No.688489 魔法少女リリカルなのは ExtremeBlazさん 2014-05-22 17:44:39 投稿 / 全4ページ 総閲覧数:1069 閲覧ユーザー数:1026 |
Strikers編 第六十二話 「月下の下で」
あらすじ。
ここも地獄か。
ラン「あらすじですかコレ!?」
モニターに移る四機のAT。
スコープドックと言われた『装甲騎兵ボトムズ』に登場する兵器だ。
幅広い装備換装と汎用性、そして生産性を重視したものではあるが、同時にサバイバビリティと生存率を限りなく低くしている。
まさに動く棺桶なのだ。
キリコ(AT)「思った以上に数が居るな。」
グレゴルー「全くだ。だが、其処まで強い連中じゃねぇ。人海戦術重視の奴等なんだろうぜ。」
ムーザ「けっ。んな連中俺達だけで十分だっての。」
バイマン「だからこうして俺達が先行して出張ったんだろ?」
スコープドックのカスタム機『ターボカスタム』を駆るのはキリコ・グレゴルー・ムーザ、そしてバイマンの四人である。四人は最強といわれた部隊『レッドショルダー』の生き残りでその腕は確かなもの以上だった。
キリコ「友軍との距離は約一キロ。その間一気に突破するしかない。」
グレゴルー「露払いって奴だが、俺達にゃあ関係ねぇ。」
バイマン「後で援軍も来るって話しだ。適当にあしらうとしようぜ。」
ムーザ「・・・・。」
マシンガンを使い、次々とガジェットを破壊する四機。
進路が開かれると、一気にブーストしその場から離れていった。
「なっ・・・・・一体奴等は何処から!?」
モニター越しにATの圧倒的性能を見せ付けられた。
それは唯驚くしかなく、それを知らずAT達は進んでいたのだ。
「くっ・・・想定外だったわ・・・このままでは、ココが知られるのも時間の問題・・・どうするか・・・・」
「・・・どうかしたのか。」
「ッ・・・・!」
すると。その人物の後ろからまた一人の人物が姿を現した。
どうやら仲間だった様で、焦っていた人物は安堵の息を吐いていた。
「(・・・)・・・・貴方どうしてココに?」
「ドクターから頼まれてな。六課の観察をしていたら、ココが襲撃されていると言う話を聞いて、飛んできたと言う事だ。」
「・・・・・そう。なら、少し手伝ってくれる?今、ココで『例のデータ』を見られる訳にはいかないの。」
「例の・・・・・アレか。」
「ええ。もう殆どの解析は済んでる。後は、ドクターはそれをどう応用するかだって言ってたけど・・・」
「・・・・・・解った。先に来ていた連中を潰す。」
「お願いね。」
零人達はと言うと・・・
零人「イクス。レイ達から通信は?」
イクス『今の所はまだ。ジャミングが強力で私だけでは中和しきれません・・・』
零人達も急いでレイ達の所に向かっていた。
しかし、未だに念話などが出来ず、結局は走って向かうしかなかったという状況だった。
霊太「しっかし・・・嫌に静かな場所だなオイ・・・・」
マサキ「伏兵も居るかもしれん。気をつけろ。」
零人「わってる。・・・・・・・・・・・・・・・・・出来れば、お化けとかは来るなよー」
霊太「何か言ったか?」
零人「いえ何も。」
そんな時。零人達の所にソルナから念話が入った。
どうやら向こうも本格的に戦いが始まってしまったらしい。
ソルナ[零人。そっちはどう?]
零人[今向かってる。お前の方は大丈夫か?]
ソルナ[大丈夫じゃないって・・・・言えば嘘になるわね。六課の馬鹿騎士さんと交戦中よ。]
マサキ[・・・シグナムとか。]
霊太[んじゃ、フェイトも居るのか?]
ソルナ[いえ、どうやらシグナムだけが先行したようよ。]
マサキ[・・・・面倒だな。AS部隊は?]
