No.678283

チートな魔法使い

刹那さん

さて、今回の話は、作者が暴走して書いたものだ
正直、後処理やら何やらで大変なんだが・・・・
まあ、それはすぐに終わるからいいんだが
この作品には、駄作駄文誤字脱字成分が含まれたものだ
それでも見たいのなら、どうぞ楽しんでいってくれ

2014-04-12 19:13:23 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:933   閲覧ユーザー数:911

第14話  最終決戦 

 

カルマ視点

 

とある森の中。ジュエルシードが、なのはの魔法に吹っ飛ばされた後の出来事

カトレア「・・・マスター。準備が完了しました」

「ああ、こっちの準備も終わった」

俺たちは、虚数空間を開くための準備を終わらせていた

カトレア「それにしても、さっきの砲撃魔法は一体・・・・」

「あれは、多分なのはの魔法だな」

カトレア「・・・・え?」

「不思議か?まあ、無理も無いな。でもな、アイツの中には、おそらく俺と同等

いや、それ以上の力が眠っている可能性がある」

実際に、前の世界で一度だけやった修行で、一欠けらだけ力が出て来たが

おそらく、あの子が本気になれば。俺を簡単に負かす事だって出来る

「・・・・まったく。人生なんて・・・わからない物だな・・・・」

カトレア「マスター?」

「いや、何でもない。それじゃあ、そろそろ行くか!」

カトレア「はい!その前に・・・・」

「・・・・ああ、その前に。いい加減に出てきてもらおうか。直也君?」

直也「!?・・・・いつから・・・」

「最初っから!」

と、ドヤ顔で直也君に言ってみる

直也「・・・・・・」

・・・・なんか、呆れられたんだが・・・そんなに似合わないか?

カトレア「・・・・少なくとも、かっこいいとは思いません」

「・・・そうですか」

くそう。いいじゃないか。俺だってかっこいい所を見せたいんだよ

「それで、いったい何の用だ?自分だけ逃げたのかと思っていたよ」

直也「・・・俺にとっては、世界なんかどうでもいい」

「・・・・・」

直也「物語がどうとか知るかよ・・・」

「・・・それは、いったいどういう意味だ?」

直也「そんな物、アンタには関係のない事だ」

「・・・そうかい。それじゃあ、質問を変えようか。何が目的だ?」

直也「・・・・アンタに渡すものがある」

そう言って俺に投げ渡してきたものは、ジュエルシードだった

「・・・お前、これをどこで?」

直也「・・・本来、ジュエルシードは、お前の手の中にあるべきものだ

それで初めて、ジュエルシードは、本来の姿に戻る事が出来る」

「・・・・・」

直也「・・・お前は今、あのジュエルシードを止めることで精一杯みたいだな」

「・・・ああ」

俺がそう答えると、直也君は満足したようにうなずいた

直也「なら、俺の力を使わせてやる。まあ、条件次第でだがな」

「なに?」

いきなり何を言い出すかと思ったら、こいつふざけているのか?

直也「・・・俺から出す条件は、お前との一対一の真剣勝負だ」

「・・・・・・・」

直也「今のお前に勝つことなんか簡単だ。だが、俺は本来のお前に勝ちたいんだ!

今の弱いお前じゃない!」

おお、いきなり熱く語りだしたな。しかも、なんか重要そうなことを言っているんだが

「お前、俺のことを知っているのか?」

直也「悪いが。お前の過去についてなら知らない。ただ、噂を聞いただけさ」

「・・・噂?」

直也「お前が、英雄と呼ばれているってな。だから、お前を倒す」

「・・・・強い事を証明するため?」

直也「そうだ。だが、今のお前を倒しても意味が無い。だから、協力してやる

お前のもとに、ジュエルシードが戻ってくるようにな」

「・・・その言い方だと。まるでジュエルシードが元々俺のものだったとでも言いたいようだな」

直也「どうとでも思ってくれればいいさ。さあ、受けるのか?受けないのか?」

・・・どうやら、ウソを言っている訳じゃないみたいだ。それに、こいつには聞きたいことができた

ドクンッ!!

「!!!」

直也「!?・・・・始まったか」

なんだ、この魔力。押しつぶされそうだ。周りの空気が一変した!

