No.690623 九番目の熾天使・外伝 =蒼の物語 刻の幻影=Blazさん 2014-05-31 19:12:31 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:931 閲覧ユーザー数:863 |
CP第一章 第三十話
イブキドへと続く道。
其処ではある者達が戦いを繰り広げていた。
げんぶ「ターボスマッシャーパァンチッ!!」
「ッ・・・・!」
げんぶは『マジンカイザー』に変身し、ロケットパンチの強化技のターボスマッシャーパンチを打ち込んだが、相手はそれを回避した。
げんぶ「くそっ・・・・・!ファイヤーブラスターッ!!」
続いて、胸部から炎を発射するファイヤーブラスターを撃つ。
だが、これも相手は俊敏な動きで避け、げんぶは相手を見失うのだった。
げんぶ「っ・・・・どうして・・・・・どうして、お前がっ・・・・!?」
何処に居るかも解らない相手に叫ぶげんぶ。
何故彼がと思い、その理由を問い続けたが。
刹那。げんぶは突如何かに首を絞められた。
げんぶ「がっ・・・・・!!」
必死にもがき、締めている糸を切ろうとした。
しかし、その糸は強力な『エネルギー』だったのだ。
そして。
「・・・・・・・・・御免。」
その言葉を最後に、げんぶは意識を失ったのだ。
一方。アキツでの戦いはBlazも鈴羽も優勢の状況だった。
ノーヴェ「・・・・・・・・・・マジで・・・・・・」
Blaz「・・・・・・・・・・。」
Blazは左手一本でノーヴェの攻撃を防いでいた。
それも、ノーヴェは掴まれた右足を必死に動かすが、全くといっていいほど動けなかったのだ。
ノーヴェ「っ・・・・・・!!」
Blaz「・・・・・言っただろ。テメェと遊んでる暇なんざねぇんだよ。」
ノーヴェ「っ・・・・・・うるせぇ・・・・テメェ等の所為で、こっちがどんだけ大変なのか・・・・・解ってんのかよ!!」
Blaz「・・・・・・・。」
ノーヴェ「皆バラバラになって・・・・アイツも・・・・スバルもどっかいっちまって・・・・・テメェ等の仲間にボコボコにされたって事を聞いて・・・・んでその後、行方不明だぞ!?」
Blaz「・・・・・・・・」
ノーヴェ「・・・・ガキっぽいって言うのは解ってる。けどな。テメェ等がコレ全部を起こしたってのは・・・・解ってる筈だ・・・・!!」
Blaz「・・・・・かもしんねぇな。」
そう言うとBlazは左手を離し、ノーヴェの足を開放した。
ノーヴェは少し距離を取ると、何故か反撃を行わなかった。
Blaz「・・・・けどよ。二つだけ言える事がある。一つは、これ全部は俺達が起こした事じゃねぇ。」
ノーヴェ「・・・・・・・・・・。」
Blaz「そして。もう一つ。
んな事を、今まで管理局共は平然と行ってたんだよ。」
ノーヴェ「・・・・・・・・・!!」
Blaz「大儀の糞もねぇのに、平然と嘘ばっかを並べて、人を道具の様に扱って殺す。んな組織。もうこりごりなんだよ。」
ノーヴェ「・・・・アンタ・・・・・一体何を・・・・・・」
Blaz「・・・・・・そろそろ。テメェの相方もやられてると思うぜ。」
ノーヴェ「相方・・・・・・・ウェンディ!?」
そう。
戦況はBlazたちが有利だった。
その証拠に、鈴羽と戦っていたウェンディは
ウェンディ「いぃぃぃぃぃぃぃぃやああああああああああああああああああああああ!!」
遠くの木まで飛ばされていたのだ。
鈴羽「・・・ふぅ。」
軽く行きを吐く鈴羽。
持っていた棍を立て、ウェンディが飛んでいった場所を見ていた。
ウェンディも其処までのダメージは負っていなかったが、未だに彼女に一撃も攻撃を入れられなかったので焦っていた。
ウェンディ「いたたた・・・・どうなってんスかアレぇ・・・・・」
鈴羽「・・教えてあげるよ。この棍はココノエ博士が作った試作型の複合武器。様々な姿に変化する武器でね。その中で、君に見せたのは『ノーマルモード』と『フィッシングモード』の二つ。」
ウェンディ「ま・・・マルチウェポン!?」
複合武器。つまり、マルチウェポンとは複数の武器を一つに纏めた武器である。
利点は一つで多数の武器にチェンジできる事。そして、ペイロードが良い事。
更に、ココノエの開発したこの武装は先端部を交換することで様々なモードにチェンジでき、その先端部のパーツは全て『あるアイテム』によって格納されており、その数はざっと20はあるのだ。
ウェンディ「ど・・・どうやってそんな物を!?」
鈴羽「・・・普通に頼んで。」
ウェンディ「ま・・・・マジですか・・・・・」
鈴羽は棍の先端を外すと、最初につけていた通常の棒に入れ替える。
其処から、再びエネルギーが流れ、先端部には魔素が纏われたのだ。
鈴羽「物は使い様。そうでしょ?」
ウェンディ「・・・・・・・!」
ウェンディの思考に一つの考えが過ぎる。
彼女には勝てない。
万に一つ、ダメージを与えられても、恐らくは戦闘不可にはならない。
自分が負ける。
この時、ウェンディは初めて『敗北の予感』を感じたのだ。
その頃。イブキドの地下に落ちたディアーリーズ。
謎の少女『響』と出会い、美空探しのついでに出口を探していた。
だが、そんな彼等の前に一人の敵が姿を現す。
ディア「・・・・・・・貴方は・・・・!」
レリウス「・・・・・・・・・・。」
響(レリウス・・・・クローバー!)
