No.682432

IS 2体の魔神皇帝IFストーリー

HIBIKIさん

最後に簡単な人物紹介を入れました。今更ですが。

2014-04-29 11:21:10 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1144   閲覧ユーザー数:1113

海道が帰ってきた翌日にはもう一夏達は訓練を始めていた。

束が最近実体を持つ立体映像を使ったシュミレーターを開発したのでそれを使った訓練をしている。

 

「チックショーーー!!海道のやつ強えぇぇぇぇ」

 

「ぐぬぬ・・・データが不十分だと言うのにこの強さだと言うのか・・・」

 

「はらほろひれはれ・・・」

 

因みにこのシュミレーターには千冬、海道の他にも何人かの国家代表のデータが入っているが

戦闘回数が多いのは海道のデータである。彼の実力を知っている一年一組と二組以外の者達が

最弱設定で戦っているが全敗している。なので海道のデータは今の所負け知らずである。

海道本人以外では。その本人は最強設定で全勝している。彼曰く

「たかだかデータ取った程度で勝てると思うな。昨日より強くなっておくのは常識だ」らしい。

 

「でもこんなに強いなんて・・・之本当に最弱設定?」

 

「あぁ。・・・あ」

 

シャルルの疑問に一夏がパネルを確認して何かに気が付いた。

 

「如何したのだ一夏?」

 

「条件設定が色々有る。特殊機能のON/OFFとか一部武装の封印とか・・・」

 

「じゃあ今僕達がやってたのは?」

 

一夏はパネルで確認をする。幾つかの設定を見て答える。

 

「えっと・・・特殊変形OFF、SE回復OFF、後よくわかんないけど『魔神パワー』ON。

 一部武装の封印ONだってよ」

 

「『魔神パワー』?海道の機体のワンオフアビリティーなのかな?」

 

シャルルは頭に?を浮かべて不思議そうにしている。

 

「多分そうだと思うぜ。この魔神パワーOFFにしてもう一度やってみるか」

 

「補給とか済ませてからね」

 

「うむ」

 

そして補給を済ませてもう一度模擬戦を行なったがやはり敗北してしまった一夏達。

しかし海道のデータを始めて追い詰める事に成功した。

 

「くそぉぉぉぉぉ・・・・」

 

「ぬぅぅ・・・・・」

 

「ゴメン。僕が迂闊に突っ込んだばかりに・・・」

 

今回の敗北原因は一夏と箒がグレートを両側から押さえ込んでいる時にシャルルが

無謀にも正面から突っ込んだ為、ブレストバーンの一撃でSEを0にされ、一夏と箒も

サンダーブレードであっけなく倒されてしまった。しかしグレートの残りSEは100を

切る所まで行っていた。

 

「でもよ、この戦法なら何とか海道にダメージを与えられるな」

 

「しかし之は海道が単機のときの場合だぞ」

 

「そうだね。海道は代表候補生でなら最強クラスのラウラと組んでいるし・・・

 それに4組の更識さんもかなりの腕前みたい。専用機がまだ完成していないとはいえ

 油断は出来ないよ」

 

「そうだな・・・。まずボーデヴィッヒと更識さんを倒す前提でシュミレーターをして見るか」

 

その後も何回か訓練をして3人はあがる事にした。

 

「あ・・・」

 

「如何したんだシャルル?」

 

「部屋の鍵忘れちゃった・・・」

 

シャルルは寮の部屋に鍵を忘れてしまい部屋に入れない状態になってしまっていた。

 

「私の後でいいならシャワーを使うか?」

 

箒が自分達の部屋のシャワーを使うか聞いてきた。

 

「え?いいの?」

 

「俺は少し後になるくらい構わないぜ。着換えも俺のを貸せばいいし」

 

「う・・・うん・・・ありがとう」

 

テレながら礼を言うシャルルに2人は顔を見合わせた後真っ赤になってしまった。

 

(くっそぅ。何で男なのに可愛いなんて思っちまうんだ?)

 

(之が貴公子というものなのか?)