「・・・これはなんだ?」

直也「ジュエルシードが、本気を出してきたと言う事だ。あれを見てみろ」

直也君が指さしているところを見ると、一つのビルの上に白と黒の光が見えた

直也「もしあれが撃たれたら、この世界は終わりだな。あの人間たちも、助かる可能性は低い」

「・・・・」

直也「決断の時だ。さあ、どうする?」

どうするかって?そんなもの、決まってきる!

「協力してくれ!約束は、必ず守る」

直也「その言葉、確かに聞いたからな」

?「そうそう!確かに聞きましたよ!」

いきなり、直也君の後ろから別の声が聞こえた

「・・・・へえ、珍しいパートナーだな」

ヘレナ「どうも!マスターのユニゾンデバイスのヘレナと言います!

会える日を楽しみにしていましたよ、カルマ様!」

出て来たのは、10㎝ほどしかない女の子だった

見た目からして、直也君のユニゾンデバイスのようだ

白銀の髪に、赤い目。見た目は小学生ぐらいの女の子だな

ヘレナ「それにしても、思っていたよりも若いですね!

情報では見た目はもっとダンディなオジサマだと聞いていたんですが」

「・・・・それはつまり、俺の情報を売った人物が居ると言う事か」

それにしても、ダンディって。俺そこまで老けていないんだが

まだまだ二十歳になったばかりだし

カトレア「そうですね。マスターはダンディと言うよりも。お子様と言った方が良い気がします」

「・・・否定が出来ない自分が恥ずかしい」

確かに行動が、時々子供だと言われることだってあるけどさ

二十歳と言う事は大人の仲間入りなんだから。出来れば大人としてみてほしいな

カトレア「でも、そんなところも。マスターの魅力の一つですよ」

「・・・・・・あっそ」

カトレア「ふふふふふ・・・・」

くそう・・・いつかはこっちが主導権を取ってやるんだ!

「それで、どうやってあれを止めるんだ?今の俺には、他の魔法を使うだけの余裕はない

あれを止めるだけの力がお前にあるのか?」

直也「ああ。そのための魔力だって確保した」

そう言って草むらの中から取り出したのは、気絶した男の子だった

銀色の髪に、妙に整った傷だらけの顔。だが、かなりの魔力が漏れ出している

「・・・・誘拐?」

直也「そう思うならそう思ってくれてもかまわない。だが、こいつの魔力は相当なものだ

あれを止めるなら、俺の全魔力とこいつの全魔力を使った方が良い」

ヘレナ「では!さっそく始めましょうマスター!」

直也「そうだな。ユニゾン・イン」

・・・・へえ。すごい偶然だな。こいつらがユニゾンした姿が、俺たちがユニゾンした姿にそっくりだ

直也「ドレイン」

!!・・・・マジかよ。こいつ、魔方陣なしで魔法を使ったのか・・・

直也「・・・俺が使う魔法は、お前と同じ言霊魔法だ」

「言霊?いや、それよりも。俺と同じだって!?」

直也「ああ。俺はお前と同じ。いや、それ以上にこの力を扱う事だ出来る

お前は、自分以外にこの力を使えるのが両親だけだとでも思っているんだろうが

それは間違いだ。俺以外にも、あと二人この力を使える人が居る

俺はその人に力の使い方を教わったんだ」

「・・・そんな・・・まさか」

直也「信じられないか?まあ、無理も無いか。だが、俺にとってはどうでもいい

さっさとジュエルシードの所に居くぞ。そして、あれを本来の形に戻すためにも」

「いやまて!どう言う事だ!なぜお前がその魔法を使えるんだ?

それに、俺の両親の事も知っているのか?

