戟「離れろ!!お前は関係ないだろ!!」
月は戟に抱きついて離れようとはしない。誰よりも優しく強い思いを持った月は岳と戟の行動に我慢ができなかったのだ。
月「離しませんっ!!」
戟「なんでだよ。なんでこんなことすんだよ!!お前は殺されてたかもしれないんだぞ!!」
月「それとこれは関係ありません!!」
ポタポタと月の目からは大粒の涙が流れていた。辛い過去を背負ってきた岳・戟と太守をやらされてきた月は少し似ていた。だからこそ、自分を助けてくれた岳達を見ていられなかったのだ。
戟「・・・・・なんで泣く?俺の事を知って同情してんのか?」
月「・・・・・違います。」
戟「俺は・・・・・ずっと岳と共に生きてきた。辛いことも楽しいこともずっと一緒に感じてきた。岳は自分の中に辛いことを溜め込んで生きてきたんだ。だから、あいつはどんなときも笑顔をやめなかった。それをしって、そして、いつの間にか俺が産まれたんだ。俺があいつの心を支えてやったんだ。最初はおいだされそうだったな。けど、あいつは俺を認めてくれた」
月「・・・・・」
戟「だから!!あいつが悲しむくらいならその罪を一緒に背負ってやるんだ!!死ぬまで!!」
月「・・・・・私も」
戟「なんだよ」
月「私にも背負わせてくれませんか?仲間なんですから」
戟「俺は・・・・・お前を殺そうとした」
月「関係ありません」
戟「・・・・・」
「・・・・・戟」
戟「!!!岳・・・・・」
岳「悪かったな、辛い役回りをさせちまってさ。」
戟「・・・・・お前の方が辛かっただろう?俺は両親が死んだと言うことにはなにも感じない」
岳「それでもお前は俺を支えてくれた。」
戟「お前が俺を認めてくれたからな」
岳「・・・・・でも、もういいんだよ。」
戟「なに言ってんだよ。あいつを殺せば・・・・・」
岳「そんなことしたら、お前はあの犯人になっちまうよ」
戟「!!!??」
岳「俺さ、これ以上迷惑をかけたくないんだよ。お前には」
戟「なに言ってんだよ!!!かけていいんだよ!!!」
岳「違う。これ以上はさ・・・・・一緒に背負って欲しいんだよ。お前だけじゃなくてさ、俺にも」
戟「・・・・・」
岳「だってお前も・・・・・"俺"なんだから」
戟「・・・・・ありがとな」
岳「なに言ってやがる。当然だろ」
戟「ああ・・・・・もう一緒じゃなくても大丈夫そうだな。」
戟の体が光輝きだした。そう、戟は岳と一つになるつもりだ。
岳「馬鹿野郎、これからは何処までも一緒だろ」
戟「ああ、そうだな。」
岳・戟「これから俺達は"藤代岳"だ」
月「岳さん?・・・・・」
岳「・・・・・」
どうしたんだろう?さっきから反応がない何かあったのかな?
岳「・・・・・月」
月「っ!!!??岳さん!!大丈夫ですか!?」
岳「心配かけてごめんね、月」
岳さんはギュッと私のことを抱き締めてくれました。優しい声だな・・・・・やっぱり、大好きですよ、岳さん・・・・・
詠「・・・・・大丈夫なの?」
岳「ああ。心配かけたな、詠」
詠「ふん、心配なんてしてないわよ。」
月「詠ちゃん、岳さんのこと、あいつ大丈夫なの?って、言ってましたよ。」
詠「わぁーーー!!!/////」
詠ちゃん顔が真っ赤です。心配していたのは私だけじゃないんですよ、岳さん
岳「ありがとな、詠」
詠「わぁっ!!!な、なにすんのよ/////」
詠ちゃんは抱き締められました。起こっているように見えますけど、顔は笑顔です
岳「貂蝉、迷惑かけた」
貂蝉「うふん、いいのよ。厳ちゃんに頼まれてたから。」
岳「じいさんを知っているとはな」
貂蝉「うふん、あなたと同じでヤンチャだったわ」
岳「ふふ、目に浮かぶよ。」
貂蝉「さて、こいつの処罰だけど・・・・・」
そうして指差した方向には、何やらキスをされたあとのようなマークと怪物でも見たかのような顔をした張讓と十常待たちがいた
岳「牢屋でずっと暮らしてもらおう」
貂蝉「・・・・・変わったわね、岳ちゃん」
岳「戟のお陰だよ。あいつと一つになったんだ。その証拠に」
岳はみんなに向けて自分の目を見せてみた。
岳「俺の目は青色だけど、赤色だろ?戟の目だよ」
貂蝉「へぇーーー」
月「綺麗です」
詠「確かにね・・・・・」
鈴「ほぇ~~」
劉恊「ほぅ」
閃「だが、変わったのは事実だな」
岳「だといいな」
ありがとな、戟。これで、また、前に進むことができるよ。
李儒「今に見ておれよ、天の御使い!!!」
ここにまた、新たな復讐に燃えるものが居たのだ。
岳「すいません、劉恊様」
劉恊「よい、そなたがいなければ母上の無念を晴らせなかったのだ。ありがとう」
岳「そんな!!!頭を上げてください!!!」
劉恊「それでは代わりに"あるもの"を受け取ってほしいのだが」
岳「それぐらいなら・・・・・」
香奈「妾の真名は香奈じゃ」
全員「・・・・・えええーーーーーーー!!!」
閃「陛下、大胆ですな。」
香奈「ふん、妾も恋する乙女じゃ」
月・詠「岳(さん)~~~!!!」
鈴「アハハハ、流石岳だねぇ~」
岳「えっ!!!俺なの!?」
香奈「そうじゃ、董卓よ、お主相国をしてはくれないか?」
月「えっ!?」
更なるビックリが彼らを驚かせた。
香奈「仲間全てを連れて洛陽に来ないかといくことじゃ」
月「しかし、劉恊様・・・・・」
香奈「妾は香奈じゃ」
月「香奈さん、そんな大役私には・・・・・」
岳「月が出世するのか。俺もはながたかいな♪」
月「私、やらせていただきます!!!」
香奈「おおう、そ、そうか・・・・・」
詠「はぁ~そうなると、恋達をこっちに呼ばないとね」
鈴「あ、私雫達に言ってきます」
岳「これから忙しくなりそうだな♪」
詠「なんで、楽しそうなのよ」
岳「今まで以上にみんなに頼るね」
月「はい!!頼ってください」
一方その頃李儒は――――――
袁紹「これは李儒様、どうなさいましたの?」
李儒「袁紹殿、実は陛下が捕まりまして」
袁紹「何ですって!!それでは陛下は」
李儒「大丈夫じゃ、陛下は生きておるが、董卓の奴が捕まえて悪さをしておる。そこで、名門の袁家の者に頼みたくての」
袁紹「そうですか!!なら今すぐ・・・・・」
李儒「まあ、待たれよ。今の董卓は力を持っておる。何人かの諸候を集めて連合を組んでみては?」
袁紹「まあ!!いい考えですわね!!でわ、直ぐに手筈を・・・・・」
李儒「(ふっふっふっ覚悟しておけよ!!劉恊・董卓・・・・・そして、天の御使い!!!)」
次回
「董卓VS連合!!!岳の秘密の作戦
氾水関の戦い勃発!!!悪戯は子供の心」
岳「久しぶりだね皆、今回は敵みたい」
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新たな存在である戟、彼は岳の負の感情を一人で受け止めていた
そんな彼らを見ていられなかった月、そして、遂に結成される反董卓連合
岳に新たな力が加わる