 

箒は部屋に戻ると手早くシャワーを浴びてシャルルと交代する。

 

「スッキリした」

 

「そういえばさ、シャンプーとかもうすぐ切れそうじゃなかったか?」

 

「あ・・・ボディーゾープが切れていた・・・」

 

「持って行ってやるか」

 

一夏が仕舞ってあったボディーゾープを取り出してシャワー室の扉を開けると・・・

 

「は・・・?」

 

「ひぁ!?い、一夏?」

 

「如何したんだ一・・・夏・・・?」

 

箒も何事かと中を除きこむとシャワー室にいたのは一人の女子だった。

一夏はすぐに目を逸らしてボディーソープを渡してからシャワー室を出る。

 

「箒、アレ・・・」

 

「私に言われてもわからんぞ!?」

 

二人ともとても混乱していた。其処に海道が現れた。

 

「何してんだお前等・・・」

 

「い、いや実は・・・」

 

「もしかしてシャルルがシャワー使ってんのか?」

 

「あ、あぁ」

 

海道は少し考えてから推理を言い始めた。

 

「もしやシャンプーかボディーソープが切れててそれを2人のどちらかが届けようとして

 中に入ったら其処にいたのは女子だったってオチだろ」

 

「「何で解るんだ!?」」

 

「アイツ中世的な顔してたから男装してるんだ。理由があってな」

 

「「何だそれ!?」」

 

海道の発言に更に驚く二人。

 

5分ほどでシャルルが出てきた。今まで押さえつけていたのか胸は箒よりは小さいが同年代で比べれば

大きい部類に入るくらいあった。

一夏と箒は完全に紅くなり、海道は全く顔色も変えずに3人を見ている。

 

「で、コイツが男装していた理由なんだが」

 

「って何で海道は知っていたの?」

 

「お前俺の世界でも男装して来てたからな。もしやと思って骨見てみたら女の骨格だったから

 男装していると解った」

 

「骨ってどうやってみるのさ!?」

 

「このサングラスつければ余裕だ」

 

一夏がまず付けてみると確かに風景以外は骨しか見えない。

海道の体内に7つの黒い球体があるのを見たが気にしないことにした。

 

「これすげぇな・・・本当に骨格が見えるぜ・・・」

 

「しかしなぜ骨格で?」

 

「男と女の骨格はまぁ子供を産めるよう出来ているかいないかで判断はつく」

 

「骨の名前は忘れたけど確かにそうだね・・・」

 

シャルルの声は沈んでいる。まだ転入して一週間も経っていないのに自分の正体がばれてしまった

そしてこの先の事が絶望しかないと思っているようだ。

 

「事実確認をしてたとこの前言っただろう」

 

「でも之で僕は本国に戻される・・・」

 

「いや其れ無いからな?」

 

「「「へ?」」」

 

海道はここ数日の間いなかった理由を話す。

まずデュノア社に乗り込んで社長、シャルルの父に会い、彼女の事を如何思っているのか聞き、

「子供を可愛がりたがらない親は居ない」と本心から言っていたのを確認した。

その時正妻の女がやって来て海道を自分の駒にしようとしたらしい。

がその態度が上から命令している上に見下した口調だったのが彼の怒りの炎に油注いだ。

フランスのIS部隊全機とグレートマジンガーの対戦が起こった。

しかしものの数十秒で完全に叩き潰した。正妻の女もISを使って襲い掛かったが彼の敵ではなく

ニーインパルスキックとバックスピンキック、蹴り飛ばされた後にブレストバーンの連続攻撃で

あっという間に行動不能にされてしまった。

そしてその後、最低限の服以外を没収されてから一文無しの状態で会社から追い出した。同時に離婚もしていた。

そして今まで社長に隠して脱税や麻薬の密売をしていた事を警察に通報。逮捕されて今は豚箱の中にいるらしい。

今はシャルルは本来の名前と女子としてフランスの代表候補生として登録されていてデュノア社も

海道が第3世代開発用として直ぐに使えそうなデータを束から盗み出して渡したので近々その機体

が完成しそうだという。またシャルルの母親も監禁状態だったが助け出され回復に向っているという。

 

「「「・・・何をしてんだお前(るの海道!?/いるのだ海道)!?」」」

 

「なにって・・・織斑と一緒でダチ公を見捨てるような薄情な真似をしなかっただけだぞ?」

 

「ダチ公って・・・」

 

「それにもし俺が見捨てても織斑と篠ノ之は見捨てなかったろうしな。

 いや2人だけじゃない。クラスの皆が何とかしようとしたはずだ」

 

海道はそれだけ言うとシャルルに部屋の鍵を渡して出て行った。

 

「・・・」

 

「しゃ・・・シャルル?」

 

彼女は自分を抱くようにして震えている。

一夏はどんな言葉を掛けて良いか解らず箒を見るが彼女も首を振るだけだ。

 

「変な事聞くけどさ。さっき海道が言ってた2人が僕を見捨てないって本当?」

 

「当たり前だろ!!海道も言ってたけど俺達はそんな薄情なこと出来るほど器用じゃない!!」

 