お前、いったい何者なんだ?」

直也「質問の多い奴だな。まあ、それについては、いつかわかる日が来るさ

それよりも、さっさと行かないと、もう時間がなさそうだ」

・・・こいつは、いったい何者なんだ。さっきから嘘を言っているようには見えない

だが、信じられないのも事実だ・・・いや、そうとも限らないか

あいつ。レイジングハートも俺と同じ魔法が使えていた。単独で・・・

それを考えれば、珍しい事でもないのかもしれない

だが、俺以外の奴が使っている魔法は、ミッドチルダ式と古代ベルカ式なのが基本だ

今まで俺以外にこの魔法。言霊魔法を使うやつを見た事が無い

それを、こいつと両親以外にあと二人も・・・・

それに、こいつは俺以上にこの魔法を知っていると言っていた

こいつには、色々と聞き出さないといけない事がいっぱいある様だな

直也「・・・そういえば」

「・・・どうした?」

直也「俺のことは呼び捨てで構わない」

「あ、ああ。そうか・・・」

・・・なんか、よく分からない奴だ

ヘレナ「・・・マスターは、カルマ様に会えてうれしいのですよ」

突然、ヘレナちゃんから念話が来た

「嬉しいって・・・どう見てもそうは見えないんだが」

ヘレナ「安心してください。マスターの悪い所が出てしまっただけです

あ、それと私の事はヘレナと気楽に読んでください」

「あ、ああ。わかった」

この子、すごくフレンドリーだな

直也「何しているんだ?さっさと行こう」

「ああ、わかった」

 

そして時間は飛び みんなと合流した後の事

 

「ゼスト!ちょっと肩を貸せ」

ゼスト「なぜだ?」

「今は魔力を温存しておかなければいけないからな、しばらく足場になれ」

ゼスト「・・・言い方にイラッとくるが。まあ、仕方がない」

「ありがとな」

俺はゼストに肩を貸してもらいながら、ジュエルシードを見てみる

ジュエルシード「・・・・・・」

相変わらず、俺を見ている気がする。直也が、ジュエルシードを俺が手にすれば

本来の姿に戻るとか言っていたが。どう言う事なんだろうな?

ゼスト「・・・準備は出来ているのか?」

「ああ。だが、一つだけ問題があるんだ」

ユーノ「えっ?まだ問題が続くの?」

おっと、他のみんなもそろったみたいだな。どうやら直也は、ユーノに肩を貸してもらっているみたいだ

「ああ。虚数空間の穴をあける事は出来る

だが、あれを虚数空間にどうやって入れるかが問題なんだ」

クロノ「・・・それなら、さっきの砲撃を使えばいい」

なのは「え・・・・」

クロノ「あの砲撃なら、ジュエルシードにダメージは入らないが。吹き飛ばす事は出来る

それでなら、虚数空間に叩き込む事が出来ると思うんだが」

お、クロノがなかなかいい方法を言ってくれたな

でも、それは無理な気がするんだよな

なのは「・・・・・・・」

・・・なのはが、すっごく真っ青な顔をしているからな。たぶん、自分の魔法が怖いんだろう

「・・・なのは」

なのは「!!!」

「・・・お前は帰っていいぞ」

なのは「え?・・・」

クロノ「・・・はあっ!?」

ユーノ「ど、どういう事?カルマ!」

「そのままの意味だ。なのは。今のお前じゃ、さっきのような砲撃魔法は使えない

それ以前に、足手まといになるだけだ」

なのは「!!!」

「だから、お前は帰れ。後は俺たちで何とかする」

クロノ「お、お前!言っている事の意味が分かっているのか!?

彼女の戦力が、どれだけ貴重なものなのか、わかって言っているのか!?」

「ああ、わかっている」

クロノ「なっ!」

・・・仕方がないじゃないか。なにせ、こんなに酷い顔をしている女の子を

このまま戦わせておきたくなんかない。それに、足手まといになるのは本当だしな

さっきのなのはの砲撃で、町の一部はえぐられたような跡になっている

あんな光景を見れば、自分の力が、どれだけ危険な物なのかを理解できるはずだ

なら、これ以上は撃てない。この子には、それだけの覚悟は無い

なのは「・・・・・」

「俺たちの事は気にするな。必ず戻る。その後は、お前の魔力を封印して

元の生活に戻してやる。約束だ」

なのは「・・・・・・」

俯いたまま黙り込むなのは。だが、これでいい。この子はもともと魔法とは関係のない世界の住人だ

なら、その世界で生きるのも、この子にとっては幸せなのかもしれない

「・・・どうする?」

なのは「・・・いや・・・」

「・・・・?」

なのは「そんなのいや!!」

・・・はあ~。まさか、こんな事になるとわな。なのはの目が、さっきまでとまるで違う

何かを決断した奴の目だ。それに、あの変な曇みたいなものも今は見えない

まさしく運命の決断を迫られて、覚醒したってところか。まるで、主人公だな

なのは「私、やっとみんなに役に立てることが見つかったの!

