No.68754

恋姫†無双・疾風伝 08.新しい仲間・09.氾水関と代償

としさん

こんにちは、としです
3月、4月と忙しく、やっと投稿できました
…でも、最低な出来かもしれません
次はもっといいのに仕上がるように、頑張ろう
魏ENDアフターも更新しなくちゃ…

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2009-04-15 00:46:07 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:7913   閲覧ユーザー数:6203

疾風は今、門の前で立ち止まっている

 

疾風「やばい・・・どうしよう・・・」

 

計算上、疾風が呉から出発し、半日程度でみんなの元に帰れるはずだった

しかし、雪蓮を助けた時の傷のせいか思うように走れず、仕方なく馬で帰って来た

そのせいで帰るのに四日かかり、疾風が旅に出てから十日ぐらい経っていた

 

疾風「怒ってるよな・・・・・・行くしかないか」

 

諦めたように疾風は門をくぐった

 

そんな疾風の考えとは裏腹に

 

愛紗「ご主人様はまだ帰らないのか!?」

鈴々「落ち着くのだ、愛紗!」

愛紗「これが落ち着いていられるか!もしご主人様の身に何かあったら私は・・・」

桃香「そ、そんなことないよ。ご主人様、強いもん」

??「そうだぞ愛紗。それはおぬしとてわかっているだろ?」

愛紗「し、しかし」

兵「伝令です!!」

愛紗「なんだ!」

兵「え、えっと…」

 

兵は愛紗の声に怖じ気づいてしまった

 

桃香「愛紗ちゃん、そんな怖い顔しないの。どうしたの?」

兵「は、はい!疾風様がお帰りになりました!」

愛紗「なんだと!?」

 

愛紗達は急いで疾風の元へ向かった

 

バン!!

 

愛紗「ご主人様!!!」

 

愛紗が扉を開けるとそこには疾風がいた

 

疾風「よ、よう…」

愛紗「ご、ご主人…様…」

疾風「す、すいませんでした!!!!!」

 

疾風はみんなに土下座をした

 

疾風「7日で帰るって約束したのに、遅れてしまって本当にごめんなさい(や、やばい!!愛紗、怒ってるよ~)」

愛紗「…た…」

疾風「ん?」

愛紗「よかった!!!!」

 

愛紗はそう叫ぶと疾風に抱きついた

 

疾風「ちょっ///あ、愛紗さん!?」

愛紗「わ、私はご主人様に身に何かあ、あったのかと…」

疾風「…ごめんな愛紗」

 

その様子をみていた桃香達は

 

桃香「愛紗ちゃんだいたーん」

愛紗「…え?」

 

愛紗は今自分がしていることに気がつき

 

愛紗「う、うわぁぁあああああ///!!!」

 

そのまま走っていってしまった

 

??「あははは、愛紗もあなどれんな」

鈴々「なのだ~」

疾風「き、君は!?」

 

疾風は鈴々と共に喋っている人物を見て驚いた

 

疾風「星!!」

星「久しぶりですな」

 

そこにはなんと、趙子龍こと星がいた

 

星「せっかく来たのに、帰ってこないのかと心配しましたぞ」

疾風「とゆうことは…」

星「色々な所を見た結果、私は主と共に戦うと決めました(まぁ、最初からそのつもりだったが…)」

疾風「まじか!やっ……あ、主!?」

星「皆にご主人様と呼ているのなら、あなたは我が主だ」

疾風「じゃあ、改めてよろしくな星」

星「はい」

 

こうして星が仲間になり蜀はまた一段と力をつけた

それからしばらくして、袁紹から手紙が送られてきた

内容は『董卓の殲滅をするため連合軍に参戦せよ』というものだった

 

朱里「この話を聞き、たくさんの諸侯が集まっているらしいです」

疾風「そうか…俺達はどうする?」

桃香「もちろん参戦するよ!」

 

桃香は力強く言った

 

桃香「董卓さんのせいで長安の人が苦しめられてるんだよ!」

愛紗「桃香様の仰る通りです」

疾風「じゃあ決まりだな。俺達は連合軍に参戦する!いいな」

みんな「「「「「「はい」」」」」」

 

そして一週間後、疾風達は連合軍と合流した

 

桃香「ほわ~たくさん兵隊さんがいるね~」

朱里「袁紹さん、袁術さん、曹操さん、孫策さん、他にも多くの諸侯の旗がありますね…」

疾風「(雪蓮…呉、か…)」

雛里「…どうかしましたか?」

疾風「ううん、なんっでもないよ」

 

疾風達が話していると袁紹軍の兵士がやってきた

その兵に名などを話している間に意外なことがわかった

 

疾風「総大将が決まってない!?」

袁紹軍兵士「はい」

星「ということは、ここに駐屯し何をしているのだ?」

??「総大将を決める軍議をしているのさ」

桃香「白蓮ちゃん!」

白蓮「久しぶりだな、桃香」

疾風「総大将が決まってないんだって?」

白蓮「あぁ、実はそうなんだ」

朱里「やはり、主導権争いが泥沼化しているのでしょうか…」

白蓮「いや、それがな…」

 

白蓮の話によると、その逆で総大将なんて面倒なんてものごめんだ、という人間がほとんどで、やりたそうにしている人間も自分から言い出さないらしい

その話にしびれをきらした桃香は軍議に乗り込んでいった

疾風も行った方がいいのだろうが、呉の面々と会うのは不味いので、待つことにした

しばらくすると、桃香が帰ってきた

 

