No.677303

北郷一刀の外史紡ぎ二篭 第三話

ユウヤさん

第三話
七乃救出になります。
と言ってもあっけないですが。
むしろ七乃のお仕置きメイン?
では本編どうぞ。

2014-04-08 12:16:56 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:4521   閲覧ユーザー数:3481

 北郷一刀の外史紡ぎ二篭 第三話―激走、君を救うために

 

 

 

 一刀「クソ!どうしてこんな事になる!!七乃・・・七乃ぉぉぉ!!」

 

 俺は今寿春に向けて疾走中だ。馬では間にあわない。俺の操氣術を使って走っている。と言うか跳んでいる、時速にすれば100キロは出てるはずだ。俺の背中には周泰さんが乗っている。

 

 明命「わわわわわわ!!!早い、早いです北郷さん!!」

 

 一刀「すまん、周泰さん。今は・・・急がなきゃならないんだ!!」

 

 明命「わ、分かりましたぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 七乃、俺は・・・君を守る!

 

 おそらく2,3時間ほど走っただろうか、寿春にたどりついた。寿春の光景を目にしてまず思った事。酷い。

 

 一刀「これが・・・美羽と七乃の・・・してきた事か・・・」

 

 これは現実なんだ。彼女が守ろうとした結果がこれなら・・・だれが彼女たちを恨むなと言えようか。

 

 一刀「くそう・・・周泰さん、七乃の・・・張勲の屋敷は何処だ?」

 

 明命「こちらです!」

 

 俺は周泰さんの後を追い走り出す。七乃、早まった真似はしないでくれ!

 

 一刀「・・・ここか?人の気配がしないが・・・」

 

 明命「おかしいですね・・・」

 

 一刀「入ってみよう。」

 

 俺は周泰さんに七乃の執務室の場所へ案内してもらうように頼み、執務室へと入る。そこには荷物も何もなくなった七乃の執務室があるだけだった。

 

 一刀「・・・なんだよこれ。」

 

 明命「夜逃げでしょうか?」

 

 一刀「・・・なぁ、これって・・・」

 

 一つ残された机の上、そこには竹簡が置いてあった。

 

 カラカラカラ

 

 俺はそれをおもむろに広げる。

 

 『一刀さんへ、一刀さんの事ですからきっと此処にいらっしゃると思いますのでこれを残そうと思います。私は孫策さんにお嬢様を託し、お嬢様を脅かす元老を討つために身の回りを整理しました。きっと私は生きて帰れないでしょう。ですのでお嬢様をお願いします。孫策さんの所に居ればきっと一刀さんともお会いできる事でしょう。お嬢様を頼みます。』

 

 一刀「・・・」

 

 明命「これって・・・そんな。」

 

 一刀「ふふふ・・・ははは・・・はーっはっはっは!!」

 

 明命(北郷さんが壊れました!?)

 

 一刀「周泰さん・・・しばらく一人で行動する。君は宿で待ってて。大丈夫・・・日が落ちるまでには帰ってくるから。」

 

 明命「は、はい。(めちゃくちゃ怖いです!!)」

 

 俺はそのまま周泰さんを街の宿に向かわせた。七乃、俺を怒らせたね?俺の七乃に対する愛を・・・甘く見たね?

 

 一刀「スンスン・・・こっちから七乃の匂いがする。・・・・この足跡は七乃だな・・・そう時間が経ってない・・・こっちに・・・いった?いや、まだだ・・・この風向きと・・・こっちか!」

 

 俺は七乃の匂いと足跡と気配と雰囲気ととにかく七乃に関する事を総動員して追いかける。俺の頭から他の女性の事を捨てまくって、七乃一色にしてできる芸当だ!

 

 それからしばらくして、大きな屋敷の前にたどりついた。この屋敷から七乃の気配がする・・・そのまま俺は屋根伝いに進入して七乃を探す。

 

 元老『ほっほっほ・・・本当にいいのか?張勲よ・・・』

 

 七乃『・・・はい・・・それでお嬢様が守れるのなら・・・』

 

 元老『おぉおぉ、甲斐甲斐しい事よ。儂も久しぶりに滾って来たわい・・・』

 

 七乃『・・・っ!あ・・・・ん・・・』

 

 ・・・ぶち!

 

 ドガーン!!!!!!

 

 元老「な、なんじゃ!?」

 

 七乃「・・・あ。」

 

 一刀「コ~、ホ~。」

 

 元老「な、間諜か!?だれか!曲者じゃぁぁぁ!!」

 

 一刀「疾ぃ!」

 

 元老「ぐへぇ」

 

 俺は気に食わない豚の腹に拳をめり込ませる、と同時に俺はそいつの喉笛を潰す。これでこの豚は死んだな。呼吸困難で。喉がつぶれたぐらいで人は簡単には死なない、呼吸が出来なくなるんだ。ふふふ、簡単には殺さんよ。

 

 七乃「あ、あの・・・」

 

 一刀「お仕置きは後だ。服を着て準備して。・・・いいね(にこぉ)」

 

 七乃「ひぅ!?わ、わかりましたよ~。(泣)」

 

 そのまま俺は衛兵を斬り伏せながら七乃と一緒に元老の家から脱出した。そこから周泰さんの待つ宿まで行き、今目の前に正座させた七乃が居る。

 

 一刀「さて・・・弁明を聞こうか?」

 

