~第122話 †閑話 孫呉の平和な日常?† ~
目の前にある書簡の束を見ながら私はため息をつく
やってもやっても終わらない・・・肩も凝る
あのバカは一体どこに逃げたと言うのだ・・・
どうせまた祭(さい)殿とどこかで飲んでるのだろう
うん・・・給金を引いていこう
ふぅ・・・一息いれるか
メガネを外し目の周りを揉みながら外を見る
蓮華(れんふぁ)様は思春(ししゅん)を共に連れ領内の賊の鎮圧
明命(みんめい)は北の曹操(そうそう)と袁紹(えんしょう)の偵察
穏(のん)と亞莎(あーしぇ)も文官として働き詰め
小蓮(しゃおれん)様は市井にいるらしいと報告があったな
客将扱いで太史慈(たいしじ)が残ってるのが幸いか
飲んだくれ二人はアテにならんからな・・・
華陀(かだ)からもらってる薬飲んでおくか
苦い薬を冷えたお茶で流し込み少し目を閉じる
少し時間が経ってからだろうか扉を開けながらバカが入ってくる
「めいり~ん、いる~?」
「どうしたバカ君主殿」
「ちょ!?いきなりひどくない!!」
「仕事を放棄する君主殿をバカと言わずして何という?」
「ちゃ、ちゃんとやってるわよ!?」
「この書簡の山は?」
「おっかしわね~いつの間に増えたのかし・・・あいたたたた!
やめて!耳はやめてとれるとれるとれちゃうって!!」
「言い訳を言う暇があったらさっさと終わらせろ!
今日はこれで終わっていいからな!」
「ぶ~・・・分かったわよ~・・・」
それから暫く政務室では静かに仕事をする二人の姿があった
日が沈み始め夕刻になる頃に今日の政務が終わる
「はぁ~やっと終わったわ~」
「毎日ちゃんとしてれば良いものを・・・」
「え~だって~ねぇ?」
「はぁ・・・雪蓮(しぇれん)・・・」
「な、なによその可哀想な子を見るような目は」
「まぁいい、それで何か用事があったから嫌な仕事をやりにきたのだろう?」
「あ、あれ?分かっちゃった?」
「お前の考えなど良く分かる」
「流石冥琳(めいりん)ね!
いつも頑張ってもらってるから、宴の準備をしてたのよ」
「なるほどな・・・それは嬉しいな」
「ささっ皆待ってるから早く早く!」
雪蓮が私の手を握り引っ張っていく
騒がしくも暖かい私の心友・・・同じ人を想う同士
今は色々と忙しいが、いつか平穏がくれば
こうして皆と騒ぐのも悪くないか・・・
「あ、今回の宴にかかった費用雪蓮と祭殿から引いておくからな」
「なにそれひどい!?」
「なんで儂も!?」
うむ、太史慈殿の料理はやはりうまいなぁ・・・
~あとがきっぽいもの~
呉のお話です
子義嬢を出そうと妄想してたら、雪連が主張してきました・・・
とりあえず、こんな感じでいつもとおりの展開ですw
次は順番的に魏の予定です、駄文ですが次回もよろしくお願いしますm(_ _)m
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この物語はオリ主メインの外史です
視点は基本オリ主となっています
その他にご都合主義・チート・独自ルートで書いています
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大丈夫な人は駄文にお付き合いください、更新は日曜日予定です
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