No.680907

真・恋姫✝無双~萌将伝~ 青年よ、外史で生きよ その一

Jukaiさん

この文章には以下の要素が含まれています。

・オリジナルの主人公、またはキャラクター
・原作主人公の登場
・筆者の勉強不足

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2014-04-23 13:59:44 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:1524   閲覧ユーザー数:1401

 

「…………うーん、うちもそろそろあの人みたく楽したいねぇ。でもうち子供いないからなぁ…………」

 

とある女性が今後いかにして楽に過ごすかということについて悩んでいた。彼女に夫はおらず、また子もなかった。上司でもある友人にはすでに働く娘が2人いて、姉のほうは中央で働き、すでにかつての天の御使い、今では皇帝となった北郷一刀の寵愛を受けるに至っていると聞く。妹のほうも母のもとでその才能を発揮し、その母親本人も仕事を任せることが多くなっているという。彼女としては羨ましい限りだろう。

 

「家を任せられる子供がいるのは本当羨ましいなぁ。と言っても、こんな華の無い女が後宮入りとか北郷様のご迷惑にしかならなさそうだしねぇ。」

 

あの天の御使いに限ってそのようなことはないだろう。乱世を治め大陸の頂点に立った後、彼のもとには多くの才有る者が集まった。また一刀の魅力はとどまるところを知らず、新体制開始前の恋姫たちに加えて、多くの女性が後宮入りすることとなった。

 

一方、一刀達のいる中央ではなく三国の各地方で働く者たちについては、一刀との関係を羨み中央での勤務を熱望する者もいれば、興味が無かったり諦めている者もいる。この女性はどちらかといえば後者に含まれるだろう。

 

「養子でも迎えようかなぁ。うちに楽させてくれそうな子いないもんかねぇ。」

 

とかなんとか考えながら散歩しているうちに、彼女は近くの森のあたりまで来ていた。そこでふと人の気配を感じて探してみると、1人の青年と出会った。

目が覚めると、そこは森だった。

 

「なんだこれ、どうなってるんだ?」

 

目を覚ました青年、⦅白神盾平│しらかみじゅんぺい⦆は困惑していた。自分の部屋のベッドで眠りについたのに、起きたら木に囲まれていては当たり前の反応ではある。

 

「…………とりあえず状況確認だ。」

 

そう言って盾平はあれこれと考え始めた。現在地がどこなのかは難問だろうということで後回しにし、自分の体の異変について考えることにした。

 

「(…………少しわかったことをまとめるか。まず身体について、具合は悪くないが背は伸びたし、体型もなんか無駄なものが削ぎ落とされた感じだ。悪かったはずの視力もかなり回復してる。すぐそこにあった小川で見た自分の顔は元の顔の面影は残っているがだいぶましな顔になったな。身体能力もかなり底上げされているようなきがする。 …………全体的に凄く上方修正されてるみたいだ。なんかもう自分じゃないみたい。)」

 

寝るとき着ていたジャージはいつの間にか学ランになっている。ポケットにはボールペンやら手帳やらが入っていた。

 

などと考えているうちに、盾平はふと不思議に思った。

なぜ自分は今このような状況で、こんなにも冷静に自己の変化について分析などしていられるのだろうか、と。だがその疑問も次第に消えていった。

 

盾平は受け入れ始めていた。自身がどこにいるかさえわからない中で、『ここは自分が暮らしていた世界とは違い、そして自分はこれからここで暮らしていくのだ』などということを無意識のうちに思い浮かべるようになった。

 

「とりあえず、森にいても始まらないし、人を探そう。」

 

なんとなく人の気配を感じる方向へ歩く。しばらくすると、盾平は女性と出会った。

「見慣れない服装だねぇ、君。」

 

「……!」

 

移動を始めてしばらくすると、盾平は女性に出会った。

 

「(…………俺からしたらそっちのほうが見慣れないよ… 何だろう、すごく昔の中国の人が着ていた服みたいな感じだ。教科書とかでみたことある気がする。)」

 

「初対面なのに随分と睨んでくれるじゃないの。」

 

「え、あ、いや、これは失礼しました!」

 

「まあ気にしなくていいよ。それよりも、うちは君その服のほうが気になるねぇ。」

 

「服ですか?学ランってそんなに珍しいですかね?」

 

「がくらん?なんだいそれ?最近中央から広まってきた『こすぷれ』ってやつかい?」

 

「えーと…」

 

この女性とは何か根本手な部分でずれている。盾平はそう思った。相手は不思議そうにこちらを眺めている。

 

「あの、つかぬ事をお訊きしますが」

 

「ん、なにかな?」

 

「ここって、いったいどこでしょうか?」

 

「んん?ここがどこかって?変なことを訊くねぇ。まあいいか。ここは洛陽。魏の中心地さ。ここはまだ未開発だけど、そのうち切り開かれるんじゃないかなぁ。」

 

「…………斜め上なご回答本当にありがとうございました。」

 

「? まあ、ご期待に添えたならよかったけど。」

 

難問だと思われた現在地はあっさりと知ることができた。が、それ以上の難問が盾平に降りかかることとなった。

あとがき

 

皆様こんにちは。Jukaiと申します。

 

 

今回、テストを兼ねての初投稿となりました。語彙力、表現力、知識などはまだまだでお見苦しい部分などあるかもしれませんが、ご指摘などいただければと思います。

 

今一番の課題は、この作品を続けていくことです。

今後とも何卒、何卒よろしく。

 

 

 

 
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