やっと、必要とされることが見つかったの!

私は、皆の役に立ちたいの!」

・・・予想外だった。この答えは予想外だった

俺が予想していた以上に、この子の抱えている何かは、奥深いものなんだろう

「なのは・・・」

なのは「・・・お願いします!」

 

{お願い!カルマ!!}

 

「!!?」

・・・カナ・・・リア?

カトレア「・・・・マスター?」

一瞬だけ、なのはがアイツと重なって見えた。見た目も性格も似ている訳でもないのに

アイツと・・・・カナリアと重なって見えた

「・・・・わかった」

なのは「!!・・・ありがとうございます!」

そう言って嬉しそうに笑うなのは。何かを覚悟している目をしている

もう、この子は普通には戻れない。いや、魔法が普通の世界に来てしまったんだ

ユーノ「大丈夫なの?」

「ああ。正直、なのはの力は必要だ。それに・・・」

ユーノ「・・・?」

「いや、何でもない」

ジュエルシード「ぎゅるるるうるるるうるるるるうっるうるるるうるる」

おっと、あちらさんがお待ちかねのようだ

「いいか、なのは。お前は砲撃の準備だ。合図があったら、それをジュエルシードにぶつけろ」

なのは「わかった!」

「フェイトちゃんとアルフは、なのはを護衛していてくれ」

フェイト「うん」

アルフ「了解」

「クロノはジュエルシードをあの位置から逃がすな。ゼストは俺をジュエルシードの後ろに運んでくれ

その後は、クロノと同じだ」

ゼスト「わかった」

クロノ「了解した」

「ユーノは、直也を艦まで連れて行ってくれ。今のそいつじゃ、戦えないだろうからな」

ユーノ「わかったよ」

直也「・・・・」

「さて、作戦開始だ!」

皆がそれぞれの役割の位置に着く

ゼスト「・・・大丈夫なのか?」

「・・・何がだ?」

ゼスト「あの女の子の事だ。まだ魔導師になって1週間ほどしかたっていないらしい

しかも、あれだけの力を目にしたんだ。もしかしたら・・・」

「大丈夫だ。あの子の目は本物だ。それよりも、お前もへまをするなよ」

ゼスト「わかっている。安心していろ」

そう言ってクロノを手伝いに行ったゼスト。まあ、不安になる気持ちも分かる

魔導師になってから一週間しかたっていない女の子

はっきり言って、世界の命運を背負うには幼い

だが、あの目を見たら止められない

覚悟を決めて、実行する人間の目だ

あの人と、同じ目だ・・・

フェイト「カルマ。なのはの準備がもうすぐ終わるよ」

「了解。こっちも配置に着いた。それじゃあ、作戦開始だ」

ジュエルシード「ぎゅるああああああ!!」

おっと、あちらも動き出したようだ

 

なのは視点

 

ジュエルシード「ぎゅるあああああ!!」

ジュエルシードが、私に向って進み始めた

フェイト「大丈夫だよ、なのは。私が守るから」

なのは「うん」

ハート「マスター。準備はよろしいですね?」

なのは「うん!」

この作戦は、私の魔法が重要なんだ

もし失敗したら、皆が住む場所が無くなっちゃう

お父さんも、お母さんも、お姉ちゃんも、お兄ちゃんも

アリサちゃんも、すずかちゃんも、そして、カルマさんも

だから、成功させなくちゃいけないの!

