【 颯馬と雪蓮 の件 】
〖 荊州 赤壁付近 孫策本営付近 にて 〗
《 朝 (10時半) 》
雪蓮「───颯馬! 」
冥琳「…………颯馬! 次の策は……大丈夫か?」
蓮華「………………………」
颯馬「────必ず状況を覆します!! 俺に、この国を預けてくれたんですよ? 負ける事だけは……絶対に……しません!!」
謙信「しかり! 我々も力を尽くして、お救いしよう!」
穏「ですが~『苦肉の策』『火計』も全部阻まれてしまいましたよ~? しかも、火計を行うに当たって必須条件である『東南方向の風』さえも、逆方向に吹かされ、為す術がありません~!!」
颯馬「……俺の目指す『火計』は、まだ阻まれては……いませんよ!!」
亞莎「さ……参考の為、教えて下さい!! 逆風渦巻く中、どうやって火を放つおつもりなのですか!? 火を放てば、火勢は必ず風下に向かうのは道理。さすれば……風下側の私達は……非常に不利ですよ!?」
颯馬「……なら、袁術軍を風下にすればいい。 そうじゃないかな……?」
亞莎「ふぇ!? た、た、確かに……そうですが~~!!」
蓮華「軍師殿! 言葉遊びが過ぎるぞ! 我々に取っては緊急存亡の時! 具体的な事を示してくれなければ……我々は、軍師殿に協力出来ない!!」
颯馬「失礼しました。 軍師と言う者、策を妄り(みだり)に言葉にすれば、敵に情報を渡す事になりかねず、胸三寸に納めて実行する事が肝要とされています。 そのため、この場で話す事が出来ぬ事、お許し下さい!」
蓮華「その言葉、王族であっても……話せぬと言うことか!」
颯馬「御意!」
蓮華「~~~~~~~!!」
雪蓮「蓮華! 止めなさい!! 颯馬の言う通りよ!!」
冥琳「軍師たる者、見事な覚悟です! 口に出せば、情報となり相手に伝わりますが、秘匿性は著しく下がりるでしょう! 蓮華様が仰られた緊急存亡が正に今、我らの周りに『鼠』を完全に排除してからが、よろしいと思います!」
蓮華「分かりました!! しかし、此処まで秘密にして成果が出なければ……軍師……国が滅ぶ前に、貴方を殺害しますから!!!」ダッ!
謙信「私が……物影より見守ろう! 今は一人にするのは危険だ!!」
颯馬「お願いします!」
謙信「心得た──!」ダッ!
ーーーーーーーーー
雪蓮「蓮華───!! もぅー、相変わらず固いんだから………」
冥琳「国を憂い、民を思い、兵を慈しむ。 日々の鍛錬、修学の向上心旺盛……正に賢君と呼ぶに相応しい。 ……お前にも見習って貰いたいものだがな。 雪蓮?」
雪蓮「人には適所適材があるの! 私が攻めで蓮華が受け!!」
穏「うぅ~~ん、何やら卑猥な響きがぁ~~!」
キラッ! キラッ──!
颯馬「…………! 三太夫!」
三太夫「───呼んだかい? 天城の旦那!」
『─────────!』
ーーーーーーーーー
雪蓮「────気配が掴めなかった!」
冥琳「…もはや…驚くのも無駄だな……」
穏「………えっ!? えぇっ~!!」
亞莎「きゃっ!!」
ーーーーーーーーー
颯馬「……近くに間者の動きは……?」
三太夫「粗方…始末したぜ! 特に、この周辺は大丈夫だ!」
颯馬「──冥琳! 軍を今すぐに動かせる人数は、どれくらいだ?」
冥琳「直属の兵なら二万!」
華琳「────私の兵が、三万程動かせるわ!」
颯馬「あれ? 何時の間に参加してるの?」
華琳「季衣達の様子を見に行ったら、信長から伝言を頼まれたの! 『準備は整った! 我らの恐ろしさを見せ付けようぞ!!』って……!」
颯馬「………そうか! これで全部の策が準備できた!! 冥琳、華琳! 兵の準備を!! えーと、穏殿に亞莎殿! 工作兵の準備と長い紐、『赤馬』(高速船みたいな船)の準備をお願いします!!」
穏「わ、分かりました~! 亞莎ちゃん! 行きますよ!?」
亞莎「はぁい!!」
タッタッタッタッタッタッ──!
