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真・恋姫無双 三人の天の御遣い 第二章『三爸爸†無双』 其の五十五

雷起さん

今回は得票数42の華琳③のお話です。
おまけ壱 『北郷二刃奮闘記』其の二十 リクエスト:蜀の子供とお風呂 10票
おまけ弐 『聖刀くんの日常』其の十九 リクエスト:螢    8票
おまけ参 リクエスト:流琉母娘他による料理教室 11票
となります。

続きを表示

2014-05-20 12:18:43 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:3738   閲覧ユーザー数:2889

 

 

第二章  『三爸爸†無双』 其の五十五

 

 

本城 後宮 華琳私室               (時報:桂花七女 柊 生後七日)

【華琳turn】

 

「ねえ、一刀。眞琳を身篭った時の事なのだけど。」

 

 昼食時に見舞いに来てくれた一刀たちに、私はそう切り出した。

 三人とも私の隣で寝ている聖刀を屈んで眺め微笑んでいたけど、同時に顔を上げて意表を突かれた表情で私に振り返った。

 

「ええと…………あの時の夢の話?」

 

 紫の頭冠を着けた一刀が戸惑い応える。

 どうやら私が何を言い出すのかと警戒しているみたい。

 私はそんな一刀たちに頷き微笑んだ。

 深刻な話をする気は無いし、ここ数日考えていた事を実現できたらという期待感から

自然と頬が緩む。

 

「夢で見た外史の分も、眞琳を幸せにしたいって言っていたでしょ?」

 

「「「そうだな………あの頃はよくその話をしてたな………」」」

 

 一刀たちは警戒を解き懐かしそうに、また、楽しそうに遠い目をした。

 

「それでね、私も体調が回復したし、眞琳と聖刀を連れて、あなた達とデートがしたいのだけど、どうかしら?」

 

 一刀たちが今度はさっきと違う意味の驚いた顔になって、私に顔を寄せてきた。

 

「「「どうしたんだ、一体?華琳がこういうおねだりをハッキリ口に出すのって初めてじゃないか?」」」

 

 一刀たちの言う通り昔は私自身の矜持から、房都に来てからは皆に気を使って一刀を独り占めしない様にして来た。

 まあ、閨は別だけど♪

 

「正直に言うとね………二刃と駕医にあてられたのよ♪」

 

「「「ああ………………そういう事か………」」」

 

 二人は結婚式の翌日から、周りが呆れ一刀たちがこう納得してしまうくらい“べったり”になった。

 一刀たち曰く『ばかっぷる』。

 意味を教えてもらい、私も納得した。

 

「「「でも懐妊のご褒美デート以外でそういうデートして大丈夫か?みんなの気持ち的に。」」」

 

「私がその手の根回しをしてないと思う?」

 

 わざといつものちょっと悪い顔で哂ってみせる。

 蓮華と桃香にはゴネられたけど、色々と話し合って納得させた。

 

「「「相変わらずだなぁ………まあ、みんなが納得してるなら俺たちとしてもデートしたいしな♪」」」

 

 そう言って笑う顔が昔のまま。

 ふふ♪いつからかしら、私がこの笑顔を見て安心する様になったのは。

 

「それじゃあ、明日早速行きましょう♪朝食もここで一緒に食べて頂戴♪」

 

「「「了解しました♪華琳の事だから何処に行くかは決めてあるんだろう?」」」

 

「遠出をするつもりは無いわ。でも、私も眞琳もあなた達も、楽しめるデートにするわ♪」

 

「「「期待してるよ、華琳♪」」」

 

 微笑む一刀たち三人に、私から軽いキスをした♪

 

 

 

【紫一刀turn】

 

 華琳の部屋を後にした俺たちは、執務室に戻る廊下で歩きながら今の華琳について話をした。

 

「華琳があんなにハッキリとデートのお誘いをしてくるとは、意外だった。」

「しかも俺たち三人一緒でだもんな。今までは華琳がひとりの時は俺たちもひとりだったし、俺たち三人が揃っている時は華琳も誰かと一緒だったし。」

「しかも、必ず何か理由を付けてな。」

 

 ここで俺はふと昔の事を思い出した。

 

「そう言えば、統一前に何の理由も付けずにデートをした事があったな。デートだとも言われなかったけど。」

「「どんな状況だ、そりゃ?」」

「朝にいきなり俺の部屋にやって来て、買い物に行くから付き合えって連れ出されてさ。」

「「ああ、何か目に浮かぶな♪」」

 

 あの頃の華琳は本当にツンだったもんな。

 まあ、あのデートが、初めてデレを見せてくれた瞬間だったけど♪

 

「明日は何処に行く気だろうな?」

「眞琳も楽しめる様にするって言ってたからな。聖刀の事もあるし、無茶はしないだろうけど。」

「華琳もまだ産後間もないし、それに七年ぶりの出産だ。俺たちに精神的な支えを求めて居るんだろうな…………」

 

 そういう事なら明日はしっかりと『頼れる爸爸』にならなきゃ駄目だな♪

 

 

 

 

翌日 朝

本城 後宮 華琳私室

 

【華琳turn】

 

「さあ、今日の朝ごはんは、この房陵の白米と豆腐の味噌汁、だし巻き卵、蕪菜のおひたし、山女魚の塩焼きよ。」

 

 私はエプロンドレス姿で食卓に朝食を並べて行く。

 食卓には眞琳と三人の一刀が着いて並べられる料理を…………見ていない。

 

「ちょっと、料理の説明をしているのだから、料理を見て頂戴。」

 

「そうは言われてもねぇ、爸爸♪」

「「「そうだよなぁ、眞琳♪エプロンドレスの媽媽なんて初めて見たよな♪」」」

 

 四人が笑顔で私を見るので、恥ずかしいながらも袖を通して良かった。

「もう………今日は特別なんだからいいのよ。それよりも早く食べましょう。

たぶん食べ終わる頃に聖刀がお腹を空かせて泣き出すわ♪」

 

「「「そこまで計算して朝食の支度をしたのか!?」」」

 

「当然よ。一日の行動は赤ん坊の聖刀を中心に考えておかないと、慌てて無駄な時間を過ごす事になるのよ。」

 

「媽媽、すごい………」

 

「ほら、だから早く食べて頂戴。今朝のご飯は一刀たちの好みに合わせたのだから、ちゃんと味わってね♪」

 

「「「あ…………ありがとう、華琳……………………そういえば薬膳じゃない華琳の作ってくれた朝食って久々な気がする………」」」

 

「……………確かにそうね…………」

 

 

 

【赤一刀turn】

 

 朝食を終えて、眞琳の淹れてくれたお茶を飲み、一息ついた所で聖刀の泣き声が聞こえて来た。

 

 華琳……………完璧すぎ…………。

 

 それでも華琳が聖刀におっぱいをあげる姿を見て、またほっこりとした時間を過ごす事が出来た♪

 

 

 

 

房都 商店街

 

【華琳turn】

 

 聖刀を乳母車に乗せ、私達は街に出た。

 服装は特に着飾った物では無く、私が普段から着ている物と比べても地味な物を選んだ。

 眞琳にも街の子供と同じ様な服を選んであげた。

 これは今日のデートで目立ちたく無かったのと、服屋で新しい服を着て見せた時の『ぎゃっぷ』を演出する為♪

 服屋に行く前に、私達は顔馴染みとなった商店街にやって来た。

 

「久しぶりね♪やっとみんなに赤ん坊を見せに来れたわ♪」

 

 私達の周りには気のいい女将や旦那衆が集まっている。

「お久しぶりです、孟徳さま♪産後の肥立ちもよろしい様で安心しましたよ♪」

「沖姫さまも初めての弟君で嬉しいでしょう♪」

「本当にかわいい男の子ですねぇ♪」

「将来が心配じゃないですか?北郷様たちみたいになるんじゃないかって♪」

 

 女将達の挨拶に私と眞琳は笑顔で応えるけど、一刀たちは苦笑いで返した。

 

「「「俺たちがどう思われてるかは敢えて突っ込まないぞ…………おばちゃん、姑と小姑が目を光らせてるんだよ。俺たちはむしろ聖刀がまともに彼女を作れるか心配だよ。」」」