ジュエルシード「ぎゅるああああああ!!」

アルフ「こっちに来た!」

フェイト「アルフ!なのはを援護するよ!」

二人が、ジュエルシードを食い止めてくれている

クロノ「なのは!あとどれぐらいで終わるんだ!?」

なのは「あともうちょっと!」

クロノ「わかった。なるべく急いでくれよ」

クロノくんも、ゼストさんも、フェイトちゃんたちと一緒に食い止めてくれている

ハート「マスター。準備が完了しました。あとは、カルマの合図を待つだけです」

なのは「わかったの。でも、うまくいくのかな?」

ハート「・・・正直、予測は不可能ですね」

なのは「えっ?」

ハート「マスター。今回使うこの魔法は、誰も試した事が無い物です

成功する可能性は、私にもわかりません」

なのは「そんな・・・・」

ハート「ですが、私はマスターを信じています。それは皆様も同じです

だからこそ、皆様は協力していていくれます

だからマスターは、安心して、全力を出して、私たちの信頼にこたえてください」

なのは「・・・うん!」

 

フェイト視点

 

フェイト「行くよ、バルディッシュ!」

バルディッシュ「Yes master」

ジュエルシードとの戦いは、最終局面に入った

なのはの魔法で、ジュエルシードを虚数空間まで吹き飛ばす

準備が整うまでは、私たちがジュエルシードを食い止めないといけない

アルフ「フェイト、無茶しちゃだめだよ!」

フェイト「わかっているよ、アルフ」

でも、私が頑張らないといけない

こんな事になった原因は、私にあるんだから

母さんのためにやったことが、こんな事になるとは思っていなかった

だから、私が頑張らないと!

フェイト「フォトンランサー!」

アルフ「フォトンランサー!」

クロノ「スティンガースナイプ !」

ゼスト「ガイア・フォース!」

私たちの魔法が、ジュエルシードに襲いかかる

ジュエルシード「・・・・ぎ・・・・・・えと・・・・」

フェイト「えっ!?」

ゼスト「・・・これは・・・・まさか!?」

・・・私たちは確かに、ジュエルシードに魔法を撃った

けど、次の瞬間には、その魔法がすべて消えていた

一瞬だった。魔法を使った様子も無い

ただ消えた。まるで、元から何もなかったかのように

クロノ「・・・どうなっているんだ?」

ゼスト「・・・わからん。だが、魔法が効かないのかもしれないな」

フェイト「いえ、それはあり得ません。確かに、なのはの魔法が効いていました

そんな筈はありません!」

どうなっているのか、わからない。さっきのなのはの攻撃は、確かに当たっていた

少なくとも、魔法が消されるなんて・・・

・・・あれ?たしか、こんな事がさっきもあったような

クロノ「・・・仕方がない。魔法攻撃が効かないのなら

近距離から叩く!」

ゼスト「そうだな。全員で連係を取る事が出来れば、当てる事が出来るかもしれない」

フェイト「・・・・すみません。少し、話を聞いてくれませんか?」

クロノ「・・・なんだ?」

フェイト「少しだけでいいんです。ジュエルシードの注意を逸らしてください

もしかしたら、魔法が当たるかもしれません」

クロノ「だが、さっきの攻撃は・・・」

フェイト「・・・なのはの魔法は、確かに当たっていました

もしかしたら、常に魔法を無力化できないのかもしれません」

クロノ「・・・わかった。どれぐらいかかる?」

フェイト「・・・2分」

クロノ「了解した!」

皆がジュエルシードに攻撃をする。でも、そのすべてが、当たる前に消えてしまっている

でも、さっきのなのはの魔法が当たっていたのは事実。なら、もしかしたら、この魔法で

フェイト「バルディッシュ!あれ、行くよ!」

バルディッシュ「ですが、あの魔法は魔力を酷く消耗します

使えるのはせいぜい一度きりですよ」

フェイト「それでもいい。絶対に当たるから

それに、別に倒せるわけじゃない。ただ、一時的に動きが止められればいいだけだから」

バルディッシュ「・・・管理局から逃げる事が出来なくなりますよ

そうなれば、お母様がどう思うか・・・」

フェイト「・・・・・・・」

管理局に捕まれば、母さんに迷惑がかかる。でも、このままにしておけない!

私が悪いんだ。だから、私も、何かをしないと!じゃないと・・・・・

バルディッシュ「マスター。準備が整いました」

フェイト「・・・わかった。皆!そこから離れて!!」

ジュエルシード「・・・・どこ・・・・・っぎゅるるがががっがああああ」

・・・まただ。一瞬だけ、ジュエルシードが喋った

聞き間違いじゃない。だとしたら、ジュエルシードには、知性があるのかもしれない

なら、どうして暴走しているのだろうか?私が魔力を流したから?

