No.680304

九番目の熾天使・外伝 =蒼の物語 刻の幻影=

Blazさん

女達の想いは・・・


イメージソング

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2014-04-20 22:55:12 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:857   閲覧ユーザー数:820

CP第一章 第二十一話 「伝える想い」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カグラ「六課に?」

 

カグラはフェイトにそう言われて目を丸くした。

だが、対してフェイトの表情は真剣でカグラはそれを唯じっと見つめていた。

 

フェイト「・・・・・。」

 

カグラ「・・・・・・。」

 

それを見てカグラは何かを察し、頭をかいていた。そして。

 

 

カグラ「・・・・仕方ない・・・・・」

 

カグラがそう言ったのでフェイトとルカは許可して貰ったと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カグラ「駄目だ。」

 

 

 

 

 

 

しかし。カグラの返答はNO。つまり、会わせないという事だった。

それを聞き、フェイトは自分の耳を疑った。

そして、ルカがカグラに食い付いたのだ。

 

ルカ「なっ・・・・・ど、どうしてなんですか!!」

 

カグラ「・・・・お前等。状況解ってんのか?」

 

ルカ「解っている!解ってるから、皆を止める為にココに来たんだ!」

 

カグラ「・・・・・・・・。てんで解ってねぇ。」

 

ルカ「えっ・・・・・・」

 

 

カグラ「今の状況で、お前等が六課の奴等と会って見ろ。確実にあいつ等は狂う。」

 

カグラは二人に冷たい事実を述べた。それに納得できないルカとフェイト。

それでもカグラは容赦なく事実を言い続けたのだ。

 

カグラ「正直、六課はお前を見つけるのが目的で、任務は弐の字だ。確かに、お前が戻ったから頭の柔らかい連中は解るだろうさ。けどな。そうでも解りたくない、解る意味が解らない奴だって居る。」

 

フェイト「ッ・・・・・・シグナム・・・・・・」

 

カグラ「・・・その桃色の姉ちゃんは絶対服従って意志だ。つまり、主である者を裏切ったら・・・例え昨日の友でも、容赦なく殺るだろうぜ。」

 

ルカ「た・・・確かにシグナムはそうかも知れない!けど、はやてたちは・・・・!」

 

カグラ「唯でさえ部隊内で内輪もめが起こっているんだ。その種が堂々と戻ったら・・・余計にごっちゃになるのは確かさ。」

 

ルカ「・・・・・・・・・・・。」

 

 

 

カグラ「今は六課は六課で全てを片付けないと、フェイトちゃんの事だったり部下の子達の事だったりを処理する事は難しい。だからよ。今は耐えてくれ。」

 

そう言って、カグラはフェイトの頭を撫でた。

フェイトは次第に目の裏が熱くなり、涙が溢れたのだ。

そして、カグラの方へと倒れ、フェイトは涙を流して呟くのだった。

 

フェイト「っ・・・ああ・・・・・・・そんなぁ・・・・・・・」

 

カグラ「・・・辛いのはあいつ等だって同じだ。今は・・・・な。」

 

フェイト「だって・・・・・・そんなの・・・・・・・!」

 

ルカ「・・・・フェイト・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方で・・・

 

 

 

 

ノエル「馬鹿ああああああああああああああああああああああ!!!」

 

デルタ「どうはあ!?」

 

 

ノエルに盛大に蹴り飛ばされたデルタ。

無論、理由は散々ノエルに心配掛けたからで全員に慈悲はないといわれたのだ。

 

 

キリヤ「おー・・・盛大に飛んだなぁ。」

 

aws「軽く五メートル?」

 

キャロ「えっと・・・・そんな悠長に言ってていいのですか?」

 

キリヤ・aws「「まぁな。」」(即答)

 

フリード「くきゅう・・・・・(訳:まぁなって・・・)」

 

 

アスナ「えっと・・・・・つまり話しをまとめると・・・デルタを探して飛び足したノエルがいつの間にか帰って来ていて、更には前よりも重傷のデルタを見て心配し。理由を聞いたら堂々と戦ったと言ったのでドロップキック(ドライブ技)を入れたと。」

 

キリヤ「まぁ、そうなんだが・・・・・・

 

 

 

何でアスナがおるん?」

 

アスナ「ウル探しに来たの。」

 

aws「ディアーリーズをか?」

 

アスナ「そうそう。」

 

デルタがノエルにボコられている隣でアスナはキリヤとaws、そしてキャロとココに来た目的を話していた。そして、二人にもディアーリーズを知らないかと尋ねたアスナ。

だが、二人はディアーリーズが何処にいるのかは解らず、結局また探す羽目になったのだ。が。

 

キリヤ「・・・・そういや確か、夜深がディアーリーズと少しの間だけ一緒だったって言ってたぜ。」

 

 

と言ったので・・・

 

 

 

 

 

ガシッ!!