 

 一刀たちの言葉に一番反応したのは旦那衆だった。

 

「「「「「……………………………………孟徳様、沖姫さま!宜しくお願い致します!!」」」」」

 

 旦那衆の目が真剣で、ほとんど懇願に近かった。

 彼らの所も子供は女の子だったわね……………。

 

 この集まっている人達とは長い時間を掛けて打ち解けた。

 一刀たちは初めて会った時から打ち解けていたけど、私にはどうしても心の壁を築かれてしまっていた。

 あれだけ『乱世の奸雄』という評判を前面に押し立てて来たのだから当然よね。

 それでも桃香と蓮華と一緒になって、皆の目を盗んでは一刀たちみたいに街に出かけて今の関係を築いてきた。

 まあ、雪蓮も加わってくれたのが大きいのだけど………アレにそんな事を言ったら調子に乗るから言わないけどね♪

 

「孟徳様、日差しも強くなってまいりましたから、うちの店で休まれて行きませんか?」

「ああっ!お前、抜け駆けかよ!そいつの店より、うちに来て下さいよ!孟徳様に味を見てもらいたいんですよ!」

「お前らの飯店じゃ沖姫さまがお可哀想だろうが!孟徳様、新作の菓子が出来ましたので、是非ご意見をいただけませんか!?」

 

「そうねぇ………一刀たちは誰のお店に入ったら良いと思う?」

 

 私は上目使いで一刀たちにそっと寄り添う。

 

「「「そうだな………今日は李さんの店にしよう。あ、奥か二階を貸して貰えるかな?」」」

「はい♪好きな所をお使い下さい♪へへ、悪いなお前ら♪」

「「「「北郷様がお決めになった事じゃしょうがねえ…………」」」」

 

「ちゃんと味見はさせてもらうわ。振る舞いをするから種類も量も多めにお願いね♪」

 

「「「「「承知致しました♪」」」」」

 

 房都では聖刀と桂花の産んだ柊のお祝いがまだ続いている。

 その中で個人的に振る舞いもしたかったから丁度良いわ。

 

「請求は必ず私の所に届けなさい。遠慮は許さないわよ♪」

 

「いいんですか?高級食材をふんだんに使っちゃいますよ♪」

 

「食材に見合った腕を奮ってくれるなら大歓迎よ♪」

 

 昔はこんな事を言えば萎縮させていたものだけど、今では旦那衆の目が燃えていた。

 一刀たちも苦笑してる所を見ると、同じ事を思い出しているのでしょうね♪

 

「ほらほら、あんたらは店に戻ってお振る舞いの支度を店のモンに指示して料理を作りな!」

「曹旗を掲げるの忘れんじゃないよ!」

 

 女将達が手を叩いて旦那衆を追い立て始めた。

 

「「「「「なんだよ!お前らは手伝わねぇ気か!?」」」」

「「「「「あたしらは可愛い聖刀さまをじっくり拝ませて頂くんだよ♪」」」」」

 

 私だけではこんな温かい街は作れなかったに違いない。

 一刀たちが居てくれたから今が在るのだ。

 

 私は緑一刀の腕を抱いて、眞琳が赤一刀の手を引いて、紫一刀は聖刀を乳母車から抱き上げて店の奥に入った。

 

「ふふ♪ありがとう、一刀♪」

 

「え?なにが?」

 

「なんでもないわよ♪」

 

 

 

【緑一刀turn】

 

 俺たちは二階の通りに面した部屋を借りて、街の人達の様子を眺めながら料理が来るのを待った。

 通りではさっき華琳が言った振る舞いの為の卓が運び出され、店の軒先には曹旗が次々と掲げられて行く。

 それに気付いた通行人が集まりだし、更に行商人が便乗して商売を始めていた。

 

「ほぎゃぁ、ほぎゃぁ!」

 

「うん、予想通りの時間ね。おしめも替えるから隣の部屋を使うわ。」

「媽媽、眞琳も手伝う♪」

「「「それじゃあ俺たちも…」」」

 

 眞琳と俺たちが立ち上がろうとすると、おばちゃん達に止められた。

「まあまあ、ここはあたしらに任せてくださいまし♪」

「こんな機会は滅多に有りませんから、やらせてくださいな♪」

「姫様と北郷様方はお茶とお菓子をお持ちしましたからごゆっくりどうぞ♪」

 

 こんな感じで椅子に押し戻されてしまった。

 眞琳も素直に椅子に座り直す。

 その顔はとても嬉しそうに笑っていた。

 

「ねえ、爸爸♪聖刀ちゃんが人気者で、眞琳スゴクうれしい♪」

 

「「「あはは♪そうだな♪」」」

 眞琳の笑顔に誘われ、俺たちも声を出して笑った。

 が、

 

『可愛らしいおちんちんだねぇ♪』

 

 隣の部屋から聞こえて来た声に俺たちは固まる。

 おしめを替えるのだから見られるのは当たり前だが、現時点で聖刀は人数で俺たちを越えたのではないだろうか?

 

「どうしたの、爸爸?」

 

「「「うん…………聖刀の将来が更に心配になってきた…………」」」

 

 

 

 

房都 服屋

 

【華琳turn】

 

 馴染みの服屋に来たのは、眞琳が成長したので服と下着を買い換える事がひとつ。

 私だって眞琳に可愛い服を選んであげたい。一刀たちばかりに楽しい思いをさせないわよ♪

 そして、聖刀に着せる物を勉強する事がひとつ。

 今まで男の子の服という物を真剣に考えた事が無かったので、機能や意匠は女の子の服とどう違うのか、どんな物が流行っているのか知りたかった。

 後は私が出産を終えてお腹もへこんだので、これまでの妊婦服から普通の服に戻す為。

 無事に聖刀を産めた自分への褒美の意味も有るけど♪

 ついでに一刀たちの下着を選んであげようかしら♪

 

「ねえ媽媽♪爸爸♪これどうかな?」

 

 眞琳が自分で選び試着して来た白い服は、大喬と小喬の普段着とよく似た意匠の物で、

下が裾の短い袴(二刃はキュロットスカートと呼んでいたかしら)になっていた。

 

「「「お♪眞琳がそれを選ぶのか♪名前から言ってもピッタリだな♪」」」

 

「どういう事?」

 眞琳が興味深そうに目を輝かせる。

 

「「「そのデザインは天の世界で『マリンルック』って呼ばれてるんだ。」」」

 

 一刀たちの説明に眞琳が目を大きくした。

「わたしの真名が付いてるの!?」

 

「天の国では海の事を『まりん』とも呼ぶそうよ。ねえ、一刀。」

 

「「「ああ、本来その服は海の水兵用で、襟はこう立てて……」」」

 一刀たちが眞琳の着ている服の襟を立ててあげる。

 

「「「強い風の中でも伝令が聞こえやすい様にする為という説がある。」」」

 

「へえ、面白~い♪」

 

「「「他にもこんな面白い話も有るぞ♪天の世界では最初に考案したのが西洋の島国で、

その国の女王が子供に着せたら余りにも可愛くて、国中に子供服として広めたんだ♪」」」

 

「その気持ちは解るわね。眞琳がこんなに可愛いんだモン♡」

 

 我慢ができなくなって、抱き締め、頬擦りしてしまう♪

 

「ねえ、媽媽。眞琳はもうこの服に決めたから、聖刀ちゃんを見てていい?」

 

 腕の中の眞琳にそんなつれない事を言われてしまう。

 でも、一刀たちに私の下着を選んでもらいたいから丁度良いかしら。

 

「そうね、それじゃあお願いするわ。媽媽は爸爸たちと服を選んで来るから。」

 

 長女の眞琳は赤ん坊達の世話を数多く経験してきたので、充分に任せられる。

 

「爸爸!媽媽にかわいい服を選んでね♪」

 

 可愛い服…………もうそんな歳でも無いのだけど………。

 

「「「おう、任せなさい♪」」」

 

 ちょ!一刀!?

