No.689364

Kizuna

まなさん

長い黒髪に黒いハイレグの女子レスラー
学生プロレスのリングにあがる少女は闘いの中や、夢の断片から、
『この世界』が転生後の世界だと確信する。

前世の記憶ともいうべき知識や戦闘技術。

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2014-05-26 07:52:58 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1287   閲覧ユーザー数:1281

控え室で制服を脱ぎ、黒いハイレグ水着を着用する。

 

膝パッドにリングシューズを履いて、身体を伸ばしたり、屈伸したりして動きにくくないかチェックする。

 

ハイレグ気味の水着は身体にフィットしている。

 

 

「・・・・これなら、大丈夫かな?」

 

 

アマチュアの女子プロレス。選手登録して迎えたチャンピオンと闘うための大事な試合。

入念なチェックと動きを阻害にてないかの確認。どうやら・・・大丈夫なようだね♪

 

 

愛にとって今日の対戦は望んでいた「美少女」対決だ。

 

入場曲とともに花道を愛嬌を振りまきつつ歩き観客の歓声に応える。

 

 

(呉葉ちゃんは、学生女子プロレスの上位ランキングに入っているから、あざみちゃんと闘うには倒しておかないとだね)

 

 

ゴングを迎える。

 

「さぁ…いよいよ高校生部門、セミファイナル」

 

アナウンスのコール。最初に名前を呼ばれるのは呉葉からだ。

 

『赤コーナー…・木漏れ日の妖精、桐生呉葉ちゃん』

 

 

名前を呼ばれ、大きな歓声に無表情に呉葉は手を掲げて応える。

 

漆黒の黒髪を左にサイドポニーに結い上げ、大き目の黒い瞳が可憐な印象の美少女。

 

茶色を基調とした蒼いラインのはいったシンプルな水着に身を包んで油断なく、私を見つめている。

 

 

『青コーナーより、旭の戦乙女、桜庭、愛ちゃん!』

黒い競泳水着、両脇が露出したタイプのハイレグ。背中は大きく露出していて、

栗色の長髪を腰まで伸ばした元気娘の印象。高まった歓声に笑顔で応える愛。手を振って愛嬌を振りまいている。

 

 

可愛い感じの美少女レスラーの対決に会場は大いに沸く。

 

早くも美少女レスラーの痴態を想像して頬がにやけてしまう観客達も多いようだ。

 

投票としては学生プロレス史上、最高を記録切迫しているオッズ。実力伯仲のふたりに魅力たっぷりの試合内容を期待する。

 

 

トップクラスの美少女対決。

 

 

実力者で知られる呉葉。

 

デビューから三ヶ月で序列を塗り替えてきた桜庭 愛。

 

 

チャンピオン葉月あざみとの挑戦を掛けた試合ともあって、

 

雪辱を胸に秘めてトレーニングしてきた呉葉には負けられない一戦。

 

 

お互いに視線は交錯する。

 

 

そして、ゴング! 大歓声の中、二人はリング中央で、がっちりと指を交わした。

 

 

拮抗する力の邂逅。

 

「うっ・・・くぅぅぅぅ・・・・んっ、うぅ!」

 

嗚咽の様な吐息。ぎりぎりと筋肉が悲鳴をあげている。

 

それは愛も同じ、ぶるぶると呉葉の手を握り締める愛の腕も痙攣が続く。

 

 

相手を押し倒そうとする勢いが、拮抗する。

 

 

はぁー、はぁー、はぁー・・・・。

 

呼吸すら交錯し、じっとりと汗が額に浮き出てしまう。お互いがお互いを好敵手として認める。

 

 

ぶつかり合う二人・・・いつしか、相手だけを見つめていた。

 

「・・・・桜庭さん。・・・・私もパワーに自信があったのですけど・・・」

 

あざみとは違う。真摯な感触。呉葉は憧憬の様に愛を見る。

 

 

「んはっ・・・くぅ、あっ、んぅぅぅぅぅ・・・・」

 

力を維持しつつ愛も呉葉を見る。

 

(ん、さすが、ストロングスタイルっていうだけはあるね♪)

 

 

はぁはぁ・・・・・。喘ぎながら拮抗を維持しようとする美少女のいじらしさ。

 

 

観客たちは早くもヒートアップ。力を込めようと、お尻に力を入れてしまうため、

 

呉葉も愛も前のめりに突っ張る。その状態はとても淫靡。流れ出る汗すらそのままにぶつかり合う。

 

 

中央で組み合う二人の美少女レスラー・・・ゆっくりと呉葉の方がやや、優勢になってきた。

 

 

愛が力を維持できなくなり、膝が折れ曲がっていく。

 

(一気に・・・・えっ?)

