No.687923 九番目の熾天使・外伝 =蒼の物語 刻の幻影=Blazさん 2014-05-19 21:36:23 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:759 閲覧ユーザー数:719 |
CP第一章 第二十八話
Blaz「べギラマッ!!」
Blazは炎の魔法を放つ。
しかし、ノーヴェはそれを回避し、一気にBlazへと詰め寄る。
大剣を振るい、接近を許さないBlaz。
だが、模倣事象兵器の力の所為か、ノーヴェの一撃一撃が強く、Blazの身体の骨にまでひしひしと伝わっていたのだ。
Blaz「がっ・・・・・・」
ノーヴェ「ハハッ・・・・・こりゃスゲェ・・・・・!」
Blaz「テメェ・・・・それが何か解って使ってんのか・・・・!!」
ノーヴェ「さぁな。けど、安全は保障されてんでね。少なくとも、ジュエルシードよりかは安全だって、エース様が言ってたからな。」
Blaz「エース?クソッ・・・あの女か・・・・・!」
左に魔素を集めるBlaz。魔素はやがて黒くなり、一つの魔法に変化した。
Blaz「ドルマッ!!」
ギラ系と同じ世界の魔法であるドルマ。暗黒の魔力エネルギーを使用する魔法で、威力は保障できるものであった。
ノーヴェ「なっ・・・!!」
Blaz「テメェ等と遊んでる暇なんぞねぇんだよ!
オーバードライブ!
Blood Cain・ideaッ!!!」
蒼の魔道書の限定解除。
僅かな時間だけではあるが、蒼の魔道書の力を使うことが出来る。
Blazはこれを使い、一気に勝負を決める気だったのだ。
ノーヴェ「ぐっ・・・・・何ッ・・・!!」
Blaz「行くぜッ!!」
Blazは右腕を異型の存在に変え、ノーヴェを掴んだ。
すると、彼の足元から無数の赤黒いオーラが現れ、掴んでいる手を通り抜けてノーヴェに向かっていった。
オーラは全てノーヴェに当たり、ダメ押しなのか、体力までも吸い上げたのだった。
ノーヴェ「がっ・・・・・・・・・」
Blaz「・・・・・はぁ・・・・・・はぁ・・・・・」
攻撃が終わると、Blazは手を離し、息を切らしていた。
流石にブラッドカインまで使う気は無かったのだが、予想外の事に一気に体力を消費してしまっていたのだ。
Blaz「・・・・ったく・・・・余計な体力使わせやがって・・・・」
息を切らせつつも、Blazは一人歩き始めた。
鈴羽とニューが何処かで足止めを喰らっている筈だから、その助けである。
しかし。この時、気の緩みの所為で後ろから襲い掛かるノーヴェに、Blazは気づくのが遅れたのだった。
= イブキド 次元素体の墓標 =
時を同じく、量産素体の自爆により落ちてしまったディアーリーズ。
間一髪、魔法を使用して地面からの衝撃などのダメージは抑えられたが、それでも意識は少しの間失っていたのだ。
ディア「ッ・・・・・・・ううっ・・・・・」
すると。
「あの・・・・大丈夫・・・・ですか?」
ディア「うっ・・・・・・くうっ・・・」
「えっと・・・・どうしよう・・・・・・は!そうだ、こういう時は人工呼吸を・・・・・・って、それはそれで恥ずかしいよぉ・・・・・」
ディア「ううん・・・・・・・ココは・・・・・・」
「ッ!気づいた!大丈夫ですか!?」
ディア「あっ・・・・ああ・・・・・・・・君は・・・・・?」
「ふえっ!?えっと・・・・私は・・・・・・その・・・・・・・・」
突然名を聞かれ、慌てる少女。数秒試行錯誤を考えた後、導き出した答えは・・・
「わ・・・・私は・・・・・・・・・
ひ・・・・響 美空です!!」
ディア「・・・・・・・・・・・は?」
響「あ、じ・・じゃあ立花でも・・・・・」
ディア「えっ・・・あ・・その・・・・響さん・・・・だね?」
