No.673512

真・恋姫†無双 巡る外史と仮面の魔神 三十五話

XXXさん

仮面編

可愛くないだろ

2014-03-24 23:59:33 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1358   閲覧ユーザー数:1231

あー…暇だ…訓練終わって午後は何にもすることないな…

俺は汗を拭きながら廊下を歩き、午後の予定を考えていた。

いや、実際やることないし。

今日は恋とか音々音はいないしな、他も色々忙しいらしいし。

…ヤベェ…なんか慣れてきてるな、俺。

 

(もう少し避けるべきかな…ん?)

「ほら蒲公英どうした!そんなんじゃ当たらないぞ!」

「ちょ…お姉様手加減して!…よ!」

「手加減したら修行の意味ないだろ!」

 

声がしたから中庭を見てみると、馬超と馬岱が模擬戦をしていた。

馬岱は武将としてはまだ未熟だけどトラップ術が優れてるからな…そこが重宝されてもいいだろう。

てかこの前俺もそのトラップに掛かった。

…まぁ、落とし穴に完全に落ちる前に脱出したけどな、月歩で。

 

「はぁ…ちょっ…まった…!」

「まったも逸ったもない!構えろ蒲公英!」

「ひ~ん!…あ、平沢さん」

「はん!そんな手に何度も通じるとでも思っ…」

「え、何度も通じてたの?」

 

うわ、なんかビックリだわ。

スッゲーベタなだまし方に何度も引っ掛かってたなんて、結構単純なんだな馬超って。

あ、てか声出しちまった。

 

「ってほんとにいた!?」

「(´・ω・`)ノやぁ」

「    」

「あれ?馬超?ばちょーう?」

 

おかしいな、ちゃんと挨拶した筈なのに挨拶が返ってこない。

やっぱ顔文字使ったのダメだったかな?

とか思ってると馬超は急に顔を真っ赤にして銀閃を振りかざしてきた…ってうお!?

 

「わああああああ!?」

「うぇあああああ!?」

「ちょお姉様何してるの!?」

「ななな何であたしの後ろにたってんだよ!?」

「通りすがっただけだよ!?てかお前後ろに立った奴を攻撃するのかよ!?」

「う…うるさい!!あたしの後ろに立つなぁああ!!」

 

ゴルゴかよ!?俺はまた振りかざしてきたのでブリッジで回避する。

てか馬超ってこんな性格だったっけ?

他の世界の馬超はまだフレンドリーな奴が多かったんだけどな…

人間じゃないけどブルーディスティニーとか。

 

 

「で、いきなり攻撃するなよ。危ないし」

「う…悪かったよ」

 

ムスッとした感じで謝った馬超。

こっちに顔を向けようともしないしそんなに怒ってるのか?

馬岱はなんかニヤニヤしてるし…アイアンクローしてもいいかな?

 

「お姉様も素直じゃないな~。平沢さんが急に後ろにいて恥ずかしくなったって言えばいいのに」

「な、そ、そんなんじゃないよ!あたしはただ後ろに立ってたから驚いただけであって…」

「だからそれで攻撃するなっつの。武器が重火器じゃないだけいいけど」

 

だとしたらマジでゴルゴだ。

眉の太さ的にも合ってる気がするな。

いや、もう一回り太いか…どうでもいいけど。

 

「それで暇なの平沢さん?」

「ん?まーな。だからこうやってぶらぶらしてたんだよ」

「じゃあお姉様と試合してよ!たんぽぽもお姉様も暇してたし!」

「ちょ!?蒲公英なに言ってんだよ!?」

「ほら~、お姉様~…平沢さんと一緒にいられるよ~?(ついでにたんぽぽもだけどね~)」

「な…何であたしが平沢と…」

 

なんか内緒話し始めたな。

一応聞き耳は立てないでおくか。

それにしても試合か、戦闘ならここ最近してたけどいいタイミングかもしれないしやってみるかな。

 

「ひ…平沢。その…あたしと、試合しないか?」

「いいよ」

「そっかいいのか…いいのか!?本当だよな!?」

「いや、だから本当だって」

「本当に本当だよな!?」

「しつこいとやらないぞ?」

 

何でこんな風になってるんだろう?