 

 

アスナ「何処に居るの!!」

 

とアスナがキリヤを掴んだのだ。

しかも激しく揺さぶり、キリヤは口から泡を吹いていたのだ。

 

キャロ「す、ストップ!ストップです!!」

 

aws「死ぬ!それ以上したら多分キリヤ死ぬって!!」

 

アスナ「はぁ・・はぁ・・・・・」

 

キリヤ「ブクブクブク・・・・・」←泡吹いてる。

 

 

 

 

aws「で。ディアーリーズは確かに夜深と一緒に居たさ。けど、すぐに別れたってよ。」

 

アスナ「はぁ?!」

 

キリヤを寝かし、awsからディアーリーズの事を聞くアスナ。しかし、別れたと聞き、また何処かに行ってしまい、手がかり無しに戻ったと思った。だが、手がかりは無しではなかった。そう・・・

 

aws「話しじゃ「イカルガの英雄」と「六英雄・ハクメン」と一緒に何処かに行ったらしい。」

 

アスナ「イカルガの英雄・・・・と六英雄・・・・・・」

 

 

ノエル「ってキサラギ少佐とですか!?」

 

其処にノエルが入り、彼女の右手には更に別の意味で重傷のデルタ(血まみれ)が掴まれていたのだ。

 

アスナ「・・・・・あれ、ギャグで治るわよね・・・・・」

 

aws「作者次第だろうな。」

 

アスナ「・・・・・で。キサラギ少佐って・・・・」

 

ノエル「あ・・・・・実は、前に私が統制機構に入っていた時の上官で・・・」

 

aws「マジかよ・・・あのジン=キサラギのか・・・・」

 

アスナ「・・・・その人ってそんなに凄いの?」

 

ノエル「うん。少佐は私達と年齢は同じなんだけど、イカルガの内戦でココの総大将を討ち取った功績で若くして少佐に昇進。師団長になったの。師団長は殆どが経験豊富な人たちばかりで、キサラギ少佐の様な人は過去に例がないの。」

 

アスナ「・・・・なるほど。そんな人がウルに何の用なんだか・・・・・」

 

aws「さぁな。多分、唯事じゃないと思うけどな。」

 

そう言って、ますます理由が解らなくなるアスナとノエル。

ちなみに、デルタはまだ意識はあったらしい。

 

デルタ「の・・・ノエル・・・・手・・・・離し・・・・・ぐふっ・・・・」

 

 

すると。キリヤが気を取り戻し、話を聞いていたのか、aws達の話に加わったのだ。

 

キリヤ「で。お前等二人はどうするんだ?」

 

ノエル「えっと・・・・私は取り合えず、レイチェルさんの所に行こうかなって・・・」

 

キリヤ「・・・・アスナは?」

 

アスナ「勿論、ウルを探すわ。何処に居るかは解んないけど。」

 

それでも諦めない。アスナの意志を聞き、awsも、キリヤも、デルタもしょうがないと言う顔で呆れた顔をしたのだ。

 

キリヤ「仕方ねぇ。今日は泊まっていけ。もう遅いし。」

 

ノエル「えっ・・・でもバングさんは・・・・・・・」

 

デルタ「ッ・・・・・・・・」

 

aws「その事なんだが・・・・・・・バングは今、治療中で意識は戻ってない。」

 

ノエル「えっ・・・・・!?」

 

キリヤ「管理局との連中の戦いで大怪我しちまってな。しばらくは絶対安静だとよ。」

 

まさかあのバングがと思い、ノエルは信じがたかった。

優しく、逞しく、誰からも本当に慕われる男。そんな彼が今は居ないと思うと何だか悲しい感じになったのだ。

 

ノエル「バングさんが・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

其処に。

 

スバル「・・・・・アタシの・・・所為です・・・・・・」

 

