No.686401

真・リリカルなのは 第十二章 非道なる報復編 第三十二話 あり得ぬ力

ohatiyoさん

フェイトの魔法に異変が生じる

2014-05-13 09:26:07 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:985   閲覧ユーザー数:967

リトナの話を聞き、漸く彼の憎しみを知ったフェイト達

 

明らかに管理局が……いや、最高評議会がリトナを追い詰めたのだった

 

リトナ「管理局の愚かさを知っただろう? あの組織は潰さねばならん」

 

リトナの言葉に乗せられ、管理局を裏切るか? リトナを悪として裁くか?

 

選択肢は2つ……

 

カイト「なるほどな。戦闘機人の力を欲し、それを生み出す事が出来るスカリエッティを庇ったということか」

 

リトナ「そうだ。私はスカリエッティの事も調べていた。戦闘機人を創る様な奴を放っては置けんと思ってな」

 

しかし、スカリエッティは先の戦いで六課が捕えた…………リトナは手出しできない

 

カイト「貴様と手を組むなどありえんな」

 

そして、カイトはリトナへの協力を拒んだ

 

リトナ「愚かな………偽りの正義に酔いしれるか」

 

フェイト「違う!!!」

 

フェイトはリトナの発言を否定する

 

フェイト「私もカイトも管理局を正義だとは思っていない!!」

 

リトナ「ならば自ら望んで悪に堕ちたか!!」

 

フェイト「それも違う………私達は自分の正義を信じているだけだ!」

 

リトナ「フッ どこまでも愚かしい」

 

フェイトの答えを聞き、あざ笑う リトナ

 

リトナ「自らの正義を掲げる奴ほど悪に近いものはない。管理局の闇、あれは奴らにとっては正義だろうからな」

 

自分で考えた正義…………それは他者を蔑ろにするものだとリトナは言う

 

フェイト「私の信じている正義は確かに正しいものなのかはわからない。それでも、胸を張って言える。私自身の行いは正しかったと!」

 

世界から悪と言われようとも、フェイトは自分を信じ続けると言う

 

自分の行ってきた正義が正しかったのだと

 

カイト「…………………」

 

恐らくカイトも同様だろう

 

リトナ「貴様はその正義で何を為そうと言うのだ?」

 

フェイト「管理局を改める」

 

リトナ「フハハハハハハハハ!!!!!!! まさかそこまで愚かだったとはな。貴様の様なただの魔導師に何が出来る!! 管理局の恐ろしさを知らんガキめ!!」

 

レイン「笑うんじゃねぇ!!!!!」

 

リトナに怒鳴る レイン

 

レイン「人の夢をバカにしてんじゃねぇ!!!!!」

 

フェイトの管理局を改めるという理想をバカにされて、怒ったようだ

 

レイン「あんたなんかにフェイトの姐さんの夢をバカに出来るはずがねぇ!!!」

 

フェイト「レイン……」

 

レイン「あんたは一体何なんだ!! 管理局に復讐する為に他人を利用しやがって!!! 挙句の果てに自分が尤も正しいみたいな喋り方しやがって!!!」

 

リトナ「………………」

 

レイン「あんたが今やってることは、管理局と何ら変わらねぇじゃねぇか!!!」

 

他人を心を踏みにじり、ただの道具として扱う管理局……それと全く同じ行動だ

 

マリッジデバイスという餌を与え、仲間と言う名の道具を使う復讐劇

 

更に恩人であるクイントをも利用した

 

スカリエッティに改造され、戦闘機人となった彼女を戦力として使ったのだ

 

他人の心を顧みない所は管理局のやり方と同じと言えるだろう

 

リトナ「私は同胞達を道具として扱ったつもりはない!!」

 

レインの言葉を否定する リトナ

 

レイン「あんたには無くても、俺にはそう見えるんだよ!!!」

 

カイト「貴様の復讐は下らん茶番だったな…………終りにするぞ」

 

フェイト「もう抵抗は止めて下さい。あなたの憎しみはわかった。私が「わかってたまるか!!」…………」

 

フェイトの発言に怒り、彼女の言葉に被せて怒鳴る リトナ

 

リトナ「貴様ら如きにわかってたまるか!! 私の怒りが!! 苦痛が!! 憎しみが!!!」

 

リトナは一気に魔力を解放する

 

リトナ「貴様らも管理局の駒………ならば私の手で抹殺してくれる!!!!」

 

フェイトとカイトに切り落とされた尻尾が燃えだす

 

カイト(6本の尻尾を燃やしてどうする気だ?)

