No.671852

チートな魔法使い

刹那さん

第7話目です
今回、重大な発表があります

2014-03-18 18:26:00 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:888   閲覧ユーザー数:878

第七話 握手は仲直りへの第一歩

 

カルマ視点

あ、ありのまま今起こったことを話すぜ!

俺はジュエルシードをお手玉にしていたと思ったら

いつの間にか土下座をしていた!

何を言っているのかわか((以下略・・・・・・

カトレア「すみません、皆さん。お騒がせしてしまいました」

ユーノ「い、いや!別にいいんだよ気にしなくても!!」

ゼスト「そうだな!俺たちは全く気にしていないぞ!」

クロノ「・・・・・・・・・・ガクガクブルブル!」

この時!カトレアとカルマ以外の心の声が一つになった!!

{怖っ!!!}

さて、さっきカトレアとお話し(一方的)をしていたカルマだ

正直に言おう!俺は後悔も反省もしていない!!

カトレア「ますたー?」

「なんでもありません!!!」

・・・うん。言いたい事は分かるぞみんな!

だがな!男には!時には捨てなければいけない物があるんだ!

プライドなんかを取っていたら・・・・・・・・・死ぬ!!

ユーノ「え、えっとさ!いつまでもここに居る訳にはいかないから

そろそろ、出口を探さない?」

おお!ありがとうユーノ。うまい具合に話をそらしてくれたな

ゼスト「そうだな。ロストギアが見つかった今、ここに長居は無用だ」

カトレア「・・・・・・わかりました」

ふう、どうやらうまく回避できたみたいだ

それにしても、本当に怖かった。ただ怖かった

あれだ、親に怒られたような感覚がしたんだ

ユーノ「でも、どうやって外に出ようか?出口の様なものは無いし」

「転移魔法は使えないのか?」

ゼスト「それはもう試したんだが、何故か発動しない」

ユーノ「たぶんこの空間。魔法そのものを遮断する仕組みになっているんだと思う

じゃなきゃ、こんな事あり得ないよ。虚数空間じゃないのに」

・・・それはおかしい。じゃあ、俺たちが戦った時。本当に何処に居たんだ?

どう考えても、互いに矛盾している。俺は魔法を使えたし

カトレア「マスター!こちらに通路が!」

「はっ?そんなわけないだろ。また幻覚でも・・・・・・・・」

なんでだ。さっきまでは無かったはずだ!どうして、通路があるんだ!?

ユーノ「あれって、幻術じゃないの?」

「・・・幻術じゃない」

ゼスト「なら、出口に繋がる道かもしれない」

「まあ、罠の可能性の方が高いがな」

だが、それ以外に道が無く方法も無い俺たちは

仕方がなくその奥へと進んだ。その奥には

「・・・・・わ~お」

ユーノ「これって!!」

なんか、真っ赤な部屋に出たんだが

「また目のいたくなるような光景だな」

ゼスト「真っ白な光景の次が、真っ赤な光景か」

カトレア「・・・なにか・・・中央の方に台座の様な物があります」

カトレアの言葉を聞き、中央に視線を向けると

そこには、不自然なまでに赤いビー玉の様な物がのっかていた

ユーノ「これって、デバイスだ!」

「分かるのか?」

ユーノ「うん。でも変だな。このデバイス。まるで今さっき出来たみたいだよ

ものすごく新品なんだ」

「ちょっと見せてくれ」

俺はユーノからデバイスを受け取る

「!!!」

その瞬間。頭の中に、強烈な何かが駆け巡った

 

{・・・・計画を進めるために・・・・・}

 

{・・・・物語に割り込むんだ・・・・・}

 

{・・・・俺様特製のレイジングハートだ・・・・}

 

{・・・・これをうまく使えば・・・・}

 

「かはっ!」

カトレア「マスター!」

あまりに突然の事に、息をすることを忘れていたみたいだ

「はあ・・・・はあ・・・・これは・・・」

この現象は、一回だけ前にも体験した

これは・・・8年前の時と同じ。じゃあ、これも俺の記憶?