「一夏の言う通りだ。友人を見捨てることなど出来ん。無理そうだったら姉さんや

 千冬さんにも頭だってなんだって下げて何とかしてやる!」

 

「二人とも・・・ありがとう・・・」

 

涙ぐみながらも礼を言うシャルル。

その時ニュースで確かにその正妻の女に関するニュースが報道された。

 

『デュノア元夫人は麻薬の密売に脱税、また監禁の容疑で逮捕起訴され・・・』

 

「本当に何やってんだあいつ・・・」

 

「でも・・・お母さんが無事で本当によかった・・・」

 

「監禁の容疑とあるし海道の言っていた母親が監禁と言うのは・・・」

 

「僕のIS適正がAだと解った後にお母さんが病気になってその治療と引き換えに

 海道と一夏のISデータを盗むようにあの人に言われてたんだ・・・。

 お父さんは流石に男装してそんな事させられないって反対してくれたけど・・・」

 

「お袋さんが監禁されて其れを脅しとして使われたのか・・・辛かったろ」

 

「うん・・・でも・・・海道のお陰で・・ヒック・・・助けてくれた・・・」

 

完全に泣きながら嬉しい声を出すシャルル。そんな彼女を一夏と箒は挟み込むようにして

抱きつかせた。

 

「え?二人とも?如何したの?」

 

「俺はさ・・・両親に捨てられたんだ。小さい時の事だから全然覚えてないんだけどな。

 けどさ、シャルルの親父さんの事とか聞いてると何かしらの事情があったのかって

 思えて気が楽になったんだ。そしたらなんだか嬉しくなっちまってさ。

 んで思わず抱きついちまった」

 

「私も両親とは離れ離れにされたからシャルルの辛さは少しだが解るつもりだ。

 お前を見ているとなんだか他人事に思えなくてな・・・」

 

「アハハ、変なの。(でも・・・暖かいなぁ・・・そうだ)」

 

シャルルは何かを思いついたのか2人にお願いをする。

 

「あのさ・・・今晩は2人と一緒に寝ていい?」

 

その日は彼女のお願いで3人で一つのベットに川の字で寝たらしい。

この3人が自分達の気持ちに気がつくのはもう少し先になる。

翌日の朝・・・

 

「戻ってこないと思ったらそういう事か・・・」

 

「如何いうことだ海道?」

 

「気にするな」

 

一夏と箒、シャルルが一緒に仲良く食事をしているのを見ながら昨晩彼女が帰ってこなかった

理由を察する海道。ラウラは解らないらしく首を傾げている。

 

(暫くは隠しておいてトーナメントが終ったあたりに切り出すのか・・・?)

 

色々と考える海道だがその内解るだろうと考えるのを止めた。

簪もやって来て一緒に朝食を食べる事にしたようだ。

 

「む、更識か・・・」

 

「よう。早かったな」

 

「2人のほうが早い・・・」

 

ラウラと簪はここ数日でとても仲が良くなっていた。傍から見ると簪が姉、ラウラが妹、

海道が父親に見えて仕方が無いそうだ。

 

「???」

 

「お前はもう少し食え」

 

「いらない・・・」

 

「・・・こりゃ成長は期待できないな」

 

グサッ!!!

 

「栄養失調になって姉越えすら出来ずに途中でくたばるやつは皆こうなんだよな・・・」

 

グサグサ!!!

 

完全に海道の言葉に乗せられた簪は少し多めに朝食を取るのだった。

その日一日は完全に座学のみで放課後のアリーナ使用が出来ない日だったので

剣道場を借りて精神鍛錬をすることにした海道達。一夏達も同じ様だ。

 

「なんだ海道達もなんだな」

 

「しかしこんな事をして意味などあるのか?」

 

「集中力を付けろ。多数の方向からの攻撃を防御できるようにな」

 

「確かに其れは有効・・・」

 

「まぁ一昼一晩で出来る事じゃないが普段からこういう精神鍛錬はしておけ」

 

「むぅ・・・」

 

AICは集中力が必要なので確かにと納得して箒や海道といった剣道、剣術経験者に

よって一夏、簪、シャルル、ラウラは鍛えられた。

ついでにいうと箒と一夏は剣術の才能があったようでその方面も海道によって鍛えられた。

しかし少しでも慢心したり力に溺れようものなら海道がどんな行動を起こすのかわからないので

力は使わないためにあるという考えに到る位にはなった。

[newpage]