いや、そもそも暴走しているのか?もし暴走しているのだとしたら

どうして喋れるのだろうか・・・・

もしかしたら、暴走していても知性が残っているものなのだろうか?

フェイト「・・・行くよ!バルディッシュ」

バルディッシュ「Yes master!」

ジュエルシードに近づく。徐々にスピードを上げていく。周りの様子が、ゆっくりに見えてくる

フェイト「ジェットスラッシャー!」

ジュエルシード「・・・・・・・?」

クロノ「なっ!?」

ゼスト「・・・なんと・・・・・」

気が付けば私は、ジュエルシードの後ろに立って居た

自分でも、いつそこに立って居たのかがわからない

ただ、一つだけ言えることは・・・・

ジュエルシード「・・・・ぎゅああっ!!」

私が今、ジュエルシードを切ったって事だけだった

フェイト「・・・・やった・・・・成功した・・・」

ドサッ!

アルフ「フェイト!」

体に、力が入らない。それどころか、所々が痛い

多分、今の速度に体が耐えられなかったんだ

でも、これでしばらくは、ジュエルシードは動けない

この魔法には、当たった相手の動きを止める

一種のバインドのような働きがある

でも、この魔法には欠点もあった。今の様に、体に無理がある事

そして、まっすぐにしか進めない事。進んでいる時は、意識がもうろうとしてしまう事

だから、普通なら相手を切る事は出来ないけれど

ある魔法をあらかじめかけておいたから、切る事が出来た

アルフ「フェイト!しっかりして!」

ああ、アルフが心配してくれている。それは嬉しいんだけど・・・・

アルフ「フェイト!フェイト!!」

・・・出来れば、揺らさないでくれると嬉しいな。すごく、痛いんだけど

フェイト「ア、アルフ!私は大丈夫だから」

アルフ「本当かい?大丈夫なのかい?」

アルフが涙目になって聞いてくる。そこまで酷いのかな?

まあ、前に一度だけ使った事があるけれど。数日の間、筋肉痛に襲われていたし

心配されても仕方がないか・・・・

ゼスト「すごいな・・・全く見えなかったぞ!」

クロノ「ゼストさん、落ち着いてください。でも、確かに規格外なスピードだな

その分、反動もでかい様だが・・・」

フェイト「はい。すみませんが、私はもう戦力にはなりません

でも、ジュエルシードの動きはしばらく止まります」

クロノ「確かに、動きは止まっているが。それもいつまでもつかどうか・・・

なのはの準備は、まだ終わらないのか!」

ユーノ「みんな!!」

ユーノが、慌てた様子で転移してきた

ゼスト「どうした?」

ユーノ「カルマからの伝言だよ!すぐにここを離れるよ!」

クロノ「と言う事は、なのはの準備が終わったのか?」

ユーノ「うん!だから、早くここから離れ・・・来た!」

来た・・・?何が来たんだろう?

クロノ「あれは?」

遠くの方、なのはがいる方角から、ピンク色の魔力弾が飛んできた

その魔力弾が、ジュエルシードの前で止まる

ゼスト「あれは、いったいなんだ?」

ユーノ「ああ・・・・急いで離れるよ!転移!!」

何が起こるのかわからないまま、ユーノの魔法で転移した

転移先は、管理局の艦長室の中だった

リンディ「お帰りなさい。皆、ご苦労様」

そこに居た人たちは、みんなしてモニターを見ている

そこに映っているのは、なのはとカルマだった

 

なのは視点

 

ハート「魔力制御システム始動。術式展開」

私の目の前に、ピンク色の魔方陣が出てきた

ハート「いいですか。少しでもずれれば、取り返しのつかない事になりますからね」

なのは「うん!」

ハート「目標ロック、完了。座標固定、完了」

なのは「・・・すう~・・・・はあ~・・・」

緊張する。失敗したらどうしようって、不安で仕方がない

でも、成功させないといけないの。失敗したら、皆が危ない事になるの

だから、絶対に成功させる!