 

押し倒そうとさらなる力を込めた時、逆に呉葉の方が倒されていた。

 

体勢を入れ替え、呉葉の攻撃のベクトルをそのまま、折った膝に向けさせる。

 

前のめりになった力を抗わずに、流した愛の巴投げ。

 

 

仰向けに寝そべってしまった呉葉。

 

「あぅ!・・・うぁっ、つぅぅぅぅぅぅ」

 

愛の太股が呉葉の喉にめり込むギロチンドロップに咳き込んでしまう。

 

立ち上がろうとした呉葉。後転して呉葉の立ち上がるタイミングを計った愛はシャイニングウィザード!

 

 

「あぅ・・・・いっ、くぅ・・・」

 

膝パッド越しとはいえ、右の重厚なストレートをモロに食らって悶絶する。

 

そのまま愛は倒れた呉葉の足を交差させる。

 

 

「ひゃぎぃ!・・・・あっ、はぅ、アッ・・・・あぅ」

 

呉葉の足を折り曲げ、その隙間に足を通し、足4の字固め、悲鳴と共にのたうつ呉葉。

 

激痛に喘ぎ、愛の執拗な体位変換。視点にした起き上がりに

 

 

「ひゃぐっ・・・はぅ・・・やっ、やだぁぁ」

 

痛みに我を忘れてしまう。口の端からは、唾液が悲鳴と共にマットに飛散る。

 

腰を浮かしてきたときには・・・・涙目になってリングに仰向けに悶絶する呉葉。

 

 

その淫靡な姿を見られているとはっとした呉葉は痛みを堪えようと口を噤む。

 

暗がりののなか、淫靡に喘ぐ呉葉をギラギラした視線で釘付けになっている視線の集中

 

 

「あ・・・あぅ、アッ、あっ、あっ、あっ、あぁぁぁぁ・・・」

 

 

呆然とにじり寄る呉葉その度にシーソーの様に角度を絞る動き嬌声をあげてのたうつ。

 

ロープに手が届きそうな・・・そんな時だった。

 

 

今度は、うつ伏せにさせられ、STFを決められ、呉葉は大きく口を開けた。

 

 

「いっ・・・・いやぁ、いやぁ・・・いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

涙目になって懇願する呉葉。届きそうなロープの手前で愛は呉葉の頭をヘッドロックして悶絶させる。

 

 

「ロープブレイク」

 

しっかりと掴み、技が解かれる。

 

立ち上がろうにも・・・足に力が入らない。しっかりと、両脚を殺された。

 

そのまま動けない呉葉を何度もストレート気味の掌底が涎をしぶかせる。

 

左右に頬を張る音とともに、涎が口元から溢れ出る。

 

 

「あぐぅ・・・ふ・・・ふぅ・・・んっ、んんんんっ・・・・」

 

踏鞴を踏んでしまう呉葉。一方的な展開に成りつつある。

 

(・・・ハァ、ハァ・・・、このままでは、負けちゃうぅ。)

 

愛の掌底を掻い潜って逆水平チョップを胸元にぶつける。

 

「うくぅ!」

小さく悲鳴をあげ、長い黒髪をビクッとさせて蹈鞴を踏んだ愛。

今度はこちらから行きますと呉葉は動いた。

 

愛の腕を掴んでアームポイップでマットにたたきつけると、

ロープに自ら飛んで、ロープを軋ませ、愛の立ち上がる動きを読んでドロップキック。

 

「きゃぁぁ!」

愛の豊満な胸元に呉葉のリングシューズがめり込み、黒いハイレグ水着が悶絶する。

「今度はこちらから行きますよ!」

汗だくの顔で愛の身体を起こすと、前髪に腕を回し、ヘッドロック。

「・・・どうですか?ギブアップ」

呉葉は自分のあらん限りの力で愛の頭を締め上げる。

それに、ビクンッ、ビクンッと・・・身体を震えさせ、呉葉の茶色い水着の腰を掴んでいる愛。

 

 

「あぅぅ」

 

呉葉の締め上げに悲鳴を上げる愛。こめかみに万力のようにまかれた腕の圧力に震えている

「こんな技でギブなんてしないわよ!」

呉葉の腰に手をまわした愛は身体をひねってバックドロップでの強引な脱出。

呉葉をリングに叩き付けるが、大きくマットを打つ音。

 

(さすが、しっかり受け身をとるね・・・・?)

