No.667342

1発ネタ

piguzam]さん

息抜きです

2014-03-02 10:39:13 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:7352   閲覧ユーザー数:6495

 

 

 

前書き

 

 

最近は龍が如く維新をやっていてパソコン放置ですた(笑)

 

 

よってまだ次の話が全然書けていないのですヽ(`Д´)ノウワァァァン!!

 

 

と、いうわけで恒例の1発ネタ、は~じま~るよ~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――ニャァ」

 

「……ム」

 

――気付けばいつの間にか、俺は新たな生命を得ていた。

身長190センチにして、ゴツさの塊ともいえる鋼鉄の筋肉とタフさを持った身体に……。

 

「にゃぁ~」

 

「……クロか……今日も飯、食べていくか?」

 

「にゃあ♪」

 

齢17にしては強すぎる身体、そしてここ、日本に住む人達とは違う……『メスティーソ』の浅黒い肌。

そんな大男である俺は、足元に寄ってきた艶々の毛並みを持つ黒猫を優しく抱き上げて、家へと戻る。

何時も通りの日常を過ごし、家の扉を開ける――表札に刻まれた名前は『茶渡』。

 

 

 

俺の苗字だ。

 

 

 

「ム……そういえば、ケイゴに押し付けられたエロ本を処理しなくては……」

 

「ニャ゛ーーーーーーッ!!!(バリバリバリッ!!)」

 

「……クロ……処理してくれるのは有り難いが、爪でボロボロにするのは、ちょっと……」

 

「フヴゥゥゥゥゥゥッ!!!」

 

「……だからといって、俺に怒らないでくれ」

 

何時の間にか懐き、良く俺の家に入り浸る野良猫のクロの頭を撫でて諌めてから、夕食の支度をする。

俺の日常は、とても緩やかなモノだった。

 

 

 

「――ようチャド。今日は早えな」

 

「……ム」

 

何時もの様に学校に通う道、その途中で俺に声を掛けてきた、『オレンジ頭の同級生』

この界隈で知らない者は居ない、『空座町』最強の不良その1。

しかしその目立ちすぎる頭髪の色は決して染めてる訳では無く、自毛。

俺の大事な友達である『黒崎一護』だ。

 

「お早う、茶渡君」

 

一護と離れた席に座った時に、隣から声を掛けてきたのは、このクラスで友達になった真面目な青年。

真ん中で分けられた髪に、優等生ぶりを全面に押し出すメガネを着用してる……。

 

「この前貰った生地、凄く滑らかで上質だったよ。ありがとう」

 

「……俺が持っていても、宝の持ち腐れだからな……気にしないでくれ」

 

……特技が手芸という、男子にしては少し変わった特技の持ち主……『石田雨竜』

他にも、何時も明るくフザけてる浅野圭吾や、周囲から年上キラーの呼び声高い小島水色。

 

「おっはよーチャド。あんたいい加減に空手部に入りなさいよ。そのガタイ、活かさない手は無いって……そ、そんで、ゆくゆくはアタシん家の道場を……(ぼそぼそ)」

 

「おはよう茶渡君♪この前の蜂蜜金柑のど飴パンの感想を是非♪黒崎君はお父さんに食べられちゃったらしくて……」

 

「……有沢。悪いが空手は今の所、する気は無い……それと井上、柔らかいパンに固形物は……ちょっと……」

 

一護の幼馴染みにして、空手道場の娘の『有沢竜貴』。

その有沢の無二の親友であり、一護に懸想する天然の入った少女、『井上織姫』。

皆が登校すると、自然と輪になって皆で談笑し、放課後の話をする。

 

 

 

 

 

皆で騒いで、昼食を食べて、バカ話をして……それが俺の日常だった。

 

 

 

 

 

――しかし、その日常も。

 

 

 

 

 

『助ケテクレテアリガトウ。僕ノ名前ハシバタユウイチ。オジサンノ名前ハ?』

 

 

 

 

 

ある日を境に、徐々にではあるが――。

 

 

 

 

 

「ボサッとするな!!逃げろ!!奴は空へ逃げた!!」

 

 

 

 

 

変化していく。

 

 

 

 

 

偶然、飼う事になった『呪いのインコ』。

そのインコに出会ってから、身に降りかかる数々の事故。

生来、頑丈な体をしていた俺は、その身に訪れる災厄を己の体だけで乗り切った。

転入生の朽木ルキアに命を助けられた事も、実は覚えている。

……その時の……黒い着物を身に纏い、身の丈以上の大剣を持った一護の姿も。

 

 

 

その日から、俺は俗に言う『幽霊』の姿が見える様になった。

 

 

 

そして、幽霊を喰らう化け物――。

 

『グギャァアアアアア!!』

 

白い仮面に、胸に黒い孔が空いた悪霊――虚の姿も。

 