二人の前にはレリウスが立っており、隣にはイグニスも居た。
転移では無いところを見ると、どうやら彼等を待っていたらしい。
ディア「・・・・・・・レリウス=クローバー・・・・!」
レリウス「・・・・・まさか、貴様が最後のアーウェンクルスだったとはな。」
ディア「ッ・・・貴方も・・・・!?」
レリウス「あの世界の力もそれなりだった。お陰で、『実験』も成功したからな。」
響「あの世界・・・・・・・・実験・・・・・・!?」
レリウス「そう。他の世界での事象干渉・・・・・・をな。」
刹那。レリウスの笑みを見て、ディアーリーズは『まさか』と最悪の仮説を立てる。
それは、ディアーリーズにとって最悪の仮説であった。
ディア「ま・・・・・まさかッ!!!」
レリウス「実に面白い世界ではあったか・・・・・・・『貴様の生まれた世界』は。」
ディア「ッ!!!!」
レリウス「尤も。『アレ』を傷つけられたのは誤算だったがな。」
刹那。ディアーリーズは一瞬にしてレリウスの前に姿を見せた。
だが、レリウスはそれでも不敵な笑みをやめなかった。
それは、自身に攻撃が当たらないと解っていたからだ。
ガギイッ!!
ディア「ッ・・!!」
イグニスの爪とディアーリーズの刀が交わっていた。
しかし、ディアーリーズの左手は開いている。
その左手には=
響「ッ!!」
レリウス「・・・・・・。」
地面を滑り、ディアーリーズは着地する。
対するイグニスは何事も無かったかのように軽く地面に足をつけた。
響「ちょっ・・・大丈夫ですか!?」
ディア「何とか・・・・・」
レリウス「・・・・・・怒り・・・憎しみ・・・・・なるほど、その全てを制御しきっているか。流石は『秩序の力』。だが、目覚めたばかりの貴様で・・どれだけ保つかな。」
ディア「・・・・・・・・やって見なければ解らない。それに・・・・今の僕は・・・・・
『負ける気はしない』。」
刹那、レリウスがアストラルヒートを発動した。
イグニスの手には術式が纏われており、それを使って倒す気なのだ。
しかし。そんな状況でも、ディアーリーズの怒りは頂点に達しなかった。
感情が何故か制御されていて、自然と冷静を保てていた。
何故かは解らない。
ただ言えるのは。
ディア「・・・・人を信じない貴方に・・・・僕を倒すことは出来ない。」
レリウス「・・・・・・・・!」
ディアーリーズは一瞬にして刀の居合いの構えを取る。
そして、足場に術式を展開し
ディア「・・・・・・虚空”迅” 壱の太刀
=我が一刀 その一閃の刻は ”時雨”の如く=
虚空迅 時雨。」
一刀粉砕。
ディアーリーズの一撃はイグニスの腕を一本、完全に破壊したのだ。
一方。その頃、イカルガとは別の場所では、大変な事態となっていた。
それは、クロガネが管理局の艦隊にトレースされ、交戦状態となっていたのだ。
幸い、機動部隊はほぼ全てが出撃可能で、迎撃を当たっていたのだが・・・
『ッ!!第2カタパルトにレベルBの損傷!!敵部隊、一個小隊規模が艦内に!!』
レーツェル「ッ・・・!!」
ゼンガー『レーツェル!そちらの敵は俺が何とかする!』
レーツェル「解った!艦内の防衛部隊は直ちに第2カタパルトに急行!敵部隊を鎮圧!」
『了解ッ!!』
クロガネ艦内では局員が次々と侵入してきており、それに対し元ジオン兵とDC兵が応戦していた。どちらもかなりの錬度と連携で守りを固めていたのだが
クロノ「スティンガー!!」
「ぐわっ?!」
「くそっ・・・あいつが指揮官か!!」
クロノ「直ちに武装解除し、大人しく投降しろ!命まではうばわんッ!!」
「ッ・・・言いたい放題言いやがって・・・!」
突入部隊を指揮していたクロノが応戦していた兵士達に呼びかけるが、元よりその気も無く、投降してもロクな連中ではないと知っていたので、構わず銃撃を続けた。
だが、その時。兵士の一人がもう一人に尋ねたのだ。
「・・・ん?おい、この船、今までドッグで補給とかしてたよな・・・・・・」
「あ?そうだが・・・今はそんな話してる場合じゃねぇだろうが!!」
「っ!だけど・・・・・・・
さっき其処に女の子が・・・・・・」
「「「「「ええっ!??!!?」」」」」
クロノ「なっ・・・・・・女の子・・・・・!?」
咲良「・・・・・誰?」
突然の状況。
だが、この時。クロノはこの子の全てを知らなかったのだ。
全てを。
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Side: Blaz and ディアーリーズ and げんぶ!
ディアよ!爆発しろ!!(色々な意味で)
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