ユーノ「カルマ!どうしたの!?」

「いや、ちょっと疲れがたまっていたみたいだ。急に目眩と吐き気がしてな」

とりあえず、適当なウソを吐く。ユーノは、その理由に納得してくれた

ユーノ「こんな事が立て続けに起こっている状況じゃ、仕方がないよね」

そう言って、自分も疲れたような顔をしている

とりあえず、このデバイスはユーノに渡しておく

カトレア「マスター」

「大丈夫だ」

とりあえず、カトレアにはあとで話すとしよう

ゼスト「それで、そのデバイスは、一体何なんだ?」

ユーノ「うーん?こんな所にあるぐらいだから

かなり古い物なんだろうけど。どうして管理外の世界に?」

ゼスト「もしくは、これがデバイスではない。と、いう可能性もある」

ユーノ「ううん。それは無いと思うよ。これ、デバイス独自の術式が組み込まれてるし」

「・・・・わかるのか?」

どっからどう見てもビー玉にしか見えないんだが・・・・・

ユーノ「う、うん。なぜかわからないんだけど、昔からこういう見抜くことは得意でね

だいたいの物は、見ただけでわかるよ」

「へえ。かなり便利な才能だな」

ゼスト「・・・それで、出口はどこにあるのだろうな?」

そういえば、ここにも出口らしき物が無い

「・・・・・・完全に詰んだな」

ユーノ「ううん。どうやらそうでもないみたいだよ」

「どういうこ・・・・・・・・・どうしたそれ?」

何か分からないが、ユーノに渡したデバイスが光っている

「・・・・・ライト?」

ユーノ「いや、そこでなぜライトが出て来たのかが疑問なんだけど」

「だって、光ってるし」

ユーノ「まあ、そうだけどさ。そうじゃなくて、どうやらこれに

転移魔法のプログラムが組み込まれているみたいなんだ」

ゼスト「だが、ここでは魔法は使えないはずだが」

ユーノ「そうなんだけど。どうやら、このデバイスでなら使えるみたいだよ

何か、特殊な作りになっているみたい。現に、僕が魔力を注いでみたら

この転移魔法の発動準備が整っていたんだ」

「・・・・で、それが使えたとして。一体、どこにたどり着くんだ?」

ユーノ「それは、分からない」

「一か八かの賭けってことだな」

ユーノ「そうなるね」

かなり危険だな。せめて座標だけでも分かれば、どこに出るのかもわかるんだが。

「仕方がない。こんな所で人生終わらせるつもりなんかないしな」

ユーノ「うん」

ゼスト「そうだな」

クロノ「・・・・・・」

そういえば、何かクロノがやけに静かだな。まさか、さっきの話が相当効いているのか

まあ、これぐらいのガキには少しきつい事なのかもしれないが

これも大人になるって事なんだろ

「じゃあ、さっさとこんな所から出るか」

ユーノ「了解。転移!」

その瞬間、真っ赤な部屋から、俺たちの姿が消えた

 

リンディ視点

 

リンディ「・・・・・・・・・遅いわね」

彼らが出発してから、実にもう四時間が経った

遅すぎる。何かあったのだろうか?だが、仮にもあの子が一緒なんだし

?「艦長!この近くに、時空の歪みを確認!!」

リンディ「なんですって!」

部下の一人から、とんでもない報告を受ける

次元振だろうか?いや、でもどうしていきなり?

?「・・・・艦長」

リンディ「今度は何?」

?「先ほど感知した時空の歪みが、忽然と消えました」

リンディ「・・・そう」

一体なんだんだったんだろう。まあ、止まってくれたならいい

正直、もう二度と見たくなんてない。次元振は・・・・・

?「艦長!!」

リンディ「どうしたの?」

?「先ほど次元の歪みを感知したポイントに

ゼストさんとクロノ君の魔力反応を確認

それ以外にも、英雄とスクライアの少年の反応もあります」

リンディ「・・・・・・そう」

?「艦長?」

部下が不思議そうな顔をしている。私があまりにも落ち着いて見えるからだろうか?

