No.683236 九番目の熾天使・外伝 =蒼の物語 刻の幻影=Blazさん 2014-05-02 09:02:19 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:629 閲覧ユーザー数:592 |
CP第一章 第二十三話 「朝日の下で」
= イブキド 封鎖地区 =
選択肢
・全力で逃走する
・「御免ッ!!」と言って手刀で気絶させる
・「俺に出会った不幸を呪え!」と言い、スペカで攻撃
・ライフカード、続くッ!!
・彼女とレッツパーリィ
ガルム「ってロクな選択肢がねぇじゃねぇか!!!」
叫ぶガルム。
目の前に管理局の局員らしき青年(女)が居て、しかも気づかれた状況。
其処でどう打破するべきかと考えていたが、結果ロクな選択肢が無かったのだ。
ガルム「オイオイオイオイオイ・・・どうするんだよ俺!続きはwebでとかじゃねぇぞ!!」
「あのー・・・・」
ガルム「どうする・・・どうするよ俺・・・・・よしっ!こうなったら交渉で仲間を呼んで貰わないようにすればいいんだ!そうしかない!!」
「あのー・・・・聞いてます?」
ガルム「何だ!!今考えてて忙しいっての!!」
「その・・・・・アタシ、管理局の脱走者なんですけど・・・一応・・・・・」
ガルム「・・・・・・・・・・・・・は?」
一時間が経つ。
ガルムは青年、ティアナと知り合い話を聞いた。
流れ流れての出来事に呆れるガルムだったが、彼女が自分の意思で自分の目的を達成しようと言う心と、その為の先の事を良く考えたという事に理解し、納得したのだった。
ガルム「なるほど。で、ティアナ・・だっけ?お前はどうしたいんだ?」
ティアナ「どうって・・・まぁ色々とやる事はあるけど、先ずは仲間を探したいから・・・」
ガルム「・・・んじゃ同じだな。」
ティアナ「えっ・・・・」
ガルム「俺も丁度、仲間を探してたんだ。つっても、何処に居るかは皆目検討だけどな・・・」
ティアナ「・・・・・・・・・それって・・・・」
ガルム「・・・・ああ。一緒に行くか?」
= ワダツミ バングの屋敷 =
大宴会状態となった昨晩。
其処には雑魚寝をする面々が居て、先程起きたのだ。
だが。
キリヤ「・・・・・なぁaws。」
aws「・・・なんだ。キリヤ。」
キリヤ「何で、デルタあんなにボコボコになってんだ?」
何故かデルタだけがボコボコにされている状態で、しかも隣には血痕を其処等中につけたノエルが居た。明らかに確信犯だが、その本人は未だ寝ていた。
キャロ「えっと・・・・これってノエルさんが・・・」
キリヤ「いや、それは解る。けどよ。どうしてああなった?昨日は俺たち確か、飯食ってどんちゃん騒ぎしてただけだろ?」
aws「ああ。んで、途中で俺達が寝て・・・・・・・」
ごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろごろ・・・・・・・・
aws「・・・・・大量の酒をライチさんが飲酒したと。」
キリヤ「で。ノエルもそれに付き合って・・・・ああなったと。」
キャロ「で・・・デルタさん、ご愁傷様です・・・・・・」
デルタ「いや・・・・・助けろよ・・・・・・・ぐふっ・・・・・・」
キリヤ「ってか・・・・アスナとスバルは?」
aws「あれ。そういえばそうだな。」
キャロ「・・・何処にいったんでしょう・・・・・・?」
= ワダツミ 村郊外 =
その二人、アスナとスバルは朝から軽く模擬戦を行っていた。
自身のデバイスである『華の細剣』を振るうアスナ。
対し、ほぼ万全の状態であるマッハキャリバーを使い、格闘戦をするスバル。
両者の試合は互角の状況だった。
スバル「ブレイクッ!」
アスナ「うわっと!?」
発勁で攻撃するが、それを回避したアスナ。
先が丸いレイピアでスバルの横へと攻撃を入れた。
スバル「読み読みだよっ!!」
アスナ「えっ!?」
しかし、レイピアを人差し指と中指で挟み、其処にがら空きとなった腹に発勁を入れようとしていた。
アスナ「まだまだっ!!」
スバル「ッ・・・・・!」
アスナも負けず、もう一方の手で発勁を打とうとしていた手を止める。