 

 私は内心を隠して一刀たちを引っ張り、服を選ぶ様にしながら店の奥へ移動した。

 眞琳に声が届かない所まで来て一刀たちに振り返る。

 

「(ちょっと!まさか本当に可愛い服を選ぶつもりじゃないでしょうね!?)」

 

 眞琳に声が届かないとは思うが、警戒して小声で言った。

 

「「「(眞琳のリクエストだからなぁ♪)」」」

 

 もう!楽しんでるわね!……………それならこっちにも考えが有るわよ♪

 

「(貴方たち、季衣と美羽に透けてるのとか、紐のを買って着せたわよねぇ♪)

 

「「「(うっ!もう二年近く前の話だろ!それにあの頃は二人を早く懐妊させろって…)」」」

「(別に怒ってる訳では無いわよ…………ねえ、こんな下着なんかどうかしら♪)」

 

 そう言って私は一刀たちが見てない時に選んでおいた下着を両手で伸ばして見せる。

 

「「「(づおっ!!そ、それはフルオープンパールクロッチTバックッ!!)」」」

 

「(何かの呪文みたいに聞こえるわね…………私に可愛い服を着せようなんて考えを捨てたら、今度これを着けて見せてもいいわよ♪)」

 

「「「ぐぬぬぬぬ……………」」」

 

「(ふふ♪勝負あったわね♪)」

 

「「「(……………ふふふふふふ、甘いぞ華琳!)」」」

 

「(え?まさか…………)」

 わ、私にその魅力が無いって言うの!?

 

「「「(俺たちが魅力的な華琳のどちらか一方だけで我慢できるわけ無いだろうが♪

両方手に入れるっ!!!)」」」

 

 ……………安心した様な、余計な所に火を付けた様な…………。

 

「「「華琳!これを見ろっ!!」」」

 

 一刀たちが突き出して見せたのは服。

 それはさっき眞琳が試着していた物と同じ意匠で、寸法が私に丁度合った服だった。

 

「「「どうだ華琳♪眞琳と一緒に同じ服を着てみたいと思わないかあ♪」」」

 

 一刀の目が本気だわ……………でも…………この服を着て眞琳と並んで………。

 

「負けたわ………一刀……………」

 

 私は俯き奥歯を噛み締め、拳を握って悔しさを表すが………心の中では早くその服を着て眞琳の横に並びたいと考えていた♪

 

「「「よぉし♪それじゃあ早速華琳にはコレに着替えてもらおう♪」」」

 

「その前に一刀、貴方たちに私を負かしたご褒美をあげるわ♪」

 

「「「ご褒美?それはこの服を着てくれるのと、華琳の体調が戻った時にその下着を着けてくれれば…」」」

 

「それ以外にもね♪はいこれ♪」

 

 私はまだ隠し持っていた物を一刀たちに手渡した。

 

「「「………………華琳………これって…………」」」

 

「貴方たちも今度これを着けて見せてね♪」

 

 

 

【紫一刀turn】

 

 華琳が俺たちに手渡した物。

 

 それは象の顔を模したジョークパンツだった。

 

 

「「「これはご褒美じゃなく罰ゲームだよね…………」」」

 

 

 これを身に着けて閨でって……………間抜け過ぎるだろ!!

 親父さん!なんでこんなモン作ったんだよ!!

 

 

 

 

 

おまけ壱

『北郷二刃奮闘記』其の二十

リクエスト:蜀の子供とお風呂 10票

 

2)桃香の長女 劉禅(りゅうぜん) 香斗(かと)七歳

5)愛紗の長女 関平(かんぺい) 愛羅(あいら)六歳

11)恋の長女 呂刃(りょじん) 恋々(れんれん)六歳

12)紫苑の次女 黃仁(こうじん) 露柴(ろぜ)六歳

13)紫苑の三女 黃信(こうしん) 崔莉(ちぇり)六歳

14)蒲公英の長女 馬援(ばえん) 向日葵(ひまわり)六歳

15)翠の長女 馬秋(ばしゅう) 疾(しつ)六歳

16)麗羽の長女 袁譚(えんたん) 揚羽(あげは)六歳

17)桔梗の長女 厳逹(げんたつ) 竜胆(りんどう)五歳

23)炙叉の長女 迷当(めいとう) 直(なお)五歳

24)白蓮の長女 公孫続(こうそんしょく) 白煌(ぱいふぁん)五歳

26)月の長女 董擢(とうてき) 春姫(るな)五歳

32)朱里の長女 諸葛瞻(しょかつせん)龍里(るり)五歳

33)雛里の長女 龐宏(ほうこう)藍里(あいり)五歳

34)詠の長女 賈穆(かぼく) 訓(くん) 四歳

35)焔耶の長女 魏覚(ぎがく) 焔香(えんか)四歳

37)星の長女 趙統(ちょうとう) 螢(けい)四歳

42)華雄の長女 華剛(かごう) 树莓(しゅうめい)三歳

46)斗詩の長女 顔教(がんきょう) 升謌(しょうか)三歳

49)猪々子の長女 文獬(ぶんかい) 虎々(ふーふー)三歳

52)鈴々の長女 張苞(ちょうほう) 爛々(らんらん)二歳

56)音々音の長女 陳守(ちんじゅ) 音音(ねおん)一歳

60)音々の次女 陳修(ちんしゅう) 音肆(おとよ)生後六ヶ月

 

本城 蜀館団欒室                 (時報:桂花七人目 妊娠十ヶ月)

【愛羅turn】

 

「ええ~っ!?愛羅ちゃん、二刃おねえちゃんとお風呂に入ったのっ!?」

 

 わたしはついうっかり香斗おねえちゃんに話してしまった。

 

「う、うん………結婚式のすこし前に………」

 

 正直に答えると、香斗おねえちゃんはほっぺをふくらましてスネちゃった。

 

「ぶ~~~!愛羅ちゃんズルい~~~!香斗も二刃おねえちゃんとお風呂に入りたい~~!」

 

 そうは言われても母上や桃香媽媽から、二刃おねえちゃんと駕医先生をできるだけ二人っきりにするようにって言われてる。

 

「香斗おねえちゃん、桃香媽媽がガマンするように言ってたよ。だから…」

「ガマンいっぱいしたもん!」

 

 どうしたらいいかわからずオロオロしてると、たんぽぽ媽媽が部屋に来てくれた。

 

「どうしたの?香斗ちゃんがワガママ言ってるなんて珍しいね?」

 

 たんぽぽ媽媽が香斗おねえちゃんの頭をなでると、香斗おねえちゃんはたんぽぽ媽媽に抱きついた。

 

「たんぽぽ媽媽ぁ……香斗、二刃おねえちゃんとお風呂入りたい………」

 

「へ?二刃ちゃんと?」

 たんぽぽ媽媽はどういう事なのかわからないみたい。

 

「ひまわりも二刃おねえちゃんとおフロはいりたーい♪」

「疾も、疾も♪」

 

 たんぽぽ媽媽の後から部屋にやって来たひまわりちゃんとしっちゃんも一緒になってさわぎだした。

 そのまた後ろから翠媽媽がやって来て、ひまわりちゃんとしっちゃんの頭をつかまえた。

 

「こら!疾!向日葵!二刃は結婚したばっかりだから遊べないって言ってあるだろ!ちゃんと言う事聞け!」

 

 翠媽媽の怒る声で香斗おねえちゃんが泣き出した。

 

「うわああああああああああん!」

 

「え!?ちょ、か、香斗さま!?べ、別にあたしは香斗さまを怒ったわけじゃ…」

 

「あ~あ、お姉さまが香斗ちゃん泣かした~~。」

「「な~かした、な~かした♪」」

 

「こらあっ!!お前ら!!」

 

「うぅわああああああああああああああああああああああああああああああああん!!」

 

 香斗おねえちゃんの泣き声がさらに大きくなって媽媽達が次々と部屋にやって来た。

 

 

 

房都 華佗総合病院 院長室

【二刃turn】

 

 今日の外来診察も終了し、今は帰る前にちょっと休憩。

 あたしと駕医さんはソファーに並んで座っている。

 

「ねえ駕医さん♪晩ご飯は何にしよっか?」

 

 あたしは右側に座る駕医さんに身を寄せ、腕を抱いた。

 お仕事中は離れていたんだから、今はいいよね♪

 

