No.687321 魔法少女リリカルなのは ExtremeBlazさん 2014-05-17 09:04:21 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:1268 閲覧ユーザー数:1195 |
Strikers編 第六十一話 「重力戦線」
零人「この街の工業地帯ってのは、街外れにあるんだが、存外地帯って言えばって感じの大きさだ。規模は東京ドーム三つ分。」
イクス『その中に、様々な分野のがあるんでしたね。』
霊太[そ。鉄鋼・繊維・パーツ・石炭・金属加工等々・・・]
ゼクス[挙げればキリはないな。]
工業地帯に向かって進む零人達。
ガジェットの反応があった場所は過去にアリサ達が誘拐され、捕らえられた場所から更に先にある所で大規模な工業地帯だった。
其処なら、実を隠すのにはうってつけだと言う事で、零人も納得するのだった。
零人「メンドクせぇ・・・・ドダイに乗って行くか!」
そう言って召喚魔法陣からドダイ(UC世代)を召喚した零人。
それに飛び乗り、工業地帯へと向かって行ったのだ。
一方、先行したレイ達はと言うと・・・
レイ「はぁ・・・・はぁ・・・・・・・」
ラン「ど・・・・どうなってるんですか、ココ・・・・・」
五人揃って息切れを起こしていた。
それは周りが原因を物語っており、何か子供染みたトラップが多くあったのだ。
リュウガ「まさか・・・・ココが彼等のアジトだった・・・・なんて事かもしれませんね・・・」
ライラ「存外・・・・ありえなくも無いね・・・・コレだし・・・・・・」
ダイゴ「つ・・・・疲れたぁ・・・・・・」
ダイゴがそう言って壁にもたれかかって休憩をしようとした途端・・・
かちっ!
ダイゴ「ほえ?」
ばこっ!!
ダイゴ「うおっ!?」
ダイゴは驚きと共に紙一重で回避した。
其処からは円状に固まった剣の塊が飛び出し、突き刺すようだったのだ。
其れを見て他の面々も冷や汗を垂らし、警戒を緩めなかったのだ。
ライラ「だ・・・大丈夫ダイゴ!?」
ダイゴ「お・・・おおお・・・・おおう・・・・・」
リュウガ「一応は・・・・大丈夫か・・・・」
ライラ「姉さん、やっぱ戻ろうよー・・・・流石に無謀だってぇ・・・・」
ついにはライラが泣き言を言い出し、それを聞いてレイとリュウガは苦笑していたのだ。
そして、言われたレイは渋々ライラに答えたのだ。
レイ「・・・アタシだって、こんな状況じゃ戻りたいさ。けど、ジャミングしかり、幻術しかり。戻るに戻れないだろ?」
ライラ「ううっ・・・・」
レヴィ『それに、勝手に動いたら、其れこそ全滅だってあるかもしんねぇぜ?』
オセロット『そうだ。ココは我慢するしかあるまい。』
ライラ「えっ・・・・って事は・・・・・・・」
レイ「当分アタシ達はココで足止めって理由だ。」
ライラ「ま・・・・マジですかぁ・・・・・・・」
絶望して地面にへたり込むライラ。励まそうにもどう言えばいいのかと迷うレイ。
まともに動けない状態に、レイは自分の無謀さを少し呪っていた。
だが、そんな時にリュウガが提案をレイ達に言ったのだ。
リュウガ「・・・・姉さん。ココの天井って開けられる?」
レイ「は?対戦車ライフルなら・・・・多分、結界張ってたとしてもイケルと思うぜ?」
リュウガ「なら。天井を開けて其処からサーチャーを使って位置だけでも掴めないかな。」
ラン「あ。そっか。サーチャーなら、多分ジャミングを張られていても、静止画ぐらいは可能だもんね。」
レイ「・・・・・やってみる価値はアリ・・・・・だな。うっし。」
リュウガの提案に賛成したレイは対戦車ライフル型の銃型デバイスを取り出す。
そして、自分の真上に銃口を突きつけ、狙撃体勢に入った。
レイ「んじゃ撃つから、全員耳塞いでろよー」
ライラ「えっ!?」
ラン「はいっ・・・!」
ドゴンッ!!
刹那。レイは一発目を放ち、天井へと弾丸は飛んでいった。
後は多分ヒビだけでも入るだろうと思い、弾丸の飛んだほうを見るのだが・・・
カンッ!
レイ「へ?」
弾丸は跳ね返され、消滅してしまった。
それを呆然として見ていた五人。
反応は当然。
ライラ「た・・・・・・助けてくださーい・・・・・」←泣き寸前
ライラが泣き出したり・・・
一方。その助ける側である零人達はと言うと・・・
零人「はぁ・・・はぁ・・・・」
霊太「ぜぇ・・・・ぜえ・・・・」
マサキ「・・・・・ふうっ・・・・・」
カグラ『・・・すげぇ数のガラクタ共だな・・・・・』
周りにはガジェットの残骸が散らばっており、零人達はその有象無象を相手にしていたのだ。零人達はコレといって魔力を消費しなかったが、代わりに体力をかなり消費したのだった。
零人「はぁ・・・・・だが、これで連中のアジトの一つがココだって確信は持てた。」
イクス『そうですね。後は、もう少し証拠が欲しい所ですが・・・』
ゼクス『それはこの先を進めばわかるだろう。』
マサキ「・・・・だな。しかし・・・・・・」
霊太「・・・・・何か・・・・・声がしなかったのか?」
零人「・・・・・・・・・・・・・。」
イクス『・・・・・零人?』
ゼクス(・・・・コイツ・・・・ビビッてる?)
