No.662872

つよきす 〜面倒く下がり屋のゴン〜

GO♪サマさん

つよきすのSSって少なくね?
てことで書きました。

2014-02-13 15:12:11 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:3494   閲覧ユーザー数:3308

 

 

この小説を書いていて重要な事に気が付いた。

 

この小説のヒロイン……考えてなかった( ̄◇ ̄;)

 

 

 

第5話

 

次の日の放課後

レオ達は鉄ちゃんに連れられてある場所へ向かっていた。

ここまで何があったかというと…

 

カレー屋の後レオ帰る。

家に帰ると鉄ちゃんが居た。

一緒に住むことになったレオ

今日放課後にある場所に行くから着いてこい。

もちろんファミリー全員だ。←今ここ。

 

「もしかして連れて行きたい場所って、竜宮?」

 

口火を切ったのはカニだ。

竜宮とは生徒会執行部の独立した木造建物の事である。

代々の生徒会長がそこで生徒会の運営を行っているのでその名が付いた。

一戸建てで一階は物置、二階は台所や漫画、寝る場所まで完備した実に都合の良い場所だった。

つまり、待ち合わせしている人物とは……。

 

「乙女センパイ、こっちこっち」

 

「あれ?もしかして?」

 

予想通り、生徒会長霧夜エリカとその親友佐藤良美である。

 

「ああ、私はこの5人を生徒会メンバーに推薦する」

 

「は?」

 

突然予想もしてなかった。

レオは混乱した。

 

「う〜ん……対馬ファミリーか〜。

ま、いいんじゃない」

 

姫、あっさり承諾。

 

「コレどういうこと?」

 

「聞いての通りだ。

お前達を生徒会執行部のメンバーに推薦した」

 

「なんでまた?」

 

「うむ、つまりだ……」

 

現在の生徒会執行部メンバーは3人。

霧夜 エリカ(生徒会長)

鉄 乙女(副会長兼風紀委員)

佐藤 良美(書記)

 

以上三名。要するに人手不足である。

 

「他にメンバー居なかったっけ?」

 

フカヒレが珍しく至極真っ当な質問をした。

 

「目障りなんでクビにしちゃった」

 

なんともまぁ、姫らしい。

 

「問題なんて無いわよ、私の決めた事は絶対だし」

 

「それでも姫は人望はあるからな、面接には何人も来る。

……だが、能力は悪くないはずなのに片っ端から落としていく」

 

呆れ半分で乙女が補足した。

 

「気に入れば取るわよ、気に入らないだけ」

 

「じゃあ何でオレ達5人合格なんだ?」

 

レオ達の疑問をスバルが代表して訊ねる。

 

「そこら辺は貴方達を推薦した乙女センパイから聞いてみたら」

 

 そう言われて視線は鉄ちゃんの方へ移る。

 

「陸上部の伊達は別として、基本的に暇そうだったからな。」

 

なんか嫌な理由である。

 

「あはは、暇人だって、バカ丸出し〜。」

 

カニは自分もそれに含まれていることに気付かず笑い飛ばす。

 

「だが大きな理由は違うぞ、お前たちは何だかんだで普段罵り合いながらも信頼し合っている、欲しいのはチームワークだからな」

 

「だ、そうよ。

……私の方は面白そうってのが一番の理由かな?」

 

「佐藤も異論は無いか?」

 

「はい、5人増えれば助かります」

 

良美が優しい笑顔を見せる。

 

「5人の了解は取ってなかったわね、どうする、手伝う?」

 

レオは少し考える、レオとしては生徒会に入るのは別に問題ない。

それに美人揃いの生徒会に入ると言うのも悪い話じゃない。

だが、テンションに流されたくないレオはみんなの動向を見る。

 

「俺、陸上部に所属してるんだが」

 

「そこら辺は考慮するわ。

要は頭数だから、まぁ少しは仕事してもらうけどね」

 

「…めんどくさい。」

 

さすがはゴン、予想通りの答えである。

 

「はっ!! 答えは当然出ているんだぜ!! 最初からな!!

