No.689306

【獣機特警K-9ⅡG】恐竜娘、故郷に帰る【交流】

古淵工機さん

あの二人の里帰りエピソード。

■出演
ディナ:http://www.tinami.com/view/616052
リイナ:http://www.tinami.com/view/646498

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2014-05-26 00:11:34 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:739   閲覧ユーザー数:692

「ディナ!久しぶりね」

「がぉーっす。リイナっちも久しぶりー」

地球・フクオカ国際宇宙港。

この出発ロビーで、大きな荷物を抱えてやってきた二人の女性。

F-9隊員であるトロオドン形レプターのディナ・トヨカワと、

彼女の友人にしてオーサカ・M-9隊に所属するレエリナサウラ形レプターのリイナ・ナカガミである。

 

二人が持っているチケットは、レプティス星の星間輸送会社『トライセラトピア・スペースライン』のもの。

行先はディナス・ティラノレクス国際宇宙港。そう、二人はまさに『里帰り』の旅に出るところだったのである。

宇宙船の機内。地球の大気圏を離脱し、太陽系を離れ、いくつものワープゲートを潜り抜けた頃、

ニッポンサイ形ロボットのアテンダントが、ディナとリイナの前に機内食を持ってきた。

「…機内食をお持ちいたしました。ごゆっくりどうぞ♪」

「あ、どうもー」

「ねぇディナ、向こう(レプティス)に着いたらどうするの?」

「んー、そうだなー…」

ハンバーグを頬張りながら、しばし考え込むディナだったが、ふと何かをひらめいたようだ。

 

「そうだ!久しぶりに自然保護区に行ってみようよ!」

「そうね…あたしたちもあそこを離れてしばらく経つけど、みんな無事でやってるかしら?」

機内で思い出話に花を咲かせるディナとリイナ。

…やがて、宇宙船はディナス・ティラノレクス宇宙港にたどり着き、

到着ロビーで大きく伸びをするディナとリイナ。

「んぅー。やーっとついた!」

「ホントね。それにしても…懐かしいわ」

すると、待ち構えていたかのようにダイアウルフ形ロボットの女性が歩いてきたのを見て、ディナは思わず呟いた。

「おや…あれに見えるは…?」

「間違いないわ!いきましょディナ!!」

すぐに二人はそのロボットたちに駆け寄った。

 

「トワさん!お久しぶり!!」

「トキコ!トキコじゃないの!」

「ええ、久しぶりですねディナちゃん」

「おかえりなさいディナ先輩、リイナ先輩!」

再会した相手はディナとリイナのよく知る人物…ガンショップ『ディアマンテ』のオーナー・鉄砲町永遠と、

その妹にしてディナやリイナの後輩、レプティス自然管理局(RNC)の鉄砲町刻子…そしてもう一人。

「あ、ディナさんにリイナさん、お久しぶりです」

「がぉーっす。ヒイラギちゃんも大きくなったね」

そう、三姉妹の末っ子、鉄砲町柊もディナやリイナのよく知る人物だったのである。

 

「生まれたてでピカピカの機体が、ちょっと見ないうちにすっかりたくましくなってるわねw」

「もぅ、やめてくださいよリイナさん…////」

「あらあら、ひーちゃんたらすっかり赤くなっちゃって…w」

「だ、だって…////」

赤面するヒイラギ。

だが、ディナはそんなヒイラギの着ている服を見てふと思った。

「…ところでヒイラギちゃん、その服どしたの?」

「あ、これですか?実はつい数ヶ月ほど前にこの星でも特殊部隊の設立機運が高まって、R-9隊が結成されることになったんです。私もそこの隊員なんですよ」

やや照れくさそうに笑顔で答えるヒイラギに、ディナとリイナも笑顔で答えた。

「そっか…つまりあたしのいるF-9隊やリイナのいるM-9隊のようなもんだね」

「じゃあ、あたしたちはヒイラギちゃんの先輩でもあるわけね…改めてよろしく!」

「はい!よろしくお願いします!」

「もう、ひーちゃんってばw先輩がた、もしよろしければひーちゃんに特殊部隊のイロハを教えていただけませんか?」

 

頭を下げるトキコに、ディナは頬を染め、頭をかきむしりながら答える。

「そだね…わかったよトキコちゃん」

その隣にいたリイナは、ヒイラギの肩に手を置きながら言った。

「でもヒイラギ、あたしたちの訓練は厳しいからね」

「はい!がんばります!!」

目を輝かせ、精一杯の声を張り上げて敬礼するヒイラギを見て、トキコも拳を握り気合を入れる。

「おっ、気合はいってますねひーちゃん?私も負けられなくなってきました!」

「あらあら、ときちゃんまで熱くなっちゃってwまぁ、せっかく来ていただいて立ち話もなんですし、私の家で昼食にしましょう」

「さんせーい!異議なし!!」

「じゃ、お邪魔しまーす。がぅがぅっ」

こうして、トワの家でディナたちは昔懐かしいレプティスの料理に舌鼓を打ちながら、思い出を語り合うのであった。

 


 
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