一方で、六課の方の任務は無事終わり、これで後は帰還するだけだと思われていた。
しかし・・・
はやて「・・・・町の中に・・・ガジェットが?」
『はい・・・・数は各地にバラバラで、ごく少数ですが・・・さすがにほっては置けませんし・・・』
フェイト[・・・・アリサ・・もしかして・・・・・]
アリサ[多分あいつ等の方。それか、元々ココに偵察に何かで出ていたって所じゃない?]
すずか[いずれにしても、ココでなのはちゃんが零人君達の所に行ったら・・・・・]
フェイト[・・・確実に、なのははブチ切れると思う・・・・・]
アリサ[・・・・よねぇ・・・・・・]
はやて「・・・・・しゃーない。元々、ウチ等の仕事でもあるし・・・ちゃっちゃと片付けようか。」
なのは「うん。」
ヴィータ「了解。」
ティアナ「かなり広範囲に散らばってますね・・・どうします?」
はやて「・・・・・フォワードの皆はツーマン。隊長・副隊長は、各自単独で撃破してください。但し、周りへの被害は最小限。なるべく速く片付けてください。」
そして。六課は街に散らばっているガジェットを潰すべく、各地にバラバラに移動した。
だが、それでも今の状態が状態なので、フェイトとヴィータはなるべく火薬庫から目を離さないようにした。
その時。ECMを使用しつつで待機していたAS達とソルナ。
六課の行動を見て、少し焦っていたのだ。
ソルナ「・・・マズイわね。ガジェットを逃していたなんて・・・」
宗助「仕方のない事だ。まさか奴等がマンホールから上がってくるとは、俺達も予期できなかった。」
そう。ガジェットたちはマンホールの下から地上へと上がってきたのだ。
その為、索敵も遅れ、倒すタイミングを逃してしまった。
クルーゾー「・・・・・悠。そっちはどうだ?」
悠「・・・・・・俺達の存在には気づいてないようだ。だが、各地にバラバラに散らばって・・・お前達の方に、ライトニングの隊長・副隊長が向かっている。」
クルツ「ライトニングっつーと・・・・フェイトって子とシグナムって姉さんか。」
マオ「こっちに来るまで大体どの位?」
悠「・・・・・・・五分・・・いや、四分か。」
ソルナ「・・・・零人達はココには居ない・・・・なら、ココは一旦退くわよ。」
クルーゾー「そうだな。我々の目標は果たせた。これ以上は危険なだけだからな。」
クルツ「同感だ。さっさとトンズラするとしようぜ。」
しかし。そうは行かないのが世の中の常である。
「ほう・・・・・・・ココに意外な連中が居たものだな・・・・・・」
宗助「・・・・・どうやら、トンズラできる状況ではなくなったようだ。」
クルツ「・・・・・マジかよ・・・・」
シグナム「あの男の昌兵共・・・そして、ソルナ・・・・・ココで何をしている。」
ソルナ「・・・・・・久しぶりねシグナム。老けた?」
思っていた以上に速く着いてしまったシグナム。
更には、見つかってしまい、ソルナは冷静な表情で、それでも内心は焦りつつ、シグナムへと言ったのだ。
シグナム「・・・・答えろ。ココで何をしていた。」
ソルナ「・・・・・ちょっとした調査って奴よ。直ぐに消えるわ。」
シグナム「・・・・・それは困るな。ココは我等六課の作戦地域だ。その中で堂々とそんな事をされては・・・我が主が困る。」
宗助「・・・・・・・・。」
マオ「・・・・こりゃ・・・逃げれば更に面倒ね。」
クルツ「だからって・・・・・やり合うのかよ、あの怖い姉ちゃんと・・・・・」
宗助「それしか方法は・・・・・」
ソルナ「・・・・無いようね。」
すると。ソルナは一歩ずつ前に歩き出し、シグナムとの距離を詰めた。
そして、ソルナの着ていた服は、黒いジャケットと白いシャツ。下は紺色のショートズボンと言う服装に変わったのだ。
シグナム「・・・・それが・・・お前のバリアジャケットか。」
ソルナ「そうね。この服で戦うのは・・・・何時以来かしら・・・・・」
クルーゾー「・・・相手は一人だ。どうする。」
ソルナ「私だけで相手にするわ。皆は零人達の位置を嗅ぎ付けられない様にして。」
マオ「・・・・解ったわ。行くわよ、クルツ、ソースケ。」
クルツ「はいよ。無茶すんなよ。」
ソルナ「わかってるわ。」
AS達はECMを再び使用し、別の場所へと移動し、残った二人は、対峙し、場の空気は一気に変化した。
シグナム「お前一人とはな。舐められたものだ。」
ソルナ「・・・・何時までも同じだと思っていたら・・・・足元をすくわれるわよ。」
シグナム「・・・・・・・・・・。」
刹那。
シグナムが一気にソルナへと接近した。
レヴァテインを構え、『突き』の状態でソルナにへと向かわせたのだ。
シグナム(貰った・・・・・・・!)
