「先輩、今日は楽しかったです」「俺も楽しかったよ」などと言葉を交わして、それぞれ帰路についた。

　我が家のリビングに入るとソファに寝転がる妹が帰りを迎える。

「デートどうだった？」

「楽しかったよ」

　今日一緒に遊んだ後輩は妹の紹介で知り合った子だった。

　ソファの前まで行くと、妹が頭を持ち上げる。そうやって空いたスペースに腰を下ろすと、力を抜いて頭を脚に乗せてきた。

「お姉ちゃあん」

　両手を伸ばしてじゃれついてくる。服越しに胸をつぶすサポーターの感触を確かめているようだった。そんな風にしながら、後輩とどこに行ったとか、何を食べたとか、色々話した。