No.677699

真・リリカルなのは 第十二章 非道なる報復編 第十九話 野望までの一歩

ohatiyoさん

遅すぎたフェイト
リトナを倒せるか?

2014-04-10 09:21:26 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:617   閲覧ユーザー数:608

左近を守る為、リトナに挑んだアリサとすずか

 

しかし、フレイムアイズの言う通り、リトナの実力は圧倒的だった

 

一方的に押され、2人はデバイスを破壊される

 

最早、2人に戦う手段はない

 

左近は奪われてしまうだろう

 

左近「コ~ン」

 

震える左近

 

リトナが近付いて来ているが、その場から動けないでいた

 

リトナ「よくも逃げてくれたものだ………見つけるのにかなりの時間を費やしたぞ」

 

左近「コ~ン」

 

リトナ「案ずるな、共に管理局を滅ぼそうではないか」

 

リトナは手を伸ばし、左近を掴もうとする………………しかし

 

リトナ「っ!!」

 

急に魔力刃が飛んで来た為、剣でそれを弾く

 

リトナ「また貴様か」

 

フェイト「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

 

傷だらけで、満身創痍と言える状態のフェイトが来ていた

 

リトナ「しつこい女だ」

 

ケルベロス「ガルゥゥゥ!!!!」

 

リトナのマリッジデバイス ケルベロスがフェイトを威嚇する

 

アリサ「フェイト……………」

 

まだ意識を保っているアリサがフェイトの名を呼ぶ

 

フェイト「ゴメン、アリサ」

 

謝るしか出来なかった

 

自分が口を滑らせた所為で、左近の存在を知られ、アリサが倒れる事になってしまったのだから

 

フェイト「よくもアリサとすずかを!」

 

ハーケンフォームのバルディッシュを構え、リトナに挑もうとする フェイト

 

リトナ「いい加減、貴様の相手は飽きた………速攻で決着を付けよう」

 

リトナはフェイトに切り掛かる

 

ガキィィンと甲高い音が響き渡る

 

バルディッシュとレクイエムがぶつかり合い、火花を散らしているのだ

 

リトナの戦い方はトリッキーであり、中々動きが読めない

 

右手で剣を振るっているのだが、何時の間にか左手に持ち替えて、振るってくる

 

その逆も然り

 

斬撃が何所から来るのか全く分からない

 

しかし、フェイトはリトナの斬撃を躱すか弾いていた

 

まるでリトナの一歩先を読んでいるかのように

 

リトナ(私の動きにここまで着いて来れるとは!)

 

リトナも驚いていた

 

傷だらけの体に鞭を打って、かなり無理をしているはずなのだ

 

しかし、それを感じさせないほどの戦い方をする フェイト

 

フェイト(体から力が溢れて来る…………絶対に負けない!)

 

体中の痛みは何所へ行ったのか?

 

そんな疑問が湧いてくるぐらい、体が楽な状態である

 

フェイトは今、全快並み戦闘力を発揮している

 

アリサとすずかが倒されている所を目の当たりにし、力が湧いて来たのだろう

 

フェイト「ジェットザンバァァァ!!!!!!」

 

リトナ「グゥ!!」

 

初めてリトナにダメージを与えられた

 

左肩を切り裂いた

 

リトナ「ケルベロス!!」

 

ケルベロス「ワン!!!!」

 

3つに分離し、フェイトに襲い掛かる

 

フェイト「その手は食らわない!!!」

 

既に一度見ている光景

 

3匹の犬をバルディッシュで弾き返す

 

ケルベロス「キャイィィン」

 

1つに戻り、倒れるケルベロス

 

リトナ「以外とやるな」

 

フェイト「お前は私の手で捕まえる」

 

リトナ「フン、スカリエッティの娘が正義面か?」

 

フェイトの顔を顰めた

 

痛い所を付かれたのだ

 

あまり知られていない事だが、スカリエッティの研究を通して、フェイトが生まれた

 

つまりは親子関係に近いものである

 

これがミッド全体に知られれば、フェイトの評判は一気に地に落ちるだろう

 

それだけスカリエッティが世界的に悪い意味で有名すぎるのだ

 

リトナ「貴様といい、奴といい………親子揃って邪魔な存在だ」

 

フェイト「………スカリエッティにそれほど強い恨みを持つのか?」

 

リトナ「………ジェイル・スカリエッティ、奴さえ居なければ私もここまで落ちはしなかったさ」

 

フェイト「スカリエッティと管理局を恨む…………一体どういう繋がりが?」

 