だが。
ソルナ「何処に居るの。」
シグナム「・・・・・・・・・・・えっ・・・・」
ソルナはシグナムの直ぐ後ろに居た。
確実に彼女に詰め寄った筈。なのにどうして。
そんな事を考える時間は、シグナムに無かった。
ソルナ「スペルカード。貴人「サンジェルマンの忠告」。」
ソルナはスペルカードを発動し、放射状に弾幕を発射した。
シグナムは掠りはしたが、攻撃を回避。
次の攻撃に備え、同時に反撃の機会を窺った。
しかし。再びソルナの姿はなくなっており、何処に行ったのかと気配を探ったが
ソルナ「遅い。」
シグナム「上ッ・・・・・」
ソルナ「スペルカード。不滅「フェニックスの尾」。」
烈火の様な翼を纏い、無数の弾幕が放たれる。
最初は回避できたシグナムだが、やがて弾幕の濃さが強くなり、次第に弾幕に埋もれていったのだ。
ソルナ「・・・・・・さて。焼き加減はどうかしら?」
近くの民家の屋根の上に着地するソルナ。
シグナムはコレぐらいでやられる人物ではないと知って、警戒をしつつ余裕の表情でシグナムが居るであろう場所を見ていたのだ。
シグナム「舐めるな・・・・・・・!」
すると。大抵の予想通り、シグナムが弾幕の爆煙の中から姿を現した。
バリアジャケットは既にボロボロで、恐らく立っているのでやっとの状態らしい。
それを見たソルナはあきれ返り、ため息を吐くのだった。
ソルナ「はぁ・・・・・・・昔と何ら進歩無しね。」
シグナム「何っ・・・・・・・」
ソルナ「・・・正直。貴方には失望したわ。あの子達も僅かながら成長はしていたけど・・・貴方に至っては進歩って言うより、後ろに下がってるって言っても、何ら可笑しくないわ。」
シグナム「・・・・・・・・・。」
ソルナ「これじゃあ、はやてが浮かばれないわね。」
シグナム「ッ・・・・・・黙れぇぇえええええ!!」
怒ったシグナムはレヴァテインを連結刀にし、ソルナに向かって飛ばす。
だが。ソルナは動じず、目を瞑り、連結刀の刃を指二本でつまんで止めたのだ。
シグナム「・・・・・・・・!!」
ソルナ「言ったでしょ。進歩が無いって。昔の貴方なら、多少怒ったでしょうけど、ここまで解りきった隙を見せなかったわ。」
シグナム「・・・・・・私が弱くなったとでも言うのか・・・・!」
ソルナ「・・・・・ハッキリ言えばYESよ。貴方とヴィータ。戦ってどっちが勝つかって言われたら、私も零人も迷わずヴィータに賭けるわ。」
シグナム「ッ・・・・・・・・・!!」
ソルナ「・・・・さて。おしゃべりはココまで。そろそろご退場願うわ。」
そして。再び工場地帯では・・・
「・・・・・侵入者か。」
誰かが、管理室のモニターからレイ達を見ており、独り呟くのだった。
すると、他のモニターには、大量のガジェットが移動をしており、そのガジェットをレイ達に向かわせていたのだ。
「・・・・・さて。ドクターの仕事も終わった。後は、連中をどうにか・・・・・・ッ!?」
すると。モニターには、信じられない事実が映し出されていた。
ガジェットが猛スピードで数を減らしていたのだ。
それも移動中に、気づいているガジェットの攻撃を難なく回避し、確実に撃破していたのだ。
「なっ・・・・・どう言う事・・・・!?」
そこで、ガジェットが映るモニターの音量を上げてみた。
何か手がかりがつかめると思ったからだ。
ギュイイイイイイイイイ!!!
「何・・・・・ローラー音?」
そう。ローラーが地面にこすり付けられた音だ。
それも一つではなく、複数だ。
「・・・・・・・っ!」
そして。何かが映り、映像を停止。
一箇所を拡大させた。其処には・・・
「何アレ・・・・・ロボット・・・・・?」
目を疑った。
だが、其処には確かに深緑のロボットが映っていたのだ。
カメラアイと言うものはなく、代わりに三つの異なるレンズが付けられていた。
その正体は。
キリコ「・・・・ここも地獄か。」
次回予告ッ!!
イクス『かなり久しぶりの更新となりましたね。』
ゼクス『果たして皆は内容覚えているのか・・・・』
カグラ『十中八九そりゃ無いな。』
ソルナ「・・・・次回、「月下の下」。それじゃ、また会いましょ。」
Tweet |
|
|
2
|
1
|
追加するフォルダを選択
久々の投稿。内容覚えてる?
Strikers編 イメージソング
OP「Break Out」 スーパーロボット大戦OG ディバインウォーズより
続きを表示