時間は流れトーナメント3日前。

彼等はISでの模擬戦を行なっていた。海道は殆ど手を出さずに基本傍観している。

今の所、箒&一夏対ラウラ、シャルル対簪の対決になっている。

この対戦形式で五分五分のいい勝負になっている。

 

「ほら、後ろ取られるぞ!!」

 

「むっ!?助かったぞ。出来れば参戦して欲しいのだが・・・」

 

「援護が少ないのも訓練だと思え」

 

ラウラの提案をばっさりと切り捨てる海道。簪は若干シャルルに押されている。

 

「やっぱり強い・・・」

 

「次行くよ!!」

 

「ブレードミサイル!!」

 

ハンドガンと盾を展開して簪に突撃しようとしたシャルルだがブレードミサイルにより防がれる。

ブレードミサイルは盾に突き刺さり海道の合図で爆破されて盾を破壊した。

 

「本当に出鱈目な破壊力だね・・・。でもまだ武装は有るよ!!」

 

今度はミサイルランチャーを構えるシャルルだがグレートブーメランで真っ二つにされた。

対処が早すぎる上に彼に気を取られて簪を見失い、背後から攻撃されてSEを0にされてしまった。

 

「ゲッ!?箒ヤバイ!!シャルルがやられた!!」

 

「海道が援護したのか・・・。厄介だな」

 

「けど何とか一撃攻撃を入れればあいつは落された事になるルールだからな。何とかやってみようぜ」

 

「うむ!」

 

だがラウラと簪は2人より腕は上だったので海道を落とせなかった。

しかしラウラのSEを0にすることだけは出来た。

アリーナの閉鎖時間が近かったのでこの日は之で訓練終了となった。

海道はグレートの整備に向かい、他のメンバーは少し遅い夕食を取る事にした。

 

「しっかしラウラ達は強いな・・・」

 

「之でも軍人なのだぞ・・・海道は私のはるか上を行くが・・・」

 

「本当にどんな訓練をしていたのか・・・」

 

「僕達どうやったか彼に勝てるのかな・・・」

 

「今の私達じゃ勝てる確率は0・・・」

 

鈴とセシリアも話に混ざってきた。

 

「ラウラと簪が羨ましいわ・・・」

 

「私達は相川さんと一緒ですがやっぱり錬度が違いますわ・・・」

 

「本当に海道君って桁違いに強いよね・・・」

 

清香も完全にお手上げと言った感じだ。一年生メンバーは皆海道に勝ちたいようだ。

さらにトーナメントに優勝すると食堂のデザート半年間無料パスが与えられるのでかなりやる気である。

しかし当の海道本人は余りこのトーナメントには乗り気ではない。

ピグマンがこの世界に居ると解りどの様に襲撃をしてくるか解らないので余り気を抜けないらしい。

なのであまりイベントなどに気を回している暇が無いのだ。

束や千冬も警戒に当っているがいかんせん数が少ない。なのでまだ気を抜く訳には行かないのだ。

 

「そういえばちーちゃん」

 

「なんだ?」

 

「この監視カメラに清ちゃんと箒ちゃんによく似た子が映ってるよね?」

 

「あぁ。之がどうかしたのか?」

 

「何回か見てるとわざと映ったように見えてさ。何でなんだろ?」

 

少し前に海道にこの映像を見せると溜め息をついただけでなにも語らなかったので詳しい事が

聞けずじまいだった。

 

「そういえばその海道は如何したんだ?」

 

「ん?今日から時々浴場が使えるからお風呂に入っているんじゃない?」

 

確かに彼は風呂に入っていた。

 

「あ~あ・・・極楽・・・」

 

「何だ海道も来てたんだな」

 

「もう上がるけどな」

 

一夏がやって来て海道が既に居た事に若干驚いている。

海道はもう入ってから一時間程経っていたので直ぐに出るという。

 

「けど此処の鍵とか如何すんだ?」

 

「俺が持ってる。後で山田先生に返すことになってる」

 

「立ったら直ぐ入っちまうな」

 

しかし海道は手で其れを制する。

 

「後で俺の部屋に来ればいい。ゆっくり入ってろ」

 

体を拭いて更衣室から出ると箒とシャルルが居た。一夏を待っているようだ。

 

「何なら入っちまえよ」

 

「ふぇ!?」

 

「ななな・・・」

 

二人とも真っ赤になり、アタフタしている。

 

「二人ともお互いを認め合っていてアイツの事好きなんだろ?良い機会だと思うんだが・・・」

 

「「あわわわ・・・」」

 

「つーことで入って来い!」

 