だが、それも仕方がない。彼の力を知っている身としては

これぐらいは予想できた。彼は、規格外なのだから

?「艦長。みなさんの収容、完了しました」

リンディ「至急、ここに来るように伝えて頂戴」

?「了解です」

・・・・・さてと、とうとう会えるのね。6年もの間、ずっと探し続けていた

まさか、こんな形でいきなり会う事になると話思っていなかったけれど

だけど、一体どんな話をしよう。まずはあいさつから

そして、そのあとすぐに・・・・・・・・・・・

リンディ「・・・・・・本当に、人生なんてままならない物ね」

?「・・・・・どうかしましたか?」

リンディ「何でもないわ」

さあ、もうすぐ会える。待ち望んでいた。ずっと。彼にもう一度会える日を

・・・・・・ああ。今の私を見たら、彼、どんな反応をす乗るかしらね

ねえ、あなたはどう思う?・・・・・・・・カナリア・・・

 

カルマ視点

今俺は、人生の中で最も欝な状態である

・・・・・いや、いきなりどうしたんだよと思うだろうが

正直、このまま艦長室に行くのは、気が引けるのだ

艦長室には、おそらくあの女がいる

正直、もう二度と顔も見たくないと思っていた奴にだ

そりゃあ、鬱にもなる。本当に鬱にもなる

カトレア「どうするおつもりですか?マスター」

「・・・・あくまで社交的に対応するさ」

そうだ。誓ったじゃないか。あの事は割り切ると

だがまあ、たとえ割り切ったとしても、許すことにはならないがな!

さて、そうこういっているうちに、艦長室に着いた

ゼスト「艦長。ただいま全員帰艦しました」

リンディ「ご苦労様です」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「・・・・・・・・・・・・・・・」

カトレア「・・・・・・・・・・・・・」

ユーノ「・・・・・・・・・・」

「なあ・・・・・これを見てどう思う?」

カトレア「すごく・・・・・・・・アンバランスです」

おかしいな。どう考えてもおかしいよな

この部屋、なんか一部がとってもおかしなことになっている

なんだろう。あれだ、時代の流れに無理やり乗ろうとして

思いっきり的外れな状態になったのに

それを時代の流れにでも乗っていると勘違いしている

とても痛い人間のように見えるな

カトレア「どう考えても・・・・・・畳は無いと思います」

「この艦の作りからして、どう考えても洋式であって和式にはならないと思います」

「俺も同意見だ」

おかしいな。6年前に一度だけ乗ったことがあるが

こんな作りじゃなかったはずなんだよな

リンディ「さて、それでは早速本題に入らせてもらいます」

おっと、あまりに現実離れした光景に心が奪われていた

リンディ「それで、何か見つかったのですか?」

クロノ「はい。中にはロストギアと思われるものと、デバイスが一つありました」

そこから、中で起こったことについてはクロノが説明してくれた

とりあえず、この時間を使って、気になっていることについて

考えてみよう。いい暇つぶしになるだろうしな

まず、この遺跡は、もともとジュエルシードを崇めるための

神殿だった。そして、そのジュエルシードは、白と黒の翼が生えた謎の人物

いや、人間と言えるかも怪しい存在に渡された

この時点からおかしいんだよな。まず、どうしてそんなものを渡したんだ

そして、一体何処から来たんだ。そして、これが一番の理由なんだが

この白と黒の翼。これがどうしても気になってしょうがない

なぜと聞かれると、全く分からない。懐かしい、と言うわけでもない

だが、気になるんだ。これが、この存在が気になってしょうがない

まあ、今は考えても答えは出ない。時期に分かる日が来るだろう

さて、次の謎だが、あのレンの言っていた事だ

アイツは、俺が混ざり物だと言っていた。そもそも、混ざり物って何だ?