冥琳「華琳! 我らも準備がある! 行くぞ!!」スッ!
華琳「………そうね」タン!
──────────────
雪蓮「……颯馬! お願い!! ……母様が目指した……この国を! 大事な妹達、掛け替えのない仲間、無二の親友! 兵や民達を……守って!!」
……………トン!
付近に居なくなり、王としての重圧が一時的に解き放たれた雪蓮は、そう言うと、颯馬の胸に飛び込む!
颯馬「安心してくれ! 必ず……必ず! 皆の力と俺の全力を持って守ってやる! だから……安心してくれ!!」
二人が……同時に顔を合わせ……少しずつ近付く………。
三太夫「………いい所で悪いがさぁ……俺も居るんだぜ? 旦那? 姐さん?」
雪蓮「キャアアア──!」
颯馬「ウオォォ──!」
─────バッ!!
三太夫「………やれやれだ…ぜ…」
◆◇◆
【 久秀の不覚 の件 】
〖 荊州 赤壁付近 袁術船団 本船 にて 〗
《 昼近く (11時頃) 》
久秀「────ふぅ! 久しぶりの調教は肩が凝るわね……」
順慶「………それは、暗に『肩を揉め!』と言う意味ですの? おあいにく様……私が揉む相手は颯馬様……お一人! そうなれば肩だけではなく、手足も腰も……全体的にほぐして差し上げますわ!!」
久秀「………貴女に揉め? 久秀が……そんな事言うわけないじゃない。 貴女の力で揉まれたら、肩が砕かれて……大変よ?」クスクス
順慶「それは……いい考えですわね? 今からでも実行してあげますわよ?」
久秀「そんな事すれば……颯馬に嫌われちゃうわよ?」クスクス
順慶「くっ! 全く……貴女と言う人は!!!」
久秀「さて……これから、どう颯馬と戯れようかしら? 孫呉の火計が不発に終われば…陣営が瓦解。 そのまま長江を渡りきり、本拠地まで蹂躙する予定だったのが……アテが外れちゃったわ!」
順慶「……私の配下の者に、『夏口』を攻略をするよう命じましたわ! 二万程の兵ですが、赤壁に集中している今なら……落とせるはずですわ!!」
久秀「へぇ~! 順慶にしては上出来じゃない! この付近の長江を渡る場所は、赤壁と夏口しかないのよ。 いい仕事してくれるじゃない!」
順慶「ふっ、ふん! 貴女に誉められても、何も嬉しい事など…………」
ガタガタガタガタガタガタ!
袁兵「司馬様! て、敵が来襲してきました!!」
久秀「落ち着きなさい! 敵はどっち? 前? 後ろ?」
袁兵「ち、違います! 我が船団『右側』から、長江の流れに乗り襲ってきました! たった『一人』で!!」
久秀、順慶「「 !? 」」
★☆☆
〖 荊州 鳥林付近 袁術船団 にて 〗
上流より長さ二丈(約4.6㍍)、直径三尺(約69㌢)の丸太を十本程組んだ筏に乗って下ってきた将が居た!!
一存「おおぉぉぉ───っ!! やっと、見えて来たぜぇ!! 流れが緩やかには驚いたが、無事に最期の仕事が終わりそうだぁ!!
ムッ! あそこに見えるのは颯馬かぁ───! 俺の勇姿を、関羽に魅せつけてくれよ──────!!!」 ブンブンブンブン!!
ーーーーーーーーー
〖 荊州 赤壁付近 孫策本営付近 にて 〗
雪蓮「ねぇねぇ! こっちに手を振っている筏の将って……颯馬の仲間!?」
颯馬「…………あの馬鹿!!!」
謙信「……………………」
冥琳「………不謹慎…極まりない!」
蓮華「軍師の仲間は、私達の戦いを人事だと思っている証拠よ!!」
穏「でも~あの余裕っ振り…ある意味…凄いですねぇ~!!」
亞莎「で、でも……格好いいです! ……はっ! わ、わ、私──!」
『──────────!』ザワッ!
ーーーーーーーーー
〖 荊州 赤壁付近 袁術船団 にて 〗
━━━━━━━ドガアァァ───ン!!