まあいいか…そう考えようとした矢先、俺は馬岱に腕を掴まれ闘技場まで引っ張られていった。

なにこの子凄い腕力!?何気に胸に俺の手の甲当たってんですけど!?

ちなみに後ろから追いかけてくる馬超の表情は…凄く不機嫌になってました、はい。

 

 

 

闘技場に来た俺と馬超はそれぞれ武器を取り出し構えていた。

やっぱり馬超は武将だな…さっきと雰囲気が違う。

俺はと言うと馬超が槍使いだからそれに合わせてゲッターランサー…ではなく、刄金を構えている。

あとで馬超を驚かせたいしな。

 

「それじゃあ準備いーい?」

「おう!」

「いいぜ」

「じゃあ…試合、開始ーー!」

「――――うりゃあああああ!!」

 

合図と共に駆け出して来る馬超。

スピード勝負か…面白い。

俺はギリギリまで馬超が来るまでその場を動かずにすることにした。

そして思惑通り俺に近づいてきた馬超は横に槍を振るう。

それとほぼ同時に俺は馬超に近づいて鞘を抜き、それを槍の刃のすぐ近くの柄の部分を抑えて槍を止める。

驚いた顔をした馬超を無視して俺はわざとらしく大振りに刄金を振るう仕草をした。

当然馬超は避けようと後ろに下がろうとした。

だが現在、馬超の槍…銀閃の十字部分に鞘が引っ掛かっている。

もうひとつ付け加えるのなら、俺は馬超の片足の踵の後ろに足を添えていた。

言わなくても分かるように…馬超はどちらの罠に掛かり、尻餅をつくことに。

 

「うわっ!?」

「突撃するのはいいけどそのあとのこと考えろよ。あとちゃんと足元み…」

 

……俺は思わず顔を背ける。

だってさ…ほら…スカート履いてる女の子が尻餅つくとさ…中身、見えるんですよ。

 

「?どうしたんだよ?」

「あー…馬超さん…その…下着見えてますよ?」

「あ、ホントだ。薄緑色」

「は?……★■ @ ● っ!?」

 

顔背けてるけど分かる、今の馬超スゲー真っ赤だ。

そりゃあお年頃だもんな、見られたらそうなるって。

 

「みみみみみ…!?」

「ゴメン…見た」

「こっ、このエロエロ魔神!」

「何でだよ!?」

 

理不尽だ、不可抗力なのに…

…もういいや、終わらせよう。

これ以上続けてると色々とまずい雰囲気になりそうだ。

 

「…はぁ……悪い馬超。もう終わらせる」

「うう~…え…終わらせるって…?」

「――延びろ『鬼灯丸』!」

 

俺は鞘と刄金をたてに重ね、鬼灯丸へと変える。

やっぱり槍には槍をやっといた方がよかったな。

 

「なっ!?」

「ええ!?変わっちゃった!?」

「構えろ、あっという間に終わる」

 

すでに立っていた馬超にそう言いながら俺は体勢を低くして走り出す。

馬超は少し戸惑いながらも俺の攻撃を受ける体勢に入った。

そして槍と槍の攻防が始まった……まあ、馬超はやりにくそうだけど。

それもそうだろう、馬超は今まで同じ身長もしくはそれ以上の身長の相手と訓練と戦闘をしてきたはずだ。

俺は馬超より背が高いが今は体勢を低くしている。

凄くやりにくそうな顔してるよ…すぐに終わらせるけど。

 

「裂けろ『鬼灯丸』!」

「っ!?三節棍…おわっ!?」

 

俺は鬼灯丸を槍から三節棍の形状に変えて銀閃を絡めとる。

そして俺の方に引き寄せて…馬超の腕の間接を決めた。

それを決め手に、馬岱から試合終了のコールが言い渡されちょっと気まずい雰囲気から解放された。

 

 

 

「ずりぃぞ平沢!」

「悪い悪い。でも油断大敵だろ?」

「そうだね~…たんぽぽの罠に掛かった焔耶みたいに油断大敵だよ、お姉様」

 

