No.677403

九番目の熾天使・外伝 =蒼の物語 刻の幻影=

Blazさん

陰謀は計画的に。

イメージソング

OP2「BLUE SANCTION」 BLAZBLUE -CHRONOPHANTASMA- より

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2014-04-08 21:58:03 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:965   閲覧ユーザー数:863

CP第一章 第十七話 「黒き影の下に」

 

 

 

 

 

時空管理局、本局大会議室・・・

 

時空管理局にある大会議室。其処には管理局に所属する佐官や将官などの高官達が全員入り、更には僅かながら余剰があると言う程、巨大な会議室だった。其処では高官達が今回のイカルガ侵攻失敗について議論をしていたのだ。

 

「何てザマだ!!たかが辺境の魔道組織の世界で・・・しかも忍とか言う下等種族に敗北するとは!!」

 

「これは・・・紛れも無く機動六課の失態でしょうな。」

 

「はっ。貴様、言ってる事が昨日とは真逆ではないか!」

 

「六課にはまだまだ使い道がある。今ココで切り捨てれば後々面倒ですぞ。」

 

「問題なかろう。第一、この事はあの辺境の組織には知られてないからな。」

 

「統制機構・・・でしたっけ。あんな組織。我々の戦艦でとっととやればいいのではないか?」

 

「戦費が馬鹿にならんだろ。今ココでそんな事をすれば我々は確実に破綻だ。」

 

 

そう言った議論がかれこれ一時間程続いていた。

話にあがるのは戦いの被害の金、責任、戦略の云々。

全部他人に押し付けるといった形の話が続いていたのだ。

 

そんな中に議論に参加しない者も居た。

リンディ、ゼスト、ゲンヤと言った面々だ。

果ての無い議論にゲンヤは呆れ、ゼストは黙認続ける。

そして、リンディはどうするべきかと考えるといった状況であった。

 

だが。その時である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガゴン。

 

 

 

 

突如。会議室の扉が開き、三人の人物が堂々と入ってきたのだ。

その姿を見て高官達は驚くかにやけるかと言った表情になった。

だが、それは彼等がその人物達の本性を知らないからである。

 

 

 

 

 

 

 

そう。其処に居たのは・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これはこれは。遠路遥々ご苦労様です。帝殿。」

 

 

 

 

 

 

 

統制機構のトップ。帝が彼等の前に居たのだ。

そして、共に居るのは腕が治ったハザマとまるで興味の無い物を見るかの様な目をしたリバインズだったのだ。

 

帝「・・・・・・・・。」

 

ハザマ「どうも、管理局幹部の皆様方。ご機嫌は・・・大変よろしいようで。」

 

「そうだな。えっと・・・・・」

 

ハザマ「あ。私はハザマと言います。統制機構の諜報部に勤めています。」

 

「で。帝殿は何故、斯様な場所に?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帝「控えろ。ゴミ虫共め。」

 

 

「「「「「っ・・・・・!?」」」」」

 

 

突如、帝は全方位敵の場所で堂々とそう言ったのだ。

当然、高官達は驚き、同時に怒りが込み上げたのだ。

そして、相手は辺境の小組織とばかりに帝を罵倒したのだ。

 

「ふ・・・ふざけるなよ!この小娘が!!」

 

「我々管理局が、貴様等の様な二流の管理組織と態々手を組んだんだぞ!!」

 

「ゴミはそっちではないか!!ハハハハハハハハハ!!!」

 

 

高官達はそう言って帝を罵倒したが、ハザマは無反応、リバインズは未だに興味なしと言った表情であった。正直。二人もココまでの事は全て予想済みだったのだ。

 

ハザマ(やれやれ。まさかココまで予想通りとは・・・典型的な馬鹿は居たものですね。)

 

リバインズ(所詮は管理局。五流以下ですか。)

 

 

帝「・・・・・・・・最高評議会の者に会わせろ。」

 

 

「ハッ!誰が貴様等を最高評議会と!!」

 

「馬鹿も休み休み言え!」

 

 

帝「もう一度言う。最高評議会と会わせろ。」

 