筏の先端は尖らしてあると同時に、鉄で覆い強度を増している!!
ガタン! ガタガタ! ガタン!
一存「おおぉっっっと!! 結構揺れるじゃねぇか! しかしぃ……なんて頑丈な船だ! 深めに差したのに、ビクとも動かないなんてなぁ!!」 バンバン!
そんな一存の頭の上から……水が──!
ザッバァ───! バシャン!!
一存「うおっ! 冷てぇ─!! テメェ───何しやが……る!?」
久秀「あらっ? どこの山猿かと思って水を掛けたら……長慶様の弟……? ごめんなさい……三好三人衆の一人を長慶様の弟だと思うなんで、久秀も困ったものね……」
一存「久秀!! お前、分かって───!!」
一存が怒鳴りつけるため、顔を上げると……久秀の横に十数人の弓兵が並び立ち、一存を狙いつける!!
久秀「この姉弟は………どうして……そんなに颯馬と久秀を裂こうとするのかしら!? 特に一存! 貴方の存在は────邪魔なのよ!!」
一存「馬鹿いうんじゃねぇ!! 姉さんも俺も! 颯馬を家族と認めている! 家族の困っているところを救えなくて、兄貴面なんかするもんか!!」
久秀「……やはり……久秀とは相反する器のようね? じゃ……ここで死んで……久秀の恐ろしさを…孫呉に洛陽に、颯馬達に知らせて挙げな──!」
??「一存───!!」
一存「!! ───甘いぜぇ! 久秀!!!」 パッ!
一存が手を上げると、対岸にあった鏡が動き出し、一斉に久秀側へ向いた!!
──────カアッッッ!!!
久秀「────────!!」
『─────────!』
辺りに閃光が走る───!!
そして───衝撃が!!!
『ドゴオオッ────ン!』
袁兵「グワッ!」グラッ! シュッ─── ドボン!!
長慶「逃げるぞ!! 一存!!」 ドボン!
一存「すまない!! 姉さん!!」 ドボン!
久秀「────長慶!?」
『ドゴオオッ────ンン!!』
久秀「なっ───!?!?」
☆★★
〖 荊州 赤壁付近 孫策本営付近 にて 〗
《 昼近く(11時半) 》
雪蓮の指示で『赤馬』が出航……長江に浮かぶ一存、長慶、兵達を救い出す。
一存「いやぁ───参った参った! 危ないところだったぜぇ!!」
『『 バシィ!! 』』
ハッハッハッハ──ッ! と笑う一存を二人で叩く!!
一存「痛ぇじゃねぇか!! 姉さん! 颯馬!」
長慶「馬鹿者がぁ!! あれ程気を付けろと言っていたのに関わらず、何を久秀相手に挑発している!!!」
一存「いや、万が一の策も颯馬に教わっていた(鏡の反射)し、あれは久秀が……『どちらにしても、一存が悪い!!』 おいっ! 幾らなんでも理不尽だぞ! 原因が関係無く…俺が悪いなんて!!」
長慶、颯馬「「 残された者の事を考えろ!! 」」
一存「─────────すまない」
ーーーーーーーーー
雪蓮「意外よねぇ~? 冷静沈着の『天の御遣い』達に、私と似たような者が居るなんて~?」
冥琳「うむ、姉君殿の御苦労が……痛い程よく分かる……」
雪蓮「ちょっと! それって……どういう事!?」
ーーーーーーーーー
亞莎「はわゎゎ~!!///////////」ダッ!
穏「あ、亞莎ちゃん~? どうしたんですかぁ?」
蓮華「………………………くっ!」
謙信「………………………………」
★★★
〖 荊州 赤壁付近 久秀本船 にて 〗
順慶「………どうしたのです? いつも自信有りがちに、策を構築する貴女が珍しいですわね! まんまと三好家に裏を掛かれるなんて……」
久秀「まぐれ当たりよ! ただの偶然よ!!! この久秀が……十河一存如きに策で負けたぁ!? 絶対に信じないわよおぉぉぉ!!!」バァン!
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三好家 実行の策
《 連筏の計略 》
最初の者が筏で突っ込み、次の筏が間を開け当たる! 釘を打つ金鎚のように先端に威力がいくため、固い物を穿つのに効果的!
