【ver.1】
北郷一刀が外史に降り立つちょうど二十年前。
生まれた場所は違えど、同じ日、同じ時間に、二つの命が生まれた。
一人は母親の面影を濃く残した女の子。
将来はきっと母親に似た、見目麗しい女性になると思われた。
もう一人は自身の家系が皆受け継いでいる、浅黒い褐色の肌を持っていた。
なによりも目を引くのは琥珀色に輝く瞳だった。
本来であれば、二人は交友することなどなく、同じ道を歩むなどあり得ない関係だった。
「あり得ない」を「あり得るかもしれない」へと。
そんな可能性を生み出したのは、正史での北郷一刀の行動であった。
彼が砕いた銅鏡は無数の欠片となり、その一つ一つに新しい可能性を秘めたまま無象の外史へと飲まれていった。
無数に広がる可能性という名の分岐点を、彼らは一つ一つ進んでいく。
いずれ、数奇な運命を辿りながらも彼らは出会うだろう。
己の半身と成る者に。己の半身とする者に。
できれば、この物語の終端を見られるように……。
これより、新たな外史の扉を開こう。
【ver.2】
北郷一刀が外史に降り立つちょうど二十年前。
生まれた場所は違えど、同じ日、同じ時間に、二つの命が生まれた。
一人は母親の面影を濃く残した女の子。
将来はきっと母親に似た、見目麗しい女性になると思われた。
もう一人は自身の家系が皆受け継いでいる、浅黒い褐色の肌を持っていた。
なによりも目を引くのは琥珀色に輝く瞳だった。
本来であれば二人は交友することなどなく、まして同じ道を歩むなどあり得ない関係。
そんな「あり得ない」を「あり得るかもしれない」へ変えたのは、正史の北郷一刀が取った行動であった。
彼が砕いた銅鏡は無数の欠片となり、その一つ一つに新しい可能性を秘めたまま無象の外史へと散らばった。
無数に広がる可能性という名の分岐点を、彼らは一つ一つ進んでいく。
数奇な運命を辿りながらも彼らは出会うのだ。
己の半身と成る者に。己の半身とする者に。
さぁ、ここが彼らのスタートライン。新たな外史の幕開けだ……。
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あらすじ
2014/07/15 ver.2 追加