一刀の次の相手は管理者界最強の男、『異次元の呂布』の異名を持つ絶頭………
卑弥呼達4人が束になっても足元にも及ばない程の戦闘力を持つ絶頭を
一刀は倒す事が出来るのか?
八節 〜一刀VS絶頭〜
絶頭「僕の『蛇頭返し』と同等の威力だなんて…………やるね♪北郷」
一刀「絶頭こそ俺の『掌撃波・将銀』を正面から受けるなんて中々やるじゃないか」
二人はお互いにの力を認める
一刀「(これは腹を括らないと駄目だな……………
襲や夜減児とは段違いに強い)」
絶頭「(これは本当に楽しめそうだ♪僕の『邪龍蛇流』とどこまでやりあえるかな)」
一刀「しかし……まさかお前が『邪龍蛇流』の継承者だとはな………
恐れいったぜ、絶頭」
一刀の発言に愛紗達は
愛紗「『邪龍蛇流』?なんの流儀だ?」
春蘭「聞いた事がないな」
思春「于吉、『邪龍蛇流』とは何だ?」
思春は于吉に訪ねる
于吉「『邪龍蛇流』とは数百年前に滅亡されたと噂された暗黒の剣術です
『邪龍蛇(じゃりゅうじゃ)』といわれる邪悪な蛇の動き、攻撃を参考にして創られたのです
それは毒を産み出し、幻を創り出し、魂を抉り出す恐ろしい剣術なのです」
于吉の説明に穏は目を輝かせて
穏「とっても新しい知識ですぅ〜♪」
そんな穏の姿に蓮華が呆れながら
蓮華「穏………時と場合を考えて……
はるかに強い絶頭が名刀『龍終』を持ち、挙句の果てにはそんな剣術を継承してるのよ?
ただ事ではないわ」
左慈「蓮華の言う通りだ
更に言えばアイツの能力も重なると更にヤバイ」
左慈が冷や汗を流しながら言った
愛紗「どういった能力なのだ?」
愛紗が左慈に訪ねる
左慈「アイツ、絶頭の能力は『一刀両断(いっとうりょうだん)』って能力だ
その物質の素材関係なく真っ二つにしちまうおっけねぇ能力だ」
雪蓮「そんな能力、一度でも喰らったら一刀が………」
雪蓮の表情が一気に曇る
だが于吉が微笑み
于吉「大丈夫ですよ、雪蓮さん
今の絶頭が『一刀両断』を発動する事はできません」
小蓮「え?なんで?」
鈴々「なんで分かるのだ?」
鈴々や小蓮は于吉に聞く
于吉「絶頭の使う『一刀両断』は条件が揃わないと発動できない特殊な能力なのです
今は全てが揃っていませんから大丈夫なのです」
だがここで珍しく翠が
翠「逆に言えば条件が揃ったらヤバイんじゃないのか?」
と言った
それに卑弥呼は
卑弥呼「うむ…………それは凄まじいものじゃぞ
一瞬で大地を塵と化し、大空は闇に染まり、大海原は全てが干乾びてしまう………正に破壊神じゃった………」
目を閉じてその凄まじさを物語っていた
絶頭「よっしゃーーー!!!いくぞーーー!!!」
ゴオッッ!!
一刀「ふぅぅぅっ!!!」
絶頭は『龍走』をして突っ込んでくるのを一刀は待ち構える
絶頭「『邪龍蛇流・毒牙の咬噛(どくがのこうかん)』!!!」
フォン!!
一刀「てあぁっ!!!」
フォン!!
ガキンッ!!
絶頭は『龍終』で斬りかかってきたが、一刀は右脚で攻撃を防ぎそのまま地面に平伏せた
すると
ジュワァァァァ…………
一刀「っ!!?」
絶頭の『龍終』の刃先が触れた岩が煙を上げて溶け始めていった
雛里「あわわ………岩が……」
風「溶けていきますねぇ…………」
軍師達の顔色が青くなる
華琳「技名の通り、毒のようね……」
華琳が冷静に解説するなか、桃香は身体を震わせながら
桃香「あれ………掠りでもしちゃったら……」
左慈「一撃死だな……冗談抜きで
かなり毒性が強い……最早致死性の超猛毒の域を超えている
王水以上かもしれねぇな……………」
絶頭「でりゃあぁぁぁっ!!『毒牙の咬噛』!!!」
フォン!!
フォン!!
フォン!!
絶頭は『毒牙の咬噛』を次々と放っていく
一刀「っ!!(こいつはまずい!!マジで死ぬ!!)はっ!!」
シュンッ!!
シュンッ!!
シュンッ!!
一刀は『空走』で絶頭の攻撃を躱していく
絶頭「避けてばっかりじゃ面白くないぞーーー!!!
お前も反撃しろよーーー!!!」
絶頭は『毒牙の咬噛』放ちながら一刀に反撃を求める
一刀「言ったな………?それなら……」
シュンッ!!
一刀は再び『空走』をして距離をおいた
一刀「ご希望通りに………」
ギュォォッ!!
一刀は右手と左手を合わせ、掌の間に気を溜め始めた
そして両手を腰あたりに移動させ、更に気を送り始めた
そして
一刀「やってやるよ!!!」
ゴオッッ!!