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順慶「でも……右側の船団の壁は……かなり押し込まれましたが、幅を一里(約430㍍)程開けていたおかげで、本船まで来ませんでしたわね?」
久秀「………これだけじゃないわ! 久秀なら、これだけで済ませない! 第二、第三の策を続けざまに放ち、敵に打撃を与えていく!!」
ガタン! ガタガタガタガタ!
袁兵「も、申し上げます! て、天に『黒き浮遊物に乗った人形』が数枚、浮かんでいます!!!」
久秀、順慶「「 ────────!! 」」 ガタガタ!
◆◇◆
【 颯馬流火計の策 の件 】
〖 荊州 赤壁 孫策本営付近 にて 〗
《 昼 (12時) 》
今、私は……袁術軍の上空を見ている!
本来の目的は、兵の準備と孫呉側に流れ着いた筏を集め、縦に繋げている。 これを伸ばして対岸に『橋』を掛けようとするなんて……恐れいるわ。
しかし、驚くのは……まだ早い。 作業途中で兵士達が騒ぎ出し、指差す方向を見上げれば……青州黄巾賊討伐戦で使用した道具……『凧』が舞い上がっていた。
ただ、一刀が使用した筵に絵が書いてある物ではなく、全体が『真っ黒』の布で、人型の人形が……大文字状の形で張り付いている。
それが……八個、九個程……袁術後方の山から……伸びていた!
この時……あの凧が『火計』の源になるとは……思いもしなかったわ………。
☆☆★
〖 荊州 赤壁付近 久秀本船 にて 〗
順慶「な、なんですの!? あの黒い凧は!?」
久秀「驚くのは後からでいいわ! 後方部隊に伝令! 『数万の兵で、あの得体の知れない物を操る術者は撃破せよ!』と送りなさい!!」
袁兵「は、はいっ!!」
順慶「えっ………ええぇぇっっっ!! ひ、久秀!!! あ、あれ!」
久秀「何を慌てているの? 驚くの────!!!」
黒き凧に……光の反射が当たる……一つ、二つ、三つ、四つ! それが重なり合って……少し経つと………
プスプス プスプス……ボッ!!
─────発火した!
ーーーーーーーーー
〖 赤壁 赤壁山 にて 〗
政宗「よしっ! 成功だぁ!! 次も行くぞ!!」
ーーー
景綱「まったく……とんでもない事を思い付くものだ……」
ーーー
成美「やったぁ! 成功ぉぉぅ!! 次、次ぃ───!!」
ーーー
元綱「……長生きしても、こんな風景見れるのは……あんまり無いんだろうね? でも、生きて居なきゃ……見れないんだよねぇ………」
ーーーーーーーーー
〖 荊州 鳥林付近 袁術船団 にて 〗
ボボボオオオォォッッ!! グルン!
ヒュ─────────ッ! ドガアァァン!!
袁兵「落ちたぞぉ───!!」
袁兵「火を消せぇ!! 『 ブワッ!! 』 うわあぁぁ─!!」
袁兵「こ、この臭い──虎牢関の時の!!!」
凧が落ちたところから……『黒い水』が流れ出る! そして……火も……追いかけて………大炎上と化した!!
袁兵「み、水を掛けろ!! 『ザバッー!!』 うっ!? き、消えない? 更に……ひ、広がった!? そ、そんな──!!」
ーーーーーーーーー
〖 荊州 赤壁付近 孫策本営付近 にて 〗
雪蓮「そ、颯馬……アレって………アレよね……?」
冥琳「雪蓮……。 言いたい事はよく分かるが……アレじゃ…意味はとおらない。 颯馬……今の策は、虎牢関で私達に使用した『火計』だろう!」
穏「ほわわあぁぁぁ─────!」
亞莎「あ、あの策は、御遣い様の……ち、力でぇ………!?」
バタバタバタバタバタバタ───!!
華琳「そ、颯馬ぁ──!! 説明しなさい! すぐに説明なさい!! あの『凧』はなんなの! あの凧が……急に燃えた理由は!! 今、燃えて…黒き煙を出すのは、例の『黒い水』よね!! は、早く説明なさい!!!」
ガクガク ガクガク ガクガク!
謙信「まっ、待たれよ! 颯馬は病み上がりだ!」
け、謙信殿の制止にも止めれないぃぃ───!?