 

リンディ(・・・・・何・・・・彼女のオーラ・・・まるで・・・・・)

 

ゲンヤ(こりゃ・・・・こちら側が完全墓穴掘ったな。)

 

 

 

帝「・・・・・・・・。」

 

ハザマ「言うだけ無駄でしたね。後は私とリバインズで処理します。帝様は急ぎ彼等と・・・」

 

帝「・・・・・手早く済ませろ。いいな。」

 

リバインズ「・・・仰せのままに。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズンッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

刹那。ハザマとリバインズは抑制していた力を開放する。

そのプレッシャーに高官達は圧倒され、一部の者は尻餅をつく。

そして、リバインズは神刃を。ハザマはウロボロスを持ち、行動を起こす。

 

 

 

 

 

 

 

その場に居る高官を殲滅する。という事を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(BGM”Endless Despair Ⅱ”)

 

 

 

ハザマ「さぁ・・・・・行けよ、ウロボロスッ!!!」

 

リバインズ「汚い掃除の開始です。」

 

緑の蛇が宙を舞う。獲物を喰らう為に。

高官達は逃げ惑うが、リバインズの神刃に足を、腕を、あらゆる場所を攻撃されて動きを止められる。

 

倒れたら最後。ウロボロスの餌となる。

 

「ぎゃあああああああああああああああああああああああああ!?!?!?」

 

「うっ・・・うああああああああああああああああああたたたたた助けっ・・・・?!??!?」

 

「痛い!痛い!誰か、助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!??!?!?」

 

「うっ・・・腕があ?!」

 

「あ・・・・ああああああ・・・・・????????????」

 

 

 

リバインズ「面倒です。イワン。貴方達も手伝いなさい。」

 

 

 

リバインズはイワン達を召喚する。

そして、イワン達はガトリングのM134やアヴェンジャーを使い、高官達をミンチに仕立てていく。かつてある実験場と言う街で見つけた武器。なんだかデカイウサギが襲ってきて、しかも分裂したが、永遠とイワン達の食料となったのは言っても意味が無い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハザマ「ヒャアアハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!苦しめ!もっと苦しめ!!テメェらの肥え太ったその身体で・・・俺にもっとその泣き声を聞かせてくれよぉ!!ヒャハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チュンッ!!

 

リンディ「っ・・!!」

 

一方。リンディ達は咄嗟の反射で机の下に隠れ、脱出を図っていた。

警戒をしていた一部の面々は下に隠れて難を逃れていた様だ。

しかし、周りは既に地獄絵図。高官の七割は既に死亡した。

 

一部の高官達、それも大半は地上本部の出身者達は元からの体力スキルで反射的に隠れ切れたのだ。

 

それに少し驚くリンディ。すると、其処にゲンヤがレティと共に寄って来た。

二人も逃れたらしい。

 

ゲンヤ「リンディ提督、大丈夫ですか?」

 

リンディ「え・・・ええ・・・にしてもコレは・・・・」

 

レティ「彼等を馬鹿にした・・・差し詰め天罰って所かしら?」

 

リンディ「でも・・・・だからってこんな・・・・・・これは虐殺よ!?」

 

ゲンヤ「怒りは御尤もだが、まずはココから逃げるのを考えないと・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハザマ「・・・・さてと。粗方馬鹿か片付けましたか。」

 

ハザマはそう言ってウロボロスが銜えていた高官を何処かに投げ飛ばす。

どうやら皆殺しと言う訳では無かった様だ。しかし、ハザマとリバインズの服や顔などには大量の血が付いており、ハザマは手に付いた血を舐めとると顔をにやけさせたのだ。

 

ハザマ「ふぅ・・・・では、生き残った皆さん。また会いましょう。その時は・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テメェ等の命日だがなぁ・・・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最高評議会室・・・

 

管理局の最高評議会。それは実体の無い組織の最高者達である。

かつて起こったJS事件。その時に最高評議会は全員死亡と表明されていたが、実は彼等は死んでいなかった。とある次元世界にある技術を盗用し、それを流用。

一種のバイオ脳を多数生成し、生きながらえたのだ。

 

