No.691616 IS 2体の魔神皇帝IFストーリーHIBIKIさん 2014-06-04 22:16:56 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:1148 閲覧ユーザー数:1109 |
旅館に戻った一同。一夏達や彗、静香は大分疲れたようで一夏達は一箇所に固まって死んだようにぐっすりと
眠っている。彗と静香は海道の使っていた布団にもぐりこんで静かに寝ている。
束、千冬、海道は捕らえた女二人の尋問に当っていた。
「話すことなんて何もないわよ」
「特に汚らわしい男の居る所でなんて・・・。貴女方ならわかってくれますよね?
男なんて世界に必要ないって」
ブチッ、ブチッ
「ソレジャア今カラ拷問ヲハジメヨウ」
「賛成ダヨちーちゃん・・・」
一夏や海道の事を言っていると直ぐにわかるような台詞を吐いた女達に2人の堪忍袋の緒がキレた。
それからというもの頬をたたいたり胸倉を掴むなど当たり前のように行ないながら女達に組織の事
について話させる二人。海道はまるで人事のようにそれを見ているだけだ。
「こ・・・こんな非人道的な事が日本では許されているの・・・?」
「馬鹿かお前等」
海道が口を挟む。しかもその目は養豚場から出荷されて行こうとする豚を見る様な心底見下している目だ。
女達は怯えて震え始めた。
「IS学園は如何いう場所か知っているか?何処の国にも所属せず、どの国の法律も通用しない。
要するに無法地帯も当然なんだよな。規則によって生徒や教職員達には枷が掛けられているが
何らかの騒ぎを起こした犯人達に対する罰則は決められていない。
決められていないという事はぶっちゃけ何をしても構わないってことだ。例え国家代表が騒ぎを起こしても
IS学園の方で処分やらなにやらを決められてもその国は文句を言えない。何しろそういう風に
作っているからな。だからお前等がどんな目に合わされようと国や法律は何も出来ないって訳。
要するにお前等が死んだとしても誰も気にしない。そしてその死すらも認めて貰えない」
悪い笑み全開で海道が笑いながら話すとその意味が解ったようで完全にビビっている。
「わ、私達にこんな事をしてただで済むと思っているの?」
「そりゃ済むだろ。お前等みたいなのなんて蜥蜴の尻尾みたいに切り捨てられるだろうからな。
もしくはも始末する為に殺し屋みたいなのがお前等狙ってるかもな。
大抵こういうことをする組織には付き物だろ。俺の知ったこっちゃないがな。ハハハッ
俺としては来て欲しいんだがな。情報源がわざわざやって来るからな。
そいつ等をとっ捕まえる事を何度か繰り返せば大方の情報を掴む事ができる可能性がある。」
まるで女達の命など如何でも良い様に話す海道。しかし女達や千冬に束は之が演技とは気がついていない。
演技と気がつかないので千冬と束はかなり怖がっている。女達にいたってはもらしそうになっている。
「さて・・・お前さんは榎本優歌か・・・そっちのお前さんは・・・四月一日栞な・・・珍しい苗字だな。
元々は日本の国家代表候補生だったがその態度が原因で代表決定の際に落選をしている・・・。
その後どうやら恨みを買っていた男達から復讐を受けた・・・か。自業自得じゃねぇか。
まぁ復讐と言っても全財産取られた上に戸籍抹消させられていた程度か・・・」
「ど・・・何処でそんな情報・・・」
「俺達はこの世界に来て日が浅いがそれでも静香の諜報能力に関しては右に出る者は殆ど居ないぜ。
それに大体之だけの事をしでかして落ちないとでも思ってんのか?
代表候補生ともなるとその発言は国の発言に等しい立場になるというのに男なんぞとか色々言いまくり
その上にどうも殺人をしていたらしいな。相手が男だから気に食わないのが理由みたいだが・・・。
馬鹿だろ。脳みそ腐ってんのか?死ぬのか?死にたいのか?殺されたいのか?
