No.663450

【獣機特警K-9ⅡG】老人の命を救え!【交流】

ジャッキーinラミナ星、これにて完結。
ちなみに「元戦隊ヒーローが人命救助」の元ネタは敏郎のキャリアモデルとなった人物が実際にやったこと。
当初は自作キャラのみ出す予定でしたが、敏郎の妻を考えていただいたことで交流SSに振り替え。

ジャッキー:http://www.tinami.com/view/645448

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2014-02-15 10:17:05 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:754   閲覧ユーザー数:720

地球連邦警察フクオカ警察署の刑事・ジャッキー上野はファンガルド星はラミナ市での出張業務を全て終え、ラミナ市にある宇宙空港で地球行きの船を待っていた。

 

(まだ結構時間があるな…。食事してからにしても…)

 

などと考えていたのだが、不意に「ドサッ!」という変な音がした。

ジャッキーが振り向いてみると老人が倒れている。

 

(おお!これは大変な事態!)

 

ジャッキーはあわてて老人に駆け寄るが、それより早く老人に駆け寄った中年男性の影。

 

「大丈夫ですか!」

 

中年男性は老人に大声を浴びせるが反応は無い。

反応がないと見るや中年男性は周囲を見回し、そこで目が合ったジャッキーに大声で呼びかけた。

 

「おいそこの君!AED持って来い!」

「は、ハイ!」

 

ジャッキーは言われるがままにAEDを持ってくる。その間にも中年男性はえらくテキパキと心臓マッサージや人工呼吸を行い、ジャッキーが持ってきたAEDで電気ショックもかけ、その結果老人はどうにか息を吹き返し、駆けつけた救急隊に引き取られていった。

 

ジャッキーと中年男性はしばらく脱力していたが、やがて中年男性の方がジャッキーに話しかけた。

 

「すみません。さっきはどうもありがとうございました。」

「いえ、僕は何も…。」

「いえいえ、私もたまたま3週間前にRS隊の市民講座で教わっていたからできただけで…。」

 

お互いに恐縮し合う2人だったが、やがてジャッキーがあることに気付いた。

 

「あれ、あなたひょっとして戦隊ものに出てませんでした?」

「あ、そうですね出てましたね。」

「それってひょっとしてスカイレンジャーだったりします?」

「そうです!よく覚えてくれてましたね!」

「あやっぱり!僕見てましたよ!」

 

FBCで放送されている「バトル戦隊シリーズ」はかなり長く歴史を重ねたシリーズであり、ジャッキーもまた幼少期に視聴していた。ジャッキーの目の前にいる中年男性はジャッキーが8歳の時に放映されていた「天空戦隊スカイレンジャー」でスカイブラック役を演じていた俳優の鈴木敏郎だったのである。

 

「こんなところで会えるなんて!…厚かましいんですがサインいただけます?」

 

そう言いながらジャッキーが取り出したのは地球連邦の警察手帳。

 

「おやおや、本物のお巡りさんにサインするとは…私も出世したもんだねぇ。」

 

などと軽口を叩きながらサインをしていたところ…

 

「トシちゃーん!」

「パパー!」

 

女性1人と女の子2人が遠くから敏郎に声をかけてきた。

 

「あ、私は家族を迎えに来ていたんですね。それでは!…おーい!」

 

敏郎は去っていった。

 

そして地球行きの宇宙船の中でジャッキーはずっとサインを見ながらニヤニヤしていたという。


 
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