No.688816

鉄道唱歌2014・東海道の巻(名古屋~神戸)

古淵工機さん

いよいよ後半戦。ずっと京都のターン。
このあたりは歌詞をどういじったらいいかわからず苦労しました。

気が向いたら小田急箱根篇とかもやりたい…(無謀)

2014-05-24 02:36:46 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:761   閲覧ユーザー数:738

43.伊勢路(いせじ)の旅はまたの日と 木曽川(きそがわ)越えて美濃(みの)()

  ゆけばまもなく岐阜(ぎふ)の駅  岐阜には鵜飼の見物(みもの)あり

 

44.父やしないし養老(ようろう)の 滝は今なお大垣(おおがき)

  孝子(こうし)のほまれとともにあり 行くはここにて乗り換えよ

 

45.天下分け目の関ヶ原(せきがはら) (いくさ)のあとも昔にて

  伊吹(いぶき)おろしのその山は 石灰岩の採石場(さいせきば)

 

46.山はうしろに立ち去りて 前に(きた)るは琵琶(びわ)(うみ)

  ほとりに沿いし米原(まいばら)は 北陸線(ほくりくせん)の分岐点

 

47.彦根(ひこね)に立てる井伊(いい)の城 草津(くさつ)(ひさ)(うば)が餅

  変わる名所も名物も 旅の徒然(とぜん)のうさはらし

 

48.いよいよ近く馴れくるは 近江(おうみ)(うみ)の波のいろ

  その八景も居ながらに 見てゆく旅の楽しさよ

 

49.瀬田(せた)長橋(ながはし)横に見て ゆけば石山観世音(かんぜおん)

  紫式部(むらさきしきぶ)が筆のあと のこすはここよ月の夜に

 

50.粟津(あわづ)の松にこととえば 答えがおなる風の声

  朝日将軍義仲(よしなか)の ほろびし深田は(いず)かたぞ

 

51.琵琶のほとりの城跡(しろあと)は 膳所(ぜぜ)駅おりてほど近し

  比良(ひら)八橋(やばせ)もみてゆかん 大津(おおつ)電車も便りよし

 

52.堅田(かただ)におつる(かり)がねの 手前(たまえ)に響く三井(みい)の鐘

 夕ぐれさむき唐崎(からさき)の 松には雨のかかるらん

53.むかしながらの山ざくら におうところや志賀(しが)の里

  (みやこ)のあとは知らねども 逢坂山(おうさかやま)はそのままに

 

54.さらに高浜(たかはま)今津(いまづ)へは 山科(やましな)駅を乗り換えて

  湖西(こせい)線路の便りあり 敦賀(つるが)へゆくもただ一路

 

55.東寺(とうじ)の塔を左にて ゆけば七条(しちじょう)ステーション

  京都(きょうと)京都と呼びたつる 車掌の声もなつかしや

 

56.ここは桓武(かんむ)のみかどより 千有余年(せんゆうよねん)の都の地

  今も雲井の空たかく あおぐ清涼紫宸殿(せいりょうししんでん)

 

57.東に建てる東山(ひがしやま) 北は北山(きたやま)光悦寺(こうえつじ)

  鞍馬(くらま)比叡(ひえい)嵐山(あらしやま) 流るる水も数多し

 

58.祇園(ぎおん)清水(きよみず)知恩院(ちおんいん) 吉田黒谷(くろだに)真如堂(しんにょどう)

  流れも清き水上(みなかみ)に 君がよまもる加茂宮(かものみや)

 

59.夏は納涼(すずみ)四条橋(しじょうばし) 冬は雪見の銀閣寺(ぎんかくじ)

  桜は春の嵯峨御室(さがおむろ) 紅葉(もみじ)は秋の高雄山(たかおやま)

 

60.琵琶湖を引きて通したる 疎水(そすい)の工事は南禅寺(なんぜんじ)

  岩切り抜きて船をやる 知識の進歩も見られたり

 

61.南は伏見(ふしみ)の城の跡 流るる水は宇治川(うじがわ)

  ふたたび北は金閣寺(きんかくじ) 夏は送り火大文字(だいもんじ)

 

62.神社(じんじゃ)仏閣(ぶっかく)山水(さんすい)の ほかに京都の物産は

  西陣織(にしじんおり)綾錦(あやにしき) 友禅染(ゆうぜんぞめ)の花もみじ

 

63.扇 おしろい 京都紅 また加茂川(かもがわ)(さぎ)しらず

  土産を提げていざ立たん あとに名残は残れども

64.山崎(やまざき)おりて淀川(よどがわ)を わたる向こうは男山(おとこやま)

  行幸(ぎょうこう)ありし先帝の かしこきあとぞ忍ばるる

 

65.淀の川船くだりしも 煙を吐きて行く汽車も

  昔がたりとはやなりて 今や電車の駆けるまで

 

66.おくり(むこ)うる程もなく 茨木(いばらき)吹田(すいた)うちすぎて

  新大阪(しんおおさか)をすぎゆかば 梅田(うめだ)は我をむかえたり

 

67.わが国第二に位して 商工さかゆる大阪市

  安治川口(あじかわぐち)()る船の 便りは今も絶え間なし

 

68.ここぞ昔の難波(なにわ)の津 ここぞ高津(たかつ)の宮のあと

  千古の英雄秀吉(ひでよし)の おもかげ城に残りたり

 

69.鳥も(かけ)らぬ大空に かすむ五重の塔の影

  仏法最初の寺と聞く 四天王寺(してんのうじ)はあれかとよ

 

70.大阪いでて右左 建てりし工場(こうば)の狭間より

  神崎川(かんざきがわ)の鉄橋を わたりてゆかば尼崎(あまがさき)

 

71.この駅よりは乗り換えて 歌劇に名を得し宝塚(たからづか)

  池田(いけだ)伊丹(いたみ)と名にききし 酒の産地もとおるなり

 

72.神戸(こうべ)に今はつきにけり わが国五港のひとつにて

  集まる船の(ふな)じるし 見れば世界の旗づくし

73.磯にはながめ晴れわたる 和田のみさきを控えつつ

  山には絶えず布引(ぬのびき)の 滝見に人ものぼりゆく

 

74.七(たび)うまれて君が代を まもるといいし楠公(なんこう)

  いしぶみ高き湊川(みなとがわ) 流れて世々の人ぞ知る

 

75.おもえば夢か時のまに 三百(みお)七十哩(しちじゅうり)はしりきて

  神戸の宿に身をおくも げに鉄道の恩ぞかし

 

76.明けなばさらに乗り換えて 山陽線(さんようせん)を進ままし

  天気は明日も望みあり 柳にかすむ月の陰


 
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