 

 

素人とは違う。叩き付けられる瞬間、顎を引き、視線は下腹部を見ている。

 

背中から着地しているように魅せているが、お尻をクッションにして痛みを軽減する。

 

 

立ち上がり際にラリアートをモロに食らってしまい愛は昏倒した。

 

 

「んぶっ・・・・うぅ」

 

青いサポーターで肘をガードしている二の腕がくの字に挟み込むように愛の喉にぶつかり後に

 

ひっぱられるような怖さに身を硬くした愛はそのまま、首を固定されマットにたたきつけられた。

 

今度は桜庭愛がマットに寝転がされてしまう。

 

 

ラリアートの原型・・・ネックブリーカー?

 

強かに後頭部をぶつけてしまい、意識が朦朧とする。

 

何度も首を振って、回復を促すものの靄の掛かったような視界はぼやけている。

 

 

突然、腰が圧迫された。

 

反射的に力を込めて腰を落とす。

 

(ジャーマンスープレックス?・・・・・させないよ)

 

密着した姿勢のまま腰に力を込めようとした矢先、ガクンと膝が前に砕ける。

 

それは突然の事。自分が倒れる事に先天的な恐怖があった。

 

 

(あぅ・・・・うぁぁぁぁ?)

 

ジャーマンとは明らかに異なる。

 

視線が後方にはなく、立つ動物である人間にとって倒れるというのは恐怖である。

 

寝るさい、後ろからベッドに身を預けて寝る人間はいない。

 

一度、体勢を低くしてベッドに入るのが普通だ。

 

 

垂直に倒れる経験なんてない・・・・。

 

慌てて愛は足を開こうとした。尻餅をつくためである。

 

腰を前のめりに倒す。こうすれば・・・ダメージは少ないそぅ、判断したためだ。

 

 

呉葉の手は腰から離れている。

 

その膝が猛然といやらしく突き出したお尻に叩きつけられた。

 

 

驚嘆する観客達。

 

踏ん張った愛の膝にジョイントキックを入れて転ばせる。

 

腰に添えていた腕は離し、呉葉は腰を据えて・・・落ちてくる自由落下中の呉葉の尻目掛けての膝蹴り。

 

 

尻餅を付く為、股間を露わにさせていた股間に膝が強打される。

 

その瞬間!かっと、大きく両目を開き、愛は絶叫した。

 

ビクンと大きくのけぞり、首は衝撃と脊髄から駆け上った痛みで後にガクンと仰け反る。

 

 

「あひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・・・・!」

 

涎が飛散る。呆然と混濁した瞳から涙が溢れ出していた。

 

 

ぐったりとマットに倒れこむ愛。

 

ヒクヒクとお尻を押さえながら痙攣する格好はとても淫靡。

 

嗚咽の様な喘ぎ・・・涙を流してもぅ何も考えられなくなっていた。

 

 

その身体がゆっくりと持ち上げられる。

 

ガクンと拷問がはじまっていた。

 

括り付けられるように身体が持ち上がっていく。まるで水車に吊るされたようだ。

 

ゆっくりと身体が天井を向く。大股は観客に見せ付けるように開かれ、開脚された。観客達が一斉に立ち上がり、スホットライトの照明が私に降り注いだ。

 

 

《おおっとぉ!これは…大技、ロメロスペシャルゥゥ!》

 

吊り天井固めとも呼ばれるメキシコの技だ。

 

 

「はぁん・・・・はぅ、はぅぅぅぅぅ・・・・・」

 

嗚咽と共に私は混濁としていた。激痛によってすでに身体は麻痺している。

 

その状態が十分近く続いた。時々、腕をねじり、逆関節にもっていこうとする呉葉の手の動きに絶叫をあげる。

 