考えられるとすれば、何かの血が混ざっている。そう考えられるが

そもそも、一体何との混ざり物なんだ。まさか、人間以外の血が混ざっているとかないよな

そんなの、考えただけで寒気がする。まあ、この事についても、後々わかるだろう

どうやら、アイツ以外にも、俺を狙ってくる奴がいるみたいだからな

時期に、答えの方から来てくれるさ

そして、最後にあのデバイス。普通なら、古代の遺産、そうとらえるんだが

だが、どうしてデバイスをもった瞬間、記憶が頭の中によみがえったんだ

それに、今回の記憶は、声だけしか聞こえなかった

聞いた感じでは、男の声が聞こえたが

あのデバイス。レイジングハート。なぜ、俺の中にこんな記憶があるんだ

記憶を失う前の俺は、一体何をやっていたんだ

・・・・・・・もしかしたら、これが運命の出会いなのか

これから、物語が始まるのか・・・・・・なんか、痛いセリフだ

これじゃあ、いつか邪気眼でも発動したりしてな!・・・・・・・・・おうふ!

な、なんか、すごく痛い。とても痛い。想像したら、とっても痛かった。いろんな意味で

ま、まあ、気にしない気にしない。それよりも、これからどうやって地球に行くかだな

・・・・・そういえば、運命の出会いは、地球で起こるんだったよな

・・・そうだ、そういえば、さっきの記憶の中で言っていたじゃないか

物語に割り込む。計画を進める。俺様特製のレイジングハート

この内容から察するに、記憶を失う前の俺は、何かを企んでいて

そのために、物語に割り込もうとしていた

その手段として、レイジングハートを用意した。だいたいこんな所か

だが、いったい何のために?そもそも、物語と言うのは

俺の人生の事じゃなかったんだな

だとすれば、一体誰の何だ?

・・・・・やっぱりまだ、情報が少なすぎる。どうにかして、地球に行かなくちゃな

そのためには、正直乗り気はしないが、今は他に手段がない

クロノ「・・・・・これで、報告は以上です」

おっと、ちょうど終わったみたいだな

リンディ「そうですか。ご苦労様です。クロノ、ゼストさん」

さてと、どう話しかけたものか。これまでがこれまでだからな

正直、わだかまりどころの話じゃないしな

リンディ「・・・・・・・・ユーノさんも、ご苦労様です」

ユーノ「あ、いえ。今回依頼したのはこちらですし

むしろ、こっちが感謝したいぐらいです」

「ほう。つまりユーノは俺が役に立っていなかったと」

ユーノ「ええ!!!ち、違うよ!カルマにはすごく助けてもらったし

その幻術を見抜く目の力も言葉の力も正直助かっているし!!」

・・・・・・・・・・

「・・・・・・・必至だなおい」

ユーノ「あ・・・・」

おお、真っ赤だ真っ赤だ。こいつ、一著前に恥ずかしがりやがって

「まあ、冗談だ」

半分だけだがな!!

リンディ「・・・カルマ」

「・・・・なんだよ。クソアマ」

クロノ「なっ!お前!!」

「何だ?俺は間違った事は言ってはいないが?」

クロノ「!!!・・・・もう許さない!!今すぐこいつを「クロノ!!」

・・・・・か、母さん?」

・・・は?今こいつなんて言った?母さん?え?マジで?え?え?

・・・・・・・・・リンディよ。正直、お前はまだ独身だと思っていたが

まさか、子供まで作っていたのか!!ビックリだ!

今日の出来事がすべてぶっ飛ぶぐらいビックリだ!

