No.672589

【獣機特警K-9ⅡG】寿司屋の帰還【交流】

帰還、と言っても結構頻繁に来ているのですが。
他には「ひな祭りももいろちらし寿司」とか作っていそうです。

とも先生:http://www.tinami.com/view/672166
松男:http://www.tinami.com/view/671973

2014-03-21 17:37:49 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:749   閲覧ユーザー数:711

今日はラミナ市内の児童養護施設「しろいぬ園」の運動会の日である。

 

当然園長の松野智美も準備に余念がなかったが、そこに訪問者。

 

「あ、園長おはようございます。」

「松男くん!来てくれたのね!」

 

「しろいぬ園」のかつての園生で現在は市内の寿司店で寿司職人をしている正見松男である。

 

「お約束のお寿司持ってきましたよ!」

 

松男が乗ってきた軽ワゴンには大量の寿司弁当が載っている。松男は「しろいぬ園」でイベントがあるたびに自ら寿司を作って無料で振る舞っているのである。

 

「今回はお弁当ということで生ものは敢えて避けて助六寿司です。海苔巻きの具材は子供にも受けるようにから揚げやソーセージなども使ってます。」

「いつもいつも悪いわね。」

 

恐縮する智美である。

 

「いえいえ、僕はここに何かしたいからやっているだけで…。でもここはいつもいいですね。雰囲気が温かくて。僕がいた時と変わらない。」

 

松男はかつての自分を思い出ししみじみとしている。

 

「私こそ、松男くんみたいに卒園しても頑張っている子供がいるのはうれしいし…園生の励みにもなるし…。」

「僕も先生にそう言ってもらえると嬉しいです。…よろしければお寿司を運ぶの手伝ってもらえます?」

「もちろん!」

 

そして寿司を運び込んだ後。

 

「これでお昼に配れるわね。でも本当にいつもありがとう。」

「いいんですよ。さっきも言ったみたいに僕がやりたいだけですから。それに…。」

 

とここで松男はちょっと邪悪な微笑みを浮かべる。

 

「ここで評判の良かったメニューを実際にお店で使うこともありますからねぇ。」

「…あらあら悪い子ね。」

 

智美も邪悪な微笑みを返し、そして二人で大笑いするのであった。

 

おわり


 
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