 

 

色々な過程はあったが、俺自身にも、人間ではありえない力が宿っていた。

右腕全体を覆う黒に赤ストライプの鎧の様なモノ。

肩から上の部分はバイクのマフラーの様な煙突が2本あり、力を溜めるとそこから唸る音と共に、青白いナニカが吹き出す。

その状態から拳を繰り出せば、俺の右腕はあらゆる物を破壊した。

訳も分からずそんな力を手に入れ、同じ様に虚に襲われた井上と有沢を助け出し、井上も同じく変わった力を手に入れた。

 

「あなた達の中に眠っていた力が、黒崎さんと触れ合って呼び覚まされた……謂わば、あなた達自身の力なんすよ」

 

その時に出会った、浦原さんという駄菓子屋の店主。

彼から教えて貰った虚の存在、そして死神、尸魂界(ソウル・ソサエティ)の存在。

その時はまだ、『この世界に足を踏み入れる覚悟を、決めて下さいね』、と言っていた浦原さんの言葉の意味が判らなかったが――。

 

「あっ、おっはよーチャド。今日は遅かったじゃん……どうしたの?」

 

「……有沢……朽木を見なかったか?」

 

「は?朽木?誰よそれ?アンタの友達?」

 

朽木の存在が皆の中から消え、一護と石田が学校に来なくなった日に、俺は井上から聞かされた。

一護が、尸魂界に連れ戻され、死刑を受ける身になった朽木を助ける為に修行する事を。

尸魂界に乗り込んで、数多の死神達と戦う決意をした事を。

それを聞いた時に、浦原さんの言ってた事の意味を理解し、俺も覚悟を決めた。

昔、中学の時に一護とした約束を果たす事を……一護の為に拳を振るう覚悟を。

 

「修行、ですか?」

 

「そうじゃ。尸魂界に行くというのなら、受けねばならん……ワシの授業は、ちと厳しいぞ?まぁ、泰虎に拒否権は無いがな」

 

「……クロが…………喋ってる……ッ!?」

 

中学の時からそれこそ言葉通りに猫っ可愛がりしてきたクロが喋った時点で、俺の心は折れ掛けたが。

何故、井上は普通に対応出来たのだろうか?

そこからの修行は、クロ改め、夜一の言った通りに苛烈を極めた。

井上と違って直接的な攻撃方法しか持たない俺は、これでもかと自分の肉体を虐め抜く修行だったから、かなりきつかった。

しかしその修業の効果は極めて著者に現れ、俺の肉体の耐久性と怪力、そして速度は最早人間の域を軽く逸脱している。

この修業メニューを作ってくれた浦原さんには感謝し、後日お礼にと、かなり無理して買った高級菓子折りを持っていった。

「まさかあの冗談で作った極悪メニューをクリアするとは思わなかったっす」と、にこやかに言われて速攻で菓子折りを自分で食ったのは良い思い出だ。

 

 

 

そして、遂に一護達と乗り込んだ尸魂界(ソウル・ソサエティ)

そこには、修行をこなした俺達の想像の域を超える化け物達の巣窟だった。

最初に着いた流魂街でシバタと再会を果たし、それを嬉しく思う暇も無く、俺達は瀞霊廷に乗り込む為、再びそこで修行をする羽目になった。

 

 

 

「よぉ。久しぶりじゃねぇか、夜一」

 

「うむ……実はのう、空鶴。今日はお主に頼みがあって来たのじゃ」

 

 

 

流魂街の外れに変わった旗持ちオブジェの家を持つ隻腕義手の女性、『志波空鶴』

前もって仮説を立てていた俺達は、良い意味で予想を裏切られて驚いたものだ。

まさか仙人だと思っていた相手が妙齢の美女だとは……。

そして、瀞霊廷に潜入する為の修行に対して、空鶴さんの手下を監視役に置かれる事になったのだが……まさかその相手が流魂街で一護にケンカをふっかけた男だとは思わなかった。

まるで灯油に火が引火するかの様な自然な流れで、二人は大喧嘩をおっ始めた。

最初は適当に見ていた空鶴さんだったが、次第に苛つき、キセルを弾き飛ばされた段階で手が震え出した。

俺はソレ以上はヤバイと思い、畳に落ちた空鶴さんのキセルを踏みそうだった岩鷲の足を、キセルの上に手を翳して止めた。

それを見た空鶴さんと岩鷲、一護はポカンとした顔をするが、俺はソレに構わず空鶴さんに謝罪しながらキセルを返す。

そのまま一護を何とか諌め、宥める事に成功した。

ちなみに襲い掛かりそうになってた岩鷲は、空鶴さんによって鎮圧された様だ。

なるべく早く行動しなければ、朽木の身が危ないと思ってとった行動だが、空鶴さんは気を良くしたのかニヤニヤと笑って俺に視線を送っていた。

それを見た夜一が俺の肩に乗っかって空鶴さんと睨み合いを始めたのは何故だろうか?

