No.671962

艦これ二次創作小説 第壱話

funnyfaceさん

どうもお久しぶりです。
funnyfaceです。
さて、SAOとかも少し行き詰ってしまったので、息抜きとしてこちらを。
完全に妄想とかが入り交ざってますのでご注意を。
まぁいつもの事なんですがね。

2014-03-18 23:43:18 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2112   閲覧ユーザー数:2070

 

横須賀鎮守府に、新しい提督が着任するらしい。

 

そんな噂が広まっている。

 

ここ、横須賀鎮守府は、そこそこ大規模な鎮守府だ。

艦娘はかなりいるし、装備も充実している。

ただ、提督に難あり。

入渠(ドック)に忍び込もうとした提督、艦娘の中破写真を売っていた提督、艦娘を誘拐しようとした提督等々。

(正し7割が女性提督)

そんな鎮守府に新しい提督。

大方の艦娘は、「どう逃げようかな……」と諦めているようだ。

残りの艦娘はどんな提督が来ても一蹴する者たちだが。

 

 

鎮守府より少し離れた一般用港

 

(まさか私が提督のお迎えの任に就くとは……)

一人提督を待つ彼女は装甲空母大鳳。半年ほど前にこの鎮守府に着任した艦娘だ。

(また変なのだったらどうしましょうか……)

そう。彼女は、鎮守府で提督の被害をおそらく1番受けている艦娘。

そんな彼女がなぜこの場にいるのかというと、

「うぅ、あそこでチョキを出していれば……!」

彼女の口から出た後悔を聞けばわかると思うが、ジャンケン大会(優勝者が提督を迎えに行くんだよジャンケン大会)が原因。

しかし過ぎてしまったことをいちいち悔やんでも仕方がない。

「…よしっ!」

大鳳は自分を両頬をぺしっと叩くと、気合を入れた。

「それにしても……」

大鳳は懐中時計を覗く。

「もう来ていてもおかしくはないのだけれど……」

提督が着任するのは9時だと聞いている。しかし今は9時10分だ。たった10分だが、すこし几帳面な彼女には

かなり気になることのようだ。

「道に迷っている?」

「おい」

いや、それはないはずだ。提督には事前にこの一帯の地図を渡してあるはずだし……。

「まさか、何か事故にあって……!?」

「おいって」

いやいや、それもないだろう。提督が乗っているのはすこし大きめの船だ。それが事故にあえばこちらにも連絡が……。

「おぉい!!!」

「わっひゃあ!?」

いきなり大声が聞こえて20㎝ほど飛び上がってしまう。

「やっとこちらに気が付いたか」

声の方を向くと、そこには一人の青年が立っていた。

少し長めの髪を白い帽子と髪ピンで抑え、将校の黒い制服に白い詰襟を羽織っている、身長は170後半くらいだ。

歳は20歳前後だろうか。

「あ、あのう、私になにかご用が?」

将校の制服を着ているのだから将校なのだろう。しかし、この若さで将校とは只者ではない。そんな彼が一体何の用だろうか。

「その顔、見たことがある。装甲空母の大鳳だな?」

「は、はい。そうですが……」

見たことがある?艦娘の顔は本部と少数にしか知られていないはずだ。なのになぜ……。

「その顔だと、まだ理解できてない様だな……」

青年は苦笑すると、自らの名前と立場を名乗った。

「俺は、天津原薫。横須賀鎮守府に新しく配属される提督だよ」

「え」

大鳳が固まる。そして、

「えぇえぇえええぇ!!!???」

近くの人々がこちらを驚愕の目で見るほどの絶叫をした。

 

「も、申し訳ありません、提督……!」

「大丈夫大丈夫。気にすんな」

大鳳と天津原提督は並んで横須賀鎮守府へと歩いていた。

大鳳は先ほどのことを謝っているが、提督は我関せぬといった風。

「で、ですが……」

だが大鳳はまだ気にしている。

「ふむ……」

提督は2秒ほど考えると、

「よしっ。ちょっとついてこい」

と大鳳の手を引いて歩き出した。

「えっ?て、提督?」

 

 
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