そのお陰でアメリカやロシアと一時的に国家間でヤバイ雰囲気になったそうだな。
なにせその国の事を下等だのなんだのいったのが公になってるから密かに処分されていても
おかしくないんよな。状況とかそういうの全て考慮に入れて考えると・・・」
「・・・」
「多分お前達を日本警察に引き渡したとしてもその後アメリカかロシアに引き渡された上で
人体実験や軍事演習の標的にされるか。IS適正が意外と高いから高い適性持った子供
生むための道具にされるか。もしくはどっかの秘密基地にでも連れて行かれて・・・」
無茶苦茶黒い顔で発言している海道の言うことが正確すぎた上にかなりドSな発言なので
泣き出しそうな女達。千冬は戸籍抹消は『その程度』なのかと心の中で突っ込んでいた。
束も海道の冷徹とも言えるコメントに怖くて何も言えない。
「組織のボスはピグマンにこの世界の事を教えたスコール・ミューゼル。
その下には何人かの幹部がいるが元々スコールと行動していた二人の女は離反した」
「其処まで調べていたのか!?月村は!?」
「ハハハッ。何せくのいちだからな。分身や口寄せはお手の物。
それに姐さんがハッキングとかの電子機器への対処も教えてたしな。スパイ行動に関しては
この世界じゃ静香に並べる人間は片手の指ほどいるかって感じだろ。それでも調べられなかった
幾つかの情報があるからそれを喋ってもらうって訳で捕まえたんだ」
「しかし之だけ尋問しても何も話さないぞ?」
「自白剤でも使う?結構強力だから半年は効果が続くけど・・・」
「さてと・・・知る限りの指部や指揮系統について話してもらうぜ。ついでにさっきから
俺を狙ってるテメェにもな!!」
コートから一丁の拳銃を取り出して天井を打ち抜くと肩から血を流した女が落ちてきた。
どうやら女達を始末すると同時に一夏と海道を殺そうとしていたらしい。
「お、織斑先生!篠ノ之先生!今の銃声は!?」
「海道が鼠を撃っただけだ」
山田先生もやって来て暗殺に来た女を縄で縛り、肩の傷の治療をした。
「貴方達!男なんかになんで」
シュコン!
「五月蠅いから黙ってろ」
ノッキングで動けなくすると女をいつの間にか居た静香のほうへ蹴り飛ばす。
静香は女を人間が何とか入れる檻の中に閉じ込めた。
「海や織斑君の悪口を言った事・・・後悔させてあげる。色々と毒を注入したりしてね。
クスクス・・・。ホント馬鹿だよね」
「全くだ」
彗や箒達もいつのまに起きたのか揃いも揃って皆武装している。
「尋問は私達の仕事だ。お前達は今はゆっくりしていろ。海道もな」
海道は舌打ちするとコートから鋼鉄の処女(アイアンメイデン)を2つ取り出して
女達をその中に入れた。内部には鋭い針の変わりにスピーカーが備え付けられていた。
「音の拷問を味わうと良いぜ。最小音量でも一時間で大抵の人間は発狂するしな」
扉が閉じ内部ではまず最小音量でガラスを引っかくような音が響き始める。
最小音量だとしても内部はスピーカー以外は音を反射しやすい素材で出来ている。
音が反射し新しく発せられた音も加わり、相当やかましい。
特に天井から落ちてきた女は直ぐに様々な情報を吐いた。
支部の一つがIS学園近くにある事、指揮系統はボス→支部長→各々の部隊長→下っ端
の順で完全に統率されている事。後者は言われずとも解る事であり静香の調査書にも載っていた。
支部の正確な場所を聞こうとしたが女は気絶して泡を吹いている。
女は手錠で手足を拘束された上に錘まで付けられ、猿轡までかまされてた。
「貴重な情報源を死なせるわけにはいかないからね」
「ここからさらに十字架にでも貼り付けた上で檻にでも入れるか?」