一刀は絶頭に向かって『幻龍破』を放った
絶頭「おぉ!?凄い気の塊だな!!
てか、響窃の技じゃん!!」
絶頭の表情は喜々なるものへと変えた
宝鈴「流石、響窃の『存在能力』を流し込まれた事だけはありますね
響窃の『幻龍破』を扱うなど正気の沙汰ではありません」
宝鈴も嬉しそうな表情をする
絶頭「僕の『龍終』で真っ二つにしてやる!!」
絶頭はそう宣言すると『龍終』を構えた
一刀「やってみろ!!」
ゴオッッ!!
一刀は更に『幻龍破』の速度を上げた
一刀「はああぁぁぁっ!!!『幻龍破』!!!」
絶頭「でやあぁぁぁっ!!『邪龍蛇流・炎蛇斬火(えんじゃざんか)』!!!」
フォン!!
絶頭が『龍終』を横に素早く振った
すると
ボォウッ!!
一刀「ん!?どわっ!!?あちちっ!!」
絶頭が振るった斬撃は炎に包まれ、見事『幻龍破』を真っ二つに斬ったのだ
祭「なんと…………宣言通りじゃな…………」
冥琳「関心している場合ではないですよ、祭殿……………
一刀が放つあの『幻龍破』を叩き斬ったのです」
秋蘭「確かにかつてない事だ
あの『幻龍破』を叩き斬るなど………ありえん」
廻りの皆は苦虫を噛み潰したような表情をする
左慈「………………」
于吉「どうしたのですか?左慈
何か腑に落ちないことでもあったのですか?眉間に皺が寄っていますよ」
于吉は左慈の違和感に感づき、聞いてみる
左慈「いや………北郷の奴は全く本気じゃねぇなと思ってよ……」
貂蝉「あらん?まさか左慈ちゃんと同じ事を考えているとは思わなかったわん」
卑弥呼「むっ?お主もなのか?貂蝉……
儂は気が付かなかったがのう………」
卑弥呼と貂蝉の発言に左慈は一瞬しかめっ面になり
左慈「貂蝉のヤローと同じってのんが気に食わねぇが、この際無視だ
まだ北郷は全力のぜの字も出しちゃいねぇ………一体何をするつもりだ?」
一刀「あちちち…………ふぅ〜ふぅ〜
マジで斬りやがったな……絶頭
驚かすなよ、手が火傷するかと思ったぞ!!」
一刀は戦闘なのにも関わらず理不尽な怒り方をする
絶頭「っ!!ご、ごめん…………ちょっと火力が強過ぎたみたいで………
って、何で怒られなきゃなんないんだよ!!?」
絶頭はノリツッコミを見事にかます
一刀「はぁ〜吃驚したぁ〜
やるな絶頭………真正面から叩き斬ったのはお前が初めてだぜ」
絶頭「でしょでしょ?
僕は自分の強さに過信するタイプじゃないけど、そこそこ強いとは思ってる
…………で、勿論続けるよね?」
絶頭は笑顔で『龍終』を構える
一刀「勿論、続けるさ……だけどね………………」
絶頭「??」
一刀は態と考えるフリをする
一刀「絶頭は得物である『龍終』を持っている
だけど俺は持っていない………これは不公平じゃないか?」
絶頭「それはどうしようもないんじゃないか?
それとも僕が得物を使わずに戦えってことかい?」
絶頭はキョトンとした表情で一刀に聞く
一刀「まさか……そんな理不尽な事は言わないさ
戦いに有利不利はあるけど、自ら不利にさせるなんて武士の名に泥を塗っちゃうからね……………だから!」
ギュォォッ!!
一刀はもの凄い速度で気を溜め始めた
一刀「ちょっと待ってて」
絶頭「……………何をするか分からないけど、面白そうだからいいよ♪」
絶頭は笑顔で待ちはじめた
一刀「ふうぅぅぅ……………」
ギュォォッ!!
一刀の体内に気が巡り始め、充実し始めた
絶頭「でもせめて何をするかは教えてよ」
絶頭は一刀に聞く
一刀「見てりゃ分かるよ
(そろそろだな……………)はっ!!」
一刀が右手を左から右へ真横に振った
すると
ブォンッ!!
宝鈴「むっ!!?あ、あれは…………!?」
絶頭「およ?」
左慈「あれは……………」
春蘭「『死の剣』……だと?」
風「おぉ?ですがお兄さんは補助系は使えないのではなかったのですかぁ?」
稟「いえ、一刀殿は完全に響窃の技を全て扱える事が出来るようになったのです」
稟は胸を張って堂々と言った
蓮華「凄い………凄いわ一刀!!」
一刀「さて、絶頭…俺は元々刀を使えたんだ
意味が分かるよな?」
絶頭「な〜る程ねぇ………」
絶頭はニヤリと笑った
一刀「そう、ここからは………………」
一刀「剣術勝負だ!!!」
……終……
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『異次元の呂布』こと絶頭との戦闘は一刀の想像の斜め上をいくものだった
それは一刀が放った『掌撃波・将銀』と相打ちとなるほどである
更に絶頭の能力が明らかとなり、不利となる一刀であったが
一刀にも秘策があった!?