それから直ぐに、空鶴さんは俺達を瀞霊廷に送り込む方法……潜入とは呼べない程にド派手な、俺達を霊珠核で覆い、花鶴射法という技法で撃ちこむという方法を教えてくれた。

一護や石田、井上は使用人の金彦と銀彦に連れられて修行に向かったのだが……。

 

「ふーん?」

 

「ム……な、なにか?」

 

何故か俺だけ待てと言われて、空鶴さんが俺の周りをグルグル回りながら見てくるという状況に陥っている。

別に怖い視線では無く笑顔なので、どうしたものかと困惑しているのだが。

 

「へぇ……中々良い男じゃねぇか。名前はなんてーんだ?」

 

「ハァ……茶渡泰虎……そう言われたのは、初めてなのでどう返したものか……」

 

「あぁん?現世の女共ってのは、見る目が無えなぁ……良し。お前の修行は俺が付けてやる♪……色々と、な♪」

 

「ムゥ!?」

 

何故かするりと側に寄ってきて、空鶴さんは俺にしなだれてくる。

そのまま胸板を指で妖しく擦られるんだが……ど、どうにも急展開で頭が着いてこれない。

こんなに綺麗な人にこんな事をされたのは初めてなので、俺は情けない事だがタジタジだった。

 

「……それには及ばん。泰虎の修行は儂が直々に付けてやるつもりじゃ」

 

「ム?」

 

「あぁ?なぁに言ってんだよ夜一。後からしゃしゃり出てきやがって。図々しくも人様の目ぇ付けた男を横から掻っ攫おうってのかよ?」

 

「後からも何も、儂がコヤツに目を付けたのは4年も前じゃ。お主の方が後からじゃよ。引くならお主の方じゃ」

 

「ケッ。生憎とそんな事で身を引く程、志波家の女は行儀良く無えのさ」

 

何故か俺を挟んで睨み合いを始める空鶴さんと夜一。

……俺は何時修行を付けてもらえるんだろうか?

結局、俺は夜一と空鶴さんの両方からスパルタに訓練を付けられた。

とりあえず、死ななかった自分を褒めたい程の訓練だったと言っておこう。

更に空鶴さんの押しというか、誘惑の様なモノが日に日に勢いを増して、理性が吹き飛びそうだった事も明記する。

軽いモノは俺と話してる時に、背中に大きな果実を当てられたり、綺麗なナマ足を惜しげも無く広げられたり。

仕舞いには隠す事もせず堂々と風呂に入ってこられた時は鼻血で出血死するかと思った。

その際必ずと言って良い程に夜一が現れ、その度に爪で引っ掻かれるのは俺……生傷の絶えない2日間だった。

そして、遂に乗り込んだ瀞霊廷の中で、俺は皆とはぐれ、一人で幾人もの死神達と戦い続けた。

その過程で隊の第三席や副隊長を倒す等の戦果は挙げられたが、京楽さんという隊長に一撃で倒され、一時は戦線を離脱してしまう。

危うく捕まりそうだった所を夜一に助けられて事無きを得たが、次は勝ってみせる。

……その際に、夜一が実は人間で、褐色肌の美人だと知った時には度肝を抜かれたな……。

 

「フフッ。驚いたようじゃな?お主も言葉遣いだけで儂が男だと判断しておったんじゃろう?」

 

「いや……猫の時から、雌だという事は知ってたが(ゴガン!!)ブフッ!?」

 

「……おなごにそういう事を言うものではないわ、たわけが」

 

猫だった時の事を思い出しながら答えれば、顔を真っ赤に染めながら殴られた。

今度、デリカシーについての本を買いに行こうと固く誓った瞬間だった。

そして、俺と同じく夜一に助けられた一護は、斬魄刀の極意とも言われる卍解の修行に入り、俺は夜一に再び地獄の特訓を課せられた。

 

 

 

未だに居場所が判らない井上、石田、岩鷲の安否。

そして想像していた予定を超えて迫る、朽木の処刑時間。

全ての要素が、一護を苛烈な修行へと責め立てる。

 

 

 

……俺は今回、一護の役に立てていなかった……今度は、俺が一護を助ける。

昔誓った約束を守る為に……お前の為に戦わせてくれ、一護。

 

 

 

「のう泰虎。今日はワシと一緒に風呂に入ろうではないか。隅々まで儂がこの手で洗ってやろう♡」

 

「……ム……」

 

 

 

すまない一護、お前のために戦う前に、俺のために助けてくれないか?

頼むから目を逸らさないでくれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

後書き

 

 

まだ幾つか1発ネタのストックはある……よし、もう少し維新やろう(ォイマテ

 

 

 


 
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