ソルナ[・・・状況からして、AS達はそっちに、ストレイバードはフェイトの所だと思うわ。]
ゼクス[ストレイバードだけが・・・か。]
ソルナ[のようね。多分説得だとは思うけど・・・]
霊太[・・・・上手くいきゃいいんだが・・・]
そして。その話しに出ていたフェイトは、シグナムの後を追う為、飛行していた。
フェイト「・・・・シグナム・・・・・・」
バル『マスター。前方に熱源反応、数は1。』
フェイト「ッ・・・・・」
すると、前方に突如ストレイバードが姿を現し、道を塞いだのだ。
フェイトも止まり臨戦態勢に入るが、ストレイバードは戦う意思を表さなかった。
フェイト「・・・・・?」
悠「・・・お前がフェイト・テスタロッサか。」
フェイト「・・・貴方・・零人の使い魔?」
悠「そうだ。悪いが、この先は行かせる訳にはいかんのでな。足止めはさせて貰うぞ。」
フェイト「・・・・・・それは出来ないな。私も訳があるんだし。」
悠「・・・・・いいだろう。ならば、相手になるだけだ。」
ストレイバードはそう言うとクロウマシンガンをフェイトに突きつけた。
対するフェイトもバルディッシュを構え、戦闘体勢に入る。
刹那。一人と一機は速いスピードを活かし、高機動戦を始めた。
ストレイバードはマシンガンを、フェイトはスフィアを放っていく。
弾幕が夜空に浮かび、その激しさを物語っていた。
悠「くっ・・・!」
フェイト「速い・・・・・!」
悠「・・・余り時間はかけられん。ハル、プラヴァーグレネード。」
ハル『レディ。行けます。』
悠「よし・・・・!」
ストレイバードの左手に持たれたグレネードガンはそのまま勢い良く発射される。
それを回避するフェイトだが、直ぐにそれが当てる気の無い弾だと言うのが解ったのだ。
フェイト「っ・・・・牽制!?」
悠「違うな。目くらましだ!」
後ろには既にストレイバードが居ており、マシンガンを構えていたのだ。
容赦なくトリガーを引いた悠。しかし、突如フェイトは姿を消したのだ。
ハル『ッ・・・!上です!!』
悠「くっ・・・・!」
直ぐ様ブーストで後退するストレイバード。
それを追撃するフェイトのスフィアが前方と後方の二方向から迫っていたのだ。
悠「後ろもか・・・!」
ハル『このままでは・・・・・・ッ!?』
フェイト「サンダァァァァァ・・・・・・レイジィッ!!」
ダメ押しのサンダーレイジを放つフェイト。
上からも弾幕が迫り万事休すかと思われた。
だが、ストレイバードは咄嗟の判断を信じる事にしたのだ。
悠「『アレ』を使うぞ!」
ハル『ッ・・・了解ッ!『イマジナリィロード』・・・・発動ッ!!』
刹那。ストレイバードが一瞬にして姿を消し、フェイトはその僅かな瞬間を目にしたのだ。
フェイト「えっ・・・・!?」
弾幕の全てが着弾した。
しかし、其処にはストレイバードの影も形も無い。
カチャッ
フェイト「っ・・・・・・・」
金属の音がした。フェイトは目だけを動かし、その音がした方を見つめた。
其処には、ストレイバードがマシンガンを持って飛んでいたのだ。
フェイト「・・・・矢張り・・・転移・・・・・」
悠「・・・イマジナリィロードを使わせるとは・・・流石だな。フェイト・テスタロッサ。」
ハル『高機動戦のバトルパターンを再構築せねばなりませんね。』
フェイト「・・・・・・・・。」
悠「安心しろ。撃つ気は無い。ココでお前が退いてくれたら・・・だがな。」
フェイト「・・・・・・・・・どうして・・・って聞いても良いかな。」
悠「・・・・・・・いいだろう。」
ストレイバードはマシンガンを下げ、少しだけ距離を取った。
フェイトも同じくバルディッシュを下げ、待機モードにした。
それを確認するとストレイバードは一人話すのだった。
悠「シグナムは今ソルナが抑えている。その隙に零人達は自分達の任務を果たすだけだ。」
フェイト「・・・・・・その任務って?」
悠「残念だか、それは教えられん。仮に教えれば・・・どうなるかは目に見えている。」
フェイト「・・・・・・・・。」
悠「だから、願わくばココから退いて嘘の情報を流して欲しい。「此方の敵は全部片付けた」と。」
フェイト「・・・・それは・・・難しいな。多分、私が言っても・・・・・」
悠「・・・・シグナムか。」
フェイト「・・・・ハザマって人の事も零人の仲間だと誤認している。加えて、私達六課には七課もココで任務を行っていたって事は聞かされていない。だから・・・」
悠「迷わず公の場で報告をする・・・・か。」
フェイト「・・・・だから、取り合えずはシグナムを止めたい。でないと・・・」
その時。
ゴウッ!!