 

 

帝「・・・・・酔狂な話だな。脳を大量に生成して永久に生き続けるとは・・・人を辞めてまで全てを手に入れたいか。」

 

 

 

 

「ふむ・・・・・確かにそうだな。」

 

「始めましてだな、帝殿。」

 

「既に我々の正体を知っていたとは・・・・・貴殿も随分酔狂だと思うがな。」

 

 

帝の前には三つのカプセルにそれぞれ一つずつ脳が入った水槽があったのだ。

其れこそ、管理局の最高評議会の三人である。

 

「我々は争いが続く次元世界を全て統一し、全次元世界を平和にしたいだけだ。」

 

「そう。我々には魔法と言う力と科学と言う二つの力がある。」

 

「この二つを合わせ、我々は新たな力を作り出した。」

 

帝「それは我が世界とて同じだ。我が世界には科学と魔術を合わせた術式がある。」

 

「確かにそうだな。しかし、我々の力の方が貴殿の術式よりもはるかに優れている。」

 

「君達の所の様な劣った物ではない。」

 

帝「・・・・・・・。」

 

「だから・・・大人しく、事象兵器を全て我々に渡せ。」

 

最高評議会の言葉を聞き、帝は軽く息を吐く。そして。

 

帝「断る。」

 

唯そう断言したのだ。

すると、帝の周りには大量のガジェットとスフィアが現れた。

どうやら彼女を排除する気だ。

 

「そうか。残念だよ。君とは上手くやっていけると思ったのだがね。」

 

帝「同感だ。ハッキリ言って、貴様達が其処までの塵とは思っても無かったぞ。だが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これでお前達は終わりだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズドドドドドドドドドドドッ!!

 

 

 

 

 

 

刹那。大量にあったスフィアは全て砕かれ、ガジェットも一つの残らず破壊された。

 

突然の事に驚く脳達。気づけば、帝の周りを八体の量産型次元素体達が囲んで立っていたのだ。

 

「なっ・・・・そいつ等は?!」

 

帝「お前達が飼い慣らしていた者の力を使って作った手駒だ。尤も。貴様等では出来ぬ者達だがな。」

 

「っ・・・・・貴様は・・・・一体何者だ・・・・?!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帝「我が名は帝。死を制する者だ。」

 

その言葉が合図だったのか、次元素体達は一斉に脳達へと攻撃した。

回避方法が無い脳は直撃を受け続け、やがては肉の塊になった。

 

だが、自分達にはスペアがある。

そうおもったが、それは叶うことは無かった。

 

 

 

「報告。ナンバー108からナンバー114が対象の完全破壊を完了。」

 

 

対象。そう。彼等のスペアの脳である。

帝の周りには後から七体の次元素体が転移した。

つまり、この次元素体達が残るスペアを全て破壊したのだ。

 

そして、それを聞いた帝は唯一言呟くのだった。

 

帝「哀れだな。過信するからこそ・・・お前達は死ぬのだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イカルガ、レールステーション・・・

 

場所は戻り、ここはイカルガのヤヒコにあるレールステーション。

其処には一人の青年(女の場合もそう言うので)が立っていた。

薄い茶色のストレートのロングをなびかせ、今回は少し服装を変えたのか、薄い紫の裾などが少し短い上着。白のラインが入った同色のショートスカート。そして、白のロングブーツと言った少し場違いの様な服で来たのだ。

 

アスナ「ま・・・どうしてこの服装なのかは後で作者に聞くが・・・」

 

※イメージでそうなった訳です。勘弁して下さい。by作者

 

 

 

アスナ「にしても・・・すごい賑わいね。」

 

現在、アスナが居るのはヤヒコの上層。

ヤヒコ自体は他の階層都市よりも活気が溢れかえっていると言ってもいい。

ダウンタウンなどは賑わい、それを聞きつけレールステーションで渡って来る。

そうやってヤヒコは活気付いていたのだ。

 

アスナ「・・・っーーー!さてと。先ずは何処からにしますかなっと。」

 