なのは「ディメンション・ブレイカー!!」

目の前の魔方陣に、魔法を撃つ。すると、遠くの方で巨大な砲撃魔法が通っているのが見えた

この魔法は、転移魔法の応用で。自分が撃った魔法を、相手に直接転移させる魔法なの

今はまだ、うまくコントロールできないから。あらかじめ、転移先を決めておかないといけないけど

レイジングハートが言うには、コントロールできれば直前に魔方陣を

展開することだって出来る様になるんだって

なのは「・・・ぐっ!・・・・」

ハート「マスター!集中してください!もう少しです」

なのは「・・わ・・・わかったの・・・・」

そうだ、集中しないと。まだ終わったわけじゃないの

カルマさん、うまくいくと良いけど・・・・

 

カルマ視点

 

カトレア「マスター!来ました!あの子の魔法です」

「ああ、今見えている。だが、想像以上だな・・・」

予想していたよりも、大きさも威力もでかい。あれを一人の女の子が出しているんだから

驚きものだよな・・・・

カトレア「・・・マスター。予定通り、ジュエルシードが飛ばされてきます

到着予定時間、残り30秒です」

「了解。じゃあ、そろそろ始めるか」

・・・それにしても、久し振りだ。ここまでの大掛かりな魔法を使うのも

カトレア「到着まで、あと10秒前」

・・・間近で見ると、とんでもないデカさだな。こんなものをくらったら

ひとたまりもない・・・・

「・・・開け、虚数の扉」

俺の目の前に、丸い穴が開いた。それが徐々に開いていき。巨大な穴になった

次の瞬間、その穴の中に、ジュエルシードが魔法と一緒に入っていく

「カトレア、すぐに塞ぐ準備だ!」

カトレア「はい!」

しばらくして、魔法が途切れた。だが、虚数空間の入り口は、徐々に広がっていく

「・・・・・閉じろ」

次の瞬間には、虚数空間の入り口は、閉じてしまった

・・・終わったんだ。終わらせる事が出来た

正直、俺だけじゃ厳しかったが。アイツらが居てくれて助かった

カトレア「マスター。お疲れ様です」

「ああ。正直、もう魔力が無い」

なのは「カルマさん!」

おっと、今回の主役が来たみたいだ

「・・・お疲れ様。よく頑張ったな、なのは」

なのは「・・・うん!」

・・・な~んだ。良い笑顔をするじゃないか

目も、子供のように輝いている。もう、初めて会った頃の曇った目じゃない

もしかしたら、この子も変わろうとしていたのかもしれないな

「・・・それじゃあ、帰るか」

なのは「はい!」

カトレア「!!マスター!避けてください!!」

ドスッ!

「・・・・は?」

なのは「え?・・・」

なんだよ・・・・・これ・・・・・なんで、俺の胸から、白い、塊が・・・・

「・・・・ゴフッ!ガハッ!!」

俺の口から、血が出てきた。傷口からも、血がたくさん出ているのがわかる

なのは「・・・・え・・・え・・・・・・・・・・・・・・」

ああ、なのはが放心状態だな。まったく、せっかくかわいい笑顔になったのに・・・もったいない

カトレア「きゃっ!」

カトレアが、なのはの隣に突然出て来た。どうやら、ユニゾンが解除されたらしい

白い塊は、今は体中に広がっている。まるで、俺を捕まえているようだ

ユーノ「カルマ!」

・・・・ああ、ユーノの声が聞こえる。・・・・参ったな、こんな事になって

きっとあいつらの事だから、悲しむかもしれないな・・・・

ああ、意識が・・・・・黒い何かに・・・・・・・か・・・・・あく・・・・・・れ・・・・・・

 

ユーノ視点

 

目の前の状況が信じられない。信じたくなかった

カルマが、何かに胸を貫かれた。いや、あの色、まさか・・・・

ジュエルシード「・・・・ぎ・ぎぎぎぎぎぎいいい」

・・・そんな、ばかな・・・・

ジュエルシードが、虚数空間の中で、活動している

おかしい、魔力がすべて遮断される世界で、どうして活動できるんだ?

それに、虚数空間の入り口は、閉じられたはずなのに・・・・

そんな、どうでもいいことが頭をよぎる

「・・・・・・・・」

カルマが、ぐったりしたまま動かない

ずるっ・・・・・ずるっ!

ユーノ「・・・・え?」

突然、カルマの体が後ろに動いた

まさか、ジュエルシードに引っ張られているのか!