「疲れてるだろ?無理をしなくてもいいぞ。」

 

 駕医さんが優しくそう言ってくれる。

 食事はいつもお義姉さん達が作った物を分けてくれるので、確かにその通りなんだけど。

 

「一品くらいはあたしの作った物を食べて欲しくて………」

 

「ははは♪分かったよ♪それじゃあ、患者さんからの頂き物を持って帰るか♪」

 

「あ♪そう言えば自然薯を頂いていたから、あれを擦るね♪」

 

「自然薯か。手が痒くなったら直ぐに言うんだぞ。俺が治してやるからな♪」

 

「うん♪お願いね、あ・な・た♡」

 

 きゃーー♪きゃーー♪きゃーーーーーー♪

 『あなた』とか言っちゃったーーーーーー♪

 

 

 

 

 

再び蜀館 団欒室

【愛羅turn】

 

「これはもうしょうがないですねぇ………」

 

 月媽媽がこまった顔で言った。

 

「それって、二刃ちゃんにお願いするって事?」

 桃香媽媽は香斗おねえちゃんを抱いて頭をなでていた。

 桃香媽媽もこまった顔をしている。

 それは愛羅が二刃おねえちゃんとお風呂にはいったからだ。

 

「ごめんなさい………」

 

「え!?愛羅ちゃんは何も悪くないよ!?」

「そうですよ、愛羅ちゃん。お顔を上げて♪」

 

「でも………香斗おねえちゃん泣いちゃった………」

 

「もう、妙に律儀な所が愛紗ちゃんそっくりだなぁ………こうなったら桃香媽媽に任せなさい!二刃ちゃんを蜀館のお風呂に必ず招待するから♪」

 

 桃香媽媽がお胸をたたいてそう言ってくれた。

 

「ねえ、桃香………今の二刃に切り出せるの?」

 

 詠媽媽が心配そうに言った。

 

「……………が、頑張る………」

 

 桃香媽媽が冷や汗を流してる。

 

「桃香様、ワタシも力添え致します!」

「わしも参りますぞ。あと、後宮の連中にも協力させましょう。」

 

 焔耶媽媽と桔梗媽が援護をしてくれるみたいです。

 『後宮の』ってことは母上も?

 

 

 

房都 街路

【二刃turn】

 

 帰り道であたしと駕医さんは腕を組んでる♪

 なんで今までこうしなかったって後悔するくらい幸せな気分♪

 

「あ♪おばさ~ん♪膝の具合はどうですか?」

 

「え、ええ……おかげさまですっかりいい調子だよ……二人は病院からの帰りかい?」

 

「はい♪帰ったら晩ご飯を作らなきゃ♪」

 

「これから支度?大変だろう?治療に行く連中も気をきかせりゃいいのに………」

 

「皆さん気を使ってくれますよ♪頂き物をくださって申し訳ないくらいです♪」

 

「ああ…………それで………」

 

 ?………おばさんは何か視線があたしの後ろに行ってる様な………ああ♪背負ってる自然薯が頂き物だって気が付いたのね♪

 

「それに明日はお休みを頂いたので、今日は仕事を頑張ろうってこの人が♪」

 

 きゃーーー♪『この人が』だって♪自分で言っててなんだけど『奥さん』って感じだよねえ♪

 

「明日はお休みなのかい…………まあ……その…………頑張りな!」

 

「はい♪ありがとうございます♪」

 

 おばさんは挨拶を終えると早足でお隣の家に入って行った。

 用事の途中を引き止めちゃったかな?

 

 頑張るって……………自然薯を擦るのを?

 

 

 

 

本城 後宮談話室

【愛紗turn】

 

「は?二刃を蜀館の浴場に招待するのですか?」

 

 私は桃香様の仰言られた事が何を意味するのか考える。

 桃香様の後ろで、俯いた愛羅と目を腫らした香斗様を見て合点がいった。

 しかし…………これは私には荷が重い……いや、私の役どころではないな。

 

「星!お前に任せたっ!」

 

「何だとっ!?関雲長ともあろう者が、主命を他の将に丸投げするのか!?」

「適材適所だ!今の二刃に私はその様な事を頼む勇気がないっ!!お前は仮面仲間だろう?」

「バカを申すな!華蝶仮面は愛を守る戦士だぞ!そんな無粋な真似が出来るか!!」

「では璃々!おぬしはどうだ?親友であれば声を掛けやすかろう!?」

「ちょっと待ってよ!愛紗お姉ちゃん!!親友だからこそ空気読むよ!読みまくりだよ!?」

「ええい!誰か二刃に声を掛けるという強者はおらんのかっ!?」

 

 

 

 

 

「蒲公英!!ここはお前がいつもの台詞を言う所だろうが!!」

「え~?そんな読者に見え見えの展開面白くないよぉ~。」

 

「何を言うかっ!!お前から『お約束の美学』を取ったら何が残るっ!!」

「酷っ!!」

 

「あ、愛紗ちゃん!落ち着いてっ!!元々私がお願いするつもりだから!」

 

 と、桃香様…………………………………………………………………………

 いかん。頭に血が上って妙な事を口走っってしまったか?

 

「ふぅ………申し訳ありません、もう大丈夫です。ですが、桃香様おひとりでは不安なのでしょう?知恵を使う事はやはり軍師を頼るのが一番だと思います。という訳で、朱里、雛里、どうだ?」

 

「やっと頼ってくれましたか………」

「軍師である事を忘れられたんじゃないかと心配でした…………」

 

 それは『軍師』以上の個性の所為ではないのだろうか?

 

「では、早速検討してみましょう。一番効果的なのは、子供達に直接押しかけさせる事なのですが、最近の二刃ちゃんの言動を見ていると、子供達に見せてはいけない場面に出くわす可能性が高いので、これは没です。」

 朱里に続き、雛里が意見を述べる。

「次に、私達が大勢で頼みに行くというのも良くありません。これも二刃ちゃんが他人に見られたくない事をしていた時に出くわしてしまった場合、関係の修復が非常に困難になります。」

 

「では結論として、選抜した少人数で頼みに行くといった所か?」

 

「「いえ、この件に関して適任者は一人しか居ません。」」

「だから、桃香様おひとりにお任せするのは心苦しいからこうして考えているのではないか。」

「適任者は桃香様ではありませんよ。」

「その人は子供達の為に正しいと思ったら突き進み、どんな空気も意に介さず己の意見を押し通します。」

 雛里の説明にひとりの人物が思い至った。

 

「みなさん、こちらにいらしたんですの!?蜀館の団らん室にいらっしゃらないから探しましたわっ!!」

 

 そして、その人物が登場した。

 

「ちょうどそこで二刃さんをお見かけしたので、これから蜀館の浴場にご招待したところですわ♪ほらほら、香斗さん。前に二刃さんとお風呂をご一緒したいとおっしゃってましたでしょう♪揚羽さんと白煌さん、直さんが先にお連れしてますから早くお行きなさい♪」

 

 登場しただけでは無く、既に問題を解決した後だった。

 

「はーーい♪ありがとう、麗羽先生♪みんなでお風呂まで競走だよーー♪」

 

 香斗様は心の底から嬉しそうに走り出した。

 愛羅はその香斗様を追い越して手を握り、引っ張る様に走って行く。

 ああしないと香斗様が他の妹達に追い越されてしまうからな。

 

 子供達が走り去った後、大人達は呆然と麗羽を見た。

 

「みなさんも早く蜀館の浴場に向かってくださいません?斗詩と猪々子、炙叉さんと白蓮さんだけではあの子達のお風呂の面倒は見きれませんわよ。」

 

 言われて正気を取り戻した者が、次々と子供達の後を追った。

 桃香様は麗羽の所に行って頭を下げられる。

 

「ありがとうございます、麗羽さん♪私も二刃ちゃんにお願いしようと思ってた所なんですよ♪」

 

「あら、そうでしたの?以心伝心ですわね♪おーーーーっほっほっほっほ♪」

「それは良いのだが………その、手に持っている自然薯は何だ?」

 

「これは二刃さんが夕飯のおかずにと持って帰って来た物ですわ。わたくしは華琳さんにこのお芋の調理をお願いしてきます。二刃さんがお風呂に入っている間に出来上がるでしょう。桃香さんと愛紗さんはお先にお風呂に行っていてくださいな♪」

 

 結局、麗羽は桃香様と私の話を碌に聞かず、華琳殿の部屋に向かってしまった。

 

「自然薯かぁ…………二刃ちゃんも積極的になったねぇ♪」

「結婚式の前にはあんなに悩んでいたのに…………二刃とその辺を話してみたいですね♪」

「今日は子供達に譲って、今度機会を設けようよ♪」

「我々が麗羽の様に、声を掛けられたらですけどね♪」

 

 私達は蜀館の浴場に足を向けた。

 

 

 

 

 

本城 蜀館浴場

【二刃turn】

 

 お城の中で最大級の広さを持つ蜀館大浴場。

 あたしは今、その湯船に浸かってるんだけど……………あっれぇ?

