「「「「「「「「……………」」」」」」」」
うぅ…自分で招いた空気とはいえ、やはり堪え難いですね。
あぁ、何故この様な空気になったかと言いますと、昨夜の出来事を説明した上で皆さんに協力を頼んでいたのです。
ですが…さすがにこのような空気になるとは思いませんでした。
いつ以来ですかね、こんな重い空気は?
…と、僕が現実逃避をしていると、おもむろに楽進殿が口を開きました。
「…事実なのか?」
「嘘を申しても仕方がないでしょう?」
そう言う僕に対して殺気を篭めた視線を楽進殿が送って来ました。
「さて…もう一度申し上げますが、皆さん協力して頂けますね?」
そう言った僕の問いに、賛成6、反対2という結果になりました。
ちなみに、反対したのは楽進殿と李典殿です。まぁ受け付けませんがね。
「では、僕の指揮のもと、皆さんには動いてもらいます。それから、董卓殿と賈駆殿には、今回待機でお願いします。」
「はい。」
「わかったわ。」
「では、残った皆さんの配置ですが…」
一方成都では…
「申し上げます!我が軍が制圧した村々で例の賊が暴れていており、魏呉両軍も同じ被害にあわれているとのこと!」
「…!?」
入ってきた兵の言葉に俺は驚愕した。
例の賊っていうのは鋼牙達のはずだろ!だけど、あの二人は村を襲うなんて真似をするはずがない。
「…聞きましたか、ご主人様!か弱き民草が賊に襲われているのです!すぐにでも助けに参りましょう!」
そう言うのは、関雲長こと愛紗である。
愛紗の言うことは尤もだ。だけど…
「…少し待ってくれないか。」
「「「「「「「「「「なっ!?」」」」」」」」」」
俺の返答が以外だったのか、桃香を除いた全員が驚いていた。
「なにを言っているのですご主人様!」
「そうですぞ、御館様!一刻も早く賊を退治し、恋や華雄の仇をうちましょうぞ!」
そう言って愛紗と桔梗(厳顔)が、詰め寄ってきた。
「二人の言い分もわかる。」
「でしたら――「だけど!」――…ッ!?」
「だけど…友達は殺せない…!それに――「あまいな、主」――…星?」
俺が愛紗達に反論しようとした時に、星に遮られた。
「聞くが主よ。主は相手が見知った者だからというだけで、今後も攻めぬおつもりか?」
「そう言う訳じゃ…――「ならばどういうつもりだというのです!」――…!?」
言い淀む俺に対し、星が語気を荒げた。
「主。友や仲間のことを大事にするのも結構だが、時と場合を考えて頂きたい。」
そう言う彼女は、口調こそいつもと変わらないが、その瞳は真剣だった。
「ご主人様、ご決断を…」
愛紗に促され俺は決断する。
「俺達は――――」
「…俺達は、半分の人数で出陣しよう。人選は朱里と雛里に任せる。」
「「はい!」」
こうして蜀軍の軍議は終わった。
蜀の軍議が終わると魏呉両国から伝令が来ていた。
なんでも、それぞれの軍の精兵達を合流させた大群で当たらせる様だ。
「では、我が軍からは、愛紗さん、星さん、焔耶さん、桔梗さん、翠さん、それからわたしの六人で参りましょう。」
「「「「「応ッ!!」」」」」
あれから二刻後――
「まさか…」
「この様な…」
「…………」
軍議解散後、三国の猛者が合流した…のだが。
蜀−関羽、趙雲、馬超、魏延、厳顔、諸葛亮
魏−夏侯惇、夏侯淵、許楮、郭嘉
呉−孫策、周瑜、孫権、甘寧、周泰
――以上が今回の賊退治のメンバーだが…小規模な戦が行えそうである。
「ま、まぁともあれこれなら負ける事は無いな。」
「あ、あぁそうだな!」
「…………はぁ。」
こんな感じで大丈夫なのか?
遂に三国VS鋼牙達が始まる。
戦いの結末は―――
三国の、鋼牙達の運命は―――――――
中途半端だが次回を待ってくれ!
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はい、どうも〜。
前回投稿した『三羽烏戦その後〜三国Side〜』の続きです。
稚文・乱文ですが、読んで頂ければ幸いです。