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No.681000
みゆうさん
「上に登ってみましょう。そこでなら景色が撮影できますし」 私達は天守閣の最上階に登ってきた。地上より風が強い。 「んんっ、風が気持ちいいです」 ミサナは柵から身をのり出す。ミサナの垂れ耳と鉢巻きが風に吹かれてまた踊る。私はミサナの激しく振れている尻尾を掴む。 「みゃ、気を付けて、ここで鉢巻き飛ばされたら拾えないから」
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いくら運動神経の優れた猫人とはいえ、さすがに屋根の上を歩くのは勘弁してもらいたい。まあ警備員さんに怒られるから行けないんだけど。 「うん、端を持っていますから。それにミドラが結び直してくれましたし」 まあ、きつめに結んどいたし大丈夫かな。 「ほら、所々に桜の木でピンクになっているのが綺麗ですよ」 天守閣の立つ山、城下の公園、遠くの山は満開の桜で所々ピンク色に染まっている。ここでも風景を撮る。下界の桜の木の下は花見客で一杯なんだろな。 「んっ、下から色々といい匂いがしますね。近くに屋台が出ているみたいだから食べましょう」 「んみゃ、…確かに」 私は天守閣を出て、広場の反対側に回り込む。桜は数本しかないけど他に人がいないから落ち着ける。 閉まったままの天守閣の裏門の脇にクローバーの群生があったのでちょっと四つ葉のクローバーでも探そう。クローバーの群生を見つけると、不思議と四つ葉のクローバーを探したくなるもの(=^人^=) 「……」 「ミドラ、人形焼き買ってきましたよ」 ミサナが戻ってきたみたいだけど、もう少し四つ葉のクローバーを探し続けよ。みゃああ、四つ葉かと思ったら三つ葉2つが重なってただけだったりとまぎらわしい。 「ほら、ありましたよ」 ミサナが四つ葉を持ってきた。でもミサナが手を放すと葉が一枚風に吹かれて飛んでいく。どうやらダミーの四つ葉らしい。 「みゃああ…」 「嘘でした。ごめんなさいね」 ミサナは小さい子どもみたいに舌を出す。 「みゃ…」 またクローバーの群生に目を移すと、珍しいものを見つけた。葉が六つ付いているクローバーだ。 「あ、六つ葉です?」 「ん、初めて見た」 六つ葉を摘み採って写真を撮る。それから近くに咲いてたタンポポの花も一つ摘んでミサナの鉢巻きに差して写真を撮る。 「あ、ありがとう。似合います?」 「ん、可愛いよ」 私達は人形焼きを食べ、四つ葉を探したり、タンポポの綿を吹いたりする。 「ハッ、…くしゅん! ミドラ、こっちに飛ばさないでくださいよ」 ミサナの回りを綿毛が取り囲む。 「ごめん、でも勝手にそっち行っちゃうし」 私が吹いた綿毛がなぜかミサナの方にばっかり飛ばされる。可哀想だけど恥ずかしそうに鼻に手を当ててクシャミしているミサナはちょっと可愛い(=^人^=) 僕は満開の桜を城跡や公園や桜並木の下を歩きながら眺めるのが好きです。色んな写真が撮れるし、いい運動にもなりますし。疲れたらその辺に座ってお茶やカフェオレを飲んでお菓子を食べて休憩して ┌(┌=^人^=)┐
2014-04-23 21:07:07 投稿 / 2000×1350ピクセル
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「上に登ってみましょう。そこでなら景色が撮影できますし」
私達は天守閣の最上階に登ってきた。地上より風が強い。
「んんっ、風が気持ちいいです」
ミサナは柵から身をのり出す。ミサナの垂れ耳と鉢巻きが風に吹かれてまた踊る。私はミサナの激しく振れている尻尾を掴む。
「みゃ、気を付けて、ここで鉢巻き飛ばされたら拾えないから」
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