 

 なんでこんな事になってるんでしょう?

 

 ええと、お城に着いてから真っ直ぐ後宮を目指して。

 途中で麗羽さんに会って挨拶をしたらいつの間にかここに居た。

 ………………………うん。初めてこの世界に来た時みたいでよく分かりません。

 

「二刃おねえさま、どうしたんですの?」

 

 目の前に金髪縦ロールの揚羽ちゃんが立っている。

 お風呂だから当然すっぽんぽんなのだけど、まるで西洋画の天使みたいだった。

 

「揚羽ちゃん。あたしが持ってたお芋ってどうしたんだっけ?」

 

 って!なにあたしは間抜けな質問してるのよ!!

 

「おイモ?そういえば、お母さまがもっていた気がしますわ。」

「麗羽先生は華琳媽媽のところに持って行って、お料理してもらうっていってたよ。きっとおフロからあがったら二刃おねえちゃんのおウチにとどいてるとおもう。」

 

 揚羽ちゃんの隣から白煌ちゃんも教えてくれた…………………ええっ!?

 華琳さん臨月なのに!?うわああぁぁあ!申し訳ないよ!

 

「直はあのおイモ、おくちがカイカイになるからきらーい!」

 

 そう言いながら直ちゃんがあたしの膝の上に座って来た。

 この間の愛羅ちゃんもそうだったけど、子供のお尻ってプニプニしてて気持ちいいなぁ………。

 

「好き嫌いしてると炙叉媽媽に怒られちゃうぞ~♪」

 

 あたしが背中から抱き締めると、直ちゃんがはしゃいでお湯をバシャバシャとはね上げた。

 

「揚羽もあのカイカイがにがてですわ。お味は好きですけど。」

「たべてすぐにお口をふいてヌルヌルをとるといいんだよ。白煌は白くてプルプルしてて大好き♪」

 

 ……………とろろの話だよね…………発想がそっちに行っちゃうなんて、もう璃々を怒れないなぁ………。

 

「あ♪おねえちゃんたちもきたよ♪」

 

 あたしの腕の中で直ちゃんが脱衣場の方を指さした。

 ワイワイと楽しい声が聞こえてきたと思ったら、扉が開いて香斗ちゃんと愛羅ちゃんが手を繋ぎ、急ぎ足でやって来る。

 

「香斗ちゃん!危ないからゆっくり!」

 

 愛羅ちゃんならまだしも、香斗ちゃんの運動神経ではどこで転ぶかとヒヤヒヤさせられる!

 

「「二刃おねえちゃ~~ん♪」」

 

 二人は仲良く湯船に入ると一直線にあたしの所にやって来た………が。

 

「ひゃあっ!」

「香斗おねえちゃんっ!」

 

 香斗ちゃんが湯船の底で足を滑らせ、それを支えようとした愛羅ちゃんも一緒にひっくり返る。

 二人はもつれて、広げた足を水中から出した形で止まってしまったので、あたしは慌てて助け起こした。

 

「香斗ちゃん!愛羅ちゃん!大丈夫っ!?」

「えへへ♪ころんじゃった♪」

「だ、大丈夫です………」

 

 ふぅ、水を飲んでないみたいで安心したわ。

 

「香斗ちゃん、お風呂場はお湯の中も危ないんだから気を付けないと駄目だよ!」

 

 叔母としてここはお説教しないと!

 

「ごめんなさ~い♪二刃おねえちゃんにはやく会いたかったからガマンできなかった~♪」

「ごめんなさい………愛羅がちゃんと香斗おねえちゃんを止めてれば………」

 

 香斗ちゃんのこの笑顔を見せられたら強く言えなくなっちゃうんだよねぇ………愛羅ちゃんの方が恐縮しちゃってるし……………んん!?

 

 香斗ちゃんの胸…………少し膨らんできてる!!?

 

 そんな!香斗ちゃんはこの前七歳になったばっかりなのに………でも、そう言えば小学二年生の時にクラスメートでそんな子が居たっけ…………あの子は小六の頃にはDカップになってた…………。

 香斗ちゃんの場合はやっぱり桃香さんの遺伝子か!

 北郷家の遺伝子では巨乳遺伝子に勝てないのか!?

 

「二刃おねえちゃん、どうしたの?」

 

「え?あ、な、何でもないよ~♪あはははははは♪」

 

「香斗おねえさま。二刃おねえさまはきっとおつかれなんですわ。さっきもこんな感じになられましたし。」

「そっかあ!それじゃあ香斗たちで二刃おねえちゃんにマッサージしてあげよう♪」

 

「え“!?」

 

「父上がお泊りするときは愛羅が父上にしてあげてるから大丈夫♪上手だってほめてくれました♪」

「白煌もほめられたよ♪」

「直もーーーー♪」

「とうぜん揚羽もですわ♪でも、揚羽がねたあとでお父さまとお母さまがマッサージをしあってましたわ………きっと子供の力ではちゃんとつかれがとれないんですわ。」

「白煌の媽媽もしてたなぁ………」

「直のままもだぁ………」

「母上は父上にしてもらってるばっかりみたいだったけど………愛羅は父上に力をおさえるように言われるし………」

 

 兄さんたち、そんな誤魔化し方を……………っていうか!子供が寝てる横で何してるのよ!

 

「それじゃあ愛羅ちゃんはやさしくして、あとの人は力をこめてね♪それーーー♪」

 

「わあっ!兄さんたちの事を考えてる場合じゃ無かった!!ちょ、ちょっとまって!香斗ちゃん!」

 

「香斗おねえちゃん♪ひまわりもなかまにいれてー♪」

「疾もー♪」

「崔莉ちゃん♪露柴たちもやろう♪」

「うん♪ほら、恋々おねえちゃんも♪」

「…うん♪」

 

 

「きゃあーー!無理!ムリーーー!!や、やめ!ヤメーーーーーっ!!」

 

 

 

 

 うぅ…………あの後、お義姉さん達が助けてくれたけど…………。

 

 身体が昂ぶっちゃって夜は駕医さんとあんなに…………

 

 

 

 

 

おまけ弐

『聖刀くんの日常』其の十九

リクエスト:螢    8票

61)北郷聖刀 真名:輝琳  六歳

37)星の長女 趙統(ちょうとう) 螢(けい)十歳

 

房都 北郷学園 屋上

【聖刀turn】

 

 ぼくは螢お姉ちゃんから手紙で学園の屋上に呼ばれてやって来た。

 

「螢お姉ちゃん、来たよ…………あれ?まだ来てないのかな?」

 

 扉を開いて屋上に出たけど姿が見えない。

 

「聖刀、こっちだ。上を見ろ。」

 

「上?」

 

 ぼくが開いた扉は、屋上に建てられた小屋の様な所に設置されている。

 振り返って見上げると、螢お姉ちゃんがその屋根の上に立って居た。

 

「そこに居たんだ。ぼくもそっちに行くね。」

「いや待て!聖刀はそこに居てくれ。本題に入る前にいくつか確認したい事がある。」

 

「うん判った。」

 

 ぼくは上を向いたままになって少し首が疲れるけど、螢お姉ちゃんと迦具夜、それに星媽媽が他の人と違う行動を取るのはいつもの事なので気にならない。

 

「先ずは眞琳姉さまの事なのだが、様子が最近おかしい。聖刀は何か心当たりはないか?」

 