うっ……い、意識が……遠の…………
謙信「ぐ、軍師殿! そ、颯馬──!!」
ドゴオオッンン!!!
『──────────!』 ピタッ─!!
凪『いい加減にして下さい!! 天城様は貴女方の軍師では無く、我が董卓軍専属の軍師! しかも、天の御遣いに連なる方! そのような方に、これ以上の無礼を働くなら………この楽文謙が相手を致します!!!』
俺の周りを囲っていた騒ぎは、凪の一喝と氣弾で収まり、信廉殿と謙信殿が……俺に肩を貸してくれ、ゆっくりと腰を下ろしてくれた。
信廉「颯馬! 大丈夫ですかぁ!!」
颯馬「あっ、ありがとう………! 凪! 信廉殿!」
謙信「すまぬ……軍師殿! ……役に立てず………!」
颯馬「……いえ! 先程、助ける為に手を伸ばしてくれました………」
謙信「──────!」
ーーーーーーーーー
凪と信廉は、先の戦いで負傷した祭殿や兵の治療に当たっていた華佗に、俺の薬と治療方法を聞いていたそうで、遅くなった事を謝られた。 謙信殿が変わりに居てくれたのは、このためかと……納得した。
雪蓮達は、凪が放った氣弾の穴を埋めた後、改めて聞いてきた。
▲▽▼ ▼▽▲ ▲▽▼ ▼▽▲
伊達家、大友家 協力計
《 火天落地の計 》
『凧』に張られていた布には『黒き水(別名 燃える水)』を染み込ませた物。 これに、黒き水を入れた竹筒を藁人形に装着し、凧に貼り付けて一緒に上げる。
伊達家に渡した銅鏡は、太陽光を反射しやすいように磨きに磨いた一流品。 それに、黒き水に染めた布に当てると、あまり時間が掛からずに、火を点火させる事が出来た。
日の本から大陸に渡って手に入れた本に記載があった『アルキメデスの熱光線』なる伝説的兵器を、俺なりに改良したものだ。
これらを合わせると、敵の囲いを破り……火計を仕掛ける事が実行できたわけだ。
▲▽▼ ▼▽▲ ▲▽▼ ▼▽▲
華琳「颯馬ぁ! 貴方の持ってる策、全部教えなさい!! 私の執筆している兵法書に書き入れるわ!!」
穏「ず、狡いですよ──華琳さん! 穏だって、穏だって………!!」
亞莎「わっ、私も…『 待て! 亞莎!! 』えっ?」
ゴゴゴゴゴ──ッ!!!
信廉『───いい加減になさい!!! まだ、戦の最中です!!!!』
…………華琳と穏は、信廉殿から叱られ……戦の後に説教される事になった。
☆★★
〖 荊州 赤壁付近 久秀本船 にて 〗
《 昼過ぎ (12時半) 》
久秀「くっ! ならば、前列の蒙衝を動かして、火計を阻む──!!」
ドゴオオッ! ドゴオオッンン!
順慶「なっ! なんですのぉ!?」
ガタガタガタガタ ガコン!
袁兵「報告致します! 前例の蒙衝に……巨大な石が……水面を跳ねながら衝突してきます!!!」
ーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
あとがき
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
今回の戦いで……どうしても出したかった策、『アルキメデスの熱光線』がやっと書けました。 凄い策だったので、虎牢関戦で使用しようかな……と思いましたが、準備不足でボツ!
諦めて……そのまま忘れていたのですが、今回の戦いのネタを探していたときにコメントを見て思い出し、策を作り直してみました!
『 shiban 』様に お礼申し上げます!
ありがとうございます!
来週から……ゆっくりと投稿したいな……と思うのですが、作者が早く投稿して、物語の完結を目指しているので、どうなるかわかりません。
一応 予定だけです。
また、宜しければ、読んで下さい!
下の図は、簡略化した司馬懿側の戦船配置図です。
中央部分にある∇が司馬懿本船になります。
∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩
∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩∩
∩ ∩
∩ ∩
∩ ∩≡≡≡
∩ ∇ ∩≡≡≡≡
∩ ∩
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鳥林
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義輝記の続編です。 よろしければ読んでください。
戦場間での時間を記載しました。