話しを聞いていたスバルが体育座りで廊下に座っていたのだ。

表情は暗く、今までなかった表情でもあった。

 

スバル「アタシが・・・・あの時バングさんに・・・庇ってもらわなかったら・・・」

 

ノエル「・・・・・・・・・。」

 

アスナ「・・・キリヤ、あの子は?」

 

キリヤ「キャロと同じで元管理局の子。今はバングの弟子だ。」

 

アスナ「・・・・なるほど。」

 

 

其れを見て、デルタは頭を抱え、スバルに慰めではないが声を掛けたのだ。

 

デルタ「・・・スバル。何もお前の所為じゃ「違うと思う。」ッ・・・・・・」

 

その時。ノエルがスバルにそう言い、真剣な眼差しでスバルを見つめていた。

 

ノエル「多分・・・バングさんは・・・ううん。絶対、バングさんは自分の意志で貴方を庇ったんだと思う。」

 

スバル「ッ・・・・・・・・・」

 

ノエル「だって・・・バングさんは仲間思いだし・・・皆から本当に慕われている。それは、皆を大切にしているからだと・・・私は思うな。」

 

スバル「・・・・・・。」

 

ノエル「だからさ。無駄にしちゃ駄目だと思う。バングさんの意志を。せっかく繋いでくれた・・・チャンスを。」

 

スバル「・・・・・・・・・・。」

 

 

アスナ「ノエル・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぱんッ!ぱんッ!

 

 

すると。何処からか手を叩く音がし、全員がその音がする方に向かって振り向いた。

其処には、しばらく出ていたライチが立っていたのだ。

 

ライチ「はいはい!湿っぽい話は其処までよ!」

 

デルタ「ライチさん・・・・」

 

ノエル「ライチさん!どうしてココに・・・・」

 

ライチ「ふふっ。一応用事がひと段落したし、またしばらくココで、お厄介になろうと思ったの。」

 

デルタ(・・・・一応、助ける方法はあったらしいな。)

 

ライチ「それに、バングさん達にも恩はあるし。ね?」

 

そう言ってライチは笑みを浮かべた。

それには全員も納得し沈んでいた空気は何とか立て直されたのだ。

 

ライチ「さてと。時間も時間だし、そろそろお夕飯の時間ね。」

 

aws「お。飯ですか。」

 

ノエル「あ!じゃあ私手伝いま「(ラ)あ・・・だ、大丈夫よ!大丈夫!」・・・そうですか?」

 

 

キリヤ(オイ・・・まさかノエルって・・・・・・・)

 

 

ライチ「スバルちゃんも良いわね?何か食べないと元気も出ないわよ。」

 

スバル「・・・・・・・・。」

 

ライチ「・・・・・・。じゃ、直ぐに肉まんの用意するわね♪」

 

 

 

そう言ってライチは肉まんを蒸し、アスナも軽く料理を手伝った。

和食と肉まんと言うややアンバランスな取り揃えだったが、其れを見てデルタ達は唖然としていたのだ。

それは出ている料理の六割がアスナの料理でしかも双方、数と大きさが通常の1.5倍ほどだったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

取り合えず言えた事は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほぼ全員「「「「「・・・・・多っ!!?」」」」」

 

アスナ「いや~久しぶりに沢山作ったわー♪」

 

キリヤ「作り過ぎだっつーの!!」

 

デルタ「・・・・・・これ・・・・私達だけで・・食えと・・・・」

 

aws「・・・・・多分十人分だぞ・・これ・・・・・」

 

キャロ「でも・・・・・食べないと失礼ですよね・・・・」

 

そう言ってデルタ達は少し呆れていた。

だが、その時。

 

 

 

 

 

 

 

スッ・・・

 

 

 

 

ノエル「あ・・・・スバル・・・ちゃん・・・・・」

 

スバルが一人で料理の乗る机に向かい、一人だけ座って食べ始めたのだ。

 

ライチ「・・・・・・・。」

 

 

デルタ「・・・・・・・・。」

 

aws「・・・・・・・・。」

 

キリヤ「・・・・・・・・。」

 

そして、デルタ達も座り、食べ始めたのだ。

段々と橋のスピードが上がる。次第に取り合いになる。

 

デルタ「・・・・aws。肉まん食いすぎだ。」

 

aws「残念。俺よりもキリヤの方が多いぜ。」

 