 七乃「えっと・・・そのぉ・・・」

 

 一刀「おそらく・・・閨で油断してるときに・・・って算段だろ?」

 

 七乃「・・・はい・・・あの男が元老達の元締めみたいな物でしたから。彼さえ始末できれば・・・だから。」

 

 一刀「くふふふ・・・それで?俺がその事実を知ったらどう思ったと思う?」

 

 七乃「そ、それはぁ・・・」

 

 明命「あ、あの・・・ちょっと状況が見えないんですが・・・どう言った御関係で?」

 

 七乃「え?そ・それはその~・・・あ、あははは・・・」

 

 一刀「嫁。」

 

 二人「ふぇ!?」

 

 一刀「嫁だ。だから・・・勝手な事するな・・・本当に・・・心配したんだ・・・」

 

 七乃「あう・・・ごめんなさい。一刀さん・・・」

 

 明命(・・・うん。私ものすごく邪魔な気がしてきました!)

 

 ・・・はっ!周泰さんも前で俺何してんだ!?

 

 一刀「と、とにかく・・・七乃は覚えてるって事でいいんだね?」

 

 七乃「は、はい~。えっと・・・周泰さん。私はもう孫家に逆らう気は有りませんので・・・洛陽の知り合いにこの辺りを孫策さんが治める事についても話が行ってますので、ご安心ください~」

 

 明命「えぇ!いつの間に!?!?」

 

 七乃「そこはほら・・・超展開的な~」

 

 一刀「まったく・・・七乃の手まわしの良さは相変わらずだな?」

 

 明命「・・・はぁ。何となくですがわかりました。えっと・・・北郷さん。」

 

 一刀「ん?なに??」

 

 明命「疑って申し訳ありませんでした!」

 

 一刀「へっ!?い、いきなりどうしたの?」

 

 明命「私は・・・北郷さんの事を疑ってました。僅かながらにですが・・・袁術側の間諜なのではないかと。ですが・・・貴方の行動は自分の大切な物の為ならどんなことでもする、そんな意志を感じられました。それは孫呉に通ずる物があります。なので・・・私の真名である明命、これを受け取ってもらいたいのです!」

 

 一刀「・・・それって・・・俺を信用するって事?」

 

 明命「はい!」

 

 一刀「・・・はは・・・ありがとう。謹んで預かるよ。俺は真名がないけど親しい人は一刀って呼ぶから・・・そう呼んでくれると助かるよ。」

 

 明命「はい!一刀様!」

 

 一刀様ぁ!?

 

 一刀「そ、その様付けはどうかと・・・」

 

 明命「天の御使い様なら当然です!」

 

 おう・・・此処に来て俺の苦手な呼び方が・・・敬称は辞めていただきたい!!

 

 一刀「さ、さすがに様付けは・・・」

 

 明命「譲れません!」

 

 一刀「さ、さいですか・・・」

 

 七乃「一刀さん、相変わらずの女たらしですね~」

 

 カチン。

 

 一刀「七乃?反省してないね??」

 

 七乃「あ・・・」

 

 一刀「明命・・・しばらく部屋には近づかないでね?」

 

 明命「へ?」

 

 一刀「・・・ちょっと七乃に・・・閨的なお仕置きするから。」

 

 明命「はうぁ!?わ、分かりました・・・幸いこの宿は私たち以外泊まってませんので・・・お楽しみください。//////////////」

 

 一刀「ふふふ、楽しむのは俺だけだけどねぇ?」

 

 七乃「(ひ~ん、此処ではまだ初めてなのに~)・・・お、お手柔らかに・・・」

 

 一刀「で・き・な・い♪」

 

 七乃「ですよね~(泣)」

 

 こうして俺は夜遅くまで七乃を苛めぬいた。明命には後で猫に好かれる術を教えてあげた。

 

 

 あとがき

 

 

 

 

 ユウヤ「はぁ、特に話す事は無いんだよなぁ。羽生はまだ目が覚めないようだし・・・しばらくゲストを呼んで場をつなぐのも・・・」

 

 華琳「ゲストと聞いて。」

 

 ユウヤ「唐突に現れて・・・本当に君のキャラが壊れてるよ?」

 

 華琳「仕方ないでしょう?一刀が別の外史に行っちゃって暇なのよ。」

 

 ユウヤ「それは・・・すまない事をしたな。」

 

 華琳「本当にね。それで・・・一刀の様子はどうなの?増えた?増えちゃった??」

 

 ユウヤ「怖いな・・・あまり情報は出したくないんだが・・・」

 

 華琳「お・し・え・な・さ・い。」

 

 ユウヤ「増えました。」

 

 華琳「そうなの・・・で?いつ帰ってこれるの?」

 

 ユウヤ「それはその・・・まだ未定で・・・」

 

 華琳「こっちはカリアの世話で結構大変なのよ?あの子・・・」

 

 ユウヤ「いや、さすがにネタばれは勘弁して下さい。」

 

 華琳「・・・そう?しょうがないわね。これぐらいで勘弁してあげる。」

 

 ユウヤ「はい、ありがとうございます。」

 

 華琳「それじゃあ次回もまた来るわね。」

 

 ユウヤ「あ、来るんですね。よろしくお願いします。」

 

 二人「それじゃあ、また次回お会いしましょう。」

 


 
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