クロノ「かあさ・・・・・・艦長!どうして止めるのですか!」

あ、言い直した

リンディ「・・・・彼が、私の恩人だからよ」

クロノ「・・・えっ」

「へえ!なんともまあ、俺も株が上がったものだな

昔は、問題児だとか言っていたくせに」

リンディ「!・・・・」

ああ、黙り込んじゃったよこの人。しかも、何だよこの展開

まるで俺が悪いみたいじゃないか・・・・・・って、実際問題、俺にも問題はあるか

なにせ、いまだに過去にとらわれて生きているんだからな

こいつも、俺と同じなようだがな

「・・・・・・・言っておくが、俺はアンタを恨んではいない」

リンディ「え?」

「俺はただ、許せないだけだ。アンタも、俺も、あの人の事も

ただただ、許したくないだけなんだ」

リンディ「・・・カルマ」

「結局のところ。俺はただのガキのまんまって事だ。傑作だよな

あの時の俺は、ただアンタが悪いって、アンタのせいだって言って

自分の責任から逃げて、無様だよな」

リンディ「・・・・・・・・」

「しかも、今は自分も含めて許せなくなってきたんだ

憎いわけじゃない。ただただ、許せない。彼女を殺した俺たちが・・・・許せない」

今俺は、自分の中にどす黒い何かがうごめいているのを感じている

だが、それを理性で殺していく。こんな所で、わざわざされけ出す必要のない物だ

「それで、ロストギア。ジュエルシードは、結局のところどうするんだ?」

リンディ「・・・・・ロストギアに関しては、管理局が責任を持って管理します」

「・・・・・・」

俺はただ黙って、リンディの目を見る。・・・・・・・・・・・・相変わらず、大人の目をしている

「・・・・・そうか」

だが、6年前よりはいい目になった。それだけは、認めている自分がいた

「だが・・・・来い」

俺が言葉を発すると、俺の右手の中にデバイスが現れた

ユーノ「あっ!それ!」

「これだけは、俺がもらう」

クロノ「なっ!何を言っているんだ!!それも遺跡で見つかった以上

立派なロストギアだ!」

リンディ「いいでしょう」

クロノ「母さん!」

「悪いな。ちょっと、調べたい事があるんだ」

リンディ「いえ。それじゃあ、この話はこれでおしまいです」

「リンディ」

リンディ「・・・・はい」

「後で食堂に来い。話がある」

リンディ「・・・・・・わかったわ」

「行くぞカトレア」

カトレア「はい」

その言葉を聞いて、俺とカトレアは艦長室から出た

 

数時間後 食堂

 

リンディ「お待たせ」

「・・・・ああ」

別に約束の時間を決めている訳でもないのに

俺たちは、だいたい同じ時間に食堂に来た

リンディ「・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・なあ」

リンディ「・・・・なに?」

「何か飲むか?」

リンディ「・・・・・なら、確かお酒があったはずよ」

「おお、そうか。なら、それでも飲むか」

リンディは食堂の奥の方から、酒瓶を何本かと、コップを持って来た

「本来なら、これ専用のがあるんじゃないのか?」

リンディ「そこまで予算がまわらなかったの」

こんな事に予算を使うな。働いている奴らの給料に回せよ

俺たちはコップに酒を注ぎ、飲む。かなりおいしい。結構高い奴なのか?