ハル『ッ!!!高熱源、上からですっ!!』
悠「ッ!?」
突如、ストレイバードに向かって
其れを見てフェイトはまさかと思ったのだ。
フェイト「あっ・・・・・・!!」
なのは「大丈夫、フェイトちゃん。」
フェイト「なのはっ!?」
ストレイバードの上空にはなのはが居ており、心配そうな顔をしていた。
しかし、その表情が表面的なものと、フェイトは直ぐにわかったのだ。
フェイト「なのは・・・どうして・・・って言うかヴィータは!?」
なのは「ヴィータちゃんは別行動。ここら辺で爆発とか、魔力とか・・・『サーチャーが全部使えなくなってたり』とかしてたから・・・・」
フェイト「えっ・・・サーチャーが?」
なのは「そうだよ。ガジェット探しに役立つって思ってシャーリーに聞いたんだけど、いつの間にか使えなくなってたから・・・・それで。」
フェイト「・・・・そっか・・・・・何時の間に・・・・・」
なのは「・・・・それより・・・・今の・・・・・敵?」
フェイト「ッ・・・・・・ちがっ・・・」
なのは「・・・・大丈夫。今度は確実に当てるから。」
フェイト「なのはっ!」
なのは「・・・・ねぇ・・・・・そろそろ出てきてもいいんだよ。」
なのはの声に隠れるのは無駄と解ったのか、ストレイバードが姿を現した。
幸い無傷だったが、それでもなのはの砲撃には驚いていたようだった。
悠「・・・話しに聞いていたが・・・・・」
ハル『実際となると・・・恐ろしい一撃ですね。』
なのは「貴方が誰って聞きません。後で時間はあります。
公務執行妨害で貴方を逮捕します。黒いイレギュラー。」
悠「・・・・・・イレギュラー・・・・・か。舐められたものだ。」
ハル『相手は砲撃の遠距離重視。高機動でなら、勝機は幾分か。』
なのは「・・・・フェイトちゃん。手伝ってくれるかな。流石に私だけじゃ難しいよ。」
フェイト「っ・・・・・けど・・・・・・・・」
なのは「・・・・お願い・・・・・・・・・・・・」
フェイト「・・・・・・・・・・・・・。
御免。」
そう言うとフェイトは再びストレイバードへと攻撃を再開した。
ストレイバードは持ち前の機動力で回避するが、苦戦は免れなかった。
悠「糞ッ・・・・・・!」
なのは「ディバィィィィン・・・・・・」
ハル『砲撃・・・来ますッ!!』
なのは「バスタァァァァァァァァァァ!!」
ディバインバスターを全速で回避するストレイバード。
当然、追撃のフェイトのスフィア攻撃も加わる。
それには、流石に防ぎきれず、腕を組んで防御するしかなかった。
悠「くうっ・・・・・!!」
なのは「獲った。アクセルシューターッ!!」
カートリッジを二つ消費し、アクセルシューターを放つ。
威力と弾速、そして数は倍をいっていた。
防御の所為で反応が遅れたストレイバード。
「いけぇ!サイフラァッシュ!!」
「Gドライバー、いけぇ!!」
だが。其処に横槍が入り、アクセルシューターは全て撃破された。
なのは「っ!?」
フェイト「何っ・・・何処から?!」
悠「・・・・・来てくれたか。」
マサキ(サイバスター)「当たり前だ!アイツに頼まれたしな!」
アイビス「・・・・・うんっ!」
その頃。零人の元に向かっていたAS部隊も進展があった。それは・・・
クルーゾー「・・・・まさか・・・・・・・・」
クルツ「・・・待ち伏せ・・・・・ですか。」
AS部隊の前には六課のフォワード四人が立ちはだかっていたのだ。
エリオ「本当にココで待っていたら来ましたね・・・・」
スバル「凄いねティア。どうして解ったの?」
マオ「・・・・・・あー・・・・なるほど。」
ティアナ「簡単な話。ジャミングって言うのは震源から離れていくにつれて弱くなる。それは地震とかも同じ。だから・・・」
宗助「ジャミングの強度を調べ、
クルーゾー「惜しい人材だ。良い隊長なのは確かだがな。」
クルツ「んな事言ってる場合か!」
ティアナ「・・・そう。教えてもらうわよ、ココで・・・七課が何をしているかを・・・!」
宗助「・・・・・すまんな零人。どうやら直ぐには行けそうに無い・・・・!」
現状確認。
七課陣営
零人:霊太・マサキと共にレイの救援へ。
七課フォワード:工場内で足止め。
ソルナ:VSシグナム。
使い魔たち: 悠・マサキ(魔装)・アイビスは VSなのは・フェイトペア
宗助たちASチームは VS六課フォワードメンバー
六課陣営
はやて:現在移動中。
アリサ・すずか:現在共に移動。
ヴィータ:ガジェットを殲滅中。
次回予告ッ!!
宗助「次回から少しの間、俺達がメインらしい。」
マサキ(魔装)「マジかよ。零人達大丈夫なのか?」
ソルナ「少なくとも、最凶の方向音痴よりかは信じられるわ。」
アイビス「じ・・・次回「月下の夜想曲」!!」
アイビス「フェイト、アンタはそれでいいの!?」
フェイト「・・・・私は・・・・・!」
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