疾風「どうだった?」

桃香「総大将は決まったよ…」

朱里「これで進めますね」

桃香「でも…」

疾風「でも?」

桃香「先陣任されちゃった…」

 

「「「「「「は?」」」」」」

 

そんな声が、蜀軍に響き渡った

連合軍は今、シ水関の前まで進軍していた

疾風達は先陣を任されたと聞いたときは驚いたが、次の言葉には言葉も出なかった

作戦、雄々しく、勇ましく、華麗に進軍

そして、作戦が無いままシ水関まで来てしまったのである

このままでは全滅もありうると考えた疾風は朱里に話しかけた

 

疾風「朱里、ここで兵はなるべく失いたくは無いよな?」

朱里「はい、最小限の被害ですましたいところです」

疾風「そうか…」

 

疾風は少し考えると

 

疾風「今から俺一人で行く」

全員「「「「えっ!?」」」

 

疾風はいきなりとんでもないことを言い出した

 

愛紗「む、無茶です!ご主人様の身にないかあったら…」

疾風「大丈夫だよ。俺を信じてくれ」

愛紗「し、しかし…」

朱里「なにか策があるのですか?」

疾風「あぁ」

朱里「そうですか…わかりました」

疾風「ありがとう。桃香」

桃香「なに?ご主人様」

疾風「他の部隊に前に出ないでくれって伝令しといてくれる?」

桃香「わかった、でもご主人様…死んじゃ駄目だよ?」

疾風「わかってる」

 魏軍sid…

 

夏候惇「華琳様!劉備より伝令です」

曹操「なにかしら?」

夏候惇「全軍前に出るな、とのことです」

曹操「あの娘、何を考えてるのかしら…まぁいいわ、春蘭!」

夏候惇「は!」

曹操「全軍に留まるように命令を!」

夏候惇「御意!」

 

呉軍sid…

 

雪蓮「わかったわ、全軍に伝えといて」

呉兵「御意!」

雪蓮「さぁ~て、あの娘がなにをするのか楽しみね…」

 

しばらくして全軍が前進するのを止めた

 

疾風「さぁて、行くかな…」

愛紗「ご主人様お気おつけて…」

疾風「心配するなって!すぐ戻るから」

愛紗「はい…」

疾風「よし!」

 

疾風は一人、シ水関へ向かった

 

 董卓軍sid…

 

張遼「だれか一人出てきたで!」

華雄「だれだ?あやつは?」

張遼「知らん奴やな…しかし、一応注意しとくべきやな…」

 

 呉軍sid…

 

雪蓮「め、 冥琳…あれって」

冥琳「ええ…疾風ね」

雪蓮「なんでこんな所に…」

冥琳「成り行きは分からないけど、今は蜀軍にいるようね…」

雪蓮「ねぇ…冥琳…」

冥琳「わかってるわよ。後で会いにいきましょ」

雪蓮「うん♪」

蓮華「姉様…私も…」

雪蓮「わかってるわよ。みんなで行きましょ」

蓮華「はい!」

 疾風sid…

 

疾風「さて、ここら辺でいいだろ」

 

そして疾風は大きく息を吸うと

 

疾風「シ水関にいる、董卓軍 に告げる!今からシ水関を破壊すから、巻き添えくいたくなかったら撤退しろ!」

 

……………

 

 

「「「「「「「「「「は?」」」」」」」」」」

 

桃香「ご主人様…」

愛紗「ご主人様…作戦ってまさか…」

曹操「バカなの?あいつは…」

雪蓮「疾風…毒のせいで頭がおかしくなったのかしら…」

張遼「なに言ってるんやあいつ…」

華雄「バカか…」

みんながそのようなことを思ってる中、疾風は

 

疾風「よし…注意は促したし…やるか!」

 

夜叉を鞘から抜き、両手で構えた

 

疾風「一刀流…」

 

バッ!

 

疾風は一瞬にして 水関の前に移動し、そして

 

疾風「我龍爪・関崩!!」

 

ズバーーーーーーーーン

 

疾風は刀を切り上げ、大きな音と共にシ水関に亀裂が入った

 

華雄「な!?バカな本当に切っただと!?」

張遼「…っ!退くで!!」

華雄「な、何をいきなり!!!」

張遼「奴は『ぶっ壊す』って言うてた!切るなんて言っとらん!!」

華雄「く、くそぉ!全軍撤退だ!!」

 

シ水関の兵が退くのを見て疾風は夜叉を片手で持ちかえ

 

疾風「一刀流…」

 

ヒュッヒュッヒュヒュヒュ!

 

疾風「連刃夜桜!!!」

 

ズドドドドドドドドドドドドド!!!!!

 

連続で突きを繰り出した

その突きはシ水関をどんどん崩していった

 

張遼「本当に壊したで…あいつめっちゃ強いで。今度会ったら戦いたいな~」

 

そう呟きながら張遼達は撤退していった

 

疾風「うぉぉぉおおおおおおお!!!!!」

 

ズドドドドドドドドドドドドド!!!!

 

ドカーーーーーーン!!

 

シ水関は跡形もなく破壊された

 

疾風「ふぅ…完了っと」

 

疾風が夜叉を鞘に収めた瞬間

 

疾風「かはっ!!ごほっごほ」

 

突然、疾風は口から血を吐いた

 

疾風「こ、これは…まさか」

 

疾風はそうつぶやくと、みんなの場所に戻った

 


 
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