(こんな美人揃いの執行部聞いたことが無いね、絶対入る)」

 

 あ〜あ、邪念だらけな考えが分かり易すぎだよフカヒレ。

 

「ボクもやるよ、条件が気に入ったからね」

 

 カニは物に釣られた典型だな。

 

「そんじゃ、どこまで力になれるか微妙なモンだが…

オレもやってみるかな…坊主はどうするんだ?」

 

「え? あぁ…みんながやるって言うなら俺も…はいるかな。」

 

「よし!! それじゃ決まりね。 よろしく!!」

 

「…僕は帰る。」

 

「待ちなさい」

 

生徒会に入った方が物語は間近に見れるけど…やっぱり面倒いよな〜。

…別に入らなくても問題は…ないな。うん。

てな事で帰ろうとしたら驚いたことに姫っち引き止められてしまった。

レオが入るんだから僕はいらないと思うんだけど。

 

「…なに?」

 

「あなたも生徒会に入りなさい。」

 

「…断る。」

 

「あら? なぜなのかしら?」

 

「…レオがここに入った時点で人数に問題はないはず。

僕まで必要とされる理由がわからない。」

 

「あら? 理由ならあるわよ?

対馬くん達を入れてもポストが一つ余るの。

だからそこにゴンを…」

 

「…会計なら心配しなくてもいい。

ちゃんとレオっちが1年生でおっぱいが大きい子を連れてくるから。」

 

「…っ!!

あなた…それをどこで?」

 

「…もう話は終わり。

それに面倒くさそうだし…それじゃ…」

 

「ちょっと待ちなさい!!

ああ、もう…乙女センパイ、何とか説得できますか?」

 

「推薦した身だが…

そこまで拒否されていてはしょうがないな。

姫、ここは諦めたほうがいい」

 

「嫌。私が許可したのに断られるのが腹立つ」

 

「エリー……」

 

なぜか諦めてくれない姫っち。

よっぴーが最大級の諦観を含んだまなざしで姫っちを見ている。

こうなったら止まらないんだよね……みたいな目はやめてほしい。

気の毒そうな視線とか別の意味で精神を削られる。

…早く帰りたい。

と、そこで乙女さんが参戦した。

 

「それにしても、拒否する理由が『めんどくさい』とは

……根性無しだな〜。」

 

「…嫌なことを嫌って言うのが根性なしなら、この国の政治家は根性があるな。外国の首相に対してイエスマンだから。」

 

「そんな話はしていない。

だがこのくらいの困難はこれから先にも出てくるぞ? お前はその度にそうやって逃げるのか?」

 

「昔はこれ以上の困難を何度も乗り越えた。

でもだからっと言って自分から進んで困難に向かう馬鹿はいない。」

 

「それが逃げていると言うんだ。

そんな事では将来困るのはお前なんだぞ?」

 

「目標があるから人は困難にぶつかる。

でも目標を達したいから人は困難を乗り越える。そこから乗り越えるのを辞めた人は逃げていると言ってもいいかもしれない。

…でも、僕が生徒会に入ったところで目標は何もない。

むしろこうやって勝手に困難にぶつけられている。

それを乗り越えたところで達成感も何もない。

ただ無駄に時間が過ぎて行くだけ。

だから嫌だと言っている。 それに将来は困るもの。

この先の事なんて誰も知らないんだから。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ね、ねぇ、鉄先輩とナナシのくんって仲が悪いの?」

 

「…いや、そんなことはねぇとは思うが…」

 

外野が何やらうるさい。

佐藤さんがちょっと慌てたような声を出しているがゴンは全く気にならない。

 

「だがな…」

 

「…話は終わり…それじゃ。」

 

ガチャ

「姫、ちょと頼みたいことが…

アイヤー、今取り込み中カ?」

 

トンファーが竜宮に来た。

 

彼女の名前は『楊 豆花やん とんふぁー』

レオのクラスメート。8月1日生まれ。

カニや真名と仲がいい。

中国からの留学生だが日本語は堪能で成績は上位。小さい「っ」が発音できず、会話はやや苦手だが古文や現代文は成績不良者に教えるほど得意。ことわざや格言もたくさん知っており、実は日本人なのではないかと疑われている。料理部部長。家族や親族を純粋に大事に思っている。

場の空気を読めない真名を何かとフォローしており、同じくきぬのフォローで苦労しているレオとは話が合う。

またファッションやメイクにも詳しいが料理をする上で邪魔になるためマニキュアはしない。

 

「むっ? 誰か来たみたいだな?