「・・・・・それにしても、おかしな話だな」

リンディ「・・・・そうね」

「正直、俺は今日アンタに会うまで、色々文句を言ってやるつもりだった

だが、実際会ってみたら、何を言っていいのか分からなくなったんだ」

本当は、一発殴りつけようかと思っていたのは内緒だ

「アンタは?」

リンディ「・・・私は、ただ怖かった」

「・・・・」

リンディ「ただ、あなたに会うのが怖かった

毎日、あなたが私の前に突然現れるんじゃないかって、おびえていた」

「・・・・・・」

リンディ「でも、ユーノ君からの依頼を聞いた時は、なぜか、会いたくなったの」

「・・・・そうか」

リンディ「多分だけど、私の中では、いい加減どうにかしないといけないって

思いがあったのかもしれない。それに、実際今日会ってみて思ったの

私は、一体何をおびえていたのかって」

そう言って、また酒を飲むリンディ。心なしか、酔っているようにも見える

リンディ「アナタは言っていたわね。自分はまだガキだって」

「・・・ああ」

リンディ「それは、私も同じ。私は、あなたに責められるのが怖かった

自分の犯した罪に向き合う事が出来ない。ただの臆病なガキのまま」

そう言って、自虐的な笑顔を向けるリンディ

ああ、そうだな。俺たちはガキだ。ガキのままだ

彼女の死から何を学んだかと思ったら、何も変わっていなかったのかもしれない

「・・・・だが、アンタはもうガキじゃない」

リンディ「・・・え?」

そうだ。こいつの言っている事は、俺に会う事が怖くて逃げていた

その行動がガキだったと言っているんだ。だが、それはもうない

「お前は俺の目の前に現れた。お前自身から

本当は、今回の任務だって、断る事が出来たんじゃないか?」

リンディ「・・・・・」

「・・・お前は恐怖を克服して、前に進もうとしている

もうお前は、ガキじゃない」

リンディ「・・・・そんな事無い」

「いいや。そんなことあるさ。覚えているか、俺が彼女からもらった物の事」

リンディ「ええ。幻術を見抜く力ね」

「ああ、俺の誕生日プレゼントにしては、十分豪華なものだ

それでな、この力には、ちょっとした副作用みたいなものがあるんだ」

リンディ「えっ!!」

「と言っても、こっちもかなり便利な副作用でな

相手の目を見れば、そいつの事が大体わかるんだ

今日アンタの目を見てみて思ったんだ。アンタは、6年前と違う

良い目をしているって」

リンディ「・・・・本当?」

「悪いが、俺はこんな事でウソはつかない」

こいつが良い目をしているのは本当だ

普通の大人ってやつは、何処か濁った眼をしているんだが

こいつは、綺麗になった。6年前に見た時は

濁りまくっている眼をしていたが。それが変わったんだ

「アンタは、十分前に進んでいる。いつまでも止まっているのは俺の方だ」

リンディ「・・・・・」

「あのカトレアも、過去は過去として生きている

俺だけなんだ、いつまで経っても、過去にとらわれているガキは」

俺は酒をコップいっぱいに入れて、一気に飲み込む

「・・・・・・まったく。ままならない物だな、人生ってのは」

リンディ「・・・・そうね」

もしも、あんなことが起きなければ。もしも、あの時に助けられていれば

もしも、もしも、もしも、もしも、もしも。そうやって、過去にとらわれている

かなうはずのない物なんだ。俺の力でも、現実にする事は出来ないんだ

「・・・・だが、俺はやっぱり、許す事は出来そうにない」

リンディ「・・・・・そう」

「だが、まあ、その、なんだ」

リンディ「・・・・?」

言え!言うんだ俺!ここで言わずにいつ言うってんだ!

俺はまた、コップに酒を注ぎ、一気に酒を飲む

「・・・友達ぐらいなら、なる事が出来るかもしれない」

リンディ「・・・・・・・」

ああ、くっそ!顔が熱い!酒の飲み過ぎだな、うん!きっとそうだ!

リンディ「・・・・・・」

「・・・なんか言えよ」

リンディ「あ、ああ。ごめんなさい!正直、そう言われるとは思っていなかったから

えっと、その、よろしくお願いします」

そう言って手を差し出してくるリンディ。顔が真っ赤なのは

酔っているせいだと思いたい

「・・・ああ」

とりあえず、差し出された手を取り、握手をする

「まあ、遠回りし過ぎたが、一歩前進だな」

リンディ「そうね」

その時の、リンディンの笑顔は多分忘れられない物になった

その笑顔には、もう、殺したくなるような感情は抱かなかった

「そういえば、お前、子供がいたんだな」

リンディ「・・・その言い方だと、意外だったかしら?」

まあ、意外過ぎてびっくりだ。どう考えても、年齢が合わないんだが

「あいつ。クロノとかいったか。本当に、お前の子供なのか?」

リンディ「ええ。あの子は、私の子供よ。ちゃんと、血のつながった」

「そうか」

どう見ったって、見た目20代の人間に、あんな子供がいると思うか?

