No.683208

【コラボ】新・恋姫~『虎と狐』×『空駆ける翼』~

ツナまんさん

コラボ完結 半端なのは仕方が無いのです

孫縁様に感謝です

2014-05-02 03:19:07 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:949   閲覧ユーザー数:885

 【コラボ】 『狐と千里眼・それぞれの外史へ』

「ま~ったく、師を待たすどころか迎えに来させるとは何様のつもりぢゃ。…まぁ、半分位は仙界のせいみたいぢゃが。しかし、別の人間界に繋がるとは何が起きておるのやら。まぁよい。駄狐をさっさと連れてこんとな」

 

少女は一人、容姿にそぐわない口調で言い放つと飛び去って行った。

 

 

「それで?妲己の倅がなぜこのような所にいる?何が目的だ?」

蘇業よりその正体を明かされてから彼等の目的について問いただしていた。もし妲己と同じ様に国を滅ぼすつもりなら今ここで始末したほうが月達の為だ。そう考えていたが。

「とりあえず、お茶しながら話しませんか?僕、喉乾いちゃって」

「おい!ちっ…」

人の話も聞かずに勝手にしやがって。

 

とりあえず、その後合流した玉輝凜と共に近場にあった茶屋に入り席に着く。

「先ずは改めて自己紹介を、僕は蘇業白貴、先程言ったように蘇妲己の子です。そしてこっちは、今は人型ですが、本来は玉麒麟という霊獣です」

「ご主人様~、ばらしていいんですか?」

「さっきばらした後だからいいよ」

「それで?改めて訊くがお前達は何が目的なんだ?」

「それなんですけど…僕達、というか僕の目的は元々昔再会の約束をした女の子との約束を果たす為なんですけど、もしかしたらこの世界にはその約束を果たすべき相手がいないのかなぁって」

「はぁ?」

言ってる意味が解らん。いや、もしもの話をすれば別だろうが。

「どう言う事だ」

「すこし長くなるかもしれませんがいいですか?」

「構わん」

それから蘇業から聞いた話は普通の人が聞いたらただの御伽噺とも思えるような内容だった。(詳細はコラボの前編参照)

だが、生憎俺は普通じゃない、つまりこいつ等は別の外史から迷い込んで来たという事は理解できた。

「つまり、お前達は何も目的が無いのだな?」

「はい。強いて言えばどうにかして一度仙界に帰るくらいですかね」

「そうか。ならその間はどうするつもりだ?」

「まぁ、暫くは元来たワープゾーンのあった所を調べてみます」

そう言って蘇業が席を立った時だった。

「究極!斑様きぃーーっく!」

「へぶらっ!」

蘇業の顔面に少女の蹴りが炸裂していた。

「うぬはそんな悠長な事を言っておらんでさっさと戻ってこんか!」

「誰だ?!」

「あぁ、僕の術の師匠の斑様です。それよりなんで此処に?」

「うぬが遅いからであろう!して?こやつは誰じゃ?」

「こっちで知り合った朝史さんです」

蘇業に名を聞いた斑とか言う少女はこちらに視線を向けるとなにやらジロジロと観察し始める。

「…なんだ?」

「ふむ、『鬼』か?」

「は?」

なんの事か解らずに声を上げる。

「いや、違うな、『六ノ王』…おお本命は『狐』の方か」

「…っ!」

その言葉に思わず睨みつける。勢いよく立ち上がったせいで机の上の茶碗が倒れるが今は気にするどころではない。

「にゅふふ、まぁ怒るな怒るな。あまり仙道を舐めるでないとの忠告だと思うておけ。ほれ、狐燐よ早う戻るぞ」

斑は小馬鹿にするような笑みを浮かべて出て行ってしまった。

「あまり気を悪くしないで下さい。斑様はなんというか人をおちょくるのが趣味みたいな感じですから」

「ああ…、帰るのか?」

「ええ、どうやら、今ならワープゾーンも繋がっているみたいですから」

「そうか」

「あっ、それと、僕の事は狐燐でいいですよ」

唐突に真名を名乗られて一瞬唖然となる。

「俺は教えんぞ」

「いいですよ別に。僕が勝手に名乗ってるだけですから」

「…はぁ、麗異だ」

「ん?いいんですか?」

「この邑を救う為に手を貸してくれたのは事実だからな。借りは作りたく無ぇ」

「じゃ、ありがたく受け取っておきます。その内また遊びに来ますね」

「もう来んな!」

たった半日でどっと疲れた。

「…俺も帰るか」

 

 

「はぁ、疲れましたねぇ」

「ふん!わざわざ迎えにきてやったわっちの身にもなれというのぢゃ!」

「はいはい。でも、凄い人だったなぁ~あの人」

「当然ぢゃろう。あやつは…まあよいか」

 

そして彼等はそれぞれの外史(帰るべき場所)へと帰ってゆく。それぞれの物語を綴る為に。

あとがき

 

ツナ「これで【コラボ】は一応の終了です」

和輝「なんか、中途半端だな」

ツナ「ま~仕方ありませんよ。前にも言ったと思いますが、互いの外史に極力干渉しないように描いていますから」

和輝「そうか?」

ツナ「そうです。だから斑様も麗異の正体には気付いても語ってはいません」

和輝「続編は?」

ツナ「今の所は考えていません。少なくともどちらかの外史が閉じるか区切りがつくか、若しくは今度は孫縁さんに書いて頂くか」

和輝「丸投げかよ」

ツナ「私自身としましては孫縁さんが狐燐をどう扱うのかきになったりしてますがね。ともあれ、この度協力していただいた孫縁様に感謝です。また毒電波飛ばしに行こっかな?」

和輝「本当に感謝してんのかねぇ?」

 

ツナ「それでは皆様【コラボ】のご愛読ありがとうございました!その後が気になる方はどうぞそれぞれの本編もご愛読ください!それでは!」


 
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