それはまさに拷問だ。意識がなくなろうとすれば、強制的に意識を覚醒させられる。

 

その激痛が、精神を苛み、混濁しようとする意識を加速させる。

 

 

「あぅ・・・あっ、んんっ・・・・くぅ、いやっ・・・いやぁぁぁ・・・・」

 

拒否する心が強くなって逝く。

 

真剣に勝利を目指す真摯な視線で吊り上げる呉葉を見つめている愛。

 

汗が滲み、呉葉の背中に浮き出す。それが雫となってコスチュームを濡らす。

 

たっぷりと観客の目が愛の痴態を堪能した後、疲れから吊り天井固めの体勢が崩れた。

 

愛の黒髪がマットに2、3度、バウンドした。

 

くぅ、痛い。でも・・・(うあ・・・楽しい…)

 

 

呉葉もダメージを負ったのか肩で息継ぎをしている。

リングで悶絶している桜庭愛を一瞥し疲労感にだるくなった身体を起こす。

 

呼吸は荒く、肩で息を弾ませながら…全身で肺に空気を送る。

 

 

よろよろ…っと、立ち上がってくる呉葉。

 

(くう、楽しいけど・・・こんままじゃ、負けちゃうね・・・)

流石に、試合を決めないと…と思う。

 

 

 

栗色の長髪が、観客達が発する熱気にべとつく。

 

ヒクヒクと痙攣しながらとろんとした瞳の呉葉。二人とも汗と疲労感に身体を濡らしている。

 

 

「あぁぁぁ!」

 

裂帛の気合とともに繰り出した正拳突きが空を切る。

 

立ち上がった呉葉は目を爛々と輝かせていた。

 

 

ランナーズハイ。闘争本能が彼女の疲労を超越して覚醒した状態。

 

苦し紛れの攻撃をかわし、その腕をもって逆一本背負い。

 

「きゃひぃ!」

 

マットに叩きつけられ激痛に情けない悲鳴をあげてしまう呉葉。その身体を抑え込む

 

レフェリーがカウントを叩く。その体勢を必死にもがく。

 

「・・・カウント2.!」

 

辛うじてフォールを跳ね返した呉葉。

 

 

「くぅ、なら・・・これはどぅ?」

そのまま逆エビ固めを極める。呉葉の悲鳴が会場に木霊した。

 

「あっあっ、アッアッ、あっあっあちぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」

 

高角度から両脚で固定し、腰を浮かしてグイグイ締め上げる。何度も、

 

「ああっ・・・!」

 

何度も、

 

「ひぃやぁぁぁぁぁぁ!」

 

何度も、何度も・・・手を持ち替えて角度を絞っていく。

 

うつ伏せにして反らした身体が悲鳴をあげて・・・

 

呆然としている呉葉の口元は吐き出した涎でテレテレと汚れ、マットには涎が水溜りになっていた。

 

私はトドメとばかりに再度、さらに高角度に呉葉の身体を折り曲げた。

 

 

それに呉葉美は大きく両目を見開き、一際高く喘ぎ声を上げる。

 

 

「あぐ、ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

ビクン、ビクンと痙攣する呉葉のワンピース水着。

 

背骨が折れ曲がってしまう。そぅ誰もが思うほど、完璧に決まった逆エビ固め。

 

 

それでも…呉葉の心は折れない。

 

 

私は呆然としている呉葉の前髪を掴み、立ち上がらせると、

 

彼女を持ち上げパワーボムでマットに叩きつけていた。後頭部かマットにめり込み、

 

一瞬白目を剥いて身体を折り曲げ、大股を私の前で押し開きビクン、ビクンと痙攣している。

 

 

まんぐり返しで股間を上にした格好で桐生呉葉のサイドポニーがマットに散らばっている。

それを汗だくで誇らしげに見つめる私。口を呉葉に押し付けて…んちゅ、ちゅ、ちゅう・・・と啜り上げる。

 

「あ、まなちゃん…そこは、きたないよぅ」

刺激に起きた呉葉が涎まみれの唇で震えた声をあげる。

その哀願にも聞こえる小さなあえぎを無視して舌を擦らせる。その度に呉葉はわななき・・・

 

カンカンカーーーーン!

ゴングが鳴り響くなか、股間を濡らして顔を赤らめる呉葉を見ながら私も頬を赤らめた。

 


 
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