「螢お姉ちゃん程おかしな行動はしてないと思うけど。」

 

「なに!?わたしの行動のどこがおかしい!おかしい行動とは光琳みたいなのを言うんだぞ。」

 

「光琳お姉ちゃんと螢お姉ちゃんは方向性が違うというか…………まあいいや。

具体的に眞琳お姉ちゃんの様子はどうおかしいの?」

 

「うむ、何かを思い出して微笑んだり、難しい顔をされたと思ったら顔を赤らめて溜息を吐いたり、香斗姉さまの胸を睨んだり、金桂姉と銀桂姉をいじって遊んだりと……………

香斗姉さまと金桂姉と銀桂姉に対してはいつもの事か。」

 

「眞琳お姉ちゃんはいつもそんな事を学園でしてるんだ。」

 

 お姉ちゃん達とは教室が違うから普段どんななのか初めて知ったよ。

 

「でも、眞琳お姉ちゃんの様子がおかしいのは、ぼくの所為かも。」

 

「やはり心当たりが有ったか。で、何をした?」

 

「眞琳お姉ちゃんが『いつかお嫁に行く事になるかもしれない』って教えてくれて………

でも、ぼくはお姉ちゃんが居なくなるのが嫌だと思って、『ぼくがお姉ちゃんと結婚する』って言ったんだ。」

 

「………………成程、そういう事か。では、聖刀はわたしとも結婚してくれるのだな♪」

 

「うん、そのつもりだよ。」

 

「即答か……………しかもあっさりとした感じで言われた……………」

 

「え?どうしたの?」

 

「いや、何でもない。では、次の質問だが、山越の黄乱や聖刀の親衛隊の朱雀達、それに馬良と馬謖の姉妹とか。あの子達が聖刀に結婚を申し込んできたらどうする?」

 

「う~ん、お姉ちゃん達と違ってそこまで詳しくみんなの事を知ってる訳じゃないしなぁ。

もっともっと仲良くなって、家族みたいになってからじゃいかな?」

 

「いや、結婚したら“みたい”じゃなく、本当の家族になるんだぞ。」

 

「ああっ!そうか♪すごいや、螢お姉ちゃん♪ぼく、全然気が付かなかったよ♪」

 

「………………………なにか余計な事を言ってしまった様な気がする…………」

 

「うん♪みんなが家族になれば大きな争い事は無くなるよね♪ようし!もっとみんなと仲良くなるぞ♪」

 

「………………まあいいか、面白そうだし♪では本題に入るから聖刀も上に来てくれ。」

 

「うん、行くよ!」

 

 ぼくは床を蹴って、螢お姉ちゃんの居る屋根にジャンプした。

 

「それで本題って何?」

 

 

「うむ、下からわたしのスカートを覗いて、パンツを見た感想を教えてくれ♪」

 

 

「白地にメンマ柄のパンツってスゴイけど、普通の人には何の柄なのか解らないと思うよ。」

 

 

 あれ?螢お姉ちゃんが orz こんな風になっちゃった。

 

「(…………わたしは聖刀の恥ずかしがる顔が見たかっただけなのに………メンマ柄って普通の人には分かりづらいのか?…………いや、そもそも普通の人にパンツ見せないしっ!!)」

 

 

 

 

おまけ参

リクエスト:流琉母娘他による料理教室 11票

 

10)祭の長女 黄柄(こうへい) 宴(えん) 八歳

19)七乃の長女 張路(ちょうろ) 八倻(やや) 八歳

36)春蘭の長女 夏侯充(かこうじゅう) 光琳(こうりん) 六歳

53)流琉の長女 典満(てんまん) 枦炉(ろろ)四歳

 

本城 後宮厨房                 (時報:桂花 十人目 妊娠六ヶ月)

【紫一刀turn】

 

 今日から流琉が娘の枦炉に料理を教えると言うので、俺たちも見学にやって来た。

 子供達の初料理は、眞琳以来必ず見学に来て俺たちが食べて褒めている。

 小さい子供が作る物だ。極簡単な物ばかりだったが、こんな所にも個性とは出るもので、

眞琳は最初から見事な卵焼きを作ってみせた。

 一緒に香斗、蓮紅、烈夏も挑戦した………烈夏は少し焦がしてしまったが卵焼きの形をしていた。味も初めて作ったと思えば問題無い。

 香斗と蓮紅は炒り卵になってたからな…………味の方も、俺たち三人が顔の筋肉を総動員して笑顔を作ったと言えば想像して貰えるだろう。

 しかも香斗に至っては卵をかき混ぜている最中にひっくり返し、頭から卵を被って全身卵まみれになるというドジっ子属性を全開にしていた。

 本人はキャッキャと笑っていたので、落ち込んで料理嫌いになるよりは良かったが、将来そんなプレイにハマらないか爸爸は心配です。

 

 

「「「枦炉には何から教えるんだ?」」」

 

 エプロン姿の流琉に問い掛けると、流琉は野菜の入った籠から人参を取り出した。

 

「まずは皮むきからです♪包丁が使えないと何も始まりませんから♪」

 

「「「ええっ!?」」」

 

 四歳児に包丁を持たせて大丈夫か!?

 

「「「な、なあ、最初なんだから刃物を使わない物の方が良くないか?やっぱり卵料理とか………」」」

 

「大丈夫ですよ♪枦炉ちゃんの持ちやすい人参を選びましたから。何より枦炉ちゃんがやる気を見せてるので、その気持ちを大事にしてあげたいんです♪ねぇ、枦炉ちゃん♪」

 

「うん♪枦炉がんばるよ♪」

 

「「「そ、そうか?………」」」

 

 流琉の隣で楽しそうに人参を受け取る枦炉を見ると、強く言えなくなってしまう。

 そんな俺たちの背後から祭さんが声を掛けてきた。

 

「お前たちは本当に心配性じゃな。」

 

「「「子供の心配をするのは、親として当たり前でしょ?」」」

 

 言い返す俺たちに、宴が膨れっ面で手に持った大根を突きつけてきた。

 

「お父さんたちはもっとお母さん達と私達を信用してよ。お母さん達は無理だと思ったら最初からさせないし、お父さんたちみたいに心配だからって何もさせてもらえなかったら、私は今頃こんな事もできない所だったんだよ!」

 

 そう言って宴は持っていた大根の桂剥きを始めた。

 その薄さは向こうが透けて見えるくらい……………八歳の娘にそんな神業を見せられては、祭さんを始め母親達の教育の正しさを認めざるを得ない。

 

「「「ごめん。お父さんたちが間違ってたよ、宴。」」」

 

「分かればよろしい♪私もおいしい料理を作るから楽しみにしててね♪」

 

 小さな体で胸を張る宴。うん、そんな態度も可愛くて、つい顔が緩むね。

 

「どうしたの、宴ちゃん?兄さんたちがしつこい様なら『お父さんたち、ウザい!』って言えば大人しくなるわよ♪」

 

「「「二刃っ!そんな言葉教えるなっ!!」」」

 

 突然現れた我が妹は、大きくなってきたお腹を抱えて笑っている。

 現在妊娠六ヶ月。

 結婚直後のバカップルぶりでは直ぐにでも懐妊するのではと周りから見られていたが、

結局懐妊するまで二年以上掛かった。

 まあ、俺たちも二刃の事を言えんけど。

 俺たちもこの世界の感覚に慣れていたので忘れていたが、二刃の歳が十八歳だと思い出して複雑な気持ちだ。

 向こうの世界に居たらもうすぐ高校卒業という歳だもんな。

 

「料理に関しては兄さんたちが教える事なんて無いでしょ。大人しく座って料理が出来るの待ってなさいよ。」

 

「「「そう言うお前も座ったらどうだ?そんなお腹でウロウロされたら、転ぶんじゃないかって心配になるぞ。」」」

 

「あたしは大丈夫。枦炉ちゃんのお料理デビューなんだからしっかり目に焼き付けなきゃ♪エプロン姿が可愛いわよねぇ~♪初めて会った時は一歳になったばっかりの時だったんだよねぇ。大きくなったなぁ♪」

 

「「「二刃。枦炉が包丁で怪我をした時は頼むぞ!」」」

 

 俺たちは真剣な表情で二刃に言った。

 今では二刃の治療の腕を駕医と同じくらい信頼している。

 

「はいはい。枦炉ちゃんなら心配いらないと思うけどね♪むしろ今日は向こうの子達が作った料理を食べる兄さんたちの体調を看る事になりそうだけど?」

 

「「「向こう?」」」

 

 俺たちは二刃の指差す方に振り向く。

 そこには春蘭と光琳、七乃と八倻が野菜を前に見事な包丁さばきを見せていた。

 

「八倻姉!光琳が大根でつくった眞琳おねえさまを見てみろ♪」

「むむ!やりますね!わたしが人参で作った優羽さまはどうですか!」

「おお!スゴイ!!それじゃあ次は輝琳ちゃまで勝負だ!!」

「望むところです♪具材はジャガイモで行きますよ!」

 

 って!何を競ってるんだ、八倻と光琳はっ!!

