No.664775

九番目の熾天使・外伝 -蒼の物語-  =蒼の物語 刻の幻影=

Blazさん

OP「フェノグラム」 シュタインズゲート -線形拘束のフェノグラム- より
ED「Super Sonic Speed Star」 東方シリーズ ボーカルBGM 

2014-02-20 17:47:30 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1396   閲覧ユーザー数:1334

CP 第一話  「それぞれの目的」

 

 

 

 

それぞれの目的を胸に連合階層都市「イカルガ」に辿り着いた旅団メンバー達。

全ての発端は、Blazとディアーリーズの用事と失踪から始まったのだ。

 

 

Blazはレイチェル=アルカードからの依頼で、イカルガに行って彼女の手伝いをさせられていたのだ。だが、そんな中、Blazの仲間である「ニュー」が突如迷子となり、Blazは鈴羽はニューを探しつつもレイチェルからの謎の依頼を受けるのだった。

 

そして、ディアーリーズはある日突如、謎の男から「篝 美空の記憶を直す方法を知っている」と聞かされ、半信半疑だったが、やがてそれを信じて一人イカルガにへと赴いたのだ。その情報の提供者を疑いもせずに・・・

 

 

Blazは迷子のニューを見つけ出し、レイチェルの依頼を行おうとした時。突如、Blazに対して「時空管理局」の局員である「ティアナ・ランスター」が攻撃を仕掛ける。ティアナを気絶させたBlazはライチに叱られつつも、彼女をクロガネにへと移送すのだった。

 

刻を同じく、ディアーリーズは新たにノエルとマコトと知り合い、美空の治療法方を探しにさまよう。しかし、情報提供者である「ハザマ」に上手く乗せられ、美空を奪われ更には彼女を「第14次元接触用素体・試作型」にさせられてしまう。だが、ディアーリーズ

は諦めず、彼女を救い、記憶を戻す方法をイカルガ内で模索し続けるのだった。

 

 

 

その二人の後を追い、様々な者達がイカルガに入っていく。

果たして、イカルガで一体何が起ころうとしているのか・・・

 

 

 

 

 

 

2100 2/1 -クロガネ医務室-

 

 

時空間を航行可能となったスペースノア級万能母艦「クロガネ」。

その医務室には一人の少女が寝かされており、その周りにライチ、鈴羽、ニュー、そしてある意味原因であるBlazの四人がいたのだ。

 

ライチ「・・・さてと。コレ位で、後は自然に回復を待てば大丈夫よ。」

 

Blaz「・・・そっか。」

 

ライチ「何が「そっか」よ。貴方がこの子をこうしたんだから、猛省しなさい。Blaz君。」

 

Blaz「だから俺じゃねぇってのライチ先生・・・・」

 

Blazは未だにライチと鈴羽からこの少女を気絶させるほど攻撃したと誤認しており、厳密には手刀のみで気絶させたのだが、そんな事はこの世界では平然と出来る物でもあったので受け入れられてもらえなかったのだ。

 

鈴羽「それでも。やったのは事実でしょ?」

 

Blaz「そりゃそうだが・・・・」

 

鈴羽の追撃にBlazは自身を弁護しようとしていたが、どうやら直ぐにはわかってもらえなかったようだった。それを理解したBlazは独り溜め息を吐き、ニューが頭を撫でるのだった。

 

ニュー「Blazー・・大丈夫?」

 

Blaz「大丈夫・・・・多分。」

 

すると。ライチは話を纏めようとして立ち上がり、話を切り出した。

 

ライチ「・・・取り合えず。この子は今は安静にしておいてね。」

 

Blaz「あれ。ライチ先生、何処かに行くのか?」

 

ライチ「ええ。少しイカルガのワダツミに。それまで、三人でその子を見ていてね。」

 

鈴羽「はーい。」

 

Blaz「うーっす。」

 

ニュー「うにゅ♪」

 

ライチはそう言って医務室を後にし、残った三人は寝ている少女を看病していたようとしていたのだが・・・

 

Blaz「・・・わりっ少し席外すわ。」

 

鈴羽「えっ・・・・?」

 

Blaz「心配すんな。艦内から出はしねぇよ。」

 

Blazがそう言って医務室を出てしまい。それを見ていた二人は顔を合わせていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-ラウンジ-

 

ラウンジに入ったBlazはキョロキョロと周りを見回し、誰も居ないのを確認すると、独り言の様に喋り始めたのだ。

 

Blaz「そろそろ出てきてもいーんじゃねぇか。ウサギ!」

 

 

 

 

ヴンッ!

 

 

 

Blazの言葉に反応してなのか、突如彼の前に誰かが転移してきたのだ。

転移して来た者は黒いゴスロリチックな服に身を包み、黒いリボンをウサギの耳のようにしていた。その金髪の少女をBlazともう一人のある男は其処から「ウサギ」と呼んでいた。

彼女こそがその「ウサギ」こと「レイチェル=アルカード」である。

 

レイチェル「・・・相変わらず、ここの艦長は良い趣味しているわね。」

 

そのレイチェルは手には見たことの無い様な美しいティーカップを持って紅茶を飲んでいたのだ。

 

Blaz「・・・・てめ、さっきまでレーツェルさんの所に居たな。」

 

レイチェル「あら、悪いかしら?」

 

Blaz「・・・んなのじゃねぇよ。けどな・・・・・・・」

 

レイチェル「・・・・・。」

 

Blaz「・・いい加減、俺の依頼の本当の目的を教えてくんねぇか?」

 

 

 

レイチェル「・・・・・いいわ。教えてあげる。目的は・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ほぼ時を同じく。

 

イカルガにはある変化があった。

旅団のメンバーの一人であるディアーリーズが密かにイカルガに潜入。

それを追って他の面々、竜神丸・miri・aws・デルタがイカルガに入る。

そして、それとはまた別にげんぶ・ルカ・支配人・FALKEN・Falsigが潜入。

イカルガは一気に波乱に満ちた場所になりつつあったのだ。

 

 

 

 

 

 

イカルガ、ワダツミ城・城下町・・・

 

イカルガ連邦の残党と民が住むワダツミ。其処のある屋敷にライチは訪れていた。

屋敷に入り、廊下を歩き、ある部屋に入る。其処には、巨大な釘を背中に背負い、紅いマフラーをつける男が一人の男を布団に寝かせてその看病をしていたのだ。

 

ライチ「バングさん。彼の様子は?」

 

バング「おお、ライチ殿。デルタ殿は未だに・・・・」

 

バングと呼ばれた男は少し明るいめに返答をしたのだが、デルタの様子を聞かれると反対に暗くなったのだ。ライチはそれを聞くと座って寝ているデルタの顔を見つめていたのだ。

 

ライチ「・・・そう・・・矢張り身体の汚染がかなりの状況ね・・・・」

 

バング「・・・ライチ殿から聞いたコジマ粒子なるもの・・・それがまさかココまでのものとは・・・拙者も何かしてやりたいでござるが、今は・・・・・・」

 

バングがそう言って自身の無力さに打ちひしがれていると・・・

 

 

 

 

 

 

 

あああああああああああああああああああああああああああ!!!

 

 

 

 

 

 

突如おくの部屋から叫び声がし、それを聞いて二人は驚いたのだ。

 

バング「っ!?」

 

ライチ「も・・・もしかして・・・・・」

 

ライチとバングは急いで奥の部屋に入った。其処には・・・

 

 

aws「ああああああああああああああ・・・・・・」

 

ライチ「やっぱし・・・・それ絶対に腹痛だけじゃないわよ!?」

 

awsが布団の中でローリングし続けていたのだ。

 

バング「うむむ・・・先ほどから、ライチ殿特製の胃薬を飲まれてるのでござるが・・・」

 

ライチ「そう・・・一体何食べたんだが・・・」

 

aws「な・・・何も・・・食べてま・・・・うっ・・!?」

 

バング「ああああああ!!ライチ殿ッ!!」

 

ライチ「ちょっ・・・バングさん直ぐにエチケット袋!!」

 

バング「承知したでござるうううううう!!」

 

 

 

 

その後。バングとライチが汚物と格闘し、awsを寝かせる部屋をデルタから離したのは言うまでも無い。そして、その格闘が行われた日の夜・・・

 

 

スー・・・

 

誰かが静かにデルタの寝る部屋の襖を開け、入ってきたのだ。

姿は金髪の少女で布は薄めのガンマン服を着ており、腰には二丁の銃を下げている。

 

少女の名はノエル。「ノエル=ヴァーミリオン」。蒼の継承者である。

 

自身の修行を終えた彼女は一人、デルタの元を訪れてはこうして彼の容態を見ているのである。

 

ノエル「・・・・。」

 

と言っても、彼女に出来るのはそれ位。後はライチに頼むしか自身には出来ないのである。

それでも、デルタの事を気にし、こうして足しげく通っていたのである。

 

ノエル「・・きっと・・・良くなりますよね?デルタさん・・・・」

 

正直な所、ノエルはデルタと一度しか会話をしたことが無い。それも僅かな事で自己紹介程度である。それでも、彼女にとって何かを感じ、こうしているのである。

 

 

スー・・・

 

ライチ「あら。少尉さん。」

 

ノエル「あ。ライチ先生。」

 

すると、ひと騒動終えたのか少し疲れていたライチが入ってきてノエルに声を掛けたのだ。

 

ノエル「・・デルタさん、身体の調子はどうなのでしょうか・・・」

 

ライチ「・・・結論から言うと、まだ無理は出来ないわ。と言うより、殆どベッド暮らしでも可笑しくは無いの。」

 

ノエル「っ・・・・そんな・・・・・・」

 

ノエルはライチからのデルタの状態を聞いて驚き、悲しんでいた。デルタの身体は未だにコジマ汚染が酷く、それでもライチの治療で抑制は出来ていたのだ。だが、それでも抑制程度なので除去などはでぎず、実際のところは苦戦していたのだ。

 

ライチ「私も・・どうやって彼を助けたいかって考えているけど・・・正直これは難しいわ。」

 

ノエル「・・・・・・。」

 

ライチ「・・で・・でも、必ず助けるから・・それは約束するわ。」

 

ノエル「・・・・・はい。」

 

そんな会話を二人はデルタの寝ている所でしており、夜が更けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

時を同じく、統制機構のとある場所では・・・

 

 

 

 

 

ハザマ「さてと。改めて、貴方を歓迎しましょう。アルファ=リバインズさん。」

 

ハザマは陽気な言い方で竜神丸に対して歓迎の言葉を言っていた。その本人は、無表情でいており、ハザマはそれに対して少し残念そうだったのだ。

 

竜神丸「・・・・・・。」

 

ハザマ「あらあら。やっぱりパーティとかした方がいいでした?」

 

竜神丸「いえ。むしろ私はそう言うのは苦手ですから。この方がまだマシです。」

 

ハザマ「あ。そうですか?ならいいのですけど・・・・」

 

竜神丸「・・・所で、レリウス博士は?」

 

ハザマ「博士ですか?そういえば・・・さっきまで其処に居たのですが・・・正直私にも解りません。」

 

ハザマの言っている「解りません」は恐らくは二つの意味でと言う事で、「彼の行動」と「居場所」の事である。それを理解した竜神丸は軽く溜め息を吐き、話を続けたのだった。

 

竜神丸「・・・解りました。それと、私は基本単独で動きますので、何かあったら通信機か何かでご通達を。」

 

ハザマ「あ。良いですよ。基本私達ってそう言う主義ですし。」

 

竜神丸「・・・・・。」

 

ハザマ「・・・私に何か用が?」

 

竜神丸「・・・いえ。何も・・・・」

 

ハザマ「そうですか。では私はこれにて。あ、後・・・くれぐれも大掛かりな行動は慎んでくださいね。私達にとってはマイナスでしかないので。」

 

竜神丸「・・・解りました。」

 

ハザマは竜神丸に注意を言うとすぐにその場を後にした。

其処に残った竜神丸は周りを見回して考え事をしていたのだ。

 

竜神丸(さてと・・・これからどうしますか・・・・と言っても、注意すべきはハザマ大尉とレリウス博士の二人。特にハザマ大尉は警戒が必要ですね。レリウス博士については互いに手の内を半分明かしてますし。はてさて・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

そして。アルカード城では、予期していなかった事に直面していたのだった。それは・・・

 

レイチェル「・・・・・で。こうなったと。」

 

トリニティ「は・・・はいい・・・・・・」

 

夜深「・・・・・・・・。」

 

深夜「そう言う事ね。」

 

まさかの蒼崎が二人に分裂したと言う事だ。原因はトリニティの持つアークエネミー「 雷轟・無兆鈴」が突如暴走したことで、その理由はトリニティでさえ不明だったのだ。

理由を聞いたレイチェルは呆れており、ヴァルケンハインも「やれやれ・・」と言って顔を少し振っていたのだ。

 

レイチェル「・・・彼の所から戻って来て見たらこれだなんて・・・呆れて存在もいえないわ。」

 

トリニティ「ううう・・・・そこを何とか・・・・」

 

レイチェル「・・・まぁいいわ。それより、貴方達はどうするの?」

 

夜深「いや、どうと言われても・・・・」

 

深夜「やる事は一つよね・・・・・・」

 

トリニティ「・・・?それは?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼崎コンビ「「二人をペロペロする事でしょうがあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サービーユクエンゲージー

 

 

ASTRAL FINISH

 

 

 

 

レイチェル「・・・で、言う事は?」

 

蒼崎コンビ「「ごめんなさい。」」

 

レイチェル「よろしい。」

 

ヴァルケン「・・・・・はぁ。それより、レイチェル様この者達をどうするので?」

 

レイチェル「・・・・取り合えず、二人は当分ココに居なさい。無断で外出したら唯じゃおかないから。」

 

レイチェルの言葉に渋々肯いた二人は傍から見れば首輪の付いた犬だったのだが、それを言っては可哀想なのだと思い、ヴァルケンハインとトリニティは言わずに黙るのだった。

 

レイチェル「にしても・・・事象兵器が暴走をね・・・・」

 

ヴァルケンハイン「トリニティ。今までこの様な事は?」

 

トリニティ「いえ、一度も・・・・・」

 

トリニティはこんな事自体始めたのだったので対処を知らなかった。当然、それは泣き付かれたレイチェル達も同じで、これを対処できるのは事実一人だけだった。その人物は・・・

 

レイチェル「となると。全てはナインのみが知る・・って所かしら。」

 

ヴァルケン「しかし、ナインは奴によって・・・」

 

レイチェル「・・・ええ。だから、駄目元で・・・・「彼女」に頼んでみるわ。」

 

ヴァルケン「・・・?」

 

すると、レイチェルは紅茶を飲み終え、また何処かに出かけようとしていた。

それを見たヴァルケンハインは図々しいと思いつつもレイチェルに質問を投げたのだ。

 

ヴァルケン「レイチェル様、どちらに・・・?」

 

レイチェル「・・・少し出かけてくるわ。トリニティ。貴方も来なさい。」

 

トリニティ「えっ・・・解りました。」

 

そして。トリニティはプラチナの身体に戻り、トリニティの意思でレイチェルに付いて行ったのだ。それを見ていた蒼崎コンビはヴァルケンハインに問い詰めたのだ。

 

夜深「あのー・・・俺たちってどうすれば・・・・・」

 

ヴァルケン「・・・そうだな。少し運動でもするか?」

 

蒼崎コンビ「「oh・・・・・・・・・・」」

 

 

 

しかし。この後、夜深のみが脱走し、それをヴァルケンハインが探すことになるのは少し後の話。

 

 


 
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