響「は・・・はいいそうです・・・そうですわよハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ・・・・・・・・」
ディア「・・・・・大丈夫ですか?」
響と名乗った少女を気遣いつつ、身体を起こすディアーリーズ。
上を見ると、其処は果てしなく闇が広がっていたのだ。
ディア「・・・・かなり下まで落ちたか・・・・・」
響「・・・・・・ココって、意外と地下深くに在るんですよ。大体、階層都市の四分の一って位ですかね。」
ディア「・・・・・詳しいんですね。」
響「えっ・・・・・あ・・・ええ・・・・前に一度野暮用で・・・・・」
余りにぎこちない会話に焦る二人。
その後。なんだかんだで二人は出口を探すことにしたのだった・・・
= イカルガ 管理局秘密ドッグ =
その頃。管理局が密かに建造したドッグの中にある管制室では、二百式・miri・kaitoの三人が其処に居た局員達を倒し、データを漁っていたのだ。
kaito「・・・・特に、ココに目ぼしい情報は無いか・・・・」
二百式「ふむ・・・・援軍などの情報は?」
kaito「えーっと・・・・特に無いな・・・・・・」
miri「もう来ないって事か。流石に数に余裕が無くなってきたな。」
kaito「まぁな。んじゃ他には何かーっと・・・・」
kaitoはそう言い、キーボードを叩き、情報を漁っていた。
すると、其処に一通のメールが届いた。
その中身を開けると、中にはびっしりと文字が書かれていたのだ。
どうやら、新聞だったらしい。
二百式「新聞か。」
kaito「ああ。どうやら、最近から定期的に送られているらしい・・・・・・・・・・・
・・・・・オイ・・・・二人共コレ・・・・」
すると、kaitoは何かを見つけ、二百式とmiriも画面に顔を近づけた。
其処には、その時はまだ旅団も六課のメンバーも知らなかった事実が書かれていたのだ。
miri「『管理局本局が血の海に』・・・・・・高官クラス80人が死亡・・・・・」
二百式「犯人は・・・・・統制機構と・・・・・・・・・・・・
アルファ・リバインズと断定・・・・・・」
miri「あの野郎・・・ここでも一騒ぎ起こしてたなんて・・・」
二百式「しかも、80とは高官共の三分の二だぞ。」
miri「ああ。最近の一件や、管理局解体戦争。あれでかなりの数の連中が死んだからな。」
二百式「しかし。ココで連中を潰したと言う事は・・・・・」
kaito「多分、俺達がこれを見ている時点で、ココに居る連中は誰一人として知らない。ついで・・・」
kaitoはそう言うとキーを叩き、また別のウィンドウを開く。
其処には、送られてきた新聞のデータのソースが入っており、其れを見てkaitoが何が言いたいのかを答えたのだ。
kaito「送った直後に削除される様にプログラムとウイルスが仕込まれている。しかも時限式だ。」
二百式「と言う事は、見ても見なくても、直ぐに消されると言う事か。」
kaito「ああ。時間タイマーはかなり短くセットされていた。少しでも遅れれば・・・」
miri「この事実は消え去り、向こう側は送ったという事実だけを知る。」
kaito「そう言う事。」
二百式(・・・・・はやて・・・お前は・・・・・・)
その後。kaitoは、プログラムを解析してウイルスを除去。
新聞のデータだけを吸い出し、三人でその場を後にしたのだ。
= イカルガ 司令官執務室 =
イカルガの執務室。
コハクの報告を聞き、再びカグラは動こうとしていた。
理由は単純。
イカルガ各地でZEROが各地で暴れていたからだ。
加えて、アズラエルも各地で管理局、統制機構に見境なく攻撃(正確には防衛らしい)を行っていた。
カグラ「・・・・さてと。んじゃ、行くかね。」