 

「「「おい!春蘭!七乃!」」」

 

「ん?どうした、一刀?」

「何ですか、一刀さん?」

 

「「「食べ物で遊ばせるんじゃない!バチが当たるぞ!!」」」

 

「何を言っている!遊んでいる訳ではないぞ!」

「そうですよ。料理の出来上がりを綺麗に飾る為の下拵えです。削った部分もちゃんと料理に使うんですから。」

 

 そう言う二人の手の中には大根で作った美羽と華琳が…………

 

「「「………………ちなみに料理は何を作ってるんだ?」」」

 

「「豚汁。」です。」

 

「「「……………………………………………………」」」

 

 俺たちは七乃が八倻を身篭った時に作った『美羽フィギュアのお吸い物』を思い出していた。

 今回のはアレの数倍は破壊力が有るぞ!!

 この野菜フィギュア達が一緒に鍋で煮込まれるのって、どう考えても地獄絵図だろ!!

 しかもそれを俺たちが食べるのか!?

 考えたら胃が痛くなってきた……………。

 成程、二刃が言っていたのはこの事だったのか。

 

「わあ♪おねえちゃんたちすご~~い♪枦炉もはやくおねえちゃんたちみたいにほうちょうがじょうずになりたいなぁ♪」

 

 いつの間にか枦炉が傍に来てお姉ちゃん達の『料理』を眺めていた。

 流琉は枦炉の後ろで苦笑いをしている。

 

「「「枦炉には媽媽みたいにおいしい色んな料理を作れる様になってはしいなあ~………」」」

 

「うん♪枦炉がんばる♪」

 

 フィギュアが並ぶジオラマみたいな食卓はマジ勘弁して下さい。

 

 

 

 

 

あとがき

 

 

『本編』

華琳「が」イチャコラするお話というリクエストを頂きましたので

頑張ってみましたが如何だったでしょう?

また機会が有れば『もっと一刀に甘える華琳』をやりたいですね♪

 

華琳の選ぶ下着をネット上で探してたら

またしても、何処のHPに行っても女性下着の広告が出て来る様になっちゃいました。

華やかでいいですけどねw

 

 

『北郷二刃奮闘記』

二刃がウゼェ…………。

まあ、結婚後は本格的にバカップルにしようと前々から考えてはいたのですが

実際に書いてみるまで、ここまでウザいとは思いませんでしたw

 

蜀は人数が多くて全員の名前が本文中に出せませんでした。

モブ扱いになってしまってますがちゃんとお風呂に入ってますw

 

 

『聖刀くんの日常』

螢は星の娘だけあって、面白おかしい方向に持っていこうとする性格にしたのですが……

聖刀の天然はその上を行ってますねw

タイトルも『種馬成長日記』に変えた方がいい様な気がしてきました。

 

 

『おまけ参:流琉母娘他による料理教室』

料理教室と言うよりも『彫刻教室』になってしまいました。

完全に人選ミスです。

「美食ネタと毒料理ネタ以外でいきたいな~」なんて軽く考えたらこんな事にw

 

 

愛紗の次女の真名を決めました。

後、オリキャラの名前と真名も下にまとめておきました。

書き忘れてるキャラが居ましたら教えて下さいw

 

《次回のお話》

 

次回は

☆雪蓮②  37票

 

【北郷二刃奮闘記】

呉の子供とお風呂 11票

【聖刀くんの日常】

魏のメンツで魚釣り 7票

【おまけ参】

天の国講座 其の二 9票

を、お送りいたします。

 

※『天の国講座』は一回置きに其の四までを予定しています。

 

 

《現在の得票数》

翠②   35票

音々音②&音々さん②&恋②

     33票

小蓮②  29票

ニャン蛮②28票

秋蘭②  23票

蓮華②  17票

桃香②  15票

冥琳②  12票

季衣②  12票

月②   12票

桂花③  9票

鈴々③  8票

璃々③  8票

紫苑③  7票

炙叉②  6票

真桜②  6票

二喬②  6票

風②   5票

凪②   3票

詠②   2票

沙和②  1票

華琳④  1票

 

【北郷二刃奮闘記】

妹―ク 11票

璃々や小蓮ら年代が近い者たちのガールズトーク 10票

真桜のからくり話其の二 6票

いい大人になるための漢女☆講座~女の子編~ 4票

紫苑と月、璃々たちによる夜の勉強会 4票

華蝶連者 1票

 

【聖刀くんの日常】

黄乱   6票

炙叉   5票

北郷親衛隊とその子供達② 5票

昴    5票

聖刀さま♥親衛隊 5票

いい大人になるための漢女☆講座~男の子編~ 4票

新入生と 1票

 

【おまけ参】

天の国講座 9票

騎乗訓練その後 10票

超英雄大戦(華蝶連者×サン・アルジオン×見捨てない人)10票

「男装喫茶」へようこそ 10票

親子鍛錬(五虎将編)9票

紫苑、璃々、音々+子供によるキノコ狩り 9票

眞琳と蓮紅と香斗の街で「はじめてのおつかい」 5票

いい大人になるための漢女☆講座~ご主人様編~ 4票

「女装喫茶」へようこそ 3票

恋姫麻雀大会 3票

 

リクエスト参戦順番→冥琳② 風② 雪蓮② 凪② 小蓮② 翠② ニャン蛮族② 音々音② 月② 華琳③ 詠② 愛紗② 沙和② 秋蘭② 桃香② 蓮華② 音々② 季衣② 炙叉② 桂花③ 真桜② 二喬② 紫苑③ 鈴々③ 璃々③

 

おまけ壱リクエスト参戦順番→蜀の子供とお風呂 呉の子供とお風呂 真桜のからくり話其の二 いい大人になるための漢女☆講座~女の子編~ 璃々や小蓮ら年代が近い者たちのガールズトーク 紫苑と月、璃々たちによる夜の勉強会

 

おまけ弐リクエスト参戦順番→いい大人になるための漢女☆講座~男の子編~ 魏のメンツで魚釣 黄乱 螢 炙叉 北郷親衛隊とその子供達② 昴 聖刀さま♥親衛隊 新入生

 

おまけ参リクエスト参戦順番→天の国講座 料理教室 騎乗訓練その後 親子鍛錬(五虎将編) 北郷親衛隊の結婚生活  超英雄大戦 紫苑、璃々、音々+子供によるキノコ狩り いい大人になるための漢女☆講座~ご主人様編~ 眞琳と蓮紅と香斗の街で「はじめてのおつかい」 「男装喫茶」へようこそ 「女装喫茶」へようこそ

眞琳と蓮紅と香斗の街で「はじめてのおつかい」 恋姫麻雀大会

 

 

 

【子供達一覧】

1)華琳の長女 曹沖(そうちゅう) 眞琳(まりん)

2)桃香の長女 劉禅(りゅうぜん) 香斗(かと)

3)蓮華の長女 孫登(そんとう) 蓮紅(れんほん)

4)思春の長女 甘述(かんじゅつ) 烈夏(れっか)

5)愛紗の長女 関平(かんぺい) 愛羅(あいら)

6)風の長女 程武(ていぶ) 嵐(らん)

7)桂花の長女 荀惲(じゅんうん)金桂(きんけい)