まだ赤ん坊なら分かるが

「年はいくつなんだ?」

リンディ「もう、12になったわ」

おいおい、なおさらおかしいだろ。まさに生命の神秘だな

「6年前のお前にそっくりだな。純粋に何かを信じているところとか」

リンディ「・・・そうね。確かにそっくりだわ。何かを盲目的に信じているところとか」

「・・・・そうだな」

そう言う返答に困る事を言わないでほしいな・・・・・俺も人の事言えないな

リンディ「カルマの方はどうなの?」

「・・・・何がだよ」

なんか、リンディの顔がにやにやしているんだが・・・・・

リンディ「そんなの、カトレアさんとの事に決まっているじゃない

たしか、結構長く一緒に居るんでしょ」

「まあ、そうだが・・・・・・・言っておくが、お前が思っているようなことにはなっていない」

リンディ「そう?他の視点から見てみると、あなたたちは十分付き合っているように見えるんだけど」

「・・・・・・・・アンタ・・・ほんと性格悪いわ」

リンディ「あら、ありがとう」

「・・・・・・・・・」

リンディ「・・・・・・・」

沈黙が食堂を支配する。・・・・・・・・なんかこれも痛いセリフだな

まあ、なんだ、何が言いたいかと言うとだな。悪くないな

「・・・・ほんと、人生なんてわからない物だな」

リンディ「そうね。昔はこんな風に話をするなんて考えたことも無かった」

「あの時は、どっちもガキだったからな」

リンディ「あら、あなたは今もガキなんじゃ無かったかしら?」

「ほんと、良い性格しているな」

リンディ「褒め言葉として受け取っておくわ」

ああ、本当に、こんな日が来るなんてな

そう言えば、依頼が来た日に茶柱が立って居たが

案外、これの事だったのかもしれないな

「それで、これからどうするんだ?このままミッドチルダに行くのか?」

リンディ「ええ。と言っても、ここからだと、少なくとも五日はかかるはずだから」

「そうか、なら、それまでゆっくり休むとするか」

この後俺たちは、なんてことない世間話に花を咲かせていた

まるで、長年の友達のように

 

自室 

 

そろそろ、睡眠の時間になったから、ここに戻ってきた

カトレア「どうやら、うまくいったみたいですね」

「・・・・ああ」

どうやら、カトレアにはばれていたみたいだ

カトレア「ずっと、気がかりだったんです。マスターとリンディさんの

わだかまりを、どうにかしたいと思っていました」

「・・・・まあ、もう心配はいらないさ」

カトレア「ええ、そうですね」

それにしても、リンディめ、カトレアと俺がそんな風な関係になる訳無いだろ

どっちかっていうと、親子だな。カトレアは、なんか母親な感じがするんだよな

カトレアが俺を見る目も、なんか、母親の目をしているし

恋人になるような光景が予想できない

ドンッ!!

「ぬおっ!」

カトレア「きゃっ!」

突然船が揺れた

「だ、大丈夫か?」

カトレア「は、はい」

今の揺れ、どう考えてもおかしい。ここは揺れるような場所じゃない

「まさか、攻撃でも受けているのか?」

ドンッ!

「おいおい。マジかよ!!」

カトレア「マスター!あれを!」

カトレアが指さした方には、外を見るための窓があった

外を見てみると。どうやら、煙が出ているみたいだ

「・・・・・ん?あれは・・・・!!」

今、何かが光るのが分かった

あれは、ジュエルシードじゃないか!!

さっきの攻撃で、格納庫がやられたか!

ドンッ!

さらに、爆発が起きる

「これは、マジでやばい状況だな!」

カトレア「マスター!危ない!」

「なっ!」

俺はその瞬間、確かに見た。紫色の雷が、こっちに向ってくるのを

ドンッ!