 

リトナ「終幕だ!!!」

 

燃え盛る尻尾は徐々に形を変えていく

 

そして、人型へと変貌する

 

フェイト「これはっ!?」

 

リトナ「九尾戦禍(せんが)……………呪縛の死屍(しし)

 

燃える尻尾はリトナの分身体となる

 

カイト「キツネが化けた……か」

 

リトナ「7対3だ……………勝てる見込みはないぞ?」

 

カイト「舐めるな……俺の実力を噛み締めさせてやる」

 

フェイト「私も忘れないでよ?」

 

レイン「師匠……もう止めくれ! こんなこと繰り返しても…………」

 

レインは堪らず涙を流してしまう

 

尊敬していた師……それが敵となって前に立つ

 

それがどれだけ苦痛な事だろうか…………

 

今更ながらレインはこれが現実である事を実感する

 

今までのは悪い夢であってほしかった

 

そんな儚い希望を心のどこかで持っていたのであろう

 

しかし、リトナとは決着を着けなければならない

 

そして、残酷にも時は進む

 

リトナ「行くぞ………私の力を存分に披露してやる!!!」

 

分身体であるリトナが迫って来る

 

カイト(分身体は6体、俺達は3人…………2対1か)

 

カイトの言う通り、分身体は3方向に分かれて来る

 

2体ずつだ

 

本体は口笛を吹く…………恐らく音色で分身体を操っているのだろう

 

リトナ(葬送曲を送ってやる)

 

カイト「はぁぁ!!!!!」

 

ウィザード(槍)を振るい、分身体を切り裂く

 

しかし、2対1というのは中々手強い

 

片方がカイトの攻撃を防ぎ、片方がカイトに攻撃するのだ

 

カイト(チッ 思ったより出来る)

 

カイトは本体のリトナの様子を覗う

 

常に口笛を吹いている

 

カイト(間違いない。あの音色で分身体を操ってやがる)

 

カイトは本体に向かって走り出す

 

リトナ「っ!?」

 

カイト「本体を叩けば終いだ!!」

 

しかし、分身体がそれを許すはずもない

 

カイト「っ!!!!」

 

爆熱の魔力がカイトに襲い掛かる

 

プロテクションを発動し、何とか防ぐが…………

 

カイト「チッ」

 

バリアでは持たないと感じたカイトは上空に飛ぶ

 

分身「「っ!!!!」」

 

分身体達はカイトを追う

 

カイト(面倒な……)

 

一方レインは意外にも善戦している

 

レイン「オラァァァァァ!!!!!!!!」

 

魔力変換資質「雪」は爆熱にとって最悪の相性だった

 

その為、リトナと同じ力を持つ分身体と有利に戦える

 

レイン「退きやがれ!!! 俺は師匠に話がある!!!」

 

ウィンタムブレードを右腕に装着し、氷の塊を創り、それで分身体を薙ぎ払う

 

分身「っ!!!」

 

爆熱に変換された魔力を撃ち出す分身

 

レイン「んなもん効くか!!!」

 

ウィンタムブレード【アイスバスター】

 

雪へと変換した魔力を砲撃として撃ち出す レイン

 

その閃光は分身体が放った魔力弾を飲み込み、そのまま分身体に直撃する

 

分身「っ!?」

 

その分身体は消滅する

 

レイン「先ずは1匹!!」

 

調子の良いレインとは逆で、苦戦を強いられている フェイト

 

彼女は少々無理をしていた

 

魔力も体力も半分以下、ましてやデバイスであるバルディッシュが破損しているのだ

 

全力とはほど遠い状態である

 

フェイト(それでも私は戦わなくちゃいけない)

 

ライオットブレード(バルディッシュ)を振るい、分身体を倒そうとするが、攻撃は全く当たらない

 

お得意のスピードも今の状態では台無しである

 

フェイト「私は負けない…………負ける訳にはいかない!!!」

 

彼女の意地が力となる

 

分身体の内1体はライオットブレードで切り裂き、消滅させた

 

しかし、もう1体はフェイトに向けて砲撃を放っていた

 

防御力が低いフェイトが受けてしまえば、間違いなく一撃で倒されてしまうだろう

 

バルディッシュ【sir!!】

 

フェイト「っ!?」

 

ドゴォォンと爆音が鳴り響く

 

上空で戦うカイトも地上で戦うレインも直撃したと思った

 

しかし、その予想は大きく外れていた

 

分身体が放った砲撃をフェイトが別の魔法で弾いたのだ

 

しかし、それは彼女が放てるはずがない攻撃だった

 

カイト(どういう事だ?)

 

カイトですら困惑する

 

それもその筈だ

 

フェイトはミッドチルダ式の魔法を使う

 

しかし、今の攻撃はどう見ても………………ベルカ式だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェイトの魔法はミッドチルダ式ではないのか?

 

それがわかるのはまだ少し先になりそうです

 

 

 


 
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