという考えだ。各種装備の連動能力を向上させる為に新たに設計したパイロンを標準搭載とし、さらにエネルギー消費による稼働時間の短縮を抑えるべくドロップタンクを最大3基まで装着可能としている。このフォルヴァッフェはテスト運用においては各レンジを単機でカバーする高い汎用性を見せたものの、重量増加や積載装備の限界の問題から各CASのそれぞれの形態での特化性能をカバーできているとは言い難く、実戦運用される事無く解体。開発部では既存装備を集約するよりも、さらに装備を洗練させた新型アーマーの開発を行ったほうが合理的であるとの見解に至っている。尚、このフォルヴァッフェという名称はあくまで便宜的なものであり、ライガーゼロの制式な形態名ではない。
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