あのあと馬超に凄くグチグチ言われた。

俺も反則だと思ってるよ?でも言った通り油断大敵じゃん。

馬超はもう一回試合しようとしたが、運悪く雨が降りだしてきて今は雨宿り中だ。

にしても…見ちゃったな…

 

「あのさ馬超…見て悪かったな」

「えっ!?べ…別にいいよそんなこと…あたしってさ、その…可愛くないだろ?むしろ見苦しいもの見しちまって悪いって思ってるし…」

「アホか。男からすれば眼福だよ間違いなく。てか、馬超が可愛くなきゃ馬岱や他の皆も可愛くないことになるぞ?」

「んな!?」

「えっ、平沢さん…今たんぽぽのこと可愛いって言った?」

「正確には馬岱や他の皆がな。今はやんちゃだけどそれが魅力的に見えるぞ、馬岱は」

「えへへ…そうかな?」

 

ほらこういう笑顔がいいんだよ。

やっぱ笑った顔が一番だな。

 

「平沢…あたしは…?あたしも…その…魅力とか…ないのか?」

「ん?そうだな、馬超は真っ直ぐなんだよ。何事に対しても、ただちょっと恥ずかしがってるだけで。でもそこも含めて綺麗だと思うんだよ。馬超の真名みたいに汚れのないって感じがする」

「……………」

 

あ…なんか口説いた感じになったかな。

そんなわけないか、ただ誉めただけだし。

でもなんで、馬超は顔を赤くして俺の顔見てるんだろ。

なんかちょっと震えてるし。

 

「馬超?風邪引いたのか?」

「…で…いいよ」

「ん?」

「翠でいいよ…なんかその…誉めてくれたお礼にさ…」

「じゃあたんぽぽも!平沢さんに誉められたからそのお礼にね!」

「そか。じゃあ俺もリトでいいぞ」

 

何でか誉めただけで真名を預けられた。

そんなにいいこと言ったつもりないんだけどな。

てかあれ?馬超…もとい翠が股に手を入れてモジモジしている。

 

「あ…うあ…」

「どった、翠?」

(あ、なるほどなるほど…いつものあれだね)

「も…漏れる…!」

 

そう言ってゆっくりと歩いていく翠。

危なっかしいな…大丈夫かな。

あ、水溜まりに滑った。

って危な!?

 

「うわっ!?」

「っと!…大丈夫か、翠」

「あ、ああ…ありがと…ってうわわわわ!?(か、顔近い!?)」

「うぇあ!?」

 

一応支えていた俺だったが何でか翠に突き飛ばされた。

当然バランスを崩した翠も一緒に倒れるがそれより先に俺が倒れる。

受け身をとるが、ちょうどいい大きさの石があったわけで…頭ぶつけた。

ああ…そういや俺…ギャグ体質だったな…

薄れ行く俺の意識の中でそう思う。

あ、なんか顔面に薄緑色の柔らかいものがのし掛かった。

なんだろ…そう考える前に俺は意識を手放した。

 

もしかしたら気のせいかもしれないが最後の最後に俺の顔に……雨じゃない、アンモニア臭のする温かい液体がかかったような気がした。

まあ、目が覚めた時にはなんともなかったから気のせいだと思うけど……翠が二日ほど部屋から出てこなかったのは気になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

XXX「死ねえぇええええええええ!!!!!!」

リト「何でじゃああああああああ!!!!!!」

 

一刀「最近こんなのばっかだな」

XXX「貴様ぁ…黄金翠をぉおおお!!」

リト「なんか発音が違う気がする!?てかなんのことだああああああ!!」

一刀「今戦闘パートに見えて模擬戦みたいになっちゃいました。なんかバカ作者とアホオリ主があれなので今回後書きコーナーできませんね。次回は戦闘パートにするそうです」

リト「誰がアホだコラ!?」

XXX「チ○コぉ、貴様は黄金翠を腐るほど浴びてきたよなぁ…!」

一刀「チィ!免れようとしたのに!」

 

ΟωΟゝ<●>▲<●>=⊃ΣΟДΟ再見


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
5
1

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択