ユーノ「カルマ!!」

クロノ「・・・・・」

ゼスト「クソ!」

ゼストさんが、慌ててカルマに近づく

でも、カルマはジュエルシードに引っ張られて、虚数空間に飲み込まれていった

そして、虚数空間の入り口は、閉じてしまった

ユーノ「ああ・・・・あああああ・・・」

カルマが、死んだ。認めたくない。けど、死んでしまった

目の前で、僕らの目の前で死んでしまった!!

なのは「・・・・・・・」

なのはが放心状態のまま、カルマが消えた方向を見ている

カトレアさんも、絶望した顔だ

クロノは、顔を真っ青にして、震えている

フェイトやアルフも、真っ青な顔で、呆然としている

ゼストさんは、すごく悔しそうだ。カルマを救えたかもしれないのに

救えなかったから・・・いや、それは皆も同じだ

皆、カルマが死んだことを認めたくない。目の前で人が死んだ現実が信じられない

ピキッ!

ユーノ「!!!」

突然、空に亀裂が走った!まさか、ジュエルシードがまた来るのか!!

ゼスト「・・・クソッ!」

ゼストさんが亀裂を睨みつける。でも、他のみんなは気が付いていない

このままじゃ、他のみんなも危ない。僕が何とかしないと・・・

ピキッ!ピキッピキピキ!・・・・・・パリンッ!

空が砕けて、虚数空間の入り口がまた開いた

そして、そこから出て来たのは・・・・・

はい、今回はここまでです!作者の刹那です!

?「・・・・作者?」

・・・えっと・・・・なんでしょうか?

?「今回の最後。あれは一体どう言う事だ!?」

はい!!実は、あれは必要なイベントなんです!

?「必要なイベントで、主人公が死ぬのか!?

おかしいだろ。主人公だぞ!しかも作者!

本当は、あんな展開にする気なんかなかったんだろう!?」

・・・・・・・・・・・・

?「・・・・まさか、初めからこういう展開にする気だったのか・・・・」

えっと・・・・・はい・・・・

?「・・・あり得ない。これじゃあ、計画が」

ああ!それ以上は言っちゃダメ!

?「・・・・・・まったく。仕方がない、こっちで何とかしよう」

・・・・・な・・・・何をするつもりだ?

?「決まっているだろ?じゃあ、今回の後書きはここまでだ」

ええ!!まだオリジナル魔法とか、紹介していない物があるのに!

?「それは無印編が終わった後にしろ!!じゃあな!」

あ!・・・・・・・・・行っちゃったか

まあ、あの人が介入するのは決まっていたし

今さら、俺がどうこうできる問題でもないか・・・・・

あっ!いや、読者の皆様は気にしないでください

ちょっとした、こちら側のミスですから

さすがに、主人公が死ぬには早かったですね・・・

もっとほかの方法で、ジュエルシードに接触する展開にしたほうが良かったかな?

あ、そうだ・・・今回出てきたオリジナル魔法の説明ですが

本作の中で、ある程度話しているので。ここでは語りません!

まあ、殺気も書いた通り。無印編が終わった後に、設定回を書こうと思っています

・・・まあ、多分次で無印編が終わるので。すぐだと思います

それと、次の話を書く前に。実は、ちょっとした用事が出来ているんです

実は、海外旅行に行く事になりました!!

人生初の海外旅行!いや~!楽しみで仕方がありません!

明日から出発で、次に日本に帰ってくるのが、来週の日曜になります

ですので、次の話は再来週ぐらいに出来上がると思います

それまで、気長に待っていてください!

それでは、恒例の次回予告をしたい・・・・・ところなんですが

次は、おそらく無印編の最後なのですが。まったく内容を考えていません・・・・

どんな内容になるのか、作者にもわからない状況です

ですので、次回予告はお休みです。・・・・本当は、疲れがたまっているから

早くこの話を投稿しておきたいだけですけど

・・・それじゃあ、次回 チートな魔法使い 第15話!

次回もリリカルマジカル頑張っていきましょう!

・・・最近、一日中ずっと眠いです。夜はちゃんと寝ているんですが

何故か、疲れが取れない毎日です・・・・


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
2
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択