その瞬間!窓が爆発し、俺は外に放り出された

カトレア「マスター!!」

どうやら、カトレアは放り出されずに済んだみたいだ

よかった・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

海鳴市

 

?「・・・・・・・・ああ、流れ星か」

??「どうしたのですか?マスター」

?「いや、そろそろ始まる様だなと思ってな」

??「おお!なら、私たちの出番と言うわけですね!」

?「ああ」

??「でも、大丈夫なのでしょうか?」

?「まあ、なるようになるさ」

??「それでマスター!いつになったらハーレムを作ってくれるんですか?」

?「言っただろ。そんなものに興味は無い」

??「えええ!!マスターなら、女の子を落とすぐらい簡単だと思うんですけど」

?「その役目は、アイツにでも任せればいいだろ?」

??「ああ、あの勘違いナルシスト!」

?「・・・・・・・ひどい言われようだな、アイツ」

??「仕方がありません。自分はもてて当たり前だと思っている痛い人は

ナルシストで十分なのです!」

?「はあ~。まあ、どうでもいいがな」

??「まあ、いいですけどね!」

?「そうだな。じゃあ、神殺しを始めるか」

はい。恒例の後書きです

・・・・まあ、あれです。シリアスが耐えられなかったんです

はいシリアスがです。シリアスがこの空気に耐えれなかったんです!

決して、決して作者が耐えれなくなったわけではありません!

まあ、そんな事は置いといて

レイジングハートを手に入れましたね

この時点で、なのは遭遇フラグはたった!

あ、そう言えば。前回のコメントで、主人公は鈍感なのかという質問がありましたが

実は、主人公は、鈍感になる事が出来ないんです

はい、ならないわけではなくて、なる事が出来ないんです

どうしてかと言うと、主人公の幻術を見抜く力の副作用です

作品の中でも出てきましたが、この副作用で

主人公は、相手の目を見ると、相手の事が大体わかります

ですので、自分の事をどう思っているのかもわかります

だから、鈍感にはなれません!ごめんなさい!

ですが!だからハーレムにする事が出来ないと言うわけではありません!

ですので、ここで逆にアンケートを取りたいと思います

内容はシンプル!ハーレムにするか。それとも、しないのか!

もしこのどちらかにしてほしいと言う人がいるのなら

コメントにでも書いてください

まあ、書いてない場合は、作者と親友Aの独断で決めます!

正直、どちらになっても物語には何の支障もありません!

ですので、気楽にコメントをしてくれると嬉しいです

さて、今回の話を見てくれた人の中には

何でだと思った人もいるんではないでしょうか!

なぜ、カトレアにフラグが立って居ないんだと!

今回の話の中で主人公が言っていた通り、カトレアは

主人公の事を異性としてみていません!

ヒロインだと思った?残念!保護者でしたー!!

はっはははははは!

・・・・・・すみません。これを書いているのが深夜なので

テンションがおかしいのです。ハイなのです!

まあ、今後の展開で、ヒロインになる可能性もありますが

正直、まだ明かされていないカトレアの設定が原因で

その光景が全く予想できません

ですので、彼女がヒロインになる事は多分ありません

さて、次に起こったこと。主人公が放り出されましたね!

この後、地球に流れ着きます

まあ、こんな事が現実に起こったら、まず死にます!

これは、主人公補正があるからこそです

そして、最後に出て来たなぞの人物二人!

この二人がこの後どう絡んでくるのか

期待していてください!

さて、話が変わりますが

実は、全く別の話も書こうかと思っているんです

・・・・・はい。何言っているんだと言う話なのは分かっているんですが

実は、この作品を書く前から温めていたものがあるんです

まあ、あの時は小説を書こうとは思っていなかったので

書いているわけではないんですが

正直、俺の中では、この作品よりも先に思いついていたのですが

こっちを書いてしまいました

この作品を見てくれている人たちがいるのは分かっているのですが

正直なところ、もう抑えられません!

発作が!発作が起きているのです!

この発作のせいで、この作品が書き辛くて仕方がない!

ですので、プロローグだけでも書かせてください!

そうすれば、しばらくは我慢できます!・・・・・多分!

ですので、次の話は、このプロローグが書き終わったら

書く予定です。本当にすみません

それでは次回 チートな魔法使い 第8話

次回もリリカルマジカル頑張っていきましょう

さてと、さっそく書き上げてきます!!


 
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