何年も前の話になりますが、もりって子をある日当時仲の良かったお友達のS.Mちゃんに紹介してもらったんですが、なんでもそのもりって子は、雑誌にも出たことがあるモデルで、車の中で紹介してもらったんですが、（その当時S.Mちゃんは、もりって子に会うためにわざわざ車を都内のある場所＜場所はもう忘れました＞まで走らせたんです）自分の姿が載っている週刊誌だか芸能専門雑誌をS.Mちゃんと私に見せてきたんです。その時車を運転中でドライバーはS.Mちゃんで、私が助手席で、もりって子は後ろの右側の席だったと思います。「見て下さいよ」って堂々と車の後ろから週刊誌だかなんかの雑誌を大きく見開いて自分の移っているページに外の街灯の光があたるように気を使っていた姿が今でも髣髴と脳裏に蘇ってきます。あの子は多分今思うと本当に心底、モデルの仕事が好きだったんだと思いました。

ところで、ここでちょっと話をS.Mちゃんの話題に変えますが、S.Mちゃんももりっ子と同じで芸能界が大好きで芸能人志望者でひまわり学園とかでお芝居の勉強をしていたこともあるような子で、だからその時は、私も、二人は、多分趣味友達というか志望が同じだから良き仲間でもあるんだろうなくらいに思ってたんです。

とにかく初めて三人で会った日は、横浜の方にドライブに行こうって話になって山下公園とかナンパ橋の方に向かったんですね。そしてその時ですが、車の中でもりって子が「お腹がすいたから何か食べたいね」って言うので、何か食べれる場所を探してS.Mちゃんの運転で、さらにドライブをしたんです。そしてその時にもりって子がトイレに行きたいと言うから山下公園のトイレの近くで一回彼女を降ろしたんですね。すると急にS.Mちゃんの態度が豹変して目付きも声もガラッと変わって「あの女うっとおしいからこのまま置き去りにしてトンズラしようよ！」って言うので、私はそれはあまりに可愛そうだと思ったので反対したんですね。するとすごい目でS.Mちゃんにその場で睨まれたんですが、とにかくそれだけは辞めようと私が説き伏せているうちにもりって子が戻ってきたんです。なので、それまでの話はなかった顔をして食事ができる場所を求めて再度ドライブを開始しました。そして、どうにかこうにか食べ物があるカフェレストランみたいな場所にたどり着いてそこでハンバーガーとかサンドイッチとかジュースや紅茶、コーヒーみたいのを頼んで（ファーストフード店みたいなとこでした）三人で仲良く席についたんです。そこでもりって子が自分のお姉さんはクラブで働いていてホステスだってことと、お父さんとお母さんと４人暮らしだと言う話を聞かされて、へぇ～～って思ったんです。（もしかしたらお父さんはいなかったかもちょっと思い出せません）よく夜のお勤めを親が許すなって思ったことや自分は働いていないと言ってたけど結構派手な格好していたので嘘っぽいなと思ったことが思い出されます。

さらにその時もりって子が私に、「今日良かったら一緒に帰りませんか？」って言ってきたので驚いてしまって「でもちょっと一応S.Mちゃんと一緒に来ているので、それはできませんよ、もりさんはS.Mちゃんのお友達でしょごめんなさいね」と即座に答えたんです。そうしたら「じゃあ、いいですよ分かりました」ととても感じよく応えてくれたんですが、S.Mちゃんがカフェレストランのトイレに行った途端、私に電話番号のメモを渡して来たんです。（ちょっと記憶が定かじゃないんですが、もしかしたらS.Mちゃんの目の前で渡したかもしれません、一緒に帰りませんか？と言われた時は確かS.Mちゃんの目の前で言われました）ですが面食らってしまったのと予算上の問題でもりさんの分は私は奢らないでS.Mちゃんの分だけ食事を奢ったんです。つまり二人分支払ったことになります。

そして、今ふと思いましたが一番最初に知り合った車の中でもりって子がS.Mちゃんに対して私のことだと思うんですが、この人は私のこと好きだと思っていると思うみたいなすごい大胆発現があったような気がしたんですが、その時は結構すごい自信家なんだなと思いました。でも確かにすごい美人でモデルやっているくらいだからスタイルも良かったので誰でも自分を見たら、例え同性であっても、みな一目惚れをすると思い込んでいたのかもしれません。そういう意味では、もりって子は、ちょっと人によっては嫌う人もいるかもしれないって感じの人でした。

確かそれから２，３週間以内に車の爆発寸前事故が起こりました。ちなみにちょっと関係ない話かもしれませんがその当時私の体系はガリガリのやせっぽちでした。