ある日の鎮守府、今日は仕事が休みだが1人の艦娘は慌ただしかった。
「あ~もう寝坊しちゃった~マジ最悪なんですけど~」
その艦娘の名前は鈴谷、最上型重巡洋艦の3番艦である
なぜ慌てているのかというと前の日にさかのぼる・・・
「て~とく~明日は休みなんだよね~?」
鈴谷がぐて~としながら提督である俺に話しかけてきた。
「あぁ、明日は休みだぞ?それがどうした?」
「それじゃあさ~明日私と出かけようよ~私が提督に似合いそうな服見てあげる」
鈴谷から明日買い物に一緒に行かないかと提案を受けたが・・・
「なんでそうなるんだ・・・熊野と一緒に行けばいいんじゃないか?」
その言葉にカチンと来たのか鈴谷は・・・
「私は提督と行きたいの!!熊野とはまた違う機会に行くって約束してるから!!」
「お、おう。そうか・・・しかし俺はあんまりそういうのは疎いぞ?」
その言葉に鈴谷はにやりと笑みを浮かべ、こう答えた
「大丈夫だって~提督がセンスなくても私がいるんだからさ、安心してよ!!」
「な~んか納得いかねぇなぁ~まぁセンスないのはあってるんだが・・・」
「細かいことはきにしな~い、それじゃ明日鎮守府の入り口に午前10時集合ね~」
そういって鈴谷は執務室をあとにした
「嵐みたいな奴だなあいつは、まぁそこがいいところなんだがな、明日の10時か・・・」
そして冒頭に戻る
「あ~もう私が10時に集合って言ったのに遅れるとか最悪なんですけど~」
現時刻はヒトマルヒトマル、約束の時間より10分過ぎている
「提督怒って帰ったりしてないよね・・・とにかく急がなきゃ!!」
急いで鎮守府の入り口に向かう鈴谷であった。
そのころの提督はと言うと・・・
「鈴谷なかなかこないな・・・これは寝坊だろうな・・・」
苦笑いをしながら予想をたてるが見事に的中している
「まぁあいつが行くって切り出したんだ、来るまで待つとするか・・・」
そういいながら提督が待っていると
「て~とくぅ~・・・はぁ、はぁ、ごめんね、鈴谷寝坊しちゃって」
「なかなかこないからどうせそうだろうなと思ってたよ(苦笑)」
「うぅ~なんかごめんね?遅れたぶんはしっかり取り戻すから!!」
そう鈴谷が張り切る姿を提督が見ると
「お手柔らかに頼むよ鈴谷」
そんなこんながあってようやく買い物に出発したのだった
「それにしても今日はいい天気だよねぇ~ちょうどいいあったかさですごしやすいしさ~」
「そうだな、もう春も近いからな。」
「桜が咲いたらみんなでお花見しようよ、すごく楽しいと思うんだ~」
「花見か、ふむ、考えておこう。」
そんな話をしていると目的の場所に着いたようで
「よ~し、提督をいい男にしてあげるから期待しててね~」
鈴谷はものすごくはりきっているようだ
「あ、あぁ。わかったからお手柔らかにな?(苦笑)」
提督は苦笑いしながら鈴谷と一緒に店の中に入って言った
そして1時間後・・・
「うんうん、これで提督の男前度があがったねぇ~♪」
「女の子の買い物は長いと言っていたが、まさかここまでとは・・・」
鈴谷は満足そうであるが提督はだいぶお疲れのようだ。
「鈴谷、そろそろ昼飯の時間だから食べにいか・・・」
「はいはーい!!カレー!カレーが食べたい!!」
鈴谷は目を輝かせながらカレーを食べたいと言ってきた
「ほんとお前はカレーが好きだなぁ、飽きないのか?」
「ぜんぜーん、むしろ毎日食べたいくらいだよ~」
本当に鈴谷のカレー好きには参ったものである
「ほら提督早く~おいしいカレー屋さん知ってるからさ~」
「わ、わかったから腕を引っ張らないでくれ」
するとそんな提督をみて鈴谷がおもしろそうな目でこちらをみる
「ほほう?提督は私に腕を引っ張られるのがイヤなのかなぁ?」
にやにやしながら鈴谷は提督の腕に抱きつくと提督は
「いや、その、なんだ・・・当たってるんだよ・・・」
「提督のエッチ、わざと当ててるのにこの鈍感(ボソッ」
鈴谷がボソボソと言っててよく聞き取れない
「ほら、いくよ!」
そのまま鈴谷に引っ張られる提督であった。
ヒトゴーマルマル、昼飯を食べ終わった鈴谷と提督はウインドウショッピングをしていた
「ほんと鈴谷は飽きないな~」
その一言に鈴谷は
「いくら艦娘といっても女の子だからねぇ~こういうのはチェックするからね~」
ほんと現代っ子は伊達ではないようだ
歩いていると灯台が見え、それを見つけた鈴谷は
「ねぇ提督、あの灯台に行ってみようよ」
「鎮守府から見える灯台か、行ってみるか」
二人は灯台に向かって歩いていった
灯台の下についたとき・・・
「ねぇ提督、ここから見える景色すごく綺麗だね」
「そうだな、鎮守府もここから見渡せる、こんな日が長く続けばいいのにな」
その言葉に鈴谷はこう返してきた
「この景色を守るために早くこの戦いを終わらせなきゃね、でもその前に・・・」
「その前に?」
鈴谷が顔をほんのりと赤らめ言葉をうまく言えないようだった
「あう、えーと・・・」
「どうした?」
「あーもう!!提督は私のことどう思ってるの!!」
突然鈴谷がそんなことを聞いてきた
「どうって、お前は俺の大切な・・・」
「大切な?何?」
少しの間が空くのが嫌なのか鈴谷は話し出した
「私は提督が好きだよ、この気持ちは恋なんだと思う。だから今ここで言うね」
「私はあなたが好きです、だから・・・!?」
鈴谷は言葉が出なかった、なぜなら提督に唇をふさがれていたからだ
「てい・・・とく・・・・」
「先に言われちまうとはな・・・俺は鈴谷のことが好きだ!どの艦娘よりもお前が一番好きだ!!」
その言葉を聞いた瞬間鈴谷は涙を流し始めた
そんな鈴谷を提督は抱きしめて
「ずっと俺のそばにいてくれないか?」
「はいっ!」
灯台の下で抱き合う二人を夕日は見守っていたのであった
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今回は鈴谷ですが、あんまりキャラをうまくつかめていないのでそこらへんはご了承を・・・
それではどうぞ