リトナ「話したとて理解できまい…………所詮貴様は管理局の犬だ」

 

話は此処までだと言わんばかり、剣を構える リトナ

 

フェイト「どうやっても会話に持ち込む気がないようだな」

 

リトナ「貴様は消す………そして、管理局を滅ぼす。それだけだ」

 

その言葉を最後にリトナは何も話さず、ただフェイトを殺そうとする

 

フェイト「復讐で世界が変えられると?」

 

リトナ「死ね」

 

フェイトの質問には耳を傾けず、爆熱の魔力を撃ち込んで来る

 

フェイト「クッ」

 

防御力の低いフェイトからしてみれば、爆熱は厄介極まりない

 

フェイト(流石に次食らえばキツイ)

 

爆熱の火の玉を何度も飛ばしてくる リトナ

 

フェイトは躱すことに専念する

 

リトナ「ええい! いい加減にくたばれ!!!」

 

リトナが手を翳すと、ミッドの魔法陣が現れ、爆熱の砲撃が放たれる

 

フェイト「っ!?」

 

フェイトは閃光に飲まれる

 

リトナ「フン」

 

勝った……………そう思ったリトナはフェイトに背を向け、再び左近に近づいて行く

 

フェイト「もう勝ったつもり?」

 

リトナ「っ!?」

 

後ろから声が聞こえ、まさかと思い振り向く

 

そこには無傷のフェイトが立っていた

 

リトナ「バカな………確実に当たったと思っていたが」

 

フェイト「プロテクションで防いだんだ」

 

リトナ(私のブラストメッサーラを防いだだと? ありえん……)

 

よほど自信があった技なのか、フェイトが防いだ事に驚きを隠せないで居る リトナ

 

確かに凄まじい砲撃だった

 

しかし、フェイトはカートリッジを3本使用し、プロテクションの硬度を上げていたのだ

 

フェイト「あの程度の砲撃、なのはのディバインバスターに比べれば、どうということない」

 

リトナ「フン、言ってくれるな……………ならば、私も本気で相手をせねばならないな」

 

フェイト「何!?」

 

リトナの発言からして、今までは本気では無かったようだ

 

リトナ「忘れたか? ケルベロスはマリッジデバイスだ」

 

そう、リトナは今まで一度もシュヴェーレンモードを使っていなかった

 

リトナ「敬意を表すぞ、フェイト・T・ハラオウン………私を本気にさせた事にな」

 

ケルベロス「ガウッ!!」

 

ケルベロスが走ってくる

 

リトナ「シュヴェーレンモードVer2」

 

レクイエムとケルベロスが1つとなる

 

フェイト(アレが奴のシュヴェーレンモード)

 

剣だったレクイエムは槍となる

 

ただの槍ではなく、刃は斧の様な形である

 

フェイト(バルディッシュにそっくりだ)

 

フェイトの言う通り、バルディッシュのアサルトフォームの形に酷似している

 

形式的にはハルバードといったところか

 

リトナ「貴様を殺し、左近を取り戻す。そして、管理局は今日…………終りを迎える」

 

フェイト「させない…………絶対に止めて見せる」

 

リトナとフェイトが互いに睨みあう

 

そして、風が吹き、葉っぱが木の枝から飛び散る

 

その葉が1枚、2人の間に入り、ゆっくりと地面に落ちる

 

それが合図となり、2人は鍔迫り合いとなる

 

何度も何度も打ち合う

 

状況的には対等だが、此処に来てデバイスの性能がものを言う

 

フェイト「クッ」

 

バルディッシュが徐々にヒビ割れていく

 

対してリトナの槍は傷1つ付いていない

 

リトナ「終幕だ」

 

止めと言わんばかりに、槍を振るう

 

バルディッシュで受け止めると、遂にバルディッシュは砕けてしまう

 

フェイト「そんなっ!?」

 

リトナ「終りだ」

 

フェイトの脇腹を切り裂く リトナ

 

勝負は決まった

 

リトナ「管理局の中でも1、2位を争う奴でこの程度か。本気出せば余裕だったな」

 

ケルベロスでは無く、左近だった場合ならば、更なる力を手に入れる リトナ

 

リトナ「管理局に未来はない」

 

彼を止める手立てはないのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フェイトもあっさりと負けましたね

 

次回は視点が変わります

 

スカリエッティの口からクイントの死の真相が語られる

 

その真実とは?

 

お楽しみに~

 

 

 


 
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