束と海道は物騒な会話をしている。千冬は残りの2人からも色々聞き出したが真新しい情報はなかった。
四月一日と榎本も先程の女よりかはましなのだが両手両足に手錠を付けられた上でIS学園の反省室に
閉じ込められる事となった。
ナターシャも事件が解決するとその組織のデータを貰い、所属する空母に戻る事になった。
帰るときに海道にキスしようとしたが彼が彗と静香以外にその様な事をされるのを非常に嫌悪する
のを知ると抱きつくだけに留めたが海道がキレて拳骨を叩き込んだのだった。
やはり好意を持つ者達以外にその様な事をされるのは彼にとっては相当腹の立つことだったようだ。
ナターシャは頭に大きなタンコブを作って少々涙目ながら何か企む笑みを浮かべて帰って行った。
「しかし海道あそこまで強く殴るか?でっかいタンコブ出来てたぜ?」
「俺がそういうこと嫌いだって知っててやって来ただろうが」
一夏は海道のこの行動をやりすぎだろうと言うが海道は全く悪びれもしない。
「しかしあの人帰り際に笑ってたよ?」
「まさか2学期に教師としてやってこないだろうな・・・」
「可能性はあるだろ」
シャルロットの言葉から彗が嫌な予感を想像し海道はその可能性を肯定する。
一夏も容易に想像出来たのか夏休みが終ってからまた騒がしく忙しく疲れるだろうと思ったのだった。
その後は事件らしい事件はなく、一夏が箒、シャルロット、清香から告白されて
誰も選べずにいたが、箒達は「だったら全員選べ!」と言ったらしく、結局この3人と一夏は付き合うこととなった。
「しかしなんで篠ノ之達はそんな事言ったんだ?・・・まさか・・・」
「ここがIS学園だからな」
「あはは・・・そういう事・・・」
「全く世界各国の法律が通用しないからとはいえ少し強引なんじゃないか?」
海道達異世界組みはなぜ箒達がその様な事をいったのか考えたが理由だけは解った。
彗と静香はまだ動機がわからない。海道だけは2人を見て何やら納得していたが・・・。
「夏休み如何する?」
「山篭り♪」
「織斑達も誘ってみるか?」
「でも篭るのは8月前半辺りまでの15,6日位だよ」
一夏は家の掃除をした後ならと言う条件で山篭りに参加し、清香、箒は一夏と一緒に参加する事になった。
シャルロットを始め外国メンバーは国に帰らなければいけないので不参加なので結構不機嫌だった。
「でもなんで山篭りなんてするの?」
「基礎体力を上げる為だ。まぁ2週間程度で出来る事は限られているが少しでも上げておこうと思ってな。
織斑は家事で忙しくて基礎体力が以前より3割ほどだが落ちているみたいだしグレートマジンカイザー
は操縦にかなりにの体力を使うからな。少しでも体力を上げておかないといざって時にカイザーで戦えねぇ」
「ふ~ん・・・」
シャルロットは意外と筋の通っている理由に納得した。彼女は自分たちを鍛えるついでに一夏達を巻き込んだと
思っていた。海道はそれを何となく見破っていたがなんとなくでは彼は怒らない。
「海ってやっぱり普段はぶっきらぼうだけど何だかんだで皆の事考えてるのよね」
「それにもう山篭りすることを見越して山小屋とか用意しているのだろう?」
「目に見えない気配りの達人ね・・・。切れたら凄いSだけど・・・」
鈴の言った海道の評価に束や箒達も頷く。
「行き先は東北は秋田、青森方面。念の為防寒具は用意しておけよ。
俺も色々用意しているが足りない場合もあるからな」
夏休みまで残り数日・・・
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海道を自分の出来る限りドSに書いてみたのですが・・・少し足りないかな・・・。