アスナはそう言って軽く背伸びをして眠気を覚ます。しばらく列車に揺られていたので身体に少し眠気が溜まっていたのだ。それを解消すると、右手を額辺りに寄せて遠くを見渡す素振りをする。

そして。先ずはと思い適当に歩き始めたのだ。

 

 

 

さて。どうしてアスナがココに居るのか。

話は今から数日前。ディアーリーズが突然楽園(エデン)を飛び出し、それから一日経った日の事である。

 

 

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楽園(エデン)、ラウンジ・・・

 

 

こなた「それじゃあ・・・awsにも何も言わなかったの?」

 

aws「ああ。つか、俺もそれは今知ったぞ。」

 

ディアーリーズと行動する事が多かったaws。彼ならと思い、ラヴァーズ三人と咲良が彼に問い詰めたのだが、aws自身それを彼女達の口からが初めてだったので、少し驚いていた。

 

アスナ「・・・・・・アイツ・・・何処に・・・・・?」

 

aws「・・・あのさ・・・そんな時に悪いんだけど・・・・・」

 

アキ「・・?何?」

 

aws「Blaz知らね?」

 

こなた「Blaz?」

 

唐突にBlazの事について聞かれるラヴァーズ達。だが、当然四人はディアーリーズを探し回っていたので知らない。そう答え、awsは少し考える素振りをしつつ一人呟くのだった。

 

aws「・・・・・そっか・・・・・しかもアイツ、ディアーリーズと同タイミングって・・・・」

 

アキ「それ。どういう事。」

 

awsの口からの発言に耳を疑い、彼の肩を掴むアキ。

そして、そのサイドにこなたとアスナ、そして中から咲良と背回られたのでawsも仕方なく話したのだ。

 

aws「・・・・実はな。さっきレーツェルさんから聞いたんだが、Blazが急に出て行っちまったらしい。」

 

アスナ「・・・アイツが?」

 

aws「ああ。それも、お供の三人連れてで、詳しい事は言わなかったけど、野暮用だって。」

 

こなた「・・・・何処に行くって行ったの?」

 

aws「さぁ・・・・こればっかりは俺でもな・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

awsと分かれたラヴァーズ達。

何処に行ったかと考えると、其処に支配人が現れたのだ。

 

支配人「ん?どうした、お前等。」

 

咲良「あ・・しーくん・・・・・」

 

支配人「咲良まで・・・どうした、そんなに深刻な顔してよ。」

 

こなた「・・・・・・実は・・・・・」

 

 

ラヴァーズ説明中・・・

 

 

支配人「・・・・・なるほど。で、今ディアーリーズとBlazの行方を捜していると。」

 

アスナ「まぁBlazの方は可能性が低いから、保険だけど。」

 

支配人「・・・なるほどね・・・・・・・ディアーリーズの方は俺も知らねぇが・・・Blazなら思い当たる場所はあるぜ。」

 

アキ「ホント?」

 

支配人「ああ。階層都市「カグツチ」そして「イカルガ」。アイツ、前にカグツチで一騒動起こして、その後イカルガって所にも行ったらしいからな。」

 

アスナ「・・・・・・・・・。」

 

こなた「って言うか、階層都市って?」

 

支配人「その世界では地表に魔素って言うのが満ちていてな。それから逃れる為に、その世界の人達は巨大な街を区画ごとに重ねていったんだ。それが階層都市。」

 

アキ「ふーん・・・・・」

 

 

その後。ディアーリーズがイカルガに居るのではないかと思い、アスナは一人勝手にイカルガに赴くのだった。ちなみに、彼女曰く、置手紙はしたので大丈夫だというのだが・・・

 

 

 

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ノエル「はぁ・・・・・ワダツミに戻ろ・・・・・」

 

アスナ「ん・・・試しに聞いてみますか・・・・・あのー」

 

ノエル「へっ・・・あ・・どうしました?」

 

アスナ「実は・・・・人、探してて・・・・・」

 

 

類は友を呼ぶ。

同じ目的の二人がこの後共にワダツミに向かっていったのはまた次の話。

 

 

 


 
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