No.668939 魔法先生ネギま~疾風物語~ 第二十六話ディアーリーズさん 2014-03-08 01:34:15 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:4954 閲覧ユーザー数:4681 |
「くそっ!」
疾風は悪態をつきながら海から飛び出し、続く魔法の矢を回避する
「僕はまだ、魔法戦闘なんてあまりやったことが無いのに…!でも、やるしか無い。やらなきゃ殺られる!ラファール・ノワール・アヴニール!『
疾風が放った一条の雷が音を轟かせながらエヴァンジェリンへと殺到する
「はっ、その程度の魔法で、『
しかしエヴァンジェリンはその雷を片手で受け止める
真祖の吸血鬼が持つ高い魔法耐性の恩恵か、よく見ればその右腕に魔法障壁が見て取れる
「考えが浅はかだったな。それとも、本気で倒せるとでも思っていたのか?だとしたら―屈辱だ、なぁっ!!」
エヴァンジェリンは受け止めた雷光を疾風に投げ返す
それを疾風は身体強化魔法によって底上げされた身体能力で持って回避する
「くははは。よく避けたな。良い、実に良いぞ。さあハヤテ、剣を構えろ。魔法を唱えろ。アーティファクトを呼び出せ。そして思う存分―殺し合おう!!」
エヴァンジェリンは蝙蝠を集めたマントで空を飛び、疾風にそう力を込めて言い放った
★
十分が経ったころ、疾風の体は既にボロボロだった
そもそも、疾風はいまだ飛行魔法を習得してはいない
空中を自由自在に飛び回って魔法を放ち、時には接近してきて格闘を仕掛けてくるエヴァンジェリンにここまで対応できた事を褒めるべきだろう
「(くそっ…飛行速度が速すぎて目で追えない…!魔法は何とか回避できるけど、格闘は逃げ回るしかない…。)どうしろって言うんだ!」
疾風が悪態を吐き、走り続ける
ふと、疾風の懐から一枚のカードがこぼれ出る
「っ!このカードは!」
そう、そのカードはテオドラとの
瞬間、疾風の脳裏に電流が走る
このカードでアーティファクトを呼び出せば
―エヴァンジェリンに勝てるのではないのか?
その考えに至った瞬間、疾風は叫んでいた。アーティファクトを呼び出す呪文を
「『
仮契約カードが力を発揮する
カードから溢れ出た力が疾風を包み込み、実体化する
数瞬後には、疾風の両足に黒い翼が一対生えた、靴が装着されていた
そして疾風はこのアーティファクトの能力を瞬時に理解する
「『
エヴァンジェリンとの距離はおよそ目算で100メートルだ
疾風はそれを確認した後、靴を装着した足で思いっきり地面を蹴りつける
自身で規格外と称するほどの力は遺憾なくその能力を発揮し、100メートルの距離を一瞬にして縮める
「ッ!何だと!?あの距離を一瞬で…!くっ、だが!格闘では私に分がある!」
そう言い放つや否やエヴァンジェリンは疾風の腹部を左の手刀で抉りにかかる
だが疾風はその腕を蹴り上げて弾く
「あっ、ぐゥ…!な、この威力は…!」
エヴァンジェリンは腕を見やって驚愕する
自身の腕がただの一撃で圧し折れていたからだ
その一瞬の驚愕を今の疾風は見逃さない
体を旋回させて勢いをつけ、遠心力をたっぷりと乗せた踵でエヴァンジェリンの華奢な体躯を蹴り抜いた
エヴァンジェリンはその後ろ回し蹴りの威力に耐えられず、たまらず体が吹き飛ぶ
なんとか空中で体勢を整え、海水に身を投げる事だけは避けられた
「さあ…此処からが反撃の時間だ!」
疾風は凛とした口調で、息も絶え絶えなエヴァンジェリンにそう言い放った
間が空いてしまい本当に申し訳ありませんでした(二回目)
言い訳をさせてもらうなら、私用パソコンがご臨終なされたのです
幼馴染の踵落しによる破壊でした(泣)
何とかUSBメモリに残っていたデータを取り出して投稿しております
次回も遅くなってしまうとは思いますが、どうか何卒、見捨てないでくださいませ…!(土下座)
それでは次回の投稿を気長にお待ちください…
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二ヶ月以上も間が空いてしまって、本ッ当に申し訳ありませんでしたッ!