8)雪蓮の長女 孫紹(そんしょう) 冰蓮(ぴんれん)

9)冥琳の長女 周循(しゅうじゅん) 冥龍(めいろん)

10)祭の長女 黄柄(こうへい) 宴(えん)

11)恋の長女 呂刃(りょじん) 恋々(れんれん)

12)紫苑の次女 黃仁(こうじん) 露柴(ろぜ)

13)紫苑の三女 黃信(こうしん) 崔莉(ちぇり)

14)蒲公英の長女 馬援(ばえん) 向日葵(ひまわり)

15)翠の長女 馬秋(ばしゅう) 疾(しつ)

16)麗羽の長女 袁譚(えんたん) 揚羽(あげは)

17)桔梗の長女 厳逹(げんたつ) 竜胆(りんどう)

18)凪の長女 楽綝(がくりん) 濤(なみ)

19)七乃の長女 張路(ちょうろ) 八倻(やや)

20)天和の長女 張甲(ちょうこう) 九蓮(ちゅうれん)

21)地和の長女 張大(ちょうだい) 四喜(すーしー)

22)人和の長女 張吉(ちょうきつ) 一色(いーそー)

23)炙叉の長女 迷当(めいとう) 直(なお)

24)白蓮の長女 公孫続(こうそんしょく) 白煌(ぱいふぁん)

25)秋蘭の長女 夏侯衡(かこうこう) 鈴蘭(すずらん)

26)月の長女 董擢(とうてき) 春姫(るな)

27)美以の長女 孟節(もうせつ) 花鬘(かまん)

28)トラの長女 ベンガル

29)ミケの長女 マンクス

30)シャムの長女 ペルシャ

31)桂花の次女 荀俁(じゅんぐ) 銀桂(ぎんけい)

32)朱里の長女 諸葛瞻(しょかつせん)龍里(るり)

33)雛里の長女 龐宏(ほうこう)藍里(あいり)

34)詠の長女 賈穆(かぼく) 訓(くん) 

35)焔耶の長女 魏覚(ぎがく) 焔香(えんか)

36)春蘭の長女 夏侯充(かこうじゅう) 光琳(こうりん)

37)星の長女 趙統(ちょうとう) 螢(けい)

38)大喬の長女 喬櫂(きょうかい) 愛(あい)

39)小喬の長女 喬順(きょうじゅん) 華(か)

40)亞莎の長女 呂琮(りょそう) 茜(ちぇん)

41)明命の長女 周邵(しゅうしょう) 藍華(らんふぁ)

42)華雄の長女 華剛(かごう) 树莓(しゅうめい)

43)桂花の三女 荀詵(じゅんしん) 丹桂(たんけい)

44)霞の長女 張虎(ちょうこ) 雰(ふぇん)

45)沙和の長女 于圭(うけい) 紗那(さな)

46)斗詩の長女 顔教(がんきょう) 升謌(しょうか)

47)真桜の長女 李禎(りてい) 真梫(ましん)

48)桂花の四女 荀顗(じゅんぎ) 連翹(れんぎょう)

49)猪々子の長女 文獬(ぶんかい) 虎々(ふーふー)

50)稟の長女  郭奕(かくえき) 貞(てい)

51)穏の長女  陸延(りくえん) 毬(ちう)

52)鈴々の長女 張苞(ちょうほう) 爛々(らんらん)

53)流琉の長女 典満(てんまん) 枦炉(ろろ)

54)桂花の五女 荀粲(じゅんさん) 黄梅(おうめい)

55)小蓮の長女 孫仁(そんじん) 蕾蓮(らいれん)

56)音々音の長女 陳守(ちんじゅ) 音音(ねおん)

57)季衣の長女 許儀(きょぎ) 華衣(かい)

58)美羽の長女 袁燿(えんよう) 優羽(ゆう)

59)桂花の六女 荀淑(じゅんしゅく) 來羅(らいら)

60)音々の次女 陳修(ちんしゅう) 音肆(おとよ)

61)華琳の長男 北郷聖刀(まさと) 輝琳(きりん)

62)桂花の七女 荀倹(じゅんけん) 柊(しゅう)

63)璃々の長女 黄慮(こうりょ) 牡丹(ぼたん)

64)思春の次女 甘瓌(かんかい) 燃秋(ぜんしゅう)

65)紫苑の四女 黄薛(こうせつ) 紅葉(もみじ)

66)管輅の長女 管辰(かんしん) 辯天(べんてん)

67)鈴々の次女 張紹(ちょうしょう) 龍々(ろんろん)

68)星の次女  趙広(ちょうこう) 迦具夜(かぐや)

69)愛紗の次女 関興(かんこう) 愛絽(あいろ)

A)桂花の八女 荀靖(じゅんせい) 茉莉花(まりふぁ)

B)桂花の九女 荀燾(じゅんとう) 寿丹(じゅたん)

C)桂花の十女 荀爽(じゅんそう) 秦翹(しんぎょう)

D)桂花の十一女 荀粛(じゅんしゅく) 金鐘(きんしょう)

E)桂花の十二女 荀旉(じゅんふ) 橄欖(かんらん)

 

【その他のオリジナル設定】

華佗 真名:駕医(がい) 息子⇒華旉(かふ) 真名:祉狼(しろう)

陳越(音々音の母) 真名:音々

インテリ⇒寇封(劉封) 嫁⇒孟達 真名:太白(たいはく)息子⇒孟興 真名:昴(こう) 

追っかけ⇒波才 嫁⇒楊阜 真名:門風(メンフォン)娘⇒楊豹 真名:和了(ほうら)

尻好き⇒宋謙 嫁⇒張承 真名:真珠(しんじゅ)娘⇒張休 真名:珊瑚(さんご) 

董の兄ぃ⇒牛輔 嫁⇒申耽 真名:菫花(きんふぁ) 娘⇒申儀 真名:朔(さく) 

兄者⇒呂曠 嫁⇒徐晃 真名:雲雀(ひばり)娘⇒徐蓋 真名:朱雀(すざく) 

弟者⇒呂翔 嫁⇒張郃 真名:豹牙(ひょうが)娘⇒張雄 真名:白虎(びゃっこ)

黄乱 真名:明兎(みんと)

馬良 真名:鷲羽(わしゅう)

馬謖 真名:耶麻(やま)

荀攸

魯粛 真名:命佐

董雅(月の父) 董陽(月の母) 真名:日(りい)

曹嵩(華琳の父) 曹静(華琳の母) 真名:蝶琳(ちょうりん)

喬玄(大喬と小喬の母)

劉玄(桃香の母)

 

引き続き、皆様からのリクエストを募集しております。

1・メインヒロインとなるキャラをご応募下さい。

2・『北郷二刃奮闘記』で二刃と絡むキャラを募集しています。

 例:「二刃視点で貧乳党」  という感じでお願いします。

3・『聖刀くんの日常』で聖刀と絡むキャラを募集しています。

 例:「聖刀視点で三羽烏」  という感じでお願いします。

4・おまけ参でのメインとなる子供達を募集しています。

 シチュエーションのリクエストも大歓迎です。

以上の四点にリクエストの集計(TINAMI、Pixiv双方の合計)を振り分けますので、

よろしくお願いいたします。

今まで通り、リクエストに制限は決めてありません。

何回でも、一度に何人でもご応募いただいて大丈夫です。

 

ここで絵師の皆様へ

この小説『三人の天の御遣い』の挿絵に皆様のイラストを是非お願い致します!

新たに描かれた作品、過去に描かれた作品を問いません。

TINAMI上で挿絵として使用しても良いという方はショートメールにてご連絡下さい。

また、こちらから使用許諾のお願いをさせて頂く事も有ると思いますので、その時はよろしくお願い致します。

お願いしたいイラストは恋姫達は勿論ですが

成長したちびっ子組やオリキャラ達

立ち絵、シーンイラストを問いません。

重ねてお願い致しますm(_ _)m

 

 

ご意見、ご感想、ご指摘などもご座いましたら是非コメントをお寄せ下さい。

誤字脱字は雷起の反省を促す為、修正後も抜粋して晒しますw

 

 

 

 


 
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