キリヤ「いやいやいや・・・実はノエルが・・・・」

 

ノエル「何か・・・罪、擦り付けてません!?」

 

デルタ「気の所為だ。」

 

aws「確かに。」

 

ノエル「ヒドッ!!」

 

少しずつ空気が明るくなっていった。

そして。

 

 

スバル「・・・・・・・・。」

 

 

スバルは少しずつ涙を流し、殆どの料理を食べたのだった。

 

ライチ(・・・・そう。例え、辛くても・・・・・未来の為に・・・・頑張りなさい。)

 

 

ワダツミの夜。それはいつに無く悲しくも、どこか希望に満ちた夜だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして。イカルガ、ヤヒコでは・・・

 

 

 

 

ディア「待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

ディアーリーズとバレットはダウンタウンであの人物を追跡していたのだ。

その追跡した相手は黄色のパーカーにネコ耳と猫の尻尾を付けた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タオ「待たないにゃーす♪」

 

タオカカが逃げていたのだ。

理由は、タオカカが食べ物と間違ってディアーリーズたちの「財布」を盗んだので、それを追っていたのだ。

 

バレット「くそっ・・・・・流石カカ族・・・・・」

 

ディア「いや、んな悠長に言っている場合じゃないですって!!」

 

タオ「むっふー♪これがあれば、タオは美味しい物食べ放題ニャス♪」

 

ディア「つか、全部食費かよ!!僕等もあんま変わんないけどッ!!」

 

 

タオカカは街の屋根から屋根を移動し、ディアーリーズたちもそれを追って道を走るのだが、タオカカの速さに段々と距離が出始めたのだ。

 

バレット「不味いぞ!このままじゃ逃げられる!!」

 

ディア「頼む!それを返してくれぇ!!」

 

 

そして。ついにはタオカカを見失ってしまい、ディアーリーズたちは最後の足掻きとしてタオカカが逃げた方向へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シュタッ。

 

タオ「んー・・・お尻の人達には悪いニャスが・・・タオもお腹が減っては戦はできないニャス。だからーちょっとだけ使わせてー・・・・」

 

 

その時である。

タオカカの前に一人の女性が姿を現した。

どうやら、タオカカの話を聞いていたらしく、女性はタオカカに注意を言ったのだ。

 

「それ。人から盗った物ですか。駄目ですよ、人の物を盗ってしまっては。」

 

タオ「うにゃ!?お前誰ニャス!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数分後。

 

ディアーリーズたちもタオカカが逃げた方向に向かい、ようやく追いついたのだ。

 

ディア「はぁ・・・はぁ・・・・確か・・・・・この辺りの筈・・・・・」

 

バレット「・・・・ん?オイ、誰か居るぞ。」

 

ディア「え?ってあの人は!?」

 

 

其処には、ディアーリーズが良く知る人物。

 

 

 

イーリス「あら、矢張りコレはディアーリーズの物だったんですね。」

 

イーリスがタオカカと一緒に居たのだ。

 

ディア「イーリスさん?!」

 

バレット「・・・知り合いか?」

 

ディア「まぁ・・・知り合いの・・知り合い?」

 

バレット「・・・・で。そのアンタがどうしてココに?」

 

イーリス「私も少しお腹が減ったんで、ココでご飯にしようと思ったんですけど・・・偶然、この子が誰から財布を盗んだので・・・」

 

タオカカ「違うニャス。タオは落ちていた財布を拾っただけニャス。」

 

ディア「それを盗ったって言うの!」

 

イーリス「・・・で。私がこの子にご飯を奢ると言う事で、この子から貴方達の財布を返してもらったって理由です♪」

 

そう言ってイーリスは二人の財布を返し、ディアーリーズたちはその中身を確認した。

どうやらまだ使っていなかったらしく、二人共ほっとしていたのだ。

 

ディア「・・・って言うか、そもそもどうしてイーリスさんがイカルガに?」

 

すると。その事を聞かれるとイーリスの表情は一変した。

明るかった顔が逆に暗くなったのだ。

そして、イーリスはディアーリーズに向かってある事を尋ねるのだった。

 

 

イーリス「・・・・ディアーリーズ。実は、聞きたい事があるんです。」

 

ディア「・・・・聞きたい事・・?」

 

イーリス「はい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

博士。竜神丸が何処にいるか・・・です。」

 

 

 

 


 
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