コハク「気をつけてください。最悪、二人同時に鉢合わせってなったら、骨になると思いますから。」
カグラ「・・・・・・そうするぜ。」
そう言ってカグラが部屋を出ようとした時。
扉がノックされた。
「ムツキ大佐。客人がお見えです。」
カグラ「・・・・客人?」
コハク「・・・・・・どうぞ。」
カグラ「ってお前が言うんかい・・・・・」
コハクの許可が入り、扉が開かれた。
其れを見て、カグラ達は表情を変え、其処に残っていたはやても入ってきた人物を見て驚いた。
ツバキ「失礼します、ムツキ大佐。ツバキ=ヤヨイ少佐、ただいま到着しました。」
カグラ「・・・・ご苦労さん。ヤヨイ少佐。そして・・・・小さな騎士殿。」
其処には、今しがたイカルガ支部に到着したツバキとヴィータが居たのだ。
はやて「ヴィータ・・・・・・!」
ヴィータ「ッ!はやて!?どうしてココに・・・・」
カグラ「すまんな。色々訳あって、こっちにくくり付けていた。けど、今はもう自由だ。」
ヴィータ「・・・・・・・!」
ツバキ「ムツキ大佐・・・一体何を・・・・・」
カグラ「・・・・まぁ彼女も彼女で色々苦労していたっつー訳だ。」
カグラはそう言い苦笑する。
そして、ヴィータは真っ直ぐにはやての元に行き、はやてもソファから立つと、少しだけ歩いて距離を縮めた。
ヴィータ「・・・・・・・。」
無言ではやてにもたれるヴィータ。
はやては、そんな彼女を同じぐらいの高さにしてヴィータを黙って抱きしめた。
はやて「・・・・・・・ごめんなヴィータ。こんな事になって・・・・」
ヴィータ「・・・謝らなくていい。アタシも悪かった。皆悪かった。だからさ・・・はやて一人が全部背負わなくていいんだ。」
はやて「・・・・・・・・ヴィータ・・・・・・」
ヴィータ「・・・昔みたいにっていわねぇ。そんなんだったらまたこんな事になっちまう。だからさ。アタシ決めたんだ。
アイツを・・・・なのはを一発ぶっ飛ばして連れ帰るってな。」
はやて「・・・・・・・・・・・・・フフッ・・・・・」
ヴィータ「・・?どうした?」
はやて「・・・いや・・・・ヴィータらしいなぁって・・・」
ヴィータ「・・・・何か遠まわしに馬鹿にされている様な・・・・・」
はやて「・・・・けどな。一人とちゃうで。」
ヴィータ「・・・・・えっ・・・・」
はやて「・・・・ウチも一緒。ウチも・・・・・・・・一緒に戦うよ。」
ヴィータ「・・・・・・・・・はやて・・・・・・」
はやて「・・・・・・・・・。」
カグラ「・・・・・決まりだな。最後の足跡はイブキドだ。お前等、準備はいいか?」
はやて「・・・・・・はい。」
ヴィータ「持ちコース。」
ツバキ「・・・・成程。解りました。」
カグラの一言に三人は呼応し、四人はなのはとシグナムの最後の足跡があったイブキドへと向かう事になったのだった。
はやて「所でヴィータ。そのアイゼンにぶら下がってる
ヴィータ「・・・・・・・・拾った。」
= ??? =
リバインズ「・・・・・・・・さて。調整は完了です。後は・・・・貴方の自由ですよ。
シグナムさん。」
シグナム「・・・・・・・・・。」
騎士は主との絆を選ぶのか。それとも、理念を選ぶのか。
二人の騎士が相対するのはそう遠くない。
第二十八話 「そして人は変わる」
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人は変わる。世界は・・・・・どうなる?
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OP2「BLUE SANCTION」 BLAZBLUE -CHRONOPHANTASMA- より
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