海道が2人を更衣室に押し込むのと同時にタオル等を渡した。

そしてそのまま一回外から鍵を閉めてしまった。之で外から来る事の出来るのは彼だけだ。

 

「如何する?」

 

「直ぐ外は談話室みたいになってるからそこでゆっくりしていると思う・・・」

 

「しかし・・・いざとなると恥ずかしいな・・・」

 

「そうだね・・・」

 

しかしこのままだと上がってきた一夏と鉢合わせしてしまう。

覚悟を決めたのか2人は服を脱いで浴室に入っていった。

 

「まわる まわるよ 地球はまわる~っと」

 

一夏はそんな二人の事も知らずにゆっくり肩まで湯に浸かっていた。

顔の上半分にタオルを乗せているので周囲は見えていない。

 

チャプ・・・チャプ・・・

 

「ん?海道の奴か?・・・いやアイツにしては静か過ぎるよな」

 

後ろで何かが湯に入る音がしたので振り返ると箒とシャルルが生まれたままの姿で

一夏にくっ付いてきた。

 

「ちょっ!?二人とも何やってんだ!?」

 

あまりの出来事に思わず二人をジッと見てしまう。

 

「あう・・・こっち見ないで・・・恥ずかしい・・・」

 

「うぅ・・・一夏のエッチ・・・」

 

「冤罪だよな!?」

 

3人とも背中合わせにくっ付いた状態になる。

 

「あのさ・・・一夏・・・箒・・・」

 

「ど、如何したんだシャルル?」

 

「む?」

 

「僕の本当の名前・・・なんだけどね」

 

シャルルはポツリポツリと話し出した。

 

「本当の名前・・・あぁシャルルは男の名前か・・・」

 

「成程・・・」

 

「僕の本当の名前・・・お母さんから貰った名前は・・・シャルロットっていうの」

 

彼女は二人だからこそまず打ち明けたのだろう。そして一夏に抱きついてきた。

箒も一夏に抱きつきながらシャルロットにくっ付いている。

 

「な・・・な・・・ガクッ」

 

一夏はテレまくった上に恥ずかしかったのか気絶してしまった。

 

「あ~あ・・・」

 

「やっちゃった・・・」

 

気絶してしまった一夏は海道に頼んで着換えさせて部屋に運んでもらったのだった。

トーナメントまで残り2日・・・。

 

 

人物紹介(今更だけど)

 

海道一夏

2体の魔神皇帝の世界の織斑一夏。

魔神パワー『次元変異』でこの世界に飛ばされた。

出生は本編とは異なっている。

グレートマジンガー3号機を使っているがこれは本来の操縦者に渡す前の慣らしである。

非常に冷静なので余り取り乱すような事が無い。友人や身内は世界を敵にしても護るタイプ、

 

織斑一夏

この世界の一夏。海道が鍛えているので原作よりかなり強くなっている。

精神面も成長しているがまだ甘さが目立つ。

何時か海道のような強さを身に着けたいと努力を怠らない。

 

篠ノ之箒

原作では向こう見ずな感じだったが海道がストッパーになっていたので

落ち着いて行動できるようになっている。また2話で海道が束の性格を矯正

したので彼女との仲もかなり修復されている。

この小説では一夏の彼女の一人に確定している、

 

凰 鈴音

余り原作と変わらない。

 

セシリア・オルコット

原作とあまり変わらないが射撃やピットの扱いはかなり向上している。

 

ラウラ・ボーデヴィッヒ

転入早々海道に襲い掛かったが返り討ちにあい色々と言われて完全に大人しい性格に。

一夏を見極めようとしている、海道の事は兄のように思っているらしい。

 

シャルロット(シャルル)・デュノア

男として転入したが海道の世界でも同じであったためにあっさり正体を見破られていた。

そして知らぬ間に海道の手によって救われていたので彼への信頼は大きい。

一夏と箒には何があっても見捨てないといわれたのでとても感謝している。

また何時フラグを立てられたのかは不明だが一夏に惚れている。

この小説では一夏の彼女に確定している一人。

 

更識簪

原作より早く登場。姉へのコンプレックスを海道に叩き壊された。

出番はまだ少ない。

 

織斑千冬

海道曰く世界最強(笑)。ブラコンすぎて一夏に煙たがれている。

最近は海道の被害に合うことが多くなりつつある(精神的に)。

 

篠ノ之束

海道によってプライドはコナゴナにされた上に天才と自称していた事を

完全否定されて性格が改善された。箒との仲も良好になっている。

海道、箒、一夏に清香、シャルロットがお気に入りらしい。


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
2
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択