これで後は、自分がレイピアを抜けば勝ち。
の筈だったが。
スバル「ふっ!」
スバルは僅かに魔力を手で止められた方に流し、其処から魔力弾を発射したのだ。
当然、威力は無かったが、相手の手を自分の手から離すには十分な威力だった。
アスナ「うわっ!?」
スバル「獲った!!」
そして、スバルは拳をアスナの心臓部へと向かわせ、ギリギリの距離で止める。
少しの間を静寂が流れたが、やがてスバルはレイピアを放し、両手を合わせて一礼した。
アスナ「負けたぁ・・・・・・」
アスナはレイピアをしまうと、ため息を吐いた。
流石に勝てると思っていたのだが、紙一重で負けてしまったのだ。
少しの残念さと、それでもいい経験になったと言う嬉しさが今の彼女の表情にあったのだ。
スバル「ありがとう、アスナさん。朝から付き合ってくださって。」
アスナ「いいって。アタシも早起きして少し暇だったし・・・」
スバル「あははは・・・・・んじゃ戻ったら朝風呂でもします?」
アスナ「お風呂かぁ・・・・最近、入ってなかったなぁ・・・・」
アスナはそう言って自分の服を少し嗅いでみた。
僅かに臭い。数日ディアーリーズを探して、カグツチを彷徨っていたので、ロクに風呂にも有り付けなかったのだ。
アスナ「久しぶりに入るかぁ・・・」
そう言ってアスナはスバルと共に戻り、風呂に入ることにしたのだった。
一方。
アラクネ「ぶくぶくぶく・・・・・お前等 何だ 我の ジャマ する気か」
アラクネの前に二人の人物が対峙していた。
背丈から見て子供。だが、一人の後ろのには人型の人間サイズ、其れ位の大きさの人形らしきものが立っていたのだ。
アラクネ「・・・・・・事象兵器 「機人・ニルヴァーナ」 お前 何者」
カルル「何者・・・・と言われましてもね・・・・・・」
シュンッ
アラクネ「・・・・・・・・?」
ズシャッ!!
アラクネ「ぐびっゃあ!?」
刹那。一瞬にしてアラクネは切り裂かれ、大ダメージを負った。
アラクネ自身も何がどうなっているのか理解できず、怪我からこれ以上ココに居るのは危険だと判断した。
アラクネ「ぐぐぐ・・・・・!!」
カルル「・・・逃がしたね。」
「・・・仕方ない。下水から引き上げるか。」
カルル「そうだね。一度・・・・・イブキドに行こう。」
カルルはそう言い、もう一人の人物と共に下水を後にした。
彼の隣には、姉と呼んでいるニルヴァーナ。
そして、もう一人、赤髪の少年が槍を持って歩いていたのだ。
= カザモツ コロシアム郊外 =
カザモツの郊外にある「下水道」。
其処にルカとフェイトの姿があり、更にはフェイトは半ば絶望していたのだ。
フェイト「ううっ・・・・バルディッシュ・・・・臭いよ・・・・・」
バル『流石に我慢してくださいとしか言いようがありません。』
フェイト「ううっ・・・・・アキヤの馬鹿ぁ・・・・」
ルカ「いや・・・・馬鹿って言うけど・・・仕方ないだろ。フェイトの素性上。」
フェイト「・・・・・・。」
現在、六課メンバーの殆どは脱走犯扱いとなっており、特にフェイトとスバル、そしてティアナの三人は罪状が重く、スバルに至っては反逆罪もあるのだ。
フェイト「・・・・そう・・・・だね・・・・・」
ルカ「・・・それに、カグラさんの話じゃスバルって子は反逆罪までにもされている。」
フェイト「うん・・・・だから、先にスバルに会って見たいし・・」
ルカ「だから。その為の下水道だ。」
フェイト「・・・・・それって言い訳だよね?」
ルカ「・・・・・・・・・・・・。」
その後。しばらくルカは無言だったという。
しかし。
ルカ「・・・・・・・・・!」
ルカは何かに気づき、足を止めたのだ。
フェイト「・・・・・アキヤ?」
ルカ「・・・・・誰か居る。」
フェイトも警戒をする。
場所はそろそろ市街地に入るくらいで、裏ストリートの様な場所だった。
フェイト「・・・・・バルディッシュ。」
バル『反応1。この反応は・・・該当ありです。』
フェイト「・・・・・・・・!」
すると。二人の前に一人の人物が姿を現した。
其れを見て、フェイトは驚きを隠せなかった。
フェイト「えっ・・・・・・・!?」
ルカ「ッ・・・・・・・」
その人物とは。
フェイト「・・・・・・・ギンガ・・・・・・・・!」
= ??? =
そして。また何処かの地では・・・
「・・・・・ここね。」
何処かの地で少女と女性が、何処かに訪れていた。
二人の目先には巨大な穴があったのだ。
「ここが・・・・・・特・封鎖地域・・・・・旧ミッドチルダ・・・・・・」
「そうね。話しじゃ開いたって事だし・・・」
「ああ。反応は変わらず、其処からだぜ。」
すると。後ろからまた一人、どうやら女性と通信で話していた若い女性らしい。
「・・・・・けど・・・どうして今になって?」
「さぁな。けど、多分事象干渉か・・・魔素の影響か・・・・」
「どっちも有りえるわね。この世界では。」
「ああ。この世界・・・・・「第二次暗黒大戦」の被災地ではな・・・・・・」
二人の女性はそう言って会話をしていた。
一方で少女はずっとその先にある穴を見つめていた。
穴の底にはマグマのように燃えている何かがあり、少女はそれを見ていた。
何かがあると感じていた。
「黒き獣が現れた場所。かつて栄華を極めようとした管理局があった場所。」
「もう、この世界に管理局は存在しない。ま、税金泥棒の連中はとっとと別の世界に逃げたしな。」
「けど、そのお陰で組織改変されたのでしょ?」
「・・・・まぁな。けど、犠牲は大きすぎた。多くの人間の血が、ここで流れたからな。」
ある筈の無い事。起こっていない事。
そんな事を話す二人。
ただ、その日から変わった場所を見ていた。
その時である。
ズズズ・・・
「ッ・・・!」
僅かに動きがあった。少女はそれを見続ける。
そして、少女は独り言を言い始めたのだ。
「・・・・ゲート、再起動を確認。」
「ッ!!」
「ゲートが!?」
穴の底から何かが浮上する。
六つの石の羽がついた「装置」。
中心部には何かが入っていた穴がある。
「・・・・観測・・・・観測・・・・・・2100年 二月四日 イカルガ・・・・」
「イカルガ・・・・・!」
「あの場所へと・・・・!?」
少女の独り言に二人は驚く。だが、少女の表情は変わらず、険しいものであった。
まるで、何かを警戒し、排除せんとするかのように。
ゲートは開いた。
少女はそれを観測した。
一歩一歩前に進む。
「ちょっ・・・!?」
「駄目ッ!今一人で行ったら・・・・・!!」
「・・・・・・・・・。」
声が届かない。否、届けられない。
意識が自然と封じられていたのだ。
衝撃波が二人へと襲う。大したダメージは無いが、動きは止められた。
「待ってッ・・・・!!」
女性は必死に少女を止める。
だが、少女に声は届かない。
やがて少女はゲートにたどり着いた。
身体は宙に浮き、ゲートへと近づく。
その時にやっと意識が戻った。
だが、少女は拒まなかった。
寧ろ受け入れたのだ。そして。
「大丈夫です。必ず・・・・必ず戻ってきます・・・・・!」
少女の最後の笑みと共に少女はゲート向こうへと姿を消すのだった。
「・・・・・・・・・・・・・・・。」
目の前が砂嵐になる。
まだ意識が戻っていないのか。
いや、意識はある。だが、身体は動こうとしないのだ。
ヴィンッ!!
やがて、機械の様に砂嵐が晴れると、少女の前には無数の棺桶があったのだ。
「・・・・・・・・ココって・・・・・・」
ゆっくりと少女は身体を起こす。
周りには、蒼の術式がマークされた棺桶が無数に置かれていたのだ。
「・・・・・・・墓場・・・・・・・」
次元素体たちの墓場。
少女は来てしまった。
「・・・・・・・一人・・・・だよね?」
周りに自分の知り合いは居ない。それもそうだ。ここには自分しか居ないのだから。
だが、来てしまったからにはやるしかない。
そう思い、少女は墓場を歩き始めたのだ。
オマケ。
余談。
スバルの新技の名前は主にリボルバーの銃の名前と星の名前からです。
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OP2「BLUE SANCTION」 BLAZBLUE -CHRONOPHANTASMA- より
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