楊ではないか? どうかしたのか?」

 

「あ、鉄センパイ。

姫にパフェの試食お願いしたいネ。」

 

「あれ? トンファーじゃん。」

 

カニっちも気づいたようだ。

 

「アレ? カニちどうしたネ?」

 

「ボク今日から生徒会に入ったんだもんね。」

 

「そうなのカ? なら今度の差し入れからカニちたちの分も用意するネ。

…それより新作のパフェの試食、姫にお願いしたいのだけど姫は…」

 

「…パフェの試食なら僕がする。」モグモグ

 

いつの間にかトンファーの後ろにいたゴン。

てかもうすでにパフェを食べていた。

 

「アイヤー!! それは姫の試食用ネ!!」

 

「…生クリーム1種類しか使っていないのはダメ。最低でも2種類使って飾り付けした方がいい。 それとイチゴも1種類しかないのは飽きやすい。

最初の方は甘いイチゴを使って、したの方は酸っぱい方が後味スッキリする。 見た目やチョコレートの使い方は上手い。 以上」

 

以外とまともなアドバイスをするゴン。

トンファーも最初はあっけに取られていたが、途中でメモを取り始めた。

 

「フムフム…ありがとう!!

参考にナタヨ。 ナナシのくんはココにいるのカ?」

 

「…ゴンでいい。

生徒会会計監査になったから放課後はココにいる。

基本ヒマだから呼んでくれれば家庭科室まで行く。」

 

「わかたネ、ゴン。

それじゃ今度もお願いネ。」

 

「…ん。」

 

こうしてゴンも生徒会に入ることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…先ほどまでの私の苦労は何だったんだ…」

 

「まぁまぁ、乙女さん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、あなた達に与える最初の任務は勧誘よ。

対馬ファミリーの5人が入ってだいぶ埋まったけど、あと1人足りないの。頑張って探してきてね♪ 」

 

「誰でもいいのかい姫?」

 

スバルがみんなの疑問を聞く。

 

「そんなわけないじゃない。

とりあえず美人で胸が大きそうなのがいいわ」

 

「はぁ……」

 

佐藤さんが溜息を吐く。

実は姫はおっぱい大好きなおっぱい星人なのだ。

 

「あと、1年生が好ましいわ」

 

「それじゃ、士気向上のために霧夜スタンプ帳を授けます」

 

PCゲームショップとかで配布してそうなカードが配られる

 

「何だこれ?」

 

「成果を挙げるたびにスタンプ1個押してあげる。

全部溜めるとどんな願いでも一つかなうという凄い特典があるわよ。

勿論私の出来る範囲でだけど」

 

「ど、どんな願いでも適う⁉︎」

 

へぇ〜、溜めんのメンドイな〜。

 

「ど、どんな願いでも……チキンカレーお腹いっぱいになるまで!」

 

カニっちは安いな〜。

 

「新品のフライパンが欲しいな……」

 

家庭的だな〜スバルん。

 

「姫とデートしてぇ!」

 

「デートか……

ええ、『考慮』してあげるわ。今ならお得期間でよっぴー付き」

 

「ええ!?」

 

「メッサすげぇ、両手に花かよ!もうその日は帰れねぇよ!」

 

ふかひれ……姫っちは『考慮』すると言ったんだよ?

政治家の使う常套手段だ。

 

「あら? ゴンは何かないのかしら?」

 

「…溜めんのメンドイ。」

 

「「「「「「「…………………………」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まぁいいわ、そういうわけだから。

対馬くん、期待しているわよ?」

 

「な、なんで俺⁉︎」

 

「さっきゴンが言っていたじゃない。

あなたが連れてくるってね。」

 

姫っちがいたずらっ子のような顔をしている。

レオっちがコッチを睨みつける。

 

…大丈夫。 頑張れ主人公!!

 

「それじゃ、頑張ってね? 5人とも。」

 

…あれ? 僕も